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司会の言葉
 
 HBVジェノタイプはAからHの8種類に分類され,B型肝炎の病態,臨床像,治療応答性と関連することが報告されている.
 我が国においても地域によってHBVジェノタイプの頻度が異なり,また近年,B型急性肝炎患者のみならず慢性肝炎患者においてもHBVジェノタイプAの頻度が以前に比して高くなっていることが示唆されている.
 本ワークショップでは,各施設でのHBVジェノタイプの頻度と最近の変化...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

全国国立病院による定点観測から明らかになったB型急性肝炎の変遷
山崎 一美(国立長崎医療センター・臨床研究センター)
【目的】我が国における過去20年間のB型急性肝炎の病態の変遷とgenotype(gt)の関与について検討した.【方法】全国国立病院機構28施設の共同研究による急性肝炎の定点観測において,1991年から2009年までに発症・登録されたB型急性肝炎547症例を対象とし,prospectiveに観察した.またgt. Aとgt.BについてはpreS1/S2/S領域の塩基配列を決定し分子系統解析を行った.【...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

B型肝炎ウイルス成人初感染例の慢性化に関する検討
道堯 浩二郎(愛媛県立中央病院消化器病センター)
【目的】成人のB型肝炎ウイルス初感染慢性化例の特徴を明らかにする.
【方法】対象は1998年から2011年に経験した初感染B型肝炎28例(男17例,女11例,18~84歳,劇症肝炎6例).初感染の基準は,HBc抗体低力値陽性かつIgM型HBc抗体陽性,または過去にHBs抗原陰性が確認された例でのHBs抗原陽性化.慢性化の基準を発症6カ月以上HBs抗原陽性とし,臨床像とgenotypeを検討し...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

genotypeとHIV感染を考慮したB型急性肝炎の診療
影山 富士人(浜松医療センター消化器科)
【はじめに】B型急性肝炎はgenotypeとHIV感染の有無で経過と治療選択が異なる.経過と核酸アナログ(NA)を含めた抗ウイルス療法の適否を考察する.【方法】過去10年間に浜松医大関連施設に入院したB型急性肝炎を対象としgenotypeとHIV感染の有無から臨床経過を考察した.抗ウイルス療法は重症例(劇症肝炎,劇症化予知式陽性等)又は肝炎遷延(1カ月)例としNAはLamivudine又はEnte...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

HBVジェノタイプの最近の動向と病態との関連
伊藤 清顕(愛知医科大学消化器内科学)
【目的】厚労省研究班「B型肝炎ジェノタイプA型感染の慢性化など本邦における実態とその予防に関する研究」において,B型慢性肝炎の全国調査を行い,本邦のB型慢性肝炎におけるHBVジェノタイプの最近の動向と病態との関連を明らかにした.【方法】全国の研究協力施設より,2010年8月から2011年7月までの1年間に各施設を受診しHBVジェノタイプが明らかとなったHBVキャリア4,182例を収集し解析を行った...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

当院におけるB型慢性肝炎GenotypeA症例の検討
河野 聡(北九州市立医療センター内科)
【背景】HBVのGenotypeはHBV慢性感染患者の経過・治療に大きな影響を及ぼす.HBV Genotype Aは近年になり特殊な集団での急性感染からの慢性化が注目されている.しかし,以前からHBV慢性感染で通院中の患者でのGenotypeA症例の検討は十分になされていない.【目的】当院通院中のHBV慢性感染患者のうち,GenotypeAである患者を拾い上げ検討を行う.【方法】当院通院中のHBV...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

HBe抗体陽性無症候性キャリアにおけるHBVジェノタイプの影響
新井 誠人(千葉大学医学部消化器内科)
【目的】以前にはHBeAg陽性慢性肝炎患者からHBeAb陽性慢性肝炎に移行し,さらに無症候性キャリアになると考えられていたが,近年,落ち着いたHBeAb陽性無症候性キャリアの状態から再度活動性を有するHBeAb慢性肝炎に再燃する症例があることが報告されている.本検討では,HBVジェノタイプの無症候性キャリアへの影響を検討し,本邦における無症候性キャリアの実態を明らかにすることを目的とした.【方法】...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

当院におけるB型肝炎ウイルス感染患者のHBVジェノタイプと病態について
新海 登(名古屋市立大学病院消化器代謝内科学)
【対象/方法】2000~2012年までに当院受診した急性B型肝炎34例,慢性B型肝炎432例を対象にHBVジェノタイプを測定し,病態との関連を検討した.【結果】1.急性肝炎ではHBV A/B/Cは2000~2005年は3/1/4,2006~2010年は8/2/11,2011~2012年は5/0/0と近年HBV/Aの患者が増えている.慢性化症例は8例あり,すべてHBV/Aであった.2.慢性B型肝炎に...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

当院におけるHBVジェノタイプとB型肝炎の病態
和田 望(岡山大学消化器内科)
(目的)B型肝炎ウィルス(HBV)のジェノタイプは日本国内でも地域によって頻度にばらつきがある.そこで我々は当科におけるB型肝炎患者のジェノタイプと病態について検討し,ジェノタイプの違いによる病態の違いを明らかにすることを目的とした.(方法)2011年に当科の外来を受診または入院加療を受けられ,HBs抗原陽性を確認したB型肝炎ウイルス持続陽性者291例をジェノタイプ別に分類し,年齢・性別・肝硬変(...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

当院におけるB型肝炎ジェノタイプの変遷と病態
西村 貴士(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】当院におけるHBVジェノタイプの変遷,臨床像,核酸アナログ治療応答性を検討した.【方法】2001年以降ジェノタイプを測定したHBV感染者1089例について,ジェノタイプ分布の年時変化,臨床像,遺伝子変異,発癌との関連性,核酸アナログ治療効果との関連を検討した.【結果】急性肝炎におけるジェノタイプAの頻度は,2001年-2003年で50.0%,2004年-2006年は46.2%,2007年以...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

当施設におけるHBVジェノタイプの頻度とジェノタイプ別の肝組織所見の比較
樋口 晃久(日本大学消化器肝臓内科)
HBV genotype間の臨床病態の差異については既に多数の報告がある.Genotype CがBに比較して肝内の壊死炎症反応が強くIFNの効果がB型に比較して低いことなどが報告されている.またGenotypeA型の頻度が最近増加しており,genotype間での臨床病態の差異についての詳細な再検討が必要である.我々の施設における急性肝炎および慢性肝炎のgenotypeの頻度を検索し,さらにgeno...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

首都圏におけるHBV genotypeの変遷とHBs抗原消失率の検討
小林 万利子(虎の門病院肝臓研究室)
【目的】今回我々は,首都圏のHBV genotypeについて再考しさらに治療法別HBs抗原消失の頻度を検討した.【対象・方法】対象は,71-2010年までに当科を受診しGenotypeを判定できた4914例とした.内訳:M 3509例,年齢MED 38歳,AH 167例(3%)CH 4074例(83%)LC 416例(9%)HCC 257例(5%),s抗原消失の解析はKaplan-Meier法を用...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

B型慢性肝疾患におけるHBV遺伝子型別臨床像の検討
友成 暁子(手稲渓仁会病院消化器病センター)
【背景と目的】B型慢性肝疾患は,HBV DNA Genotype(Gt)により臨床像が異なる可能性があるが,Gt分布には地域差もあるため不明な点が多い.慢性HBV感染症におけるGt別の臨床像を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】1986年から2012年8月までにGtを決定したB型慢性肝疾患561症例を対象とした.1.患者背景,2.肝疾患進行度,3.HBsAgとDNA量,4.HCC合併につい...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

遺伝子型B,C型の病期別背景因子の比較と肝発癌の検討
小関 至(札幌厚生病院第3消化器科)
【目的】遺伝子型別のB型慢性肝疾患の臨床像を明らかとする.【方法】B型慢性肝疾患と診断した遺伝子型B型241例,C型890例を対象とし,肝炎の病期別(免疫寛容期;I期,e抗原陽性肝炎期;II期,e抗原陰性肝炎期;III期,非活動性キャリア期;IV期)に背景因子を比較した.次に,初診より5年以上経過例を対象として,Kaplan-Meier法で肝発癌率を検討し,肝発癌に関連する因子をCoxの比例ハザー...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

HBVジェノタイプB型高浸淫地域における,ジェノタイプの感染実態の変遷および臨床経過との関連
渡辺 久剛(山形大学消化器内科学)
【目的】当地域はキャリアの過半数がジェノタイプB型感染であり,都市部以外の感染実態を把握することはユニバーサルワクチン導入の観点からも重要と思われる.そこで今回,過去20年のジェノタイプの感染実態の変遷と,とくに急性肝炎例におけるジェノタイプと臨床経過との関連につき検討した.【方法】1990年から2009年まで診療したHBs抗原陽性のHBVキャリア468例を対象とし,(1)1990-1999年,2...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

HBV遺伝子型別での核酸アナログ治療反応性の検討
相澤 摩周(東京慈恵会医科大学内科学講座消化器肝臓内科)
【目的】近年,核酸アナログ製剤(NA)によりB型肝炎の予後は大きく改善している.B型慢性肝疾患へのNA療法の治療反応性を検討しGenotype(Gt)による病態の差異を検証した.【対象】2001年から12年5月までにHBV遺伝子型を確認した262例(慢性肝炎215例,急性肝炎47例)中,NA(Lamivudine:LAM,Adefovir:ADV,Entecavir:ETV)を1年以上投与したB型...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

薬剤耐性B型肝炎ウイルスに対するテノホビルの抗ウイルス効果とGenotypeによる相違の検討
村上 英介(広島大学大学院消化器・代謝内科)
【目的】B型慢性肝炎治療において,核酸アナログ製剤の長期投与は不可欠であるが,B型肝炎ウイルス(HBV)を完全に排除できるものではないことから,長期投与に伴う薬剤耐性HBVの出現が問題となっており,その耐性獲得頻度は,HBVのGenotype間で異なると報告されている.本検討では,in vitroにおける薬剤耐性HBVへのテノホビル(TDF)の抗ウイルス効果とGenotypeによる薬...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態

核酸アナログ中止後の肝炎再燃に対するHBV genotypeの関与
松本 晶博(信州大学医学部消化器内科)
【目的】B型慢性肝炎の核酸アナログ(NA)治療中止後の肝炎再燃については,中止時のHBsAgとHBcrAg量から効率的な予測が可能であることが報告されている.今回,中止後の肝炎再燃に対するgenotypeの関与を検討した.【方法】対象は全国20施設にて経験したNA薬中止例126例(男性83例,中止時の年齢中央値46歳)で,genotypeはA 1,B 5,C 101,F 1,ND 18であった.使...

第99回日本消化器病学会総会HBVジェノタイプとB型肝炎の病態