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検索結果は18件です。
- 薬物性肝障害を契機に発症したと考えられるIgG4関連自己免疫性肝炎の一例
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吉田 直記(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】80歳代,男性.主訴:全身倦怠感,食欲低下.既往歴:胃潰瘍.飲酒歴:なし.現病歴:1カ月前に感冒様症状があり前医で処方された薬物を服用した.1週間前より上記症状が出現し,肝機能異常を指摘され紹介となった.現症:血圧136/64mmHg,脈拍69/分.体温36.6度.結膜に黄疸あり.血液検査では抗核抗体40倍陽性, IgG 2058g/dl,IgG4 203g/dl,T-bil 4.22mg...
第196回東北支部例会 >
- 十二指腸に痩孔を形成し近傍に出血性潰瘍を併発した膵仮性嚢胞の一例
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照井 洋輔(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】60歳代,男性.主訴:心窩部痛.家族歴:特になし.既往歴:20歳代,虫垂炎.嗜好:機会飲酒,喫煙20本・44年.現病歴:雪かき中に突然心窩部痛が出現した.症状が持続するため5時間後に当院を受診した.現症:血圧148/78mmHg,脈拍79/分.体温36.5度.貧血・黄疸なく,心窩部に圧痛がみられた.血液検査では白血球増加(13330/μl),高アミラーゼ血症(1453 IU/L)がみられた...
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- 十二指腸下行部に直接浸潤を来した上行結腸原発神経内分泌癌の一例
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伊藤 貴司(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】70歳代,男性.主訴:食欲不振,体重減少.家族歴:特になし.既往歴:50歳代,S状結腸癌にて手術.60歳代,左肺扁平上皮癌にて手術.現病歴:食欲不振と約2ヵ月で10kgの体重減少がみられ,前医を受診した.内視鏡検査で十二指腸下行部に潰瘍を伴う腫瘤がみられ精査のため当科紹介となった.現症:身長159cm,体重48kg,血圧106/80mmHg,脈拍116/分.体温37.0度.貧血・黄疸なく,...
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- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)由来と考えられた膵浸潤癌の一例
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植田 南(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】50歳代,男性.主訴:黄疸.家族歴:特になし.既往歴:高血圧.嗜好:焼酎3合/日,喫煙なし.現病歴:1週間前から尿濃染,黄疸がみられ,皮膚掻痒感が強くなり,近医を受診した.黄疸の精査治療のため当科紹介となった.現症:眼球結膜の黄染がみられたが,腹部に圧痛や腫瘤はみられなかった.血液検査では著明な肝機能異常と,T-bil 13.8と高値であった.腫瘍マーカーはCEA 5.5 ng/ml,DU...
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- 髄膜転移にて発症し、AFP,PIVKA-IIが高値を呈した膵臓癌、多発肝転移の一例
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末永 博紀(福島赤十字病院 内科消化器科)
症例は59歳の女性。主訴:舌のしびれ。既往歴:平成23年から高血圧にて近医にて加療。現病歴:平成25年10月2日頃から舌のしびれが出現し、10月7日に近医を受診。頭部MRI検査にて右側頭部髄膜腫が疑われ、当院脳神経外科に紹介となる。造影CT,MRIにて3個の髄膜腫が認められ、手術予定となるが、術前検査にて肝障害、LDH高値を認め、当科紹介となる。AST132IU/ml,ALT54IU/ml,ALP...
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- テルビナフィン塩酸塩により肉芽腫性肝炎をきたした一例
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田坂 俊(東北労災病院 肝臓科)
【症例】71歳、女性【主訴】全身倦怠感、そう痒【既往歴】本態性振戦、急性虫垂炎【現病歴】足白癬の診断で近医Aからテルビナフィン塩酸塩を処方された。内服開始から2週間が経過した時の肝機能値は正常であった。内服開始29日目に体幹と四肢の発疹と褐色尿が出現した。翌日皮膚科近医Bを受診した際にテルビナフィン塩酸塩を中止して抗ヒスタミン薬外用薬を処方された。更に6日後にかかりつけ近医Cを受診してT.Bil ...
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- Trousseau症候群を併発した膵癌の3例
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横野 良和(青森県立中央病院 消化器内科)
【はじめに】Trousseau症候群は、悪性腫瘍により血液凝固異常を生じ脳梗塞や静脈血栓症を発症する病態であり、一般に予後不良である。膵癌は、消化器癌の中でも血栓症の合併頻度の高い癌腫とされている。【症例1】65才女性、2007年より膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)として経過観察をされていたが、2012年7月7日に意識障害、左片麻痺が出現して当院神経内科入院。頭部MRIで多数の梗塞巣を認めた。腫瘍...
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- 餅イレウスの1例
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阿部 武士(独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 消化器内科 )
【症例】64歳、男性【主訴】腹痛、悪心【既往歴】10代の頃、腸閉塞にて開腹手術。62歳頃に尿管結石【現病歴】平成25年10月X日、朝5時頃から臍周囲の違和感が出現。朝食摂取後、違和感は間歇的な鈍痛に変化した。腹痛は次第に腹部全体へと広がり、11時頃には冷汗が出現。13時頃、痛みは耐え難くなり当院救急外来を受診。【入院時現症】体温36.2℃、血圧145/90mmHg、心拍数68bpm、SpO2 98...
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- HCV持続感染・HBV既感染例に発症した巨大脾腫併存辺縁帯B細胞性リンパ腫の1例
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島田 佐登志(みやぎ県南中核病院 消化器内科)
【症例】56歳女性。【主訴】腹部膨満感。【既往歴】手術歴・輸血歴なし。【現病歴】2013年3月より腹部膨満感出現。症状改善せず同年8月当科受診。診察にて頚部と腋窩に腫大したリンパ節を触知し膨隆した腹部正中部から左側腹部に38×17×18cm大の弾性硬腫瘤を触知したため精査加療目的に入院となった。【入院時検査成績】WBC4400/μl, RBC311万/μl, Hb7.6g/dl, Plt7.1万/...
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- 原発性結核性腹膜炎と考えられた1例
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岡 佑香(福島赤十字病院 内科・消化器科)
【症例】49歳、女性【主訴】腹部膨満感【既往歴】肺結核の既往なし【家族歴】特記事項なし【現病歴】2013年7月より腹部膨満感、食欲低下を認めたが様子をみていた。体重が1カ月で2kg減少し、心配になり同年8月26日に近医で受診した。腹部超音波検査で腹水を指摘され、精査加療目的に当科に紹介され8月27日に初診となった。【現症】体温 36.7℃、血圧 112/7mmHg、脈拍 68/分、身長 150cm...
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- C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療で著効したと推定された18年後に肝細胞癌破裂を発症した1例
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星 沙弥佳(八戸市立市民病院 消化器科)
【症例】50才男性【飲酒歴】ビール1-2L/日×19-39才【現病歴】平成5年に当院でC型慢性肝炎に対してインターフェロン(IFN)療法を行いウィルス学的著効(sustained virological response, SVR)が得られ終診となった(但し、カルテ保存なく詳細は不明)。平成23年6月に右季肋部痛が出現し、近医より当院へ紹介となった。造影CTにて肝右葉に11cm大、肝S4に11mm...
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- 類上皮型肝血管筋脂肪腫の一例
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小張 祐介(石巻赤十字病院 消化器内科)
【症例】40歳女性【既往歴】H23年子宮筋腫及び両側卵巣のう腫手術。その後子宮内膜症に対して内服治療。【現病歴】H25年8月右側腹部痛が出現し近医受診。エコーで肝に腫瘤を指摘され登米市民病院紹介となり、同院のCTで肝細胞癌が疑われ8月30日当科紹介となる。【採血所見】肝機能正常。HBsAg(-),HBcAb(-),HCVAb(-),AFP 3.5ng/ml, PIVKA-II 15mAU/ml, ...
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- 緩徐に増大したと考えられる巨大胃GISTの一例
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枡 悠太郎(山形市立病院済生館 消化器内科)
【症例】60歳代、女性【主訴】自覚症状なし【既往歴・家族歴】特記事項なし【現病歴】健診にて左側腹部の腫瘤を指摘され当科を受診した。【現症】左側腹部に腫瘤を触知。腫瘤は軟らかく、腹部に圧痛は認めず。【検査所見】CEA 2.1ng/ml、CA19-9 4.1U/ml、sIL-2R 91U/mlと腫瘍マーカーの上昇なく、カテコラミン3分画も正常。その他、血液生化学検査で異常なし。【画像所見】腹部造影CT...
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- 著明な電解質異常を来たした直腸絨毛腫瘍の一例
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中島 勇貴(福島県立医科大学 医学部 消化器・リウマチ膠原病内科学講座)
【症例】59歳、男性【主訴】血便、倦怠感【既往歴】特記事項なし【家族歴】父;脳梗塞、高血圧 姉;肺癌【現病歴】平成25年3月、職場の検診で貧血を指摘されたが放置していた。5月中旬頃から立ちくらみを自覚し、28日近医で受診した。Hb 4.0 g/dlと高度の貧血を指摘され同院に入院した。CTにて直腸に腫瘍性病変が疑われ、30日に大腸内視鏡検査を施行された。肛門管から直腸Rsまで広範にわたり全周性の絨...
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- 同時期に家族内発症を認めた自己免疫性肝炎の2例
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菅野 悠佳(太田西ノ内病院 消化器内科)
【症例1】20歳代女性。採血で肝酵素の上昇を指摘され、近医で入院。プレドニゾロン(PSL)20mg/dayを投与され、肝酵素が改善傾向となったためPSLを漸減中止して退院したが、上腹部痛が出現し、当院救急外来に搬送された。腹痛は改善傾向であったが、肝酵素の上昇が認められたため当科で入院となった。急性肝炎と診断されたが、薬剤性・アルコール性・ウイルス性は否定的であり、IgGの上昇と抗核抗体陽性から自...
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- 成人男性に発症したサイトメガロウイルス肝炎の一例
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小田 朗(公立藤田総合病院 消化器科)
【症例】34歳 男性【主訴】 発熱、頭痛、全身倦怠感【家族構成】 本人、妻、子の3人家族【既往歴】 特記事項なし【生活歴】 喫煙(-) 飲酒(-)【内服薬】 なし【現病歴】2013年9月6日から発熱、頭痛、全身倦怠感が出現した。9月8日と13日に近医を受診し、抗菌薬と消炎鎮痛薬を処方されたが、その後も症状が持続し、15日に当院救急外来を受診した。血液検査でHb 8.1 g/dlと著明な貧血、AST...
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- 門脈血栓症を続発した重症急性胆管炎の1例
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村山 千尋(栗原市立栗原中央病院 内科)
【はじめに】門脈血栓症は比較的稀な疾患であり、成人では肝硬変や悪性腫瘍に合併した例が多い。急性膵炎や腸管感染症などの腹腔内炎症性疾患に続発する例も報告されているが、急性胆管炎に起因するものは稀である。今回我々は、総胆管結石に伴う急性胆管炎に門脈血栓を続発した症例を経験したので報告する。【症例】54歳男性。糖尿病のため内服加療中。平成25年7月下旬より腹痛が出現、徐々に増強したため8月上旬近医を受診...
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- 粉塵アレルギーが発症に関与したと思われる好酸球性胆管炎の一例
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伊藤 崇(公立藤田総合病院 消化器科)
【症例】76才男性【主訴】下痢【現病歴】2011年5月末ごろから震災の片付けでねずみの糞尿等の粉塵に曝露した。その後、皮疹が出現し6月に近医皮膚科を受診、抗アレルギー薬を処方された。同時期から下痢も出現し、改善しないため8月下旬当科を受診した。 血液検査で肝機能障害、好酸球増加、IgEの上昇を認め、免疫検査ではANA陽性、IgG4、IR2レセプターの上昇を認めた。MRCPで胆管全体に壁不整を認め、...
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