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検索結果は56件です。

テラプレビル3剤併用療法中に敗血症を生じた1症例
内田 靖(松江赤十字病院 消化器内科)
2011年11月28日よりC型慢性肝炎に対しテラプレビルが使用可能となり,インターフェロン治療成績は有意に向上した.しかし,3剤併用療法を受けた9,941症例中,敗血症を含む重篤な感染症が85症例も報告され(2013年4月30日現在),特に敗血症を生じた17例中9例が経口ステロイドを使用していたことから,その適正使用に注意喚起がなされている.今回我々は,テラプレビル3剤併用療法中に経口ステロイドを...

第100回中国支部例会

多発肝転移を伴った8mmの直腸カルチノイドの1例
田中 究(鳥取県立中央病院 消化器内科)
症例は6●歳、男性。平成2●年7月、腹痛のため近医を受診した際の腹部CTにて肝臓に多発するSOLを認め、精査加療目的で当科紹介となった。既往歴、家族歴は特記事項なし。腹部CTでは肝両葉に低吸収腫瘤が多発しており、転移性肝腫瘍が疑われた。精査のため施行した下部消化管内視鏡検査にて、下部直腸に黄白色調で表面の毛細血管拡張を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。明らかな中心陥凹や潰瘍形成は認めなかった。...

第100回中国支部例会

胃glomus腫瘍の1例
村脇 義之(松江市立病院 消化器内科)
glomus腫瘍は毛細血管の先端にある動静脈吻合叢の神経筋性装置(glomus体)に由来する有痛性腫瘍として四肢末端の皮下に生じることが多いが,まれに胃に発生する.今回,腹腔鏡下胃局所切除を行い確定診断した胃glomus腫瘍を経験した.【症例】40歳,女性.【既往歴,家族歴】特記事項なし.【現病歴】2012年9月検診目的の上部消化管内視鏡検査で胃体部大彎後壁に10mm大の胃粘膜下腫瘍を指摘された....

第100回中国支部例会

自己免疫性膵炎(AIP)合併の有無によるIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4SC)臨床像についての検討
堀口 繁(岡山大学病院 消化器内科)
【背景・目的】IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4SC)は自己免疫性膵炎(AIP)と合併することが多い。一方でAIP非合併IgG4SCも少数ながら認められるが、AIP合併の有無によるIgG4SCの臨床像の違いについての検討例は少ない。今回、当院及び関連病院におけるAIP合併及び非合併IgG4SC症例について検討したので報告する。【方法】岡山大学病院及び福山市民病院にて診断したIgG4SC24例をAI...

第100回中国支部例会

腹腔内出血で発症した胃GISTの1例
武田 洋平(鳥取赤十字病院 内科)
症例】63歳、女性。【現病歴】3日間続く左季肋部痛のため当院救急外来を受診。腹部単純CTで胃体上部前壁に胃壁と連続した長径50mm大の腫瘤と、骨盤腔内に血性を疑う腹水を認めた。腹部造影CTで腫瘍は胃被膜下の血腫として描出され、粘膜下腫瘍(SMT)の腫瘍内出血から一部、腹腔内出血を合併した病態を考えた。腹腔動脈造影により責任血管を左胃動脈と同定し、コイリングによる血栓塞栓術を施行し止血した。【経過】...

第100回中国支部例会

外科的切除に至った特発性腸間膜静脈硬化症の1例
柴田 大明(山口大学大学院 医学系研究科 消化器病態内科学)
症例:70歳代女性。現病歴: 2型糖尿病、高血圧、脂質異常症のため近医にて内服加療をされていた。200X年1月末頃から右下腹部痛が出現し、2日後に近医を受診した。右下腹部に腹膜刺激症状を伴う圧痛を認め、腹部単純CTで右下腹部腸管壁肥厚・その周囲血管の石灰化を認めた。 WBC5600/μl、CRP0.33mg/dlと炎症反応は軽度であったため、1週間後に当科へ紹介となった。初診時現症:眼瞼結膜貧血な...

第100回中国支部例会

リンパ節転移巣に対する集学的治療にて良好なコントロールが得られた肝細胞癌の一例
中島 崇雄(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学)
【はじめに】肝細胞癌はリンパ節転移の頻度が比較的少ない疾患であるが、リンパ節転移巣の治療に難渋することが少なくない。今回、治療に難渋した肝細胞癌のリンパ節転移に対し集学的治療を行うことで、良好な臨床経過を得られた一例を経験したため報告する。【症例】70歳代男性。35歳時HBV陽性指摘されるも加療はされていなかった。200X年8月、前医にてHCCを指摘されたため当科紹介、手術適応と判断し、9月当院外...

第100回中国支部例会

当院で経験した膵SPN(Solid pseudopapillary neoplasm)12例の検討
宮木 英輔(広島大学病院 消化器・代謝内科)
膵臓のsolid-pseudopapillary neoplasm(以下,SPN)は若年女性に好発し, 画像学的に厚い被膜を有し, 嚢胞成分と充実成分が混在することが特徴的とされている。また比較的予後は良好で低悪性度の腫瘍とされているが, 他臓器転移や局所再発の報告例もあり, 適切な診断・治療が必要とされる。今回我々は過去15年間に経験したSPN 12例について検討した。年齢は14~81歳(中央値...

第100回中国支部例会

生検で診断した肝pseudolymphomaの1例
安部 真(岡山大学病院 消化器内科)
【症例】41歳、女性【現病歴】平成24年8月に頸部リンパ節腫脹、倦怠感の精査目的に全身CT検査を施行され、肝S3に9mm大の低吸収域を認め、血管腫が疑われた。腹部USでは後方エコー増強を伴う境界明瞭な低エコー腫瘤として描出され、典型的な血管腫と異なることから、精査目的に当科紹介となった。【経過】血液検査に異常所見は認めず、各種腫瘍マーカーおよびウイルスマーカーは陰性であった。同年10月にEOB-M...

第100回中国支部例会

Infliximab導入後に抗酸球増多を伴う肺病変が出現したUCの一例
齊藤 俊介(福山市民病院 内科)
【症例】40歳代男性。【現病歴】2012年3月頃より血便と腹痛を自覚。自宅で経過見られていたが、徐々に出血量、排便回数も増加したため、6月21日当院初診となる。【経過】当院で施行した下部消化管内視鏡検査にて直腸からS状結腸にかけて易出血性で、白苔付着する血管透見低下した塑造粘膜を認め、潰瘍性大腸炎左側結腸炎型と診断した。当初5ASA製剤で加療するも症状改善なく、ステロイド、免疫抑制剤投与追加にて一...

第100回中国支部例会

術後7年目に直腸転移を来たした胃癌の一例
村上 裕樹(鳥取大学 医学部 病態制御外科)
【症例】50歳代女性。7年前に胃癌にて噴門側胃切除を受けた(他院)。T2N3aM0 stageIIIA 術後2年間UFT内服した。平成24年10月頃、肛門痛、排便障害が出現したため、他院を受診。直腸診にて全周性の狭窄を認められた。大腸内視鏡検査にて直腸Ra/Rbに狭窄所見を認めたが、上皮性腫瘍を疑う所見はなく、生検でも悪性所見は認められなかった。EUS-FNA施行するも悪性所見認められなかった。便...

第100回中国支部例会

ソラフェニブ無効の肝細胞癌多発肺転移に対しS-1+IFN併用療法が奏功した1例
壷井 章克(独立行政法人国立病院機構 呉医療センター/中国がんセンター 消化器科)
症例は85歳、男性。2005年にB 型肝硬変を指摘され、ラミブジン内服開始した。2008年1月にUSにて肝細胞癌(HCC)を認め、ラジオ波焼灼(RFA)施行した。2008年12月からアデフォビル内服追加した。2010年9月MRIにて肝内に多発HCCを指摘され、2010年10月に肝動脈塞栓術(TACE)施行した。以後再発するHCCに対してTACE3回、RFA4回施行されてきた。平成24年3月AFP ...

第100回中国支部例会

腸閉塞で発症し、バイパス術および化学療法を施行した進行空腸癌の1例
松永 佳子(独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 消化器内科)
〈症例〉51歳、男性。〈主訴〉上腹部痛。〈既往歴〉40歳 早期大腸癌、44歳 アルコール依存症、45歳 右膿胸、46歳 左気胸〈現病歴〉平成2X年10月30日上腹部痛が出現したため、翌31日当科外来受診。腹部超音波検査と上部消化管検査を施行されるも特記すべき所見はみられなかった。その後上腹部痛は落ち着いていたが、嘔気嘔吐のため11月16日再び外来を受診、腸閉塞の診断で入院となった。〈現症〉臍左方に...

第100回中国支部例会

腹痛を契機に発見されたSPN(Solid-pseudopapillary neoplasm)の一例
仁志川 武晃(川崎医科大学附属病院 肝胆膵内科)
症例は10歳代 女性。20XX年X月クラブで楽器の練習中、腹圧をかけると疼痛が出現し症状改善しないため、当院救急外来受診。腹部超音波では膵尾部に内部は均一な低エコーで、辺縁に一部高輝度に描出される境界明瞭な類円形の腫瘤を認め、造影CTでは膵尾部病変は厚い被膜様構造物を伴い内部および辺縁に造影効果を認めた。精査目的でEUSを施行したところ、腫瘤は低エコーと高エコーが混在しており、また辺縁や内部に無エ...

第100回中国支部例会

Jackhammer Esophagusの一例
三上 博信(島根大学医学部附属病院 消化器内科)
【症例】50歳男性【主訴】心窩部痛、嘔気・嘔吐【現病歴】X年8月ごろに心窩部の痛みを自覚するようになった。症状が強く出るのは夕方以降で、食事前に症状が強かった。心窩部痛出現後から痛みとともに嘔気・嘔吐も出現するようになり、食欲不振となった。近医受診し上部消化管内視鏡検査を施行されるも異常は指摘されず、胃薬(詳細不明)を処方されるが症状は改善せず。中核病院を紹介され上部消化管内視鏡検査、CT精査施行...

第100回中国支部例会

術前化学療法(DCS療法)により組織学的CRが得られた4型進行胃癌の1例
網崎 正孝(鳥取大学医学部病態制御外科)
【はじめに】近年、胃癌のさらなる予後向上を目指して術前化学療法が行われるようになってきている。中でもドセタキセルとシスプラチン、S-1によるDCS療法は、その奏効率の高さから特に注目されている。今回、術前化学療法としてDCS療法を2コース施行後に治癒切除を行い、組織学的CRが確認された4型進行胃癌の1例を経験したので報告する。【症例】30代女性【現病歴】上腹部痛を主訴に近医受診。上部消化管内視鏡検...

第100回中国支部例会