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検索結果は56件です。
- 繰り返す腹腔内出血に対して肝動脈塞栓術が奏功した肝血管肉腫の1例
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南原 翔(国立病院機構長崎医療センター 肝臓内科)
症例は79歳、男性。主訴は食思不振、倦怠感、下肢の浮腫。20歳代から日本酒2, 3合/日の飲酒歴があり。塩化ビニルモノマー、トロトラストなどの暴露歴はない。20XX年、近医にてアルコール性肝硬変による腹水、下腿浮腫と診断され当院紹介入院となる。入院時Hb:7.5g/dlと貧血を認めた。T-Bil:2.2mg/dl、 Alb:3.2g/dl、PT:62.2%、HBsAg(-)、HCV-Ab(-)、A...
第098回九州支部例会 >
- 成人の消化管異物44例の検討
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足立 利幸(長崎大学病院 救命救急センター)
【はじめに】消化管異物は救急医・耳鼻咽喉科医・消化器内科医・消化器外科医が連携して診断・治療をすすめていく必要がある。当センターは2010年4月に開設され、年間約5000例の患者を受け入れているが、消化管異物の症例は比較的多い。初期診療医として円滑に診療を進めるため、これまでの症例を検討した。【対象】2010年4月から2011年8月までの17ヶ月間に当院救急外来を受診した消化管異物129例のうち、...
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- 無黄疸にて発見された高齢者肝門部胆管癌の1例
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加藤 拓也(浦添総合病院消化器病センター外科)
肝門部胆管癌は閉塞性黄疸で発症することが多く,無黄疸にて発見されることは比較的稀である.しかし,最近では画像診断の進歩に伴い,無黄疸で発見される症例もみられるようになっている.今回われわれは,無黄疸にて発見された高齢者肝門部胆管癌の1例を経験したので報告する.症例は85歳,女性.12年前,前医にて胸腺腫に対して胸腺摘出術を受け,術後の定期検査で肝機能障害を認めた(T.Bil 0.43mg/dl,...
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- 初診時HBs抗原陰性であったB型急性肝炎の2例
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成田 翔平(長崎大学病院医療教育開発センター)
【症例1】39歳男性。肝機能障害の既往なし。肝疾患の家族歴なし。2週間前から続く感冒様症状を主訴に近医を受診した。感冒薬を処方されるも症状の改善なく、家人に黄疸を指摘され、4日後に同医を再診した。血液検査で著明な肝機能障害を指摘され、高次病院に紹介入院となり、急性肝炎重症型の診断で加療を開始された。入院後2日に羽ばたき振戦が出現、PT10%台と延長しており劇症肝炎の診断で同日当院転院となった。当院...
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- C型急性肝炎が慢性化した後に自然治癒した1例
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北村 哲生(長崎大学病院医療教育開発センター)
症例は56歳女性。肝機能障害、HBV、HCV感染を指摘されたことはなかった。肝疾患の家族歴はなかった。2009年5月に左下歯肉部の腫瘤を主訴に歯科を受診した。悪性リンパ腫を疑われ、当院血液内科に紹介となり、非ホジキンリンパ腫(大細胞性びまん性リンパ腫)と診断された。2009年6月~9月に化学療法(R-CHOP 6コース)を行い、寛解となった。同科で経過観察中の2009年10月に肝機能障害を初めて指...
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- 急性肝不全を合併した血管内リンパ腫(IVL)の一例
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久米 大輔(長崎大学病院消化器内科)
症例は75歳男性。コントロール不良の糖尿病と、Cr:3mg/dl台の腎症、網膜症、高血圧症を前医で長年治療されていた。20xx年3月、前医血液検査にてPlt:2.3万/μl、Hb:8.6mg/dlと低下を認め、同院で精査。骨髄異形成症候群が疑われたが確定診断に至らず、その後自然経過にてPlt:11万/μlと回復し、貧血の進行もなく、同院外来で経過観察されていた。20xx年7月下旬から38℃台の発熱...
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- C型慢性肝炎に晩発性皮膚ポルフィリン症を合併した1症例
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赤嶺 摩依(長崎大学病院医療教育開発センター)
【症例】52歳男性。20歳時にA型急性肝炎の既往あり。家族歴は母が糖尿病、劇症肝炎、父が糖尿病、高血圧症。生活歴は飲酒歴あり、喫煙歴あり。若年時から高血糖を指摘されていたが放置していた。40歳時に近医で2型糖尿病、C型慢性肝炎と診断され、加療を開始された。その時すでに糖尿病網膜症、腎症を合併していた。2010年6月頃から皮疹が上肢に出現し徐々に全身に拡大し水疱形成を伴ってきたため、同年7月に当院皮...
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- アフタ性大腸炎を呈した糞線虫症の1例
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鵜木 果奈(鹿児島大学大学院消化器疾患・生活習慣病学)
73歳の男性。鹿児島県内離島に在住。既往歴として心房細動、脳梗塞がある。10年ほど前から自覚していた便秘を主訴に前医を受診した。下部消化管内視鏡検査(CS)で、横行結腸から下行結腸に多発するアフタ様病変を認め、精査・加療目的に当科を紹介された。血液検査では低蛋白血症、軽度の炎症反応上昇を認め、抗HTLV-1抗体が陽性であった。ツベルクリン反応、サイトメガロウイルス抗原、抗赤痢アメーバ抗体は陰性であ...
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- 悪性腹膜中皮腫の1例
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福嶋 真弥(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院)
【症例】69歳.女性【既往歴】腹腔鏡下胆嚢摘出術,高血圧,高コレステロール血症.【生活歴】飲酒,喫煙なし.アスベスト暴露歴なし.【現病歴】1週間前からの腹痛,腹部膨満感,食思低下にて近医受診.下腹部に圧痛を認め,WBC13900/m3,CRP20.5mg/dlと炎症反応上昇もあり腹膜炎の診断にて当院紹介.精査目的に入院となった.【経過】造影CTにて少量の腹水貯留,腹膜濃染,腹腔内の多発する結節,大...
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- 保存的加療で軽快した孤立性上腸間膜動脈解離の2例
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生駒 沙枝子(慈愛会 今村病院 消化器内科)
【はじめに】大動脈解離を伴わない孤立性の上腸間膜動脈(SMA)解離は比較的稀な疾患である.保存的加療で軽快する症例が多いとされているが,腸間虚血,壊死,瘤破裂を認めた場合は緊急手術の適応となる場合もあり,腹痛の鑑別疾患として重要である.今回当院で2例の孤立性上腸間膜動脈解離症例を経験したので報告する.【症例1】55歳,男性.2009年9月3日心窩部痛で発症.近医受診し腹部エコー検査(AUS),CT...
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- 肝細胞腺腫を発症した成人男性の一例
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大橋 和明(長崎大学病院 消化器内科)
【症例】40歳男性、家族歴:父・兄に両頸部腫瘍あり。既往歴・生活歴:特記なし。2008年頃より左頚部に腫瘤自覚、その後次第に増大し近医耳鼻咽喉科受診される。頚部エコー・造影CT・MRI検査などにより傍神経節腫瘍を疑われ2011年1月に当院耳鼻咽喉科紹介受診となる。その精査にて腹部CTにてS6に径2cm大、外側区域に径1cm大の低吸収域を認め、さらに造影CTでは動脈相にて濃染像を示し、平衡相にて欠損...
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- Wilson病に認めた肝細胞癌の1例
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荒木 紀匡(佐賀大学医学部内科学)
【症例】50歳,男性.【現病歴】21歳時にWilson病と診断.D-ペニシラミンで加療されていたが,2008年(48歳時)に腎障害が出現し,以降は酢酸亜鉛製剤の内服加療を行っていた.2011年2月にEOB-MRIで肝S6に3cm大の動脈早期濃染と肝細胞相で低信号を呈する結節を認め,また両葉に多発する肝細胞相で高信号を呈する結節も認めた.S6結節は画像上典型的な肝細胞癌(HCC)であったため,経カテ...
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- ピルフェニドンによる薬物性肝障害の一例
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横尾 摩耶(佐賀大学 肝臓・糖尿病・代謝内分泌内科)
【症例】61歳、男性【主訴】なし【現病歴】51歳時に特発性間質性肺炎と診断され、無加療で経過観察されていた。2011年4月(61歳時)に急性呼吸不全で当院入院しPSL投与開始、同年5月からピルフェニドン600mg内服開始し、その2週間後から維持量の1800mgまで増量された。その後当院呼吸器内科で定期受診をしていたが同年7月受診時にAST 498 IU/L, ALT 1194 IU/L, γ-GT...
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- 当院の癒着性イレウス治療のストラテジー
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吉田 望(佐賀大学一般・消化器外科)
【はじめに】当科では癒着性イレウスに対する手術は腹腔鏡下に行うことを原則としているが、安全に腹腔鏡下に行うために若干の工夫を行っている。【対象と方法】適応は術前診断で絞扼性イレウスが否定的な癒着性イレウス症例である。当院の腹腔鏡下イレウス手術を中心とした、治療のストラレテジーを報告する。(1)術前閉塞部位診断:術前にイレウス管造影やCTによる腸管閉塞部位診断を行ない、ポート挿入部位決定の参考とする...
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- 結節性紅斑、腹部リンパ節腫脹、肝機能異常を契機に診断された結核性リンパ節炎の1例
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次郎丸 高志(国家公務員共済組合連合会浜の町病院肝臓科 )
【症例】 50歳台、男性。元来健康で健康診断でも異常を指摘されたことはなかった。当院受診1週間前より、両下肢の腫脹が出現、痛みが出現してきたため紹介来となった。呼吸器症や消化器症状は認めなかった。特記する既往歴を認めず、常用薬剤もなかった。家族および接触者に結核罹患者は認めなかった。 身長170 cm、体重67 kgでBMI 27.2であった。口腔内にアフタを3か所認めた。腹部は平坦で軟、...
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- 多発性筋炎加療中に発症した門脈ガス血症を伴う小腸嚢胞様気腫症の一例
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安田 亮輔(久留米大学医学部附属病院臨床研究管理センター)
[症例]72歳 女性[主訴]腹痛 腹部膨満感 [現病歴]元来当院外来にて多発性筋炎、慢性心不全、心房細動、甲状腺機能低下症の加療中であり、多発性筋炎に対してはプレドニゾロン15mg/dayが投与されていた。以前より寛解増悪する腹痛、腹部膨満感を認めており昨年近医にて精査(上下部消化管内視鏡検査、カプセル内視鏡検査等)を施行するも原因不明であり引き続き外来にて経過観察されていた。本年7月より再...
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