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レミケード投与により難治性回腸膀胱瘻が消失したクローン病(CD)の1症例
宮島 一(大分医科大学 第2内科)
レミケードは炎症性サイトカインの1つであるTNFαを抑制する抗ヒトTNFαモノクローナル抗体である。活動性CD患者または排膿を示す外瘻を有するCD患者に対して、その有用性が報告されている。今回、我々は難治性回腸膀胱瘻を伴うクローン病の患者に対し、レミケードの投与を行い、投与開始4週後には小腸膀胱瘻が消失した症例を経験したので報告する。症例は42歳、男性で、主訴は下腹部不快感、気尿である。昭和60年...

第080回九州支部例会

多発性骨髄腫に対するMP療法施行中に大量下血を来し、大腸に多発性潰瘍を認めた二次性全身性アミロイドーシスの1例
本多 敬和(社会保険大牟田天領病院 内科)
症例、68歳、男性。心アミロイドーシスで当院循環器科入院中に尿中BJ蛋白(L鎖K型)陽性を認め、骨髄穿刺で異常形質細胞が15.2%みられたことより、多発性骨髄腫および二次性全身性アミロイドーシスと診断され、消化管にもアミロイド沈着が認められた。平成14年6月18日よりMP療法を開始し、プレドニゾロンを漸時減量中であったが、9月19日朝より大量の下血を来し、大腸内視鏡で上行結腸より横行結腸右側に多発...

第080回九州支部例会

大型肝細胞癌に対し、RFAとTAEによる集学的治療を行った一例
金城 達也(琉球大学 医学部 第1外科)
〈はじめに〉ラジオ波焼灼療法(以下RFA)は肝細胞癌の局所治療として有効であるとされており、肝動脈塞栓術(以下TAE)の併用によって腫瘍壊死効果が高くなることが報告されている。今回私達はRFA前後に、TAEを施行することにより、大型肝細胞癌に対して良好な治療効果が得られたので報告する。〈症例〉52歳、男性。〈主訴〉特になし。〈既往歴〉18歳時腹部刺傷され、輸血施行 35歳 糖尿病 45歳 高血圧症...

第080回九州支部例会

胃悪性グロームス腫瘍の1例
田邊 麗子(原三信病院 外科)
今回我々は胃悪性グロームス腫瘍の症例を経験したので報告する。症例は35歳男性。自覚症状はなかった。平成13年8月に健康診断での胃透視にて異常を指摘された。血液・生化学検査に異常を認めず,CEA,CA19-9,AFP等の腫瘍マーカーも正常範囲内であった。胃透視では胃前庭部大弯側後壁に立ち上がりが急峻でBlidging foldを伴う表面平滑な隆起性病変があり,胃粘膜下腫瘍が疑われた。上部消化管内視鏡...

第080回九州支部例会

HCV肝硬変の患者で下血を繰り返す直腸の単純性ヘルペスアフタの一例の内視鏡像
膳所 富士男(産業医科大学 第一外科)
(はじめに)最近、食道の単純性ヘルペスの内視鏡像の報告に接するが、直腸の単純性ヘルペスの内視鏡像の報告は少ない。肝硬変で止血能が低下し、内痔核上にアフタが生じ繰り返し下血を生じた直腸単純性アフタの内視鏡像を報告する。併せて上部消化管出血の原因となったと推定される食道のヘルペスアフタの内視鏡像も示したい。(症例)75才、女性。(主訴)繰り返す下血。(既往歴)55才時 胆石症手術。この後、慢性肝炎、肝...

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胆嚢蓄膿症に合併した肝炎症性偽腫瘍の一例
三原 一力(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は74歳男性.2002年6月30日に発熱,右季肋部痛が出現.7月5日近医にて急性胆嚢炎と診断され当科入院となった.血液検査で炎症所見およびT-bilの上昇を伴う肝障害を認めた.なお,HCV抗体陽性,HCV-PCR陽性であった.入院時のUSでは肝に小さな嚢胞を多数認めたが腫瘍は描出されなかった.胆嚢は3層構造を示す壁肥厚があり,胆泥と結石を認めた.CTでも胆嚢の壁肥厚と結石を認めたが,肝には多発...

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体外循環下に全肝血行遮断および体内肝冷却灌流を併施し、下大静脈合併切除に成功した下大静脈浸潤転移性肝癌の一例
本山 健太郎(九州大学 医学部 臨床・腫瘍外科(第一外科))
 症例は進行S状結腸癌の70歳男性で、同時性に肝前上区および尾状葉に肝転移巣、また左肺下葉にも肺転移を認めた。平成14年6月、S状結腸癌に対しS状結腸切除術を施行した。その後、肝尾状葉の転移巣は増大し、精査にて下大静脈浸潤を強く疑わせる所見を認めた。 9月6日、肝転移巣に対し手術を施行した。開腹後まず肝前上区の6cm大の転移巣の局所切除をPringle法を用いて行った。次に尾状葉の転移巣の剥離を進...

第080回九州支部例会

跳躍転移を認めた結腸癌の二例
荒瀬 光一(産業医科大学 第一外科)
【はじめに】結腸癌のリンパ節転移は腫瘍近傍から順に転移していくことが多い。しかし様々な要因により跳躍転移を認めることも報告されている。我々は跳躍転移を認めたsm癌とmp癌を経験したので報告する。【症例1】74才、男性。盲腸・2cm大・Ipポリープでポリペクトミーを受けたが、中分化型腺癌、sm1, ly1, v0という病理診断で、追加腸切除を施行した。1, 3群リンパ節に転移はなかったが、2群に2/...

第080回九州支部例会

胃MALTリンパ腫の1例
上原 智仁(産業医科大学 第1外科)
胃MALTリンパ腫の治療法はH. Pyloriの除菌療法の出現により大きく変わってきている。我々は胃MALTリンパ腫の1手術症例を経験したので報告する。症例は54歳、男性。立ちくらみや息切れといった貧血症状を呈し、健康診断でHb 7.9と貧血を指摘され、上部消化管内視鏡検査で胃体上部前壁を中心とした広い潰瘍性病変を認め、生検でMALT lymphomaの診断があった。除菌療法施行によっても病変に改...

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内視鏡的に術前確定診断し得た空腸癌の1例
福元 仁(原三信病院 消化器科)
症例は54歳男性。既往歴は39歳時左腎結石で左腎摘出術、44歳時大腸癌で拡大結腸右半切除術、47歳時十二指腸潰瘍、49歳時大腸ポリープ(大腸腺腫)。現病歴は平成13年11月頃より腹部膨満感、嘔吐、腹痛が出現。12月外来で腹部エコーとCTを施行するも、その時点では腸管の閉塞を来す所見は認めず、排ガスと排便がある為経過観察とした。平成14年1月に腹部症状憎悪し、精査加療目的で当科入院となった。
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