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検索結果は17件です。

切除不能悪性中下部胆道狭窄に対する1期的self-expandable metallic stent留置の有用性
清水 周哉(名古屋市立大学大学院 消化器・代謝内科学)
【目的】近年の画像診断能の向上により、胆道ドレナージ前における腫瘍進展度診断が可能となり、切除不能悪性中下部胆道狭窄に対する1期的なself-expandable metallic stent (SEMS)留置を施行する機会が多くなっている。また、切除不能悪性中下部胆道狭窄を有する患者にとって、早期の化学療法導入や、入院期間の短縮が重要となってきている。今回我々は、1期的SEMS留置の有用性を明ら...

第118回東海支部例会

当科における難治性腹水に対するCARTの有効性
松下 直哉(JA静岡厚生連 遠州病院)
【背景】CART(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)とは腹水症(胸水症を含む)患者の腹水(又は胸水)採取し、それを濾過、濃縮し患者に再静注する治療法である。当科では難治性腹水症患者に対して、2009年7月よりCARTを導入し、2013年3月現在で32症例に施行した。内2症例を提示する。【症例1】膵尾部癌、門脈浸潤、多発肝転移...

第118回東海支部例会

C型慢性肝炎における3剤併用療法の治療効果とテラプレビル減量および中止に関連する因子の検討
小林 良正(浜松医科大学 肝臓内科)
【目的】C型慢性肝炎(1型・高ウイルス量)に対する現在の標準治療はテラプレビル,ペグインターフェロン,リバビリンの3剤併用療法である.今回我々は3剤併用療法の24週までの治療効果とテラプレビル減量・中止に関連する因子の検討を行った.
【方法】平成24年1月から平成25年2月までに当院および関連施設において,C型慢性肝炎に対して3剤併用療法を行った37例(男性22例,女性15例)を対象とした....

第118回東海支部例会

肝癌治療支援アプリケーションVirtu TRAXを用いた経皮的ラジオ波焼灼術の有用性―とくに2ステップ法において―
葛谷 貞二(名古屋大学 消化器内科)
【目的】経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)によって肝細胞癌(HCC)を治療する際、治療の一連の過程において、針先位置の同定は安全に確実に治療する上で重要である。Virtu TRAXは穿刺・治療器具の針の根元にポジションセンサーを取り付け,センサーから直角方向の針先までの距離を登録し,Volume Navigation(V-Nav)で針先の位置を認識する肝癌治療支援アプリケーションである。2ステップ法に...

第118回東海支部例会

Diffusion-weighted MRIによる胆管病変の診断
菊山 正隆(静岡県立総合病院 消化器科)
【背景】良性胆道狭窄は胆管癌に臨床像や画像は近似し、POCS、IDUSなどを用いても容易には鑑別がなされない症例がある。ましてや胆道の専門内視鏡医がいない施設での上記の検査は実施しがたい現実がある。一方で、CTやMRIは標準的な市中病院において客観的画像の得られる実施可能な検査である。我々は、CT画像による胆道病変の鑑別について報告した(IgG4関連硬化性胆管炎の臨床像とCT診断~胆管癌との鑑別診...

第118回東海支部例会

IgG4関連硬化性胆管炎における胆管生検の診断能とステロイドの治療成績
竹山 友章(豊橋市民病院 消化器内科)
【背景】2012年にIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の独立した診断基準が発表された。自己免疫性膵炎(AIP) の重要な除外疾患が膵癌であるのと同様に、IgG4-SCの除外対象は胆道癌であり、診断に病理学的な裏付けが重要なのは言うまでもない。しかし、AIP の病理学的所見が胆膵管生検、EUS-FNAで得られる一方で、IgG4-SCではほぼ胆管生検によってのみである。治療においてもAIPに準...

第118回東海支部例会

SPNの診断における造影超音波内視鏡検査(CE-EUS)の有用性
杉本 啓之(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学)
【背景と目的】膵Solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)は若年女性に好発する低悪性度の稀な腫瘍で出血壊死性の嚢胞形成が特徴的とされるが、男性例や嚢胞を伴わない非典型例の報告も少なくない。膵神経内分泌腫瘍(PNET)も嚢胞や被膜形成などSPNと類似した形態を呈し、両者の鑑別には血行動態の評価が有用とされる。SPNの診断におけるCE-EUSの有用性についてPNETとの鑑別...

第118回東海支部例会

低悪性度膵腫瘍に対する立体構築画像を用いた至適術式の選択-膵管・胆管・血管3D合成画像を用いた手術シミュレーション-
鈴木 淳司(浜松医科大学 医学部 第二外科)
【背景・目的】低悪性度膵腫瘍は、腫瘍の生物学的悪性度と進展範囲のみならず、膵管や胆管、各種脈管系との立体的な解剖学的位置関係の把握が術式の立案に重要となる。我々は血管立体構築画像に膵実質、膵腫瘍、MRCPによる膵管・胆管像を融合する3 D”all-in-one”画像に基づいた術式立案を行ってきた。作成画像を供覧し、その有用性について述べる。【方法・対象】2010 年6月に本方法を導入した。それ以降...

第118回東海支部例会

C型慢性肝疾患に対する高度先進医療IL28B遺伝子型測定後の治療選択
平嶋 昇(名古屋医療センター 消化器内科)
[目的] IL28B遺伝子はC型慢性肝疾患の極めて強い治療予測因子であるが、未だ保険収載されていない。当院は高度先進医療として申請認可後IL28B遺伝子測定を行っている。高度先進医療としてのIL28B遺伝子型測定後の治療選択の実際につき検討した。[対象と方法] 高度先進医療としてIL28B遺伝子型測定を行ったのは19例、男性6例女性13例、平均年齢54(25-77)歳である。全例グループ1、HCV...

第118回東海支部例会

肝臓外科における立体再構築画像の有用性
森田 剛文(浜松医科大学 第2外科)
【背景】従来、我々肝臓外科医はCT横断像や血管造影から得られた2次元の血管解剖を頭の中で立体的に再構築して肝切除に臨んでいた。近年、MDCTが広く導入されるとともに、画像解析ソフトが進歩したことで、肝内脈管の走行形態を立体的に把握することが可能となった。【目的】血管造影下MDCT画像から肝内脈管の立体再構築画像を作成し、肝切除における有用性を検討する。【方法・対象】MDCTはMedical Sys...

第118回東海支部例会

当院における自己免疫性膵炎の検討
小川 和昭(大同病院消化器内科)
【はじめに】自己免疫性膵炎(AIP)で、特に問題となるのは膵癌との鑑別である。AIPの診断基準が普及したにもかかわらず、膵癌との鑑別に難渋する症例が存在する。今回、当科で経験したAIPについて臨床病理学的に検討し、各種modalityの有用性について考察したので報告する。【対象】対象は、2005年1月から2013年3月までに当院で経験したAIP6例。男性4例、女性2例で、年齢は58±14歳(42‐...

第118回東海支部例会

当科における急性胆嚢炎入院患者の診療の現状
佐原 秀(浜松医科大学 第一内科)
【目的】急性胆嚢炎の治療として、診療ガイドラインでは早期の胆嚢摘出術が推奨されているが、実際の臨床現場ではsurgical high risk患者も多く、また緊急手術への対応が困難な場合もあり、個々の症例での治療選択のvariationが存在する。当科における急性胆嚢炎治療の現状と課題について検討した。【方法】2006年4月~2012年9月に、急性胆嚢炎の診断で当科に入院となった66例を対象とし、...

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当院におけるDDW-J 2004薬物性肝障害診断基準案を用いた慢性腎臓病合併の有無による薬物性肝障害の検討
綾田 穣(増子記念病院 肝臓内科)
【目的】慢性腎臓病 ( CKD ) 合併の有無による薬物性肝障害( DILI ) の現状と傾向について2004年の診断基準案を適応し検討した.【方法】対象は当院でDILIと診断された症例のうち,データ解析が可能であった58症例である.CKDの有無により2群に分け,診断基準案を用い比較検討を行った.【成績】原因疾患は,両群とも感染症,消化器,循環器疾患が上位を占めた.原因薬物は,NCKD(non C...

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一般病院における難治性C型慢性肝炎に対するテラプレビル(TPV)を含めた3 剤併用療法の使用経験
長谷川 泉(社会保険中京病院 消化器科)
【目的】ペグインターフェロン(PEG IFN)+リバビリン(RBV)にTPVを加えた3剤併用療法は難治性C型慢性肝炎に対し高い治療効果を示すが重篤な副作用が高頻度に出現する事も知られる。今回一般病院での治療経験及び副作用について報告する。【対象】対象は3 剤併用療法導入し12週以上経過したGenotype1型かつ高ウイルス量のC型慢性肝炎患者21例である。男女比11:10、開始時の年齢52(33-...

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総胆管結石症におけるEUSの役割
大畠 昭彦(藤枝市立総合病院 消化器内科)
【はじめに】総胆管結石症例においてEUSは総胆管全体を描出することができ、体外式USで描出しにくい部分やCT陰性結石も描出することが期待できる。【目的】総胆管結石症におけるEUSの有用性と問題点をretrospectiveに検討する。【対象】2010年4月~2013年3月に臨床的に総胆管結石症が疑われEUSを施行した58例【方法】EUSで総胆管に結石あるいは胆泥を認めた(EUS陽性群)18例とそれ...

第118回東海支部例会

C型肝炎に発症した肝細胞癌患者のインターフェロン療法
濱村 啓介(静岡市立静岡病院)
【目的】C型肝炎に伴う肝細胞癌(HCC)の癌治療前後に、インターフェロン療法で、ウィルスが駆除されると、再発が抑制され、生存率も改善する可能性が示唆されている。当院でも、HCC根治治療前後に、積極的にインターフェロン療法を行い、一定の結果を得たため、報告したい。【方法】2009年1月~2011年12月、当院で治療を行った、HCC192症例のうち、C型肝炎を背景に発症した初発癌で、根治的治療がされた...

第118回東海支部例会

HBV関連初発肝細胞癌根治療法後に関する検討―核酸アナログ製剤使用状況との関連―
小倉 英(三重大学病院 消化器・肝臓内科)
【目的】B型肝炎ウィルス(HBV)陽性慢性肝疾患患者への核酸アナログ(NA)投与によるウィルス増殖抑制は、肝発癌抑止に寄与するとされており、肝切除後の再発抑制にも関連しているとされている。今回、HBV陽性慢性肝疾患患者に生じた初発肝癌うち根治可能であった症例について、NA使用状況を含めて解析した。【方法】対象は当院で2002年4月から2011年3月の間にHBV陽性慢性肝疾患患者に発生した初発肝癌6...

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