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検索結果は18件です。

高齢者に対する生体肝移植の適応と成績
池上 徹(九州大学 消化器・総合外科 )
(はじめに)生体肝移植は、非代償性肝硬変あるいは急性肝不全に対する強力な治療手段の一つとして広く認知されるようになり、安定した成績も得られるようになった。しかし、高齢レシピエントに対するその適応と成績に関する報告は少ない。(対象と方法)当科において2012年05月までに施行した生体肝移植478例の内、成人間肝移植411例を対象とし、高齢群(65歳以上のレシピエント、n=46)と非高齢群(65歳未満...

第102回九州支部例会

高齢者における出血性消化性潰瘍の検討
檜沢 一興(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
【目的】高齢者における出血性消化性潰瘍の臨床像を明らかにする.【対象および方法】過去4年間に当院で緊急内視鏡を施行した223例の出血性消化性潰瘍の中で75歳以上の高齢者は74例だった.この高齢者群74例と75歳未満の非高齢者群149例の臨床背景、基礎疾患、抗血栓薬およびNSAIDsの服薬、H. Pylori (HP) 感染、血栓塞栓症、潰瘍性状(Forrester分類)、止血処置、輸血率を比較した...

第102回九州支部例会

85歳以上超高齢者の胃・大腸癌に対する治療戦略
中山 剛一(久留米大学医療センター外科)
(はじめに)超高齢者の胃・大腸癌の適切な治療法の確立を目的に、自験例の術後成績を検討した。(対象と方法)2007年1月から2011年12月までに手術を行った85歳以上の初発胃・大腸癌26例を対象とし、術前後の合併症、術式、予後を検討した。(結果)胃癌5例、大腸癌21例で、男性10例であった。年齢は平均87.5歳で最高齢は101歳であった。術式は、胃癌では幽門側胃切除術2例、胃空腸バイパス術1例、胃...

第102回九州支部例会

高齢者膵癌に対する内視鏡リスクと治療成績の検討
寺松 克人(国立病院機構 九州がんセンター)
【背景】膵癌は未だ予後不良の消化器がんで,高齢者では基礎疾患合併により,検査・治療に苦慮する場合が多い。【対象・方法】2005年1月から2010年10月までに組織学的に腺癌と診断され治療を行った膵癌患者は、304症例(男性:171例,女性:133例,平均年齢:65歳)で,非高齢者65歳未満(N=140)と高齢者65歳以上(N=164)の二群間で,さらには,後期高齢者75歳以上(N=29),超高齢者...

第102回九州支部例会

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)からみた高齢者胆膵内視鏡診療
高橋 孝輔(健康保険諫早総合病院 消化器内科)
目的:ERCP症例の検討から高齢者に対する胆膵内視鏡診療の特徴を明らかにする。方法:当院で2011年4月1日から2013年7月31日の期間に内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)および関連手技を行った391症例を対象に、80歳以上の高齢者をA群(n=144)、80歳未満の非高齢者をB群(n=247)とし、対象疾患/併存疾患、治療方針、難易度(治療完遂率、プレカット症例数、膵管固定症例数)、偶発症に...

第102回九州支部例会

高齢者におけるVTTQを用いた肝脾硬度測定による肝線維化進展の予測
加茂 泰広(長崎大学病院消化器内科)
【目的】Virtual Touch Tissue Quantification (VTTQ)は、慢性肝炎における線維化の進行度を非侵襲的に数値化し、肝線維化の予測に有用との報告が多くなされている。高齢者において、合併疾患のため抗凝固療法を行われている症例が散見され、肝組織進展度の判断に、肝生検に変り非侵襲的検査が必要であるも、高齢者での有用性は定かでない。本研究では、高齢者においてVTTQによる肝...

第102回九州支部例会

高齢者潰瘍性大腸炎における術後合併症
佛坂 正幸(潤和会記念病院)
【はじめに】近年,潰瘍性大腸炎(UC)症例において,高齢者の割合が増加しつつある.今回,高齢者UCにおける術後合併症について検討した.【対象】2013 年までに手術を施行したUC症例59例のうち,70歳以上の症例6例(男性4例,女性2例,年齢78.3±6.4歳(平均±標準偏差)(72~89歳))を対象とし,70歳未満の53例(男性30例,女性23例,年齢45.5±16.5歳(9~68歳))と比較し...

第102回九州支部例会

当院における高齢者の大腸憩室出血63例の検討 ~特に抗血栓薬服用の臨床的影響について~
原口 和大(国立病院機構 九州医療センター 消化器センター, 国立病院機構 九州医療センター 臨床研究センター)
【目的】近年の高齢者人口の増加に伴い、抗血栓薬服用者数は年々増加している。大腸憩室出血に遭遇する機会が増え、短期間に再出血を繰返し、治療に難渋することもしばしば経験する。今回、当院での高齢者の大腸憩室出血例を後ろ向きに検討し、特に抗血栓薬服用の背景や臨床的影響について検討した。【方法】当院で2006年4月から2013年7月までに大腸憩室出血の診断で入院加療した65歳以上の高齢者63例を対象とし、年...

第102回九州支部例会

高齢者における大腸スクリーニングとしてのCT colonography
本田 徹郎(長崎県上五島病院)
【目的】近年、大腸がん罹患年齢の高齢化が進んでおり高齢者といえども大腸がんスクリーニングが必要な時代である。しかし、下剤の服用や挿入困難を含め内視鏡検査の実施に困難をしめす症例も多く課題がある。CT colonography(CTC)は検査が比較的簡便であるため受容性が良好であり、前処置に造影剤によるタギングを行うため残液・残渣がある大腸内の精査も可能である。最近はCTCの前処置の軽減も進んでおり...

第102回九州支部例会

当院での高齢者急性膵炎症例の検討
明石 哲郎(済生会福岡総合病院 内科)
【目的】急性膵炎は一般に中高年に好発するが、社会の高齢化に伴い発症年齢の高齢化が認められている。高齢者の多くは合併症を有し、予備能も低く、重症例では予後不良であると報告されている。高齢者、非高齢者の膵炎の違いを明確にするため、当院での急性膵炎症例で検討を行った。【方法】2011年5月~2012年3月に入院した急性膵炎症例46例で膵炎の臨床的背景、治療について非高齢者(64歳以下)、前期高齢者(65...

第102回九州支部例会

当科における高齢肝癌患者に対するラジオ波焼灼療法の現状
織部 淳哉(大分大学消化器内科)
(はじめに)C型肝炎患者の高齢化に伴い、肝癌発症年齢も高齢化の傾向にある。高齢であるために他の疾患を合併している場合が多く、また治療に伴う合併症も問題となることが推測される。ラジオ波焼灼療法(RFA)は肝癌治療の中心となる比較的侵襲が低い治療法である。今回当科における高齢肝癌症例へのRFAの現状について検討した。(対象と方法)2006年から2013年6月までに当科で279例875回のRFAを施行、...

第102回九州支部例会

80歳以上の肝細胞癌症例に対する肝切除の安全性と問題点 -E-PASSを用いた評価-
日高 匡章(長崎大学 移植・消化器外科)
【背景と目的】近年、肝切除周術期管理の進歩により、高齢者に対しても安全に肝切除が施行できるようになってきた。今回、80歳以上の超高齢者症例において手術リスク評価法であるE-PASS(Estimation of Physiologic Ability and Surgical Stress)を用いて、高齢者肝切除の安全性と問題点を検討した。
【方法】2005年4月から2013年3月肝細胞癌に対...

第102回九州支部例会

高齢者におけるNSAIDs起因性消化管粘膜傷害の実態と予防の検討
水上 一弘(大分大学消化器内科)
【背景】非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はH.pyloriと並ぶ消化管粘膜傷害の原因であり、現在一部の薬剤では予防投与が保険収載されている。今回我々は、高齢者におけるNSAIDs起因性消化管粘膜傷害の実態と、予防の啓蒙について検証した。【方法】対象は当院でNSAIDsを処方された患者のうち、当院で上部消化管内視鏡検査を実施した744例。75歳以上を高齢者と定義し、対象を高齢者群...

第102回九州支部例会

高齢者における胃癌ESD症例の検討
向井 康二(原三信病院消化器科)
当院で2008年4月から2013年8月までに内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を施行された早期胃癌183例を対象に、非高齢者(65歳未満)、前期高齢者(65歳以上75歳未満)、後期高齢者(75歳以上)の3群に分けて比較検討した。全体での治療成績は、切除時間94.4分、切除片径41.2±15.7mm、一括切除率96.7%、治癒切除率86.3%、穿孔率2.7%、後出血率6.0%、誤嚥性肺炎率2.7%で...

第102回九州支部例会

当科における高齢潰瘍性大腸炎入院患者の特徴
芦塚 伸也(宮崎大学第一内科)
背景:炎症性腸疾患(IBD)は一般的に若年者に多い疾患であるが、近年、特に潰瘍性大腸炎(UC)患者において高齢者の増加が認められる。高齢患者は高血圧や糖尿病、心疾患などの基礎疾患を有する場合が多く、ステロイドや免疫抑制薬などの薬物療法や手術に伴う合併症も少なからず経験する。

目的:高齢UC患者と若年患者の臨床的特徴を比較し、高齢UC患者の診療における注意点を検討する。

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第102回九州支部例会

「抗血栓薬服用者に対する内視鏡診療ガイドライン」後の実地での現状と医師の意識変化について
高原 郁子(長崎大学病院 消化器内科)
【目的】高齢化に伴い抗血小板薬使用者に内視鏡診療を行う機会が増加している。抗血栓薬服用者に対する内視鏡診療ガイドライン(GL)発表後の各施設の対応と医師の意識変化を検証する。【方法】長崎大学病院及びその関連施設に勤務し、内視鏡検査を実施する消化器内科医師に対して以下の項目について文書郵送にてアンケート調査を実施した。1.GL認知度 2.休薬によるイベント発症経験の有無 3.GL前後での各医師の血栓...

第102回九州支部例会

術前嚥下機能評価に基づいた高齢者胃癌切除術後の誤嚥性肺炎予防の試み
金高 賢悟(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
【はじめに】高齢化社会の到来に伴い、高齢者の胃癌に対する手術機会も増加している。しかし高齢者においては、従来の術前評価法にて明らかとならない臓器予備能の低下があり、特に潜在的な嚥下機能低下による術後誤嚥性肺炎が問題となる。当科では75歳以上の高齢者に対しては従来の術前評価法に加え嚥下機能評価を行い、潜在的な嚥下機能低下を伴った症例の発見と、誤嚥性肺炎の予防を行っており、その試みと効果について報告す...

第102回九州支部例会

非切除膵癌化学療法の検討
土居  雅宗(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
【目的】高齢化社会を向かえ高齢者の進行膵癌も多くなり、化学療法に対して工夫が必要となってきた。そこで非切除膵癌の化学療法や支持療法について検討した。【対象と方法】2008年から2013年6月までに当院で化学療法を施行した初回非切除膵癌56例を対象とした。検討項目は、1.臨床的背景、2.Stage、3.抗癌剤の種類やRegimen、2ndライン、4.膵酵素補充療法の有無、5.胆管ステントや十二指腸ス...

第102回九州支部例会