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術後早期に小腸吻合部を先進部とした腸重積の一例
土井 篤(北九州市立医療センター 外科)
【はじめに】成人における腸重積症は大部分が腫瘍を先進部とし他の原因であることは少ない。今回、我々は頚部食道癌に対する遊離空腸による食道形成術後に、小腸吻合部を先進部として腸重積症を発症した極めて稀と思われる1例を経験したので報告する。【症例】75歳、男性。既往歴として1967年(39歳時)、胃癌にて幽門側胃切除術(Billroth-2法による再建)。1988年(61歳時)、喉頭癌にてFAR療法。そ...

第080回九州支部例会

胃潰瘍を合併した特発性食道粘膜下血腫の一例
旭吉 雅秀(魁成会宮永病院)
症例は73歳の女性。10年前より高血圧、便秘にて内服加療をされていた。2002年8月上旬に心窩部痛が出現し、近医で上部消化管内視鏡検査を施行されたが、明らかな異常はみられなかった。その後は症状は自然に消失したが、8月25日頃より再度、心窩部痛、食後の心窩部の不快感が出現し、症状が改善しないため、28日に当院を受診した。受診当日の上部消化管内視鏡検査で、上部食道より食道胃吻合部まで連続する発赤調の隆...

第080回九州支部例会

腫瘤形成型胃MALTリンパ腫の一例
鳥島 竜太郎(大分県厚生連鶴見病院 消化器科)
症例は69歳男性。健診での内視鏡検査にて異常を指摘され、平成14年4月22日当院外来受診し胃内視鏡検査施行。胃体上部大彎側に一部陥凹伴うSMT様隆起性病変を認めた。また胃体下部小彎側、胃角部大彎側にもびらんを認めた。生検組織検査では隆起性病変はMALTomaの像であった。EUSでは第2層由来のほぼ均一なhypoechoic massとして描出された。 H.pylori はUBT にて...

第080回九州支部例会

ガンシクロビル投与が著効したサイトメガロウイルス感染合併潰瘍性大腸炎の1例
駿河 理恵子(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は39歳の女性。全大腸炎型の潰瘍性大腸炎(以下UC)で、平成14年4月に再燃し、佐田病院を受診。ステロイド30mgの内服を開始するも自己中断し放置していた。同年6月、1日10回以上の粘血便、腹痛、発熱を認め、厚生省重症度分類で、重症と判断され、ステロイド強力静注療法、中心静脈栄養療法を開始。症状の改善が認められないため、7月より白血球除去療法を開始した。白血球除去療法4回終了時の内視鏡所見では...

第080回九州支部例会

好酸球性胃腸炎で発症したアレルギー性肉芽腫性血管炎(AGA)の一例
鳥越 徳子(九州厚生年金病院 内科)
AGAは血管炎症候群の一つで末梢血好酸球の増加、気管支喘息の既往、小血管の壊死性血管炎を特徴とする疾患である。我々は好酸球性胃腸炎で発症した、AGAの一例を経験したので報告する。患者は気管支喘息、慢性副鼻腔炎の既往がある52歳男性。平成14年3月26日より下腹部痛、下痢が出現した。近医を受診し抗生剤の投与をされたが症状の改善なく、4月8日直方中央病院内科に入院となった。血液検査ではWBC19300...

第080回九州支部例会

下咽頭癌を合併した食道表在癌の1例
田中 宏史(済生会熊本病院 消化器病センター, 自衛隊熊本病院 内科)
症例は68歳、男性。2002年4月10日前医人間ドックで上部消化管内視鏡検査を受けた際、上切歯列より27~30cmの胸部中部食道に淡い赤色調の陥凹性病変を認めた。生検の結果、扁平上皮癌と診断され、精査加療目的にて2002年5月21日当科紹介され入院となった。X線造影では、病変は胸部中部食道に淡い不染帯として描出された。内視鏡検査では、病変部の肛門側で強い発赤調の陷凹を伴っており、深達度はm2、一部...

第080回九州支部例会

後区域表在HCCに対する後腹膜鏡下MCTの経験
長嶋 秀樹(国立大分病院 外科)
【目的】H8.4月~H14.3月の間に当科ではHCC焼灼80例を経験し、腹腔鏡・胸腔鏡など小創アプローチによる手術、胆摘・胆管内冷水寒流による胆道熱傷回避などの工夫を行ってきた。当科における焼灼療法の成績と、最近新たに経験した症例について報告する。【成績】当科でのHCC焼灼療法の総症例数は80例(マイクロ波凝固療法(MCT)が56例、ラジオ波熱凝固療法(RFA)が24例)、平均年齢65.9歳、男女...

第080回九州支部例会

胆嚢癌と肺癌の異時性重複癌の1例
清水 輝久(佐世保中央病院 外科)
予後不良といわれる胆嚢癌と肺癌の異時性重複癌に対し手術を施行し、高齢にもかかわらず、良好な経過をとっている症例を経験したので報告する。症例は82歳女性。主訴:上腹部痛。既往歴:1997年12月、心疾患で近医受診中、胸部異常陰影を指摘され、精査加療目的で当科入院。右中葉に径3cmの腫瘤影を認め、1998年1月6日手術施行。胸腔鏡下に手術施行し、術中穿刺細胞診で腺癌の診断を得、胸腔鏡下右中葉切除を施行...

第080回九州支部例会

転移性胃病変を契機に診断された食道sm癌の一例
水谷 孝弘(済生会福岡総合病院 内科)
症例は48歳女性、飲食業。平成14年3月6日、胸部つかえ感のため近医受診。上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部に4cm大の粘膜下腫瘍を指摘され当科に紹介された。当科で行った上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部の粘膜下腫瘍と多発する表在型食道癌が疑われ、精査加療目的にて入院となった。入院時検査所見では、血液生化学検査で尿酸が6.5mg/dlと軽度高値以外は正常範囲内であった。腫瘍マーカーはSCC:6.4ng/m...

第080回九州支部例会

右側結腸に限局した虚血性大腸炎疑診例の1例
松村 雅人(佐世保中央病院消化器内視鏡科)
症例は76歳女性.H14/3/10,突然の右季肋部痛を主訴に当院受診.既往症に高血圧と高脂血症を有した.腹部理学的所見上,右季肋部から側腹部に著明な圧痛を認め,検査所見では,WBC17600,CRP7.1と炎症所見を認めるのみで,便培養でも有意な病原性菌を認めなかった. 入院時腹部CT検査で上行結腸に著明な壁肥厚を認め,大腸内視鏡検査を施行.上行結腸半ばより口側へ境界明瞭で辺縁に強い発赤と浮腫を伴...

第080回九州支部例会

上行結腸癌を合併した直腸malignant GIST(Gastointestinal stromal tumors)の1例
永友 佐知代(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
 症例は82歳、女性。S59年下壁心筋梗塞発症後、近医にて外来通院中であった。H14年5月頃より血便を認めたため、近医受診。下部消化管内視鏡検査にて、下部直腸に径6cmの白苔付着を伴う隆起性病変を認めた。生検病理組織検査ではVimentin,S-100陽性のGIST(neural type)であった。また上行結腸に1型の腫瘍を認めたため、当院紹介となった。CEA 2.9ng/ml。腹部CT検査にて...

第080回九州支部例会

増大経過を追えたGISTの1例
金山 兼司(原三信病院 消化器科)
症例は、75歳女性。狭心症、高血圧で当院加療中であった。1998年10月23日上部消化管内視鏡にて、胃穹窿部前壁に正常粘膜で被われた隆起病変が認められた。サイズは約30mmであった。超音波内視鏡では、胃体上部から穹窿部にかけて、第4層と連続する約20mm強のほぼ均一なhypoechoic massを認め、平滑筋腫に相当する所見と考えられ、経過観察とした。2001年8月より黒色便、ふらつきが出現。1...

第080回九州支部例会

脾原発髄外造血性腫瘍の一例
久保 宣博(大分県厚生連鶴見病院)
髄外造血性腫瘍(Sclerosing Extra Medullary Hematopoietic Tumor)は、慢性骨髄増殖性疾患に合併する稀な腫瘍である。今回われわれは、脾臓に発生した一例を経験した。症例は68歳男性で、上腹部痛を主訴として近医を受診し、腹部CT上、脾腫瘍を指摘された。精査加療目的にて、当院を紹介され受診した。CT、MRI、血管造影にて、脾臓に約8cm大の比較的表面平滑な血管に...

第080回九州支部例会

アメーバ性大腸炎の一例
陣内 克紀(熊本地域医療センター 内科)
アメーバ感染症は近年、海外、特にアジア諸国などの熱帯・亜熱帯地方への旅行者数の増加や男性同性愛愛好者数の増加に伴い増加傾向にある。今回我々は男性同性愛愛好者におけるアメーバ性大腸炎の一例を経験したので報告する。症例:46才、男性。病歴:平成13年11月15日血液混じりの下痢が出現しており、同26日下腹部痛の増強あり、翌27日尿の流出が悪かったとのことで近医(泌尿器科)を受診し、前立腺炎と診断された...

第080回九州支部例会

食道隆起性病変を合併した食道アカラシアの一例
山本 章二朗(魁成会 宮永病院, 宮崎医科大学 第二内科)
症例は27歳の男性。1歳時頃より1月に1度の頻度で嘔吐があり、幼小時頃より時々胸のつっかえ感、食後の吐気、嘔吐などを自覚していたが、放置していた。2001年5月中旬頃より胸のつっかえ感が増強し、毎食時の嘔吐、固形物の摂取困難も出現した。6月2日には水分摂取も困難となり、4日に当院を受診した。受診時の上部消化管内視鏡検査(GIF)では食道は全体的に拡張し、中下部食道に白苔を伴う半周性の丈の低い隆起性...

第080回九州支部例会

陥凹型早期大腸癌(IIc)の一症例
下田 良(祐愛会織田病院)
今回我々は、陥凹型早期大腸癌(IIc)の一症例を経験したので報告する。症例は85歳女性。上腹部痛および便潜血陽性の精査加療目的にて入院。入院後、大腸内視鏡検査において横行結腸のやや肝弯曲部よりに径10mm程の発赤調陥凹性病変を認め、同部位からの内視鏡下生検にてGroupV(高分化腺癌)の診断に至った。また、腹部造影CT撮影では明らかな腹腔内リンパ節の腫脹及び他臓器転移等認められず、大腸内視鏡検査・...

第080回九州支部例会

腸結核穿孔に対し緊急手術を施行した一例
梁井 公輔(九州大学 医学研究院 臨床・腫瘍外科)
今回我々は腸結核穿孔に対し緊急手術を施行した一例を経験したので報告する。症例は58歳女性。慢性関節リウマチ、多発筋炎、間質性肺炎に対し当院第一内科でステロイド内服などの外来加療中であった。既往歴として、53歳時に子宮頸癌に対し、試験開腹術施行、その後化学療法、放射線療法施行されていた。肺結核の既往はなかった。2002年8月12日夕食後に腹痛、嘔吐出現、8月13日午前3時同科救急外来受診、緊急入院と...

第080回九州支部例会

原発性大腸癌の形態を呈した子宮内膜癌由来の転移性大腸癌の一例
山本 雄一郎(宮崎県立 宮崎病院 放射線科)
転移性大腸癌は,その原発臓器が女性では卵巣,胃,子宮の順に多く,子宮由来のものでは,下行結腸より肛門側に多いと報告されている.また,形態的には収束型,圧排型,びまん型に分け,まれに腹部臓器以外で,脈管性とくに血行性の転移の場合は隆起型を呈する場合もあるとされている.また播種によるものが多いことから多発性が多いとされている.
今回我々は原発性大腸癌との鑑別が困難であった転移性大腸癌の一例を経験...

第080回九州支部例会

直腸壁内異所性子宮内膜から発生した淡明細胞癌の一例
後藤 一彦(宮崎県立宮崎病院 放射線科)
今回我々は直腸壁内の異所性子宮内膜より発生した淡明細胞癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は43歳女性.平成9年11月,不正性器出血のため当院婦人科外来受診.超音波検査上,卵巣腫瘍を疑われたため精査加療目的にて同科入院.諸検査にても同診断であり,平成10年1月26日手術を試みた.しかし卵巣腫瘍は存在せず,直腸壁に嚢胞様腫瘤を認め,Miles術が必要と判断し閉腹した.その際施...

第080回九州支部例会

大腸原発Gastrointestinal stromal tumor(GIST)の一例
桑原 淳生(大町町立病院 内科)
症例は75歳。女性。平成13年10月、腹痛、嘔気あり。当院入院。腹部X線にてniveau像を認めた。CTでは右側結腸に強く造影されるmassを認めた。ガストログラフィン注腸を行い、横行結腸に表面平滑な腫瘍性病変による管腔閉塞を認めた。大腸ファイバーでは、肝彎曲近くの横行結腸に管腔を占める発赤した硬い腫瘍を認め、表面の一部に白苔を伴っていた。生検では有意な所見は得られなかったが、腸閉塞症状あり、粘膜...

第080回九州支部例会