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検索結果は330件です。
- インターフェロン+リバビリン併用療法により著明な貧血と意識消失発作をきたしたC型慢性肝炎の一例
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上田 秀一(福岡大学 医学部 第三内科)
現在、I型及び高ウイルス量の慢性C型肝炎患者に対してインターフェロンα(以下IFN)+リバビリン(以下RIBA)併用療法が広く施行されるようになった。今回、我々はIFN導入2週間後の時点で貧血を認めず、治療開始4週間後に著明な貧血ならびに意識消失発作をきたした患者を経験したので報告する。 患者は55歳男性。C型慢性肝炎に対してIFN+RIBA併用療法4週間後の外来検査にて、著明な貧血(Hb:7....
第080回九州支部例会 >
- 膵癌を合併した先天性胆道拡張症の一例
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桑田 剛(宮崎市郡医師会病院)
症例は64歳の女性。2002年7月下旬より心窩部痛および背部痛が出現し、1週間症状が持続したため近医を受診した。血液検査上、血清AMY 707 IU/Lであり、急性膵炎が疑われ、当院に紹介され入院となった。入院時、上腹部に強い圧痛があり、腹部エコーおよびCT上は明らかな膵腫大の所見はなかったが、血液検査上WBC 8200 /μl、CRP 3.49 mg/dl、AMY 519 IU/L(S: 7.7...
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- 仙骨硬膜外麻酔を併用した下部消化器内視鏡検査の検討
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高木 地孝(西武門病院)
下部消化器内視鏡検査の重要性は確立されているも、その検査中の苦痛特に挿入直後のS状結腸の通過に関して種々の挿入法が報告されてはいるが、かなりの疼痛を訴える症例を時々経験する。また経静脈的鎮静薬及び鎮痛薬の投与ではモニター管理が必要とされている。そこで今回我々は呼吸循環に影響を与えない仙骨硬膜外麻酔を併用した下部消化器内視鏡検査について検討したので報告する。 (対象)当院にて痔核及び痔ろうにて...
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- 上腸間膜静脈・門脈血栓症の1例
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安田 卓(那覇市立病院 外科)
【はじめに】上腸間膜静脈血栓症、門脈血栓症は稀な疾患とされているが、画像診断の進歩により報告が増えつつある。今回我々は、腸閉塞で発症した上腸間膜静脈、門脈血栓症の1例を経験した。 【症例】80歳、女性。主訴:腹痛、嘔吐。既往歴:肝硬変、糖尿病、高血圧症。現病歴:近医にて肝硬変、糖尿病、高血圧症で通院中であった。平成14年7月25日、血糖コントロール目的で当院内科に入院した。8月7日より腹痛、嘔吐...
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- 経過観察された表層拡大型早期胃癌の1例
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利根 幸三(利根内科)
患者は76歳、男性。平成6年11月上腹部痛のため本院受診す。胃内視鏡検査では明らかな異常は指摘されなかった。平成11年7月、平成13年1月の胃内視鏡検査では、胃体上部前壁の黄白色調部がチェックされたが、生検ではGroupIIIであった。平成14年3月の胃内視鏡検査では同部からの生検ではGroupVであった。胃X線検査では、噴門部に近い体上部から体下部にかけて前壁を主体に、小弯から後壁に及ぶ粗造な粘...
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- 日本人の散発性大腸癌においてhigh-frequency microsatellite instabilityは独立予後因子ではない
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辻 孝(長崎大学 医学部 第1外科)
【背景】HNPCC症例の予後が良好で、high-frequency microsatellite instability (MSI-H)が高頻度であることをきっかけとして、欧米での散発性大腸癌におけるMSIの研究では、MSI-Hは良好な予後を示す因子であるとの報告もある。しかしながら、日本人ではこの点については不明確である。【対象と方法】当科において根治度AまたはBの手術をうけた散発性大腸癌159...
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- 右上顎癌の膵転移により閉塞性黄疸をきたした一剖検例
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田浦 直太(国立病院長崎医療センター 臨床研究センター)
症例は75歳男性。主訴は黄疸、肝機能異常。2000 年7月3日、右頬部腫脹の精査及び治療目的で当院耳鼻咽喉科へ入院。生検組織所見で右上顎癌(扁平上皮癌)の診断を得たため、40Gyの放射線治療と動注療法の併用を行った後、10月4日に右上顎摘出術を施行した。手術後の経過は良好であったが、2002年3月のCT検査で両頚部リンパ節転移が疑われたため、3月8日に当院耳鼻咽喉科へ再入院となった。入院後、放射線...
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- 潰瘍性大腸炎の経過観察中に急速に増大した巨大炎症性ポリープの一例
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田中 洋輔(早良病院 内科)
症例は20歳女性.元来便秘気味であったが,平成9年6月頃より下痢症状出現し,同年7月に入ってから粘血便を少量づつ認めるようになった.その後腹満,腹部不快感も自覚するようになったため近医を受診し,潰瘍性大腸炎を疑われ平成9年7月8日当院紹介入院となった.入院後の大腸検査にて,発赤びらんを伴った粘膜粗造像を直腸と横行結腸にskip lesionとして認め,潰瘍性大腸炎の病変分布としては非典型的であった...
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- 3年間経過観察した後、生体部分肝移植を施行したC型肝硬変の1例
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関 貴之(熊本大学 第一内科)
症例は55歳男性、平成3年より肝障害指摘されていたが放置。平成11年4月突然の右季肋部痛にて当科緊急入院、肝嚢胞出血を合併したC型肝硬変と診断した。保存的治療にて軽快した。その後3年間で画像上嚢胞には新たな変化なく推移した。しかし、この間、徐々に肝不全進行(T-Bil7.1、PT37%)し有効な内科的治療法はないと考え妻をDonor とした生体部分肝移植を平成14年6月に施行した。摘出肝にて腫瘤部...
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- ネフローゼ症候群を合併した胃癌の一手術例
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篠原 稔(佐賀医科大学 医学部 一般・消化器外科)
症例は63歳女性。感冒様症状、両下肢の浮腫を主訴に近医を受診。ネフロ-ゼ症候群と診断された。また、貧血の精査目的で行われた上部消化管内視鏡にて胃体上部小弯後壁に10cm大の1型胃癌を指摘され、手術目的で当科紹介入院となった。入院時血清アルブミン値1.8g/dlと低値のため胃全摘術困難と判断し、ネフロ-ゼ症候群の治療を先行させるべく腎内科転科となった。腎生検の結果は膜性腎症であった。治療はステロイド...
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- 保存的治療にて軽快したgroove pancreatitisの1例
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中野 重一(鞍手町立病院 内科)
症例:44歳男性。1日にビール大瓶4本と焼酎3合程度の飲酒を24年間続けていた。1年前から油物を摂取すると時々腹痛が出現していた。最近、上腹部痛・背部痛が増悪するため2002年6月22日入院となった。入院時の上腹部の圧痛と血中膵酵素の異常高値から、慢性膵炎の急性増悪(軽症)と診断した。腹部CT検査では、膵頭部の低吸収域と周囲の液貯留を認め、低緊張性十二指腸造影では下行脚の炎症性狭窄を認めた。内視鏡...
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- 内視鏡的食道静脈瘤硬化療法後に発症した食道粘膜下巨大血腫の2例
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赤崎 安宣(鹿児島大学 医学部 第2内科)
食道胃静脈瘤に対して予防的内視鏡的硬化療法(EIS)が積極的に行われているがEISに伴う合併症は少なからず認められる.EISは出血や狭窄などの合併症を多く認めるが巨大血腫を発症する症例は比較的少ない.我々は,EIS後に食道粘膜下巨大血腫を発症した2例を経験したので報告する.(症例1)47歳男性.02年1月HCV陽性の肝硬変を指摘され肝細胞癌も疑われたため当科入院.内視鏡検査にてLm.F2.Cw.R...
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- Non-alcoholic steatohepatitisに伴う硬変肝に肝細胞癌との鑑別困難な腫瘍を併発した一例
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内村 浩太郎(国立九州がんセンター 消化器内科)
Non-alcoholic steatohepatitis(NASH)は,肝硬変に至る原因不明の肝障害として近年注目を集めている.我々は,NASHによる肝硬変患者に肝細胞癌との鑑別の困難な腫瘍を認めた症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.【症例】67歳,男性【病歴】元来飲酒歴なし.以前より脂肪肝及び糖尿病と診断され,通院加療を受けていた.2002年4月,肝腫瘍を指摘され当院に紹介受診...
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- 胃粘膜下嚢腫上に発生した早期胃癌と早期食道癌の一例
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土田 朋子(長崎市立市民病院内科)
症例は75歳男性、平成7年9月より近医にて胃粘膜下腫瘍を指摘され経過観察中、平成13年10月の上部消化管内視鏡検査で、中部食道に発赤調でルゴール不染の粘膜を認め当院紹介。上部消化管内視鏡検査で中部食道に発赤調の一部顆粒状変化を伴う浅い陥凹性病変を3箇所認めルゴール不染で、同部のEUSでは一部SM以深の所見を認めた。生検では扁平上皮癌であった。また、胃体下部小弯に粘膜下腫瘍を認めその粘膜上には退色調...
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- 興味深い画像経過を示した自己免疫性膵炎の一例
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小島 瑞穂(九州大学大学院医学研究院 病態制御内科(第三内科))
症例は63才男性。主訴は膵腫瘤精査。55歳時膵頭部腫大精査目的にて当科入院。画像検査にて膵のびまん性腫大、主膵管のびまん性狭細化および IgG 高値を認めたため、自己免疫性膵炎(AIP)が疑われた。以後、自然経過にて膵腫大、IgGは改善。 61歳 特発性血小板減少性紫斑病を発症し、1年間ステロイド治療を受けた。その後もAIP の増悪は認めなかった。平成14年4月、当科外来の腹部USにて膵頭、体、尾...
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- 腸回転異常に由来した急性腹症で手術を施行した2例
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古川 克郎(国立東佐賀病院 外科)
比較的まれな疾患である腸回転異常に由来した急性腹症の2例を経験したので報告する。<症例1>7歳女児。朝より腹痛、嘔吐あり近医受診。急性虫垂炎と診断され手術目的に当科紹介入院となった。受診時発熱なし。腹部は全体に疼痛、圧痛あり、筋性防御無く膨隆も軽度。CT 、echoにて虫垂を描出できず。<手術所見>Mc burney pointより交叉切開で開腹。回腸~上行結腸が軸捻転を起こし同部は紫に変色。腸管...
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- 当院における内科・外科境界領域の早期胃癌の臨床的検討
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福山 浩二((医)天神会古賀病院21)
目的;当院で過去5年間に外科手術を施行された早期胃癌のうち、後向きに“いわゆるEMR適応胃癌”が外科手術となった背景を検討した。また、過去5年間にEMRされた症例のうち完全切除されなかった症例の追加治療及び経過を検討した。方法;1.当院で過去5年間に外科手術を施行された早期胃癌のうち、後向きに“いわゆるEMR適応胃癌(20mm以下、Ul(-)の分化型m癌、5mm以下、Ul(-)の未分化型m癌)”を...
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- IPMT(Intraductal papillary mucinous tumor)の二例
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山尾 拓史(長崎市立市民病院)
症例1は70歳男性、平成4年より高血圧、不整脈にて近医通院治療中、平成13年9月肝機能障害を指摘され同年10月腹部超音波検査、腹部CT検査にて膵頭部に嚢胞性病変を指摘され当科紹介。腹部CTにて膵頭部に多房性嚢胞性病変を認めたが、明かな壁在結節は認めなかった。超音波内視鏡検査では30mm大の多房性嚢胞内に6.5mm大の壁在結節と隔壁の肥厚を認めたが膵実質への浸潤や周辺リンパ節の腫大は認めなかった。E...
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- ラミブジンにより薬疹が出現したB型慢性肝炎一例
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成田 竜一(産業医科大学 医学部 第三内科)
症例は41歳、男性。生来健康。30歳頃、献血時にHBV陽性を指摘された。2000年7月頃より全身倦怠感を自覚し、近医を受診した。AST 990 IU/l、ALT 752 IU/l、T-Bil 2.8 mg/dlと異常を指摘され7月31日当科紹介入院となった。HBsAg (+)、HBsAb (-)、HBeAg (+)、HBeAb (-)、HBV-DNA 5.1 LGE/ml、HCV-Ab (-)、...
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- 過形成性ポリープから発生したと考えられた大腸進行癌の1例
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工藤 哲司(九州大学 大学院 病態機能内科学)
症例は68歳、男性。平成14年6月、近医にて施行された大腸内視鏡検査で、上行結腸に隆起性病変を指摘され、精査加療目的で当科紹介入院となった。注腸X線造影検査では、上行結腸に丈の低い表面顆粒状の隆起性病変とその内部に不整形の陥凹性病変を伴う隆起を認め、側面像で変形を伴っていた。大腸内視鏡検査では、上行結腸にIIc+IIa様病変を認め、周囲に丈の低い褪色調の扁平隆起を伴っていた。拡大内視鏡検査では、...
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