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検索結果は37件です。

EUS-FNAが診断および治療方針決定に有用であった形質細胞腫の一例
中込 良(東京大学医学部附属病院 消化器内科)
症例は66歳女性。食後の心窩部違和感のため近医を受診し、AUSにて膵体部腫瘤を認めたため精査目的に2012年12月当科紹介受診した。CTにて膵体尾部に6cm大の乏血性腫瘤(早期相でlow density、後期相ではisodensity)を認めた。EUSでは、膵体尾部に32x19mm大のlow echoicなmassを認め、主膵管は腫瘤内を貫通していた。また、最尾部にも24x21mm大のlow ec...

第326回関東支部例会

症状に周期性変化を認めた代償期慢性偽性腸閉塞の1例
大久保 秀則(横浜市立大学 医学部 消化器内科)
【背景】慢性偽性腸閉塞症(CIPO)は器質的疾患がないのにもかかわらず慢性的に腸閉塞所見を呈する難治性疾患であり、下部消化管機能性異常の中で最も重篤な疾患である。今回我々は症状に周期性変化を認め、非代償期への移行を回避し得た代償期CIPOの1例を経験したので報告する。【症例】24歳男性。2011年10月頃から胸焼けと腹部膨満感が出現、立位にて膨満感が増悪し、臥位により改善していた。2012年1月か...

第326回関東支部例会

頻用薬で惹起された薬物性肝障害の二例 
荒井 潤(昭和大学医学部 内科学講座 消化器内科学部門)
【症例1】高血圧、高脂血症で通院中の70代の女性。2013年5月、褐色尿が出現し外来受診。受診時血液検査成績にてAST 1,655 IU/l、ALT 2,769 IU/lと高値であり、腹部超音波上急性肝炎像を呈しており同日より入院となった。入院後血液検査成績より各種ウイルス性肝炎や自己免疫性肝障害は否定的であった。DDW-J2004薬物性肝障害(DILI)ワークショップのスコアリングが7点であり、...

第326回関東支部例会

常用量のアセトアミノフェン内服により劇症肝炎をきたした一例
林 栄一(昭和大学 消化器内科)
【はじめに】アニリン系の非ステロイド性消炎鎮痛薬の過量服薬による中毒性肝障害は海外を中心に報告されており、劇症化の経緯を辿る症例もしばしば報告されている。今回我々は、常用量のアセトアミノフェン服用により劇症肝炎にまで至った症例を経験した。薬物リンパ球刺激試験(DLST)が陽性であり、アレルギー性の肝障害が考えられた。アセトアミノフェンによるアレルギー性の薬物性肝障害が劇症化にまで至った症例は貴重で...

第326回関東支部例会

保存的加療が可能であった上部消化管造影検査後のS状結腸穿孔の1例
野村 好紀(国際医療福祉大学病院 消化器内科)
【症例】40歳代,女性.【主訴】下腹部痛,下痢,嘔吐
【現病歴】2013年6月検診にて上部消化管造影検査を施行し,検査直後にセンノサイド2錠を内服し,同日夜にバリウムの排泄を認めなかったためセンノサイドを追加で2錠内服した.翌日早朝に腹痛が出現し,バリウムの排泄とともに下痢,嘔吐も出現したため当院救急外来を受診した.腹部単純CT検査でS状結腸の憩室及び周囲脂肪織濃度の上昇がみられ憩室炎が疑わ...

第326回関東支部例会

瀉血が奏功した鉄過剰を伴う脂肪肝の1例(組織学的にNASHと診断してよいか?)
矢島 義昭(黒沢病院)
44才の男性が健診時に指摘された肝障害の精査目的に受診した。患者は18才時に超音波検査で胆嚢結石と脂肪肝を指摘されており、担当医より減量を勧められていた。理学的にはBMI 24.2(身長 170cm1、体重 70kg) とやや肥満傾向にあったが、その他には格別な病的所見を認めなかった。検査成績ではAST 95 U/L、ALT 243 U/L、ALP 370 U/L、GGT 220 U/L、血清フェ...

第326回関東支部例会

ラジオ波焼灼療法(RFA)2年8ヵ月後に焼灼部と十二指腸との交通が疑われた一例
高橋 昭裕(大森赤十字病院 消化器内科)
症例は84歳、男性。C型肝硬変、肝細胞癌、食道静脈瘤にて当科、特発性肺線維症にて当院呼吸器内科通院中。肝細胞癌に対しては他院にて平成5年、10年に肝切除術、平成19年に動注化学療法、平成22年以降は当科紹介され、再発の都度RFAを施行してきた。平成25年5月16日に肝細胞癌に対し、RFA目的に入院。入院時に38.5度の発熱と、腹部膨満、食思不振、黄色痰の訴えがあった。CRP8.76mg/dlと高値...

第326回関東支部例会

内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)後に発症した胆石イレウスの一例
山内 芳也(東京労災病院 消化器内科)
症例はC型肝硬変で通院中の80歳代女性。3年前に総胆管結石を指摘され内視鏡的除石術が試みられたが、乳頭が水平脚に位置していることや結石が25mmと大きいことなどから処置が困難であったため、EST(中切開)後にプラスチックステント(PS)を留置し経過観察を行った。以降、定期的にステントの交換を行っていた。平成24年10月に腰椎圧迫骨折で当院整形外科に入院した。入院中、ステント閉塞による胆管炎を発症し...

第326回関東支部例会

脊椎カリエスにより下腸間膜動脈に感染性動脈瘤を形成し、十二指腸水平脚に穿破した1例
濱田 清誠(済生会川口総合病院 消化器内科)
【症例】70歳 女性 【現病歴】平成22年10月腰痛で近医受診。脊椎カリエスの疑いで11月4日当院整形外科紹介受診。11月12日骨生検の結果脊椎カリエスの診断となる。整形外科で手術予定となり、12月20日Hgb 11.6g/dlで自己血採血400g施行。平成23年1月自己血採血2回目施行予定であったがHgb9.4 g/dlと低値で施行できず。平成23年1月11日脊椎カリエスの手術目的で、整形外科入...

第326回関東支部例会

意識障害を伴った糞線虫症の一例
三浦 邦治(さいたま市立病院 内科)
【症例】81歳、女性【主訴】食思不振【既往歴】50歳乳癌で手術、65歳くも膜下出血で手術【家族歴】特記事項なし【生活歴】戦時中にフィリピンで生まれ、戦後成人になるまで沖縄で生活していた。【現病歴】平成24年6月食思不振、意欲低下があり、心療内科を受診した。うつ病と診断され、抗うつ薬が処方されたが、改善しないため、内科を受診した。上部消化管内視鏡検査を施行し、急性胃粘膜病変と診断され、PPI、胃粘膜...

第326回関東支部例会

多発性骨髄腫の髄外病変により閉塞性黄疸を発症した一例
畑 昌宏(国立国際医療研究センター病院 消化器内科)
多発性骨髄腫の髄外病変により閉塞性黄疸を発症した一例【症例】62歳女性【主訴】黄疸【既往歴】2型糖尿病,脂質異常症【現病歴】200X年に無症候性多発性骨髄腫と診断され,200X+2年に当院でVAD (vincristine, doxorubicin, prednisolone) 療法 3コースと自家末梢血幹細胞移植を施行し完全寛解を得た.しかし200X+3年に再発,他院にて化学療法(lenalid...

第326回関東支部例会

急性膵炎を合併した好酸球性胃腸炎の一例
芦谷 啓吾(埼玉医科大学総合診療内科)
症例は60歳代女性。気管支喘息と好酸球性鼻炎、蕁麻疹にて当院呼吸器内科、耳鼻科、皮膚科に通院中であった。スクリーニングの上部消化管内視鏡検査では食道には異常なく、萎縮性胃炎と腸上皮化生の所見のみで、びらんや潰瘍はみられなかったが、胃と十二指腸の生検で著明な好酸球浸潤を認めた。その後、心窩部痛が出現、血液検査で好酸球数の増加(26%)も認めるとともに、血清AMY、p-AMY、リパーゼ高値を認めたため...

第326回関東支部例会

口内炎、陰部潰瘍の発症後中毒性巨大結腸症に至った1例
藤原 利成(社会保険中央総合病院)
【症例】39歳、男性【現病歴】既往歴なく突然の下痢・血便で発症。排便回数は1日4行程度であった。その後約1週間のうちに口内炎の悪化、持続的高熱を認めるようになり近医を受診。CRP22mg/dlと高値であったため緊急入院となった。入院後陰嚢に潰瘍を認め、口内炎と併せてベーチェット病が疑われたため精査目的で当院に転院となった。【臨床経過】入院時、打ち抜き様の口内潰瘍が下唇、舌に複数認められた。陰嚢潰瘍...

第326回関東支部例会

膵管内進展を伴う膵腺房細胞癌(Acinar cell carcinoma of pancreas)の1例
渡辺 悠人(千葉大学大学院医学研究院 消化器・腎臓内科学)
症例は42歳男性。腹痛を主訴に近医を受診。血液検査で膵酵素上昇、腹部超音波検査で主膵管拡張を指摘され、当科を紹介受診。造影CTでは膵尾部に40mm大の造影効果に乏しい腫瘤を認めた。MRCPでは膵尾部に40mm大のT2 lowで被膜を有し、内部に不均一な高信号を伴う病変を認めた。PET-CTでは膵尾部腫瘤にFDG異常集積像を認めた。超音波内視鏡検査では、膵尾部末端に40mm大の内部不均一で境界明瞭な...

第326回関東支部例会

腹腔内腫瘍と鑑別が困難であった脾症の1例
吉益 悠(戸田中央総合病院 消化器内科)
【症例】43歳男性【主訴】右側背部痛【現病歴】平成24年12月に背部痛を主訴に近医受診した。腹部単純CTにて肝臓直下で胆嚢に隣接する約3cm大の腫瘤様陰影を認めたため当院紹介受診となった。【既往歴】17歳時に交通事故による脾破裂で脾部分切除術を施行された。【血液検査】血算は基準値内、生化学検査はALP 338U/Lと軽度上昇を認めるもののその他の肝胆道系酵素の上昇は認めなかった。腫瘍マーカーはCE...

第326回関東支部例会

傍乳頭憩室炎による膿瘍形成を来した一例
遠藤 利行(昭和大学医学部内科学消化器内科部門 藤が丘病院)
【症例37歳女性【主訴】右季肋部痛、右側腹部痛、背部痛、嘔気【現病歴】2013年5月16日より上記主訴出現。翌日前医受診し、炎症反応高値(WBC 13800/μl,CRP 14.36 mg/dl)を認め、抗菌薬内服で経過観察となった。5月20日に症状改善せず、前医再受診し単純CTで十二指腸下行脚左側にairを含む60mm×40mmの占拠性病変を認め、十二指腸穿孔が疑われた。翌日に当院紹介受診し緊急...

第326回関東支部例会

薬物性肝障害と鑑別を要した自己免疫性肝炎の1例
中元 明裕(獨協医科大学越谷病院消化器内科)
薬物性肝障害を疑われた症例に対して、血清学的検査と病理組織学的検査より自己免疫性肝炎と診断し、プレドニゾロン投与を開始し軽快を得た症例について文献的考察を含めて報告する。【症例】70歳、女性【既往歴】陳旧性脳梗塞、狭心症【現病歴】2012年6月に脳梗塞を発症し他院で抗血小板薬による内科的治療を受け、ほぼ後遺症なく退院。予防的治療(シロスタゾール、クロピドグレル)を受けていたが同年8月頃より肝機能障...

第326回関東支部例会

アスピリン内服は,癌の早期発見につながるか?アスピリン内服中に消化管出血を認めた十二指腸潰瘍を伴った0-III型胃癌の1例
金子 仁人(獨協医科大学日光医療センター 消化器内科)
近年,脳梗塞や狭心症などで,アスピリンや抗血小板剤,抗凝固剤を内服している患者が増加しており,それに伴って消化管出血症例も増加する傾向にある.それと同時に癌に伴う出血症例も増加しており,早期に癌が発見される症例も増えてきている.今回,このような症例を経験したので報告する. 症例は84歳男性,CABG術後,狭心症,糖尿病,認知症にてアスピリン等の内服加療されていた.黒色便,黒色嘔吐を認めたため,当院...

第326回関東支部例会

腹腔内巨大腫瘍を呈した胃絨毛癌の一例
菅谷 明徳(筑波大学附属病院, 茨城県立中央病院)
【症例】患者は50代男性。X年6月X-7日頃より腹痛、食欲低下あり、X-4日、前医受診、造影CT、上下部消化管内視鏡より胃がん、上腹部に中央が壊死している20cmの巨大腫瘤を指摘され、X日当科入院した。PS 2、胃がん原発巣から腹腔内へ穿孔している所見があり、絶食、高カロリー輸液、抗生剤を開始した。胃生検の結果は、腺癌(多彩な分化度、HER2 score 3+)であり、進行胃癌(T4N1M1, s...

第326回関東支部例会

突然発症し結腸亜全摘にて改善した結腸限局型偽性腸閉塞の1例
大久保 秀則(横浜市立大学 医学部 消化器内科)
【背景】慢性偽性腸閉塞症(CIPO)は器質的疾患がないのにもかかわらず腸閉塞所見を呈する難治性疾患であり、下部消化管機能性異常の中で最も重篤な疾患である。今回我々は、突然発症し結腸亜全摘にて改善した結腸限局型偽性腸閉塞の1例を経験したので報告する。【症例】78歳女性。58歳時に子宮脱による子宮全摘術の既往がある。2013年5月14日突然腹痛が出現し、15日に嘔吐・経口摂取不可となった。17日に近医...

第326回関東支部例会