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検索結果は56件です。

関節リウマチに対しPSL、エタネルセプト投与中に穿孔を合併した結腸憩室炎の1例
岡原 徹(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 消化器内科)
症例は64歳、男性。2003年より関節リウマチ(RA)で整形外科通院中であった。2005年よりPSL及びNSAIDs内服、2006年よりMTX内服、エタネルセプト皮下注を行っていた。2011年2月18日に腹痛と腹部膨満感を認め、近医受診。WBC 15900/μl、CRP 1.7mg/dlと軽度炎症所見あり、CTRX投与で症状軽快した。4月15日頃より腹痛再燃し、症状改善しないため、4月19日当院救...

第098回九州支部例会

PEG-Jで出血性胃潰瘍をきたした1例
藤崎 瑛隆(今給黎総合病院消化器内科)
症例は84歳男性。主訴はタール便。脳出血後遺症で他院入院中にPEG-J(造設して10カ月目)の胃からの排液に血液混入を認めたため、2010年9月上旬当科紹介。上部消化管内視鏡検査で胃角小弯後壁よりのPEG-Jのチューブが接触する部位に潰瘍を認めた。PPIで加療したが、9月下旬タール便、血圧低下を認め、当科紹介入院となる。入院時現症では意識は清明、血圧は80/40、軽度の腹部膨満は認めたが、圧痛や腹...

第098回九州支部例会

術後病理診断にて胃異所性膵と診断された胃粘膜下腫瘍の一例
田原 由紀子(公益社団法人鹿児島共済会南風病院消化器内科)
症例は64歳女性。2011年5月、近医にて施行した下部消化管内視鏡検査にてS状結腸に管腔の1/4周程の1型腫瘍(tub 1)を認め、精査加療目的で当科紹介入院となった。術前に上部消化管内視鏡検査を施行したところ、胃体中部小弯やや後壁に約20mmの表面平滑な粘膜下腫瘍様病変を指摘された。EUSでは粘膜下層から一部漿膜にかけての低エコー像として描出され、内部エコーは比較的均一であったが一部に無エコー野...

第098回九州支部例会

ESD後に腹腔鏡下に追加切除術を行った、十二指腸カルチノイドの1例
小西 紗織(潤和会記念病院 外科, 宮崎大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
 十二指腸カルチノイドは比較的まれな腫瘍である。今回、十二指腸球部のカルチノイドに対して、ESD後に腹腔鏡下幽門側胃切除術を追加施行した1例を経験したので報告する。症例は60代女性、2008年の検診目的上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部の隆起性病変を指摘された。経過観察されていたが、2010年の上部消化管内視鏡検査で腫瘤の増大傾向認めたため、当院に紹介受診された。病変は幽門輪~十二指腸球部の粘膜下...

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膵・胆管合流異常を伴う胆嚢癌の一例
瀧川 有記子(熊本労災病院)
膵・胆管合流異常を伴う胆嚢癌の一例熊本労災病院1)消化器内科2)内科瀧川 有記子1)、千代永 卓1)、井出上 順子1)、成田 礼1)、瀬戸山 博子1)、吉松 眞一1)、佐々木 雅人1)、伊藤 清隆2)症例は44歳男性。生来健康であった。3週間前より続く心窩部痛、右季肋部痛、嘔気を主訴に当科外来を受診した。眼球結膜黄染あり、腹部理学所見では、右季肋部に腫瘤を触知し、同部位には圧痛を認めた。血液検査で...

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Aeromonas sp.感染を契機に発症したと考えられた虚血性腸炎の一例
漆間 雅人(宮崎大学医学部付属病院)
虚血性腸炎の診断基準においては糞便あるいは生検組織での細菌培養が陰性である事が必須項目として挙げられているが,今回我々はAermonas sp.の感染を契機に発症したと考えられた虚血性腸炎の一例を経験した.【症例】64歳女性【生活歴】機会飲酒,他特記事項なし【既往歴】特記事項なし【家族歴】特記事項なし【現病歴】生来健康であった.平成23年6月22日深夜より下腹部痛が出現.翌23日早朝より下痢と新鮮...

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胆摘後の遺残胆嚢管癌の1例
音琴 哲也(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科)
【症例】79才、女性。【主訴】発熱、全身倦怠感【既往歴】12年前、他院で胆石症に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術。2年前、総胆管結石に対し内視鏡下採石術施行。【現病歴】2011年5月、全身倦怠感と発熱を主訴に近医受診。黄疸は認めなかったものの、肝機能異常を認めた。ERCPにて肝内胆管の拡張と中部胆管に欠損像を認め、総胆管結石あるいは胆泥が疑われたものの、生検したところadenocarcinomaの診断であっ...

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大腸癌術後の転移性肝癌と誤診された非B非C型肝細胞癌の2例
佐々木 晋(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科)
【はじめに】大腸癌術後に肝腫瘍を認めた場合、転移性肝癌ではとの先入観のため、非B非C型肝細胞癌(以下HCC)と診断することは困難なことが多い。今回我々は、他院より大腸癌術後の転移性肝癌と診断され紹介されたが、術後病理組織診断でHCCであった2例を経験したので紹介する。【症例1】79才、男性。2007年11月に他院にて直腸癌に対して低位前方切除術を施行された。術前より肝腫瘤は指摘されていたが、200...

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肺癌からの転移性小腸腫瘍の1例
坂田  比呂志(熊本労災病院消化器内科)
症例は83歳、男性。2010年3月、右下葉肺癌に対して右下葉切除術施行された。S9には扁平上皮癌(p-T1aN1Mo, Stage IIA)、S6には腺癌(p-T1aN0M0,stage IA)を認めた。間質性肺炎、腎機能障害、陳旧性心筋梗塞などの基礎疾患があり術後化学療法などは行わなかった。2011年3月胸部CTにて両肺多発結節陰影を認め再発と診断した。同年5月初旬より下痢、食欲不振を認め近医で...

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鏡視下で切除し得た同時性重複GIST(胃、空腸)の1例
鈴木 翔(宮崎大学 腫瘍機能制御外科学)
 症例は、64歳女性。心窩部不快感があり、近医で上部消化管内視鏡検査を施行され、胃上部に粘膜下腫瘍を指摘された。CT検査を施行したところ、2cm大の胃上部粘膜下腫瘍の他、小腸にも4cm大の腫瘍性病変を指摘され、精査加療目的で当科紹介となった。内視鏡検査で胃穹窿部前壁に2cm大の粘膜下腫瘍を認め、bowling biopsyの結果、KIT陽性でGISTと診断された。小腸内視鏡検査では、トライツ靭帯よ...

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胃リンパ上皮腫様癌 ( Lymphoepithelioma-like carcinoma )の1例
重野 里代子(長崎医療センター 外科)
【はじめに】リンパ上皮腫様癌は、濾胞形成・高度リンパ球浸潤を伴う低分化癌で、nasopharyngeal carcinomaと組織学的形態が類似し、消化管にも発生することがある。【症例】40歳代、男性。吐血・黒色便を主訴とし来院した。胃内視鏡検査にて胃体上部~中部小彎側に3型腫瘍を認め、組織診断はGroup5, poorly differentiated adenocarcinomaであった。胃全...

第098回九州支部例会

骨盤内放射線照射術後の膀胱直腸瘻に対して、横行結腸人工肛門造設術を施行した一例
新里 輔鷹(ハートライフ病院)
【はじめに】今回我々は膀胱直腸瘻に対し、腹腔鏡補助下横行結腸人工肛門造設術を経験したのでその一例を報告する。【症例】80歳代女性。既往歴として60歳頃に子宮摘出術及び、骨盤内放射線照射術を施行されている。2011年4月に発熱と片麻痺を主訴に当院受診し、WBC 16900/μL, CRP 4.63mg/dL、頭部CT/MRI検査及び胸腹部CT検査で脳梗塞、肺炎、気腫性腎盂腎炎と診断され同日入院となっ...

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多発骨格筋転移により下肢の静脈還流障害を来した進行胃癌の1例
林田 拓也(佐世保市立総合病院)
【はじめに】多発骨格筋転移により下肢の静脈還流障害を来した進行胃がんの1例を経験したため若干の文献的考察を含め報告する。【症例】44才、男性【主訴】両下肢腫脹、全身リンパ節腫脹【生活歴】飲酒 歴ビール350ml/day 20年間【現病歴】生来健康。2011年7月下旬に左膝窩裏と左鼠径部のリンパ腫腫脹を自覚し近医受診。診察上、全身リンパ節の腫大を認めたため同日、当院血液内科初診。単純CTでは頸部から...

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電解質喪失症候群に伴う脱力発作で発見された直腸絨毛腫瘍の1例
高木 勇人(公立学校共済組合九州中央病院臨床研修医)
絨毛腫瘍は絨毛成分が多いほど巨大水平発育し、多中心性に境界不明瞭な癌を合併する特徴がある.1954年McKittrickは多量の粘液性下痢により電解質喪失症候群(Electrolyte Depletion Syndrome: EDS)を合併した絨毛腫瘍を報告した.我々はEDSによる脱力発作で発見された直腸絨毛腫瘍を経験したので報告する.症例は66歳、男性.2年前から下痢が出現し、数日前から脱力発作...

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スキルス胃癌と鑑別を要した乳癌の腹膜播種症例
黒川 美穂(九州医療センター消化器科, 九州医療センター臨床研究センター)
症例は85歳、女性。1992年に右乳癌に対し非定型右乳房切除術を施行。病理組織診断は浸潤性小葉癌(T1aN0M0 stage I)であった。術後補助療法としてTAM + 5-FUを投与。5年後に右腋窩リンパ節に再発し(病理組織診断は浸潤性乳管癌)、リンパ節郭清を施行。術後補助療法として局所放射線照射とフェアストン内服を施行。2005年までは骨シンチグラフィやFDG-PETで転移・再発の所見は得られ...

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インターフェロン治療を行なった超高齢発症C型急性肝炎慢性化例の1例
津田 麻理子(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は81歳、男性。輸血歴なし。2008年6月26日急性胆嚢炎に対して他院で腹腔鏡的胆嚢摘出術施行時AST 21 IU/l,ALT 19 IU/l、HCV抗体陰性。肝表面は平滑、正常肝であった。9月22日AST 226 IU/l,ALT 295 IU/l、HCVRNA陽性でC型急性肝炎と診断。10月8日AST 796 IU/l、ALT 1299 IU/lまで上昇し、その後低下するも多峰性に推移し慢...

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著明な腹腔内リンパ節腫大を呈したmicropapillaly carcinoma成分を有する大腸癌の剖検例
長嶺 佳弘(宮崎大学研修医)
症例は51歳、女性。既往歴、生活歴に特記事項はなかった。腹痛を主訴に近医を受診し、CTで上行結腸壁の肥厚、腹腔内リンパ節の著明な腫大を指摘され、当科紹介となった。大腸内視鏡検査では上行結腸に全周性隆起性病変を認め、生検標本の病理診断で低分化腺癌であった。この組織の一部にmicropapillary carcinoma成分を認めた。腸間膜リンパ節、大動脈周囲リンパ節、左鎖骨上窩リンパ節転移を認めたが...

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術前診断しえた十二指腸傍乳頭憩室穿孔の1例
入野 健佑(国立病院機構)
きわめて稀な十二指腸傍乳頭憩室穿孔例を経験したので報告する。症例は60歳代、男性。近医で胆管結石と血清アミラーゼの上昇を認め胆石膵炎として加療中であったが、後腹膜に遊離ガスを認め膵炎増悪の診断で当センター紹介となった。来院時プレショック状態ではあったが重症膵炎所見に乏しかった。上部消化管内視鏡では傍乳頭憩室壁の発赤と出血を認めた。胆道造影に異常なく、同憩室に造影剤を注入しCTで検索したところ後腹膜...

第098回九州支部例会

S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻の一例
中矢 真理(公益社団法人鹿児島共済会南風病院消化器内科)
症例は62歳男性。2009年3月に下部消化管内視鏡検査及び注腸検査にてS状結腸の多発憩室を指摘されていた。2010年4月に発熱、気尿を主訴に紹介医受診。膀胱鏡検査を施行したところ膀胱後壁に膿汁分泌を認め結腸膀胱瘻が疑われたため精査加療目的にて4月19日当科紹介受診となった。4月21日下部消化管内視鏡検査を施行したところ、S状結腸憩室の2箇所から膿汁分泌を認めたため、同部位からガストログラフィンによ...

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肝細胞腺腫の3切除例
稲富 享子(熊本大学消化器外科)
【はじめに】肝細胞腺腫(Hepatocellular adenoma,以下HA)は肝細胞由来の比較的稀な腫瘍である。画像上、肝細胞癌や限局性結節性過形成(Focal nodular hyperplasia,以下FNH)との鑑別を要する疾患にも挙げられ、時に鑑別困難な症例が存在する。今回当科で肝切除を施行したHAを3例経験したので、文献的考察を加えて報告する。【症例1】41歳、男性。腹部CTにて径1...

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