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検索結果は38件です。

ソラフェニブによる有害事象を適切に対処することによりCRが得られた肝細胞癌の一例
岩破 敏郎(京都市立病院 消化器内科)
【症例】70歳代男性 
【主訴】特記事項なし 【現病歴】2011年12月に肺炎のため当院呼吸器内科で入院加療が行われ軽快した。肺野精査のための胸部CTにて、肝右葉に巨大腫瘤を認め当院紹介となった。造影CTと造影MRIにて肝右葉後区域に9cm大、S4に1cm大の肝細胞癌を認めた。2012年2月にTACEを施行したが、局所再発と新規病変を認め、6月と9月TACEを追加した。しかしTACE不応で副...

第100回近畿支部例会

経過中に多彩な内視鏡像を呈したNSAID起因性腸潰瘍の一例
猪上 尚徳(京都第二赤十字病院 消化器内科)
症例は48歳男性で、2003年より慢性関節リウマチに罹患し前医で内服治療中であった。2007年よりインフリキシマブ(レミケード)を導入されるも効果不十分であり2008年よりトリシズマブ(アクテムラ)を導入されていた。2010年夏ごろより関節痛の増悪がありロキソプロフェンナトリウム(ロブ)60mgを1日2回定期服用していた。2010年11月5日より暗赤色の血便があり貧血の進行を認めるため、同年11月...

第100回近畿支部例会

造影CT時のステロイド前投薬で症状消失した好酸球性胃腸炎の1例
水越 健太(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】48歳男性。主訴は腹痛。X年7月より左上~下腹部に針で刺されるような腹痛が出現し、徐々に増悪。近医で上部消化管内視鏡を施行され、表層性胃炎に対しPPI投与されるも改善せず、当院消化器内科紹介受診。血液検査で好酸球増加、腹部エコーで小腸の拡張、単純CTで左側小腸の壁肥厚、直腸膀胱窩に少量の腹水を認め、精査目的に入院。【既往歴】48歳:喘息(発作は今まで2回)【アレルギー歴】キウイ、山芋、アセ...

第100回近畿支部例会

大腸ステント留置後に直腸膀胱瘻を形成した直腸癌の一例
永薮 和也(京都山城総合医療センター 消化器内科)
【症例】69歳、男性 【主訴】高熱、糞尿 【既往歴】特記事項なし 【内服薬】酸化マグネシウム、ラニチジン【嗜好歴】タバコ:30本/日×30年【現病歴】平成25年1月末より食欲不振、下痢が出現し持続するため近医受診。下部消化管内視鏡検査を依頼され3/21に施行したところ、Raに全周性狭窄を伴う2型腫瘍を指摘。翌日の腹部CTでイレウスと判断し、大腸ステントを留置。進行度はAIN2H0P0のStageI...

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bilomaに隣接した肝細胞癌に対して定位放射線療法が著効した一例
下田 彬允(大阪大学大学院 医学系研究科 消化器内科学)
 症例は80歳男性。2002年よりC型慢性肝炎にて当科通院中であった。2007年肝S5に初発肝細胞癌(HCC)を認めRFAを施行した。以後2009年同部位の局所再発に対してRFA、2011年S3再発に対してTACE、S5局所再発に対してTACEおよびRFAを施行した。 2013年5月S3、S5に各15mm大の再発を認めたため加療目的にて入院となった。入院時のChild-Pugh scoreは5点(...

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妊娠を契機として急性肝炎様に発症した自己免疫性肝炎の一例
高松 雄一(ベルランド総合病院 消化器内科)
症例は36歳女性。既往歴はなく、平成25年3月17日に41週で第一子出産、家族歴に肝疾患なし、飲酒歴なし、喫煙歴はなかった。同年8月頃より全身倦怠感および嘔気が出現した。徐々に症状悪化し、同年9月中旬より黄疸出現したため、同年9月24日に当院受診した。身体所見は眼球や全身の皮膚の黄疸著明、腹部平坦、軟、蠕動音audible、圧痛は認めなかった。血液検査はHBs抗原陰性、HCV抗体陰性、WBC530...

第100回近畿支部例会

ダブルバルーン内視鏡検査にて診断した原発性小腸癌の一例
井関 隼也(関西電力病院 消化器内科)
【症例】70歳代女性【主訴】食思不振【既往歴】早期胃癌(ESD後)、C型肝炎(carrier)【現病歴】2013年X月初旬より上腹部不快感を自覚し、近医にて上部消化管内視鏡検査施行されるも異常を指摘されなかった。以後症状持続し、2ヶ月後より食思不振を生じ、体重減少を認め、改善しないため、精査加療目的に当科入院となる。【入院時現症】BP 149/74mmHg 、HR 58bpm、BT 36.4℃、腹...

第100回近畿支部例会

胸腔鏡・腹腔鏡下右横隔膜修復術により改善した難治性肝性胸水の一例
小谷 知紘(関西労災病院 消化器内科)
症例は76才女性。約7年前より非B非C型肝硬変と診断され、他院通院中であった。約6年前に食道静脈瘤破裂による上部消化管出血に対して内視鏡的静脈瘤硬化療法及び結紮術を施行後より、当院にて通院加療中であった。外来通院当初より右胸水貯留を少量認めており、利尿剤内服にて治療を行っていたが、約4年前より、徐々に右胸水が増加傾向となった。入院にて食事療法、利尿剤調整、アルブミン製剤点滴静注にて胸水は一旦改善し...

第100回近畿支部例会

胃浸潤を認めた横行結腸癌の1手術例
坂田 侑平(大阪市立総合医療センター)
進行大腸癌は時に周囲臓器への浸潤を示すことがあり、横行結腸では胃への直接浸潤が認められることがある。今回我々は、腸閉塞で発症し、イレウス管挿入時に結腸胃瘻を認めた横行結腸癌胃浸潤の症例を経験したため報告する。症例は62歳男性。2ヶ月前に転倒、その際のスクリーニングCTにて胃と大腸の腫瘍を指摘されたが、本人の意思でそれ以上の検査は行われなかった。今回、全身倦怠感・食欲低下・発熱を認め近医を受診。CE...

第100回近畿支部例会

Burned-out NASHの経過を組織学的に確認できた肝細胞癌の一剖検例
上野 智子(大阪府 済生会 吹田病院 消化器内科)
【緒言】近年、生活スタイルの欧米化に伴い生活習慣病の増加に伴う肝障害、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が我が国で最も高頻度の肝疾患となり注目されている。NASHは進行すると脂肪沈着が消失し、いわゆるburned-outNASHといわれる状態となり、長期的にフォローされていない症例ではNASHからの肝癌症例であっても背景肝をNASHと診断することが困難となる...

第100回近畿支部例会

診断に苦慮した1型糖尿病患者に合併したglycogenic hepatopathyの1例
定光 ともみ(奈良県立医科大学付属病院 臨床研修センター)
【症例】22歳、男性。【現病歴】前医小児科にて平成12年より1型糖尿病に対してインスリン治療を行っていた。定期検査にて軽度の肝機能障害を認めて、平成20年頃より、時々AST/ALTが3桁まで上昇することがあった。以後も肝機能障害が出現するために、前医内科に紹介となった。肝機能障害の原因検索の為に各種ウイルス検査を行うも陰性であり、自己免疫疾患や先天性代謝疾患も否定的であった。画像上著明な肝腫大、脂...

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分枝型IPMNに対する造影EUSのフォローによりIPMN由来癌を早期診断した1例
伊藤 貴嶺(近畿大学 医学部 消化器内科)
症例:71歳女性。既往歴:C型慢性肝炎(1型)に対してペグインターフェロンにて寛解、脳梗塞、プロラクチノーマ。現病歴:2005年9月にC型慢性肝炎のフォロー目的のUSでIPMNを指摘されEUS施行したところ膵頭部および膵尾部に分岐膵管の拡張を認め膵頸部病変には壁在結節が確認された。その後USとCTにて経過観察を行っていた。2011年11月のUSでIPMNの増大を認めた。それ以降造影EUSを中心とし...

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腔鏡下胃全摘術Roux-en-Y再建術後絞扼性イレウスを発症したPeteren’s herniaの1例
西嶋 脩悟(大阪市立総合医療センター 消化器外科)
症例は67歳,男性.胃癌の診断のもと2013年5月腹腔鏡下胃全摘術をおこないRoux-en-Y法にて再建した.同年11月,激しい腹痛を訴え当院消化器外科を受診した.来院時左側腹部を最強点とする圧痛および筋性防御を認めた.CTにおいて左側腹部に限局する小腸拡張,腸間膜浮腫,whirl sign,腹水があり内ヘルニアとそれにともなう絞扼性イレウスが疑われ緊急開腹術をおこなった.術中所見では,漿液性の腹...

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アルコール性肝硬変に合併した腸間膜静脈血栓症の1例
金道 勇気(社会医療法人 若弘会 若草第一病院)
症例:65歳男性。主訴:右側腹部痛。既往歴:55才アルコール性肝硬変及びアルコール依存症でアルコール治療専門病院に通院中。現病歴:平成25年9月15日午後より右側腹部痛を認め、近医を受診したが腸炎と診断され抗菌薬、整腸剤、鎮痙剤処方され帰宅。翌日腹痛は増悪し嘔吐も出現したため、当院へ救急搬送となった。来院時、右季肋部を最強点とする右側腹部痛、37度の発熱、腹部膨隆、筋性防御、反跳痛を認め、血液検査...

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脾転移ならびに傍大動脈リンパ節転移切除により長期生存中の胃癌の1例
松田 翔悟(奈良県立奈良病院 )
脾転移ならびに傍大動脈リンパ節転移切除により長期生存中の胃癌の1例奈良県立奈良病院 外科松田、高、辻、中村、松阪、向川、石川、渡辺症例は62歳、男性。胃癌に対し6年前に胃全摘術を受けた。低分化型腺癌でse, ly3, v2,で一部にscirrhous carcinomaの像を認めた。 3年前に孤立性脾転移をきたし膵尾部脾切除を施行した。2年前には左腎門部のリンパ節再発を認め、CDDP+S-1療法を...

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膵頭十二指腸切除術後難治性膵液瘻に対し膵空腸再吻合を施行した1例
杉田 裕(神戸大学肝胆膵外科)
症例は78歳女性。2011年10月に下部胆管癌に対して前医で膵頭十二指腸切除術(SSPPD、Child変法再建)を施行(胆管癌 Bi 結節膨脹型12×8mm S1 Hinf0 Ginf0 Panc1 Du0 PV0 A0 P0 N0 M(-) St(+) T2 fStage2 D2 CurA)。術後ISGPFGradeBの膵液瘻を認めドレーン交換などで加療していたが、4か月経過した時点でも改善傾向...

第100回近畿支部例会

FDG-PETが著明に集積した膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例
松本 一寛(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【症例】22才、女性。【主訴】特記事項なし。【現病歴】腹痛を自覚し、近医受診し腸炎の診断で腹部CTを施行した際に、膵尾部腫瘍を指摘された。他院PET-CTにてFDGの異常集積を認め、精査・加療目的にて紹介となる。【入院後経過】理学/身体所見は特記すべき異常なし。膵酵素や膵関連腫瘍マーカーの上昇なども認めなかった。画像検査では、膵尾部に35ミリ大の嚢胞成分と充実成分が混在し、隔壁様構造を有する境界や...

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結腸間膜膿瘍に対して超音波内視鏡下ドレナージ術が奏功した一例
片岡 滋貴(京都府立医科大学附属病院 卒後臨床研修センター)
症例は60代男性。2013年2月臍周囲の激しい腹痛があったが医療機関を受診せず絶食で様子をみて自然軽快した。しかし発症12日後に気分不良あり近医救急受診。腹部造影CTで膵尾部の低吸収域、胃周囲から横行結腸腹側の脂肪織に液体貯留を認めた。補液、抗生剤投与にて一旦炎症反応は改善するが、画像上腹腔内の炎症波及部位が拡大し膿瘍化、腹水も増加してきたため、発症22日後、精査加療目的に当院転院となった。転院時...

第100回近畿支部例会