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検索結果は56件です。

腫瘍内に動脈瘤を形成し胆道出血を繰り返した胆管癌の1例
宇野 摩耶(福山医療センター 統括診療部)
症例は30歳台女性。主訴は発熱・腹痛。20歳代で先天性胆道拡張症を指摘され、胆管空腸吻合術を施行された。200x年1月、突然の激しい腹痛を認め、紹介医に救急搬送された。CT検査では肝内胆管の著明な拡張と胆管内に出血を疑う高吸収域を認め、精査加療目的に当院紹介となった。当院にて施行した造影CT検査では肝門部に腫瘤性病変を認め、腫瘍による胆管狭窄と胆管内への出血を疑った。強い腹痛が持続したため緊急でダ...

第100回中国支部例会

血液製剤による慢性C型肝炎(遺伝子型3a)の一例
堀 立明(特定医療法人財団同愛会博愛病院 消化器内科)
症例は50歳代前半の女性。全身倦怠感のため受診し、肝機能障害とHCV抗体陽性があり当院に紹介された。AST65,ALT47,血小板7.8万、肝生検でF3/A1であり、画像診断では肝細胞癌は認めなかった。感染経路として、輸血、刺青、覚醒剤、静脈注射の回し打ちなどを聴取するも、初めはすべて否定された。しかし、その後詳細に聞いたところ、20歳代後半に二卵性双生児出産時に大量の出血があったことを思い出した...

第100回中国支部例会

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)患者における体重減少の効果
小山 展子(川崎医科大学 肝胆膵内科学)
【目的】非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対する体重減量の効果は認知されているが、肝機能やインスリン抵抗性の改善にどの程度の減量が必要かは明確ではない。そこで食事指導を実施し、体重の減量に成功した患者の体重減少率と肝機能改善との関係について検討した。
【対象と方法】当院で肝生検を行いNASHと診断し、食事指導を行い、体重の減量を認めた患者42例(男性24例、女性18例;平均年齢49歳)を...

第100回中国支部例会

免疫調整剤と抗TNF-α抗体製剤にて寛解維持している単純性潰瘍の一例
山本 宗平(鳥取大学医学部付属病院機能病態内科学)
症例は52歳、男性。2009年11月頃より右下腹部痛が出現した。近医にて12月中旬に大腸内視鏡検査(CS)施行され、回盲部病変が疑われ、精査加療目的にて12月下旬に当科紹介となった。軽度炎症反応上昇を認めたが、便培養陰性、クオンティフェロン陰性であった。CSでは回腸末端に深掘れ潰瘍を認め、生検では非特異的炎症所見のみであった。CTでは回腸週末部の壁肥厚と周囲脂肪織の混濁を認めた。時に口内炎出現する...

第100回中国支部例会

化学療法後に外科手術を行い長期生存を得ている進行胃癌腹膜播種の一例
三浦 公(岡山大学 消化器内科)
【はじめに】臨床病期IV期の胃癌は切除不能であり緩和的全身化学療法の対象である。今回われわれは、腹膜播種を伴う切除不能進行胃癌に対し、約2年間と長期の化学療法施行後に原発巣切除を行い、明らかな腫瘍遺残がなく長期生存が得られた症例を経験したので報告する。
【症例】60歳代男性。3か月前より空腹時の心窩部痛あり、約1kgの体重減少を認めたため近医を受診した。上部消化管内視鏡検査を行ったところ胃体...

第100回中国支部例会

肝動注療法が奏功した門脈腫瘍栓を伴う進行肝細胞癌の3例
万代 真理(鳥取県立厚生病院)
症例1; 50才代男性。2-3ヶ月前より右季肋部痛を自覚していた。感冒にて前医受診、腹部超音波で肝右葉に巨大な肝細胞癌を認め紹介となった。血液検査は、Plt 24.2万/μl,T.Bil 0.7mg/dl,Alb 3.5g/dl,HBsAg+, HBV-DNA 6.7logIU/ml, AFP 92500KIU/ml, PIVKA-II 734900mAU/mlであった。腹部dynamicCTでは...

第100回中国支部例会

当科で経験した腸管嚢胞様気腫症の3例
秋本 修志(JA吉田総合病院 外科)
腸管嚢胞様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:以下, PCI)は腸管壁の粘膜下あるいは漿膜下に多数の含気性小嚢胞を有し、腸管内腔にポリポーシス様の多発性隆起性病変を来す稀な疾患である。 今回われわれは小腸に発症したPCIを3例経験した。症例1:85歳、女性。頻回の嘔吐を認めたため近医受診。精査目的にて当院紹介受診。CTにてイレウスが疑われた。緊急手術を施行...

第100回中国支部例会

大腸全摘術後に難治性の小腸病変を発症した潰瘍性大腸炎の一例
半井 明日香(岡山大学病院 消化器内科)
【緒言】潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis:UC)は,一般に大腸に病変が限局し,backwash ileitisや術後の回腸嚢炎を除いて,消化管の他の部位に病変が出現することはまれである.今回我々は,大腸全摘術後にUC類似の小腸病変が出現し,治療に難渋した症例を経験したので報告する.【症例】72歳,男性.2011年7月に全結腸炎型のUCを発症した.前医でステロイドの全身投与と血球除...

第100回中国支部例会

偶然の被疑薬再投与により高度黄疸をきたした薬物性肝障害の1例
岡本 敏明(鳥取大学医学部 機能病態内科学)
症例は73歳男性、主訴は全身倦怠感と黄疸、食欲不振。飲酒歴はビール400mlと焼酎水割り3杯を毎日。高血圧で近医通院中、トリクロルメチアジド・アムロジピンべジル酸塩内服中であったが、2013年6月上旬より高尿酸血症に対してベンズブロマロンの内服を開始された。7月上旬著明な肝機能障害(AST 1890IU/L、ALT 2161IU/L、ALP 668IU/L、γGTP 410IU/L、T-Bil 1...

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臍転移(Sister Mary Josephs nodule)を来たした食道癌の1例
佐々木 祐一郎(鳥取県済生会境港総合病院 消化器内科)
【はじめに】内臓悪性腫瘍の臍転移はSister Mary Josephs nodule以下SMNとして知られ末期徴候とされている。
【症例】70歳代男性
【主訴】食後のつかえ感
【既往】脳梗塞
【現病歴】2012年3月下旬頃から食後のつかえ感が出現するようになったことから同年4月に当科外来を受診された。上部消化管内視鏡検査を施行した結果、食道進行癌(扁平上皮癌)を指摘した。...

第100回中国支部例会

保存的加療にて軽快を認めた孤立性上腸間膜動脈解離の一症例
香田 正晴(国立病院機構 米子医療センター 消化器内科)
【症例】47歳、男性【主訴】心窩部痛、背部痛【既往歴・家族歴】特記事項無し【生活歴】喫煙歴:20本/日×20年、飲酒歴:日本酒換算4合/日【経過】食事・飲酒をしていたところ、急激に心窩部~背部痛が出現し体動困難となり当院救急外来受診。血圧187/111mmHg、脈拍 84/min整であり、顔面は蒼白、苦悶状であった。心窩部に圧痛を認めるも、弾性軟で反跳痛等は認め無かった。鎮痛のためブチルスコポラミ...

第100回中国支部例会

腹部CTにて非典型的な腹腔内播種所見を認めたGISTの1例
河内 哲(岡山市立市民病院 内科)
 症例は64歳男性。高血圧で当院外来通院中であった。平成24年12月下旬より腹部膨満と嘔吐あり、発症1週間後に受診。外来にて腹部CT施行した所、腹腔内に多数の結節性病変と腹水を認め同日入院となった。入院時の血液検査では白血球は11000/μL、CRPも0.72mg/dLと軽度上昇、可溶性IL-2レセプターも1550U/mLと著明な上昇を認めた。腹水穿刺では淡血性の腹水を25ml認めた。癌性腹膜炎と...

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ステロイド漸減中発症した壊疽性膿皮症にアダリムマブが著効した1例
佐上 晋太郎(広島大学病院  消化器・代謝内科)
(はじめに) 壊疽性膿皮症は炎症性腸疾患の0.5-5%に出現する皮膚の有痛性穿掘性潰瘍であり、時に原疾患よりも深刻なQOL低下を来す合併症である。今回我々は、ステロイド漸減中に壊疽性膿皮症を発症した潰瘍性大腸炎(UC)の一例を経験したので報告する。(症例) 50歳代、女性。22歳時に近医にてUCと診断した。(現病歴) サラゾスルファピリジン内服にて加療されていたが、2013年2月感染性腸炎を契機に...

第100回中国支部例会

薬剤性肝障害との鑑別に苦慮した自己免疫性肝炎の一例
三村 憲一(野島病院消化器科)
症例は56歳男性。平成22年12月の人間ドックの際に軽度な肝障害を指摘されていた。平成23年2月に眼球と皮膚黄染を自覚し他院を受診。高度な肝障害を指摘され当院紹介入院となった。生活歴は焼酎1合毎日。発症の約1か月前から市販の胃薬を服用中。海外渡航歴はない。入院時検査成績はT.Bil 11.39, D.Bil 7.70, AST 1094, AST 1998, ALP 596, GGT 237, P...

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初回治療後約20年後に再燃を認めた自己免疫性肝炎の1例
陶山 和子(南部町国民健康保険西伯病院 内科)
症例は80歳、女性。61歳時に肝障害を指摘、抗核抗体(ANA)x160、γグロブリン上昇および肝病理結果から自己免疫性肝炎(AIH)と診断し、プレドニゾロン、アザチオプリンを66歳まで投与した。その後AIHに対しては無治療とし、経過中有意な肝障害を認めなかった。ところが80歳時にAST 757IU/L、ALT 747IU/L、GGT 229IU/L、γグロブリン1.9 g/dL、ANA x80と肝...

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感染性心内膜炎を合併したステロイド依存性潰瘍性大腸炎患者の一例
池淵 雄一郎(鳥取大学医学部機能病態内科)
【症例】40歳代の男性
【現病歴】2006年6月発症の全大腸型潰瘍性大腸炎。近医A病院入院となり、プレドニゾロン(PSL)40mg/dayにて加療。以後は外来で症状に合わせて5-ASA製剤に加えてPSL5-10mgが継続投与されていた。2012年5月末頃より腹痛、血便、下痢が出現。排便回数は8回程度、血便は認めたが、発熱・頻脈は認めず中等症の潰瘍性大腸炎として6月 A病院入院加療となる(便培...

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カンジダ血症と肝機能障害を伴った好酸球増多症の一例
三好 謙一(鳥取大学 医学部 機能病態内科学)
症例は40代男性、38.7℃を超える弛張熱、全身倦怠感、腹部膨満感を主訴に近医を受診し、白血球増加及び肝障害を認めたため他院へ紹介となった。CT及びMRIで肝腫大以外に特記所見を認めなかったが、白血球39500、好酸球63.3%と著明な好酸球増多を認めたため当院入院となった。T-Bil 0.6、AST39、ALT79、γ-GTP336、ALP1897と胆道系優位の肝障害を認めた。骨髄検査では好酸球...

第100回中国支部例会

確定診断困難であった退形成性膵管癌の1剖検例
上野 慎士(岡山済生会総合病院 内科)
症例は50歳代女性。検診にて胃体部前壁に隆起性病変を指摘され当院受診となる。上部消化管内視鏡検査にては胃体部後壁に壁外圧迫像を認め、単純CTにて膵体尾部に腫瘍を認め精査入院となる。造影CTにては膵体尾部に76mmの不整形の腫瘍を認め漸増性の造影効果を認め、肝、リンパ節に多発の転移巣を認めた。血液検査では白血球増加、CRP上昇など炎症所見を認めたが、CA19-9やDUPAN-2などの腫瘍マーカーの上...

第100回中国支部例会

大腸がん2次化学療法中に発症した侵襲性肺炎球菌感染症の1例
山内 理海(県立広島病院 臨床腫瘍科)
【症例】58歳女性
【主訴】左側胸部痛
【現病歴】切除不能大腸がん(下行結腸癌,多発肝転移)と診断された症例.1次化学療法としてmFOLFOX6+ベバシズマブ療法を実施し,部分奏効を得たものの,9か月後に肝転移が増大傾向となった.PS0,全身状態良好と判断し,2次化学療法のFOLFIRI+パニツムマブ療法に移行した.3サイクル後のCTで肝転移の著明な縮小と全身状態良好を確認したが,CT...

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急激に肝不全へと進行した原発性アミロイドーシスの1剖検例
満田 朱理(鳥取赤十字病院)
【はじめに】アミロイドーシスとはアミロイドと呼ばれる異常な細繊維蛋白が種々臓器に沈着し機能障害を生じる疾患である.なかでもAL型の原発性アミロイドーシスは極めて予後不良とされる.今回我々は生前に診断に至るも肝不全が進行し,死の転帰となった原発性アミロイドーシスの1剖検例を経験したので報告する.【症例】73歳,女性.【主訴】無し【現病歴】前医にて高コレステロール血症加療中,2011年11月定期検診に...

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