- 当院における上部消化管出血に対する緊急内視鏡検査とGlasgow-Blatchford scoreの関係
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進士 明宏(諏訪赤十字病院・消化器科)
当院では、24時間体制で、消化管出血に対する緊急内視鏡検査に対応し、疑いがあれば、積極的に緊急対応している。時間外については、マンパワーの問題から、内視鏡医1名と看護師1名の体制である。制酸剤の静脈内投与を先行させ、救急救命センター内から内視鏡室に移動し、バイタルサインが安定している場合には鎮静剤を用いて行っている。止血法はクリップ、熱凝固止血、エタノールの局注、静脈瘤であれば、EVL/EISを適...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- 3次救命救急センターにおける上部消化管緊急内視鏡診療の現況
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春田 純一(名古屋第一赤十字病院・消化器内科)
平成15年5月1日、当院は愛知県で9番目の救命救急センターとして指定され、第3次救急医療を担当している。平成10年から22年までの上部消化管緊急内視鏡症例総数は7270例(男性5031例、女性2239例、平均年齢66.5歳)、活動性出血に対する止血処置施行例は1020例であった。救命救急センター指定に伴い、消化器疾患の救急搬入も増加の一途をたどり、平成22年の上部消化管緊急内視鏡総数は上部で844...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- CT検査は上部消化管出血に対する緊急内視鏡前検査として有効か
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宮岡 洋一(島根県立中央病院・内視鏡科)
【目的】消化管出血症例では迅速な出血源の同定が必要である。当院では緊急内視鏡前に積極的にCT検査を施行するようにしており、今回、その有効性について検討した。【対象】2007年1月から2010年12月の4年間に上部消化管出血に対して施行した緊急内視鏡症例577例(非静脈瘤出血(以下A群)514例、静脈瘤出血(以下B群)63例)。CT施行数は造影、単純の順でA群207例、94例、B群28例、13例。な...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- 緊急内視鏡における経鼻内視鏡の実行可能性
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森 昭裕(一宮西病院・消化器内科)
【目的】経鼻内視鏡(経鼻)は非鎮静下でも循環動態が安定し心血管系機能に与える負担が少ないと報告される。このことから緊急内視鏡(緊急)に経鼻を用いることはその安全性から有用と考えられるが、吸引、処置能力の限界から一般的に適応外とされる。今回緊急における経鼻の診断能力、経鼻による緊急止血術の実行性と安全性を検討した。【方法】上部消化管出血(疑い例含む)発症24時間以内に施行した内視鏡検査を緊急とし20...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- 食道胃静脈瘤出血に対する内視鏡的硬化療法(EIS)‐A prospective 29-year study
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岩瀬 弘明(国立名古屋医療センター・消化器科)
【目的】 29年間の食道胃静脈瘤出血に対するEISの成績から標準治療としての位置づけを検討した。【方法】予後を含め十分な治療結果が記録されている出血治療424例を対象とした。基礎的検討から1982年より硬化剤と造影剤を混合して、静脈瘤から固有供血路まで注入する透視下EISを治療の原則とした。孤立性胃静脈瘤に対しては1992年からヒストアクリルを導入した。2000年からは夜間休日、活動性出血時また肝...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- 食道静脈瘤出血に対する内視鏡治療の到達点
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中村 真一(東京女子医大・消化器病センター)
【目的】食道静脈瘤出血は内視鏡的硬化療法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)の普及により、止血、治療が可能となっている。今回、食道静脈瘤出血に対する内視鏡治療の現状と治療成績について報告する。【対象と方法】1995年1月から2010年7月に食道静脈瘤出血に対して内視鏡的止血治療を施行した349例を対象とした。性別は男性264例、女性85例、平均年齢は60.9歳で、基礎肝疾患はウィルス性肝炎2...
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上部消化管出血に対する緊急内視鏡の現状
- 上部消化管非静脈瘤出血に対する緊急内視鏡の現状
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井上 義博(岩手医大・救急医学)
<目的>上部消化管非静脈瘤性出血の動向を探る。<対象>1987年から2010年まで当施設で経験した上部消化管非静脈瘤出血2595例。内訳は胃潰瘍1125例、十二指腸潰瘍470例、Mallory-Weiss Syndrome(以下MWS)279例、食道出血265例、出血性胃炎208例、悪性腫瘍92例、吻合部潰瘍67例、医原性出血50例などであった。当施設の内視鏡止血は殆どがヒータープローブによる熱凝...
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- 佐賀県における出血性胃潰瘍に対する内視鏡的止血術の現状
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下田 良(佐賀大附属病院・光学医療診療部)
【目的】佐賀県における当科関連施設9施設において2008年1月1日より2010年12月31日の3年間に内視鏡的止血術を施行した441例の出血性胃潰瘍症例を対象に,患者背景・内視鏡的止血法の選択を中心に検討を行う。【方法】対象の内訳は男性305名,女性136名。平均年齢は69.2±13.8(29‐102)歳。H.pylori(以下HP)感染の有無が判明している379例に限定し,HP感染の有無,低用量...
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- 出血性胃潰瘍におけるソフト凝固止血法の有用性と問題点
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木村 茂(広島市立安佐市民病院・内科)
【はじめに】ソフト凝固止血法はESDの止血法として広まり、出血性胃潰瘍の止血法として施行する報告もみられる。【目的】出血性胃潰瘍におけるソフト凝固止血法の有用性と問題点についてクリップ法と比較検討する。【対象と方法】対象は、2010年10月までに当院にて緊急上部消化管内視鏡検査を施行した出血性胃潰瘍397例中、ソフト凝固止血法で内視鏡的止血術を施行したソフト凝固群80例(男性62例、女性18例、平...
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- 出血性消化性潰瘍における内視鏡的止血不能例の検討-TAEの有用性とあわせて
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片野 敬仁(春日井市民病院・消化器科)
【目的】出血性消化性潰瘍における内視鏡的止血の現状を明らかにし、内視鏡的止血不能例の背景因子を明らかにすることを目的とした。また止血不能例に対しては経動脈的塞栓術(TAE)を第1選択とし、その有用性についても検討した。【方法】2004年4月から2010年12月までに吐下血で当院救急外来を受診し、出血性消化性潰瘍と診断され内視鏡的止血術を施行した上で入院となった554例(胃潰瘍397例、十二指腸潰瘍...
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- 出血性胃潰瘍におけるセカンドルック内視鏡の実施状況と拡大潰瘍の位置付け
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小山 茂(都立広尾病院・消化器内科)
【目的】出血性胃潰瘍に対する内視鏡的止血術については一定の見解が得られているが, セカンドルック内視鏡の適応や局注法で生じる拡大潰瘍の意義については未だ確定的ではない. 当院での経験症例を元に検討した. 【方法】2005年から2009年まで5年間に当院で治療した出血性胃潰瘍入院症例204例を対象に, 初回検査から24時間以内に行ったセカンドルック内視鏡の実施状況と内容を検討し解析を行った. 局注後...
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- 出血性消化性潰瘍において抗血栓薬はリスクファクターとなっているのか?-他施設後ろ向き調査からの検討と今後の課題-
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坂本 淳(札幌東徳洲会病院・消化器内科)
【目的】消化性潰瘍ガイドラインでは出血性消化性潰瘍(HPU)において抗血栓薬の休薬と再開についての記載はない。今回HPUについて多施設後ろ向き調査を行い、内視鏡止血や抗血栓薬の休薬・再開について検討した。【方法】Sapporo GI Study Team(SGIST)への参加5施設(札幌東徳洲会病院、北海道大学病院、札幌北楡病院、恵佑会札幌病院、KKR札幌医療センター)において、2008年1月から...
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- 低用量アスピリン起因性出血性胃十二指腸潰瘍における内視鏡的止血術の現状
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白石 慶(社会保険小倉記念病院・消化器科)
【目的】低用量アスピリン服用中に発症した出血性胃十二指腸潰瘍に対する内視鏡的止血術の現状から,問題点及びその対策を検討する.【方法】当院では,消化管出血は常時消化器内科医が対応する.止血術はクリッピング,バンド結紮,HSE局注,ソフト凝固,APCを術者の判断のもと単独または併用で行う.止血術後は絶食,PPIの静注,2日以内に止血確認(2nd look)の後,食事再開としPPIの内服に切り替える.ア...
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- 上部内視鏡検査における生検後出血の検討
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菅沼 孝紀(癌研有明病院・消化器センター)
【目的】画像強調内視鏡、拡大内視鏡の発達により視覚生検(optical biopsy)の可能性の是非が議論されているが、golden standardは組織生検による病理診断である。生検の稀な合併症として出血があるが、その詳細な検討は少ない。【方法】当院の消化器センター、健診センターの内視鏡室にて2008年5月~2010年12月の間に通常上部内視鏡検査を施行した39295例中、生検実施例は、238...
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- 緊急内視鏡か、2nd look内視鏡か? ~胃ESD後出血に関する多施設調査~
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後藤 修(慶應義塾大・腫瘍センター)
【目的】胃ESD後の緊急内視鏡を回避する手段の一つとして計画的な術後内視鏡(2nd look内視鏡)の施行が挙げられるが、有用性を示すエビデンスはない。今回我々は後出血対策についての多施設調査を行い、2nd look内視鏡が緊急内視鏡を回避できるか否かを検討した。
【方法】都内中心の計10施設で2009年に施行した胃ESD1814例を対象とし、緊急内視鏡の適応および後出血対策(制酸剤、食事開...
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- 早期胃癌ESD適応拡大症例に対する内視鏡的ドプラ超音波プローブによる後出血の予防:第2相試験
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太田 高志(大阪府立成人病センター・消化管内科)
【目的】ESD適応拡大病変[2cm<,UL(+)]は後出血の高危険群(後出血率 12.5%)である.後出血は露出血管の凝固やPPI投与で減少するが,それにもかかわらず吐下血で緊急止血を要する例を経験する.内視鏡的ドプラ超音波プローブ(DOP-US)は先端の血流シグナルを音に変換し聴取する器械で,出血性胃潰瘍の再出血予測に対する有用性が示唆されている.本装置がESD後の出血を予防可能か検討した.【方...
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- 抗血栓薬内服中の症例における胃、十二指腸ESDでは遅発性後出血予防目的のthird lookが必要か?
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東納 重隆(新東京病院)
【目的】抗血栓薬内服中の症例における胃、十二指腸ESDについて、遅発性後出血の危険性と third lookの必要性について検討する。【方法】対象は2007年4月~2010年11月の間に当院で実施した胃、十二指腸ESD症例219症例232病変について検討した。抗血栓薬を内服していない症例が152症例162病変、抗血栓薬を休止した症例が45症例48病変、LDA(低用量アスピリン)を継続した症例が22...
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