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検索結果は37件です。
- ERCPによる総胆管結石治療後に気脳症を合併した1例
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中川 愛(日本医科大学千葉北総病院 消化器内科)
ERCPによる合併症は軽度から重篤な事象まで様々な報告があるが, 今回我々は術中における空気塞栓による脳梗塞を発症した稀な症例を経験したので報告する. 症例は75歳, 男性. 総胆管結石による胆管炎に対し胆管プラスチックステントを留置した既往歴がある. 今回心窩部痛を主訴に来院し, 血液生化学検査にて肝胆道系酵素、炎症反応上昇を認め, 腹部CT検査にて胆管ステントの脱落と下部総胆管結石陥頓による胆...
第326回関東支部例会 >
- カプセル内視鏡検査にて小腸腫瘍を同定し得た1症例
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河村 晴信(小田原市立病院 消化器内科)
【背景】カプセル内視鏡(CE)の普及に伴って一般病院においても小腸病変の検索が可能となってきた.我々の施設でも2011年10月のCE導入に伴い,現在までの39例にCEを施行してきた.小腸腫瘍は頻度が低いが,早期に発見するのは困難であり,予後の悪い癌のひとつである.今回,原因不明消化管出血(OGIB)に対してCEを施行したことで発見し得た小腸腫瘍の1例を経験したため,教訓を交え報告する.【症例】83...
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- 潰瘍性大腸炎と診断されステロイド治療中に肝膿瘍、下大静脈血栓を合併したアメーバ性腸炎の1例
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藤田 徹朗(埼玉医科大学)
【症例】38歳男性【主訴】発熱、腹痛、下痢、血便【現病歴】2013年1月下痢血便を認め、前医受診し2月下部内視鏡にて潰瘍性大腸炎と診断された。治療としてサラゾピリンとペンタサ注腸を開始した。症状改善せず3月4日プレドニン30mg内服開始、18日改善なくペンタサ4g内服に変更しプレドニン40mgに増量した。4月には血便減少し5月13日プレドニン30mgへ減量した。20日発熱とCRP26mg/dlであ...
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- 膵仮性動脈瘤の消化管穿通により多量出血を生じ、血管内治療が奏効した1例
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深見 裕一(総合病院 土浦協同病院 消化器内科)
症例は48歳男性。既往に飲酒による慢性膵炎を認めていた。吐血にて前医受診し、止血困難のため当院に紹介搬送された。腹部造影CTにて主膵管の拡張と膵の石灰化を認め、胃体後壁に膵尾部との連続性のある深い潰瘍を認めた。上部消化管内視鏡にて胃体上部後壁の瘻孔と瘻孔内の凝血塊を認めた。GISTからの出血も考えられたが、慢性膵炎による膵仮性嚢胞の胃穿通と仮性動脈瘤からの出血を疑った。入院後経過で大量の吐下血と出...
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- 原発性硬化性胆管炎関連大腸炎の経過中に急速に進行した大腸癌の一例
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清野 隆史(慶應義塾大学 医学部 消化器内科)
【症例】45歳女性。【現病歴】2008年の健康診断で初めてγ-GTP高値と便潜血反応陽性を指摘された。前医にて腹部超音波検査/CT、ERCP、大腸内視鏡が施行され、原発性硬化性胆管炎 (PSC)および大腸炎の合併と診断された。2009年に当科紹介受診となり、スルファサラゾピリンが開始されたが、薬疹のため中止となった。その後は、ウルソデオキシコール酸 600mg/日のみで加療されていた。2012年4...
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- 繰り返す十二指腸潰瘍によって発生した総胆管十二指腸瘻の一例
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江塚 明子(横浜労災病院 消化器病センター)
【症例】46歳、男性。【主訴】左季肋部痛【現病歴】以前十二指腸潰瘍に対して内服加療されていた患者。加療後数年間は症状なく経過していたが、夕食後深夜より発汗を伴う左季肋部痛が出現した。一旦症状改善するもその後疼痛が再燃したため翌日当院救急搬送となった。CT検査にて十二指腸から空腸にかけての壁の浮腫性変化と、胆嚢及び胆管内に気腫像を認めたため精査加療目的に入院となった。【経過】入院時、ALT42、γG...
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- 筋肉内血腫を契機にDICおよび肺水腫を合併したアルコール性肝硬変の1例
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沖津 篤(東京女子医科大学病院 消化器内科)
【症例】49歳 女性 【主訴】黄疸、下腿浮腫、股関節痛 【既往歴】1989年右股関節線維性異形成に対し手術、2012年風疹 【生活歴】喫煙歴:BI 504、飲酒歴:焼酎水割り5杯/日を11年、焼酎1本/日を19年【現病歴】全身に皮疹が出現し、当院皮膚科受診。黄疸、肝機能障害を指摘され、当科に初回紹介。肝炎ウイルスマーカー、自己抗体は陰性で、アルコール性肝障害の診断で入院加療を勧めたが、本人は入院を...
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- 術前膵管ステントにより安全に施行しえたVon Hippel-Lindau病に伴うPancreatic neuroendocrine tumorの1核出術例
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関澤 健太郎(横浜市立大学 消化器腫瘍外科学)
【はじめに】Von Hippel-Lindau(VHL)病は複数の臓器に腫瘍性あるいは嚢胞性病変が多発する常染色体優性遺伝性の疾患である。VHL病におけるPancreatic neuroendocrine tumor(P-NET)の頻度は8~17%で多くが非機能性である。今回われわれはVHL病に伴うP-NETに対し術前に膵管ステントを留置し、安全に腫瘍核出術を施行しえた1例を経験したので報告する。...
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- 高血糖を契機に発見され遷延した肝機能障害の一例
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小西 直樹(東京医科大学茨城医療センター 消化器内科)
症例:65歳男性。現病歴:2002年に耐糖能異常を指摘され、外来にて経口血糖降下薬(グリメピリド)の投与が開始された。以後血糖コントロールはHbA1c 6~7%程度で安定していたが、2010年4月、HbA1cが8.1%とコントロール悪化傾向にあったため、教育目的にて当院代謝内科に入院となった。入院時の血液検査で肝機能障害を認め消化器内科にコンサルトされた。これ以前の外来での採血時では肝機能データは...
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- 肝機能障害・肝組織中の血管炎所見を呈した、顕微鏡的多発血管炎の一例
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玉井 恒憲(国立病院機構埼玉病院 消化器内科)
症例は77歳、男性。主訴は微熱、盗汗、食欲不振。2か月前より微熱、寝汗、食欲低下、肩・首の痛みもあり、2か月間で約5kgの体重減少を認め、かかりつけ医にて抗生剤を処方されるも改善せず、当科受診し入院した。来院時身体所見では、37.7度の微熱、四肢躯幹に紅斑・紫斑皮疹が散在、四肢末梢側に非対称性にしびれ感を認めた。血液検査所見では、軽度肝機能障害、胆道系酵素上昇、腎機能障害、CRP著明高値、白血球軽...
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- 胃バリウム検査で発見される胃ポリープとピロリ菌抗体価・ペプシノゲンI/II比との相関
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山道 信毅(東京大 医学部 消化器内科)
【目的】胃バリウム検査(MDL)で同定される胃ポリープに関して、同時に測定したピロリ菌(HP)抗体価・ペプシノゲン(PG)I/II比と比較解析を行ない、現在の我が国における胃ポリープと背景胃粘膜の関連を明らかにすることを目的とする。【方法】大規模人間ドック(千葉県千葉市)で2010年上半期にMDLを受けた者のうち、研究参加同意が得られ、データ欠損がないのは3018人であった。このうち、HP除菌治療...
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- 巨大肝細胞癌に対してソラフェニブ先行投与後肝動注化学療法が著効した2症例
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松井 太吾(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
【症例1】74歳女性。慢性心房細動、慢性心不全で当院へ通院中、心窩部から右季肋部にかけて鈍痛を自覚。腹部CTで肝左葉の巨大腫瘤を指摘され当科紹介となった。理学的所見では、心窩部に手拳大、弾性硬、圧痛を伴う腫瘤を触知。血液検査では、AFP40275、PIVKA339678と著明な上昇を認めた。腹部超音波およびCT所見では、門脈本幹へ浸潤を来たした肝左葉を占める肝細胞癌(HCC)と診断した。既往症によ...
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- 当初熱中症と診断された食道異物の一例
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橋本 良明(柏成会 青木病院 内科)
【症例】67歳、男性【主訴】食欲低下、嘔吐【現病歴】2013年7月11日、屋外仕事終了後から食欲低下、全身倦怠感出現、自身で熱中症と思い、水分を積極的に摂取するもすぐに嘔吐。自宅で様子見るも、食事取れず、尿量少量となり、同13日当院を受診。意識清明、歩行可能。身長163cm・体重46kg(BMI:17.3)のやせ、口腔内乾燥の他、理学的所見に特筆すべきことはなし。受診時の体温36.9℃、血圧127...
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- 慢性化のおそれがあったIFN無効の ジェノタイプAeのB型急性肝炎に対し、核酸アナログ製剤投与後HBs抗原陰性化、HBs抗体陽性化し得た一例
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山岡 稔(秩父病院 内科, 埼玉医科大学 消化器内科肝臓内科)
ジェノタイプAeのB型急性肝炎は約10%が慢性化すると言われている。近年、日本ではあまり見られなかったジェノタイプAeのB型肝炎ウイルス感染が広がりつつあり問題となっている。今回我々はHBV/Aeの急性肝炎の治療において、核酸アナログ製剤投与後HBs抗原陰性化しHBs抗体陽性化し得た症例を経験した。症例は23歳男性。急性肝機能異常で当院紹介入院となった。HBs抗原陽性であることからHBVによる肝機...
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- エルロチニブ併用ゲムシタビン療法が奏効し切除可能となった進行膵癌の一例
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桑原 明子(国立がん研究センター 東病院 肝胆膵内科)
【背景】欧米で行われた第III相臨床試験(Moore, 2007)において、エルロチニブ併用ゲムシタビン療法は、ゲムシタビン療法と比較して有意に生存期間を延長し、ゲムシタビン療法と並んで切除不能膵がんに対する標準治療の一つに位置づけられた。しかし、生存期間の延長が限られており、比較的高頻度の有害事象が報告されたことから、国内においてはあまり浸透していないのが現状である。今回、エルロチニブ併用ゲムシ...
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- ミリプラチンによる肝動脈化学塞栓療法後に薬剤起因性の免疫性溶血性貧血を合併した一例
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深澤 友里(杏林大学医学部付属病院 消化器内科)
症例は70歳代女性.顕微鏡的多発血管炎にて当院膠原病科通院中であった.経過中に肝胆道系酵素の上昇を認め,改善を認めないため腹部CT検査を施行した所,肝内に多発腫瘍が認められ当科紹介受診.腫瘍マーカーではAFP 9468ng/mlと異常高値であったがCA19-9も48.7U/mlと高値であり血液検査,画像検査での診断が困難であったため,確定診断のため超音波下肝腫瘍生検を施行.腫瘍組織診断ではHepa...
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- 膵頭部腫瘤に対し手術が行われ自己免疫性膵炎2型と診断された1例
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下山田 雅大(水戸医療センター)
今回我々は膵癌を疑い手術を行ったが自己免疫性膵炎2型であった1例を経験したのでこれを報告する。症例は79歳女性。平成24年6月に胃部不快を主訴に近医受診。エコーにて総胆管、膵管拡張を認めた。その際にMRCP、CT試行したが明らかな腫瘤は指摘されずに経過観察となった。10月に経過観察目的にエコー、CTを行うと膵管の拡張、総胆管拡張の増悪を認め膵頭部に境界不明瞭な腫瘤性病変を疑われた。膵癌をもっとも疑...
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