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肝癌に対するラジオ波焼灼療法後に治療局所の急速増大との鑑別を要した胆汁性嚢胞の1例
古賀 正啓(佐賀)
【はじめに】胆汁性嚢胞(以下biloma)は胆汁が胆道系の外部に限局して貯留したものと定義され、肝胆道系の手術、外傷、結石などが原因となって発症する。またTACE、PEIT、PMCTなどの肝癌治療の合併症として発症したbilomaの報告も散見される。今回我々は肝癌に対するラジオ波焼灼療法(以下RFA)後に治療局所の急速増大との鑑別に苦慮したbilomaの1例を経験したので報告する。【症例】症例は6...

第080回九州支部例会

腹腔鏡下膵尾部切除術の1例
後藤 崇(古賀総合病院 外科)
今回我々は膵尾部嚢胞性腫瘍に対し脾温存腹腔鏡下膵尾部切除術を施行し得た一例を経験したので報告する。【症例】52歳女性。【家族歴】父が胃癌、兄が肺癌。【既往歴】特記すべきものなし。【現病歴】2002年6月上腹部痛あり近医受診。膵尾部に嚢胞を指摘され同年7月24日当科紹介受診となった。【入院時現症】自覚症状なし。理学所見に異常なし。【検査所見】CT;膵尾部に直径3cmの多房性腫瘤。血管造影;栄養動脈は...

第080回九州支部例会

門脈右枝本幹に腫瘍塞栓を伴った巨大肝細胞癌に対しリザーバー肝動注療法が奏功した1例
本田 浩一(国立大分病院消化器科)
症例は68歳の男性。以前より慢性B型肝炎と診断されており、平成5年インターフェロン療法を受けたが、その後放置。平成13年9月、近医で肝細胞癌を指摘され、精査加療目的で入院。腹部CT上、右葉の大部分を占める巨大肝細胞癌が認められ、門脈右枝本幹は腫瘍塞栓により完全に閉塞していた。10月29日よりリザーバー肝動注療法を開始。シスプラチン10mg(30分)、5-FU500mg(3時間)5日間連日投与、2日...

第080回九州支部例会

食道原発小細胞未分化癌の一例
山之内 健伯(熊本労災病院 消化器内科)
症例:79才、男性。現病歴:平成13年10月頃より腹部違和感あり近医にて内服処方していた。平成14年2月頃より食欲不振、体重減少出現し近医受診、2月27日当科紹介受診。腹部エコーにてmultiple liver tumorを認め、精査加療目的にて3月4日入院。入院時現症:体温:36.5℃、血圧:127/ 87mmHg、脈拍:94/分、整、腹部:上腹部に圧痛、心窩部にmassを触知。検査成績: WB...

第080回九州支部例会

DMSOが有効であった消化管アミロイドーシスの1例
仲吉 朝邦(与那原中央病院 内科)
【はじめに】消化管アミロイドーシスに対し有機溶媒の一種であるdimethyl sulfoxide (DMSO) 有効例の報告がみられる。今回我々はDMSOが有効であった消化管アミロイドーシス1例を経験したので報告する。【症例】48才女性。【現病歴】44才時より慢性関節リウマチで近医にて治療中、1999年6月初旬より腹痛、1日5~6回の水様便を認め、感染性腸炎の診断で入院。約1ヶ月間の治療(抗生剤等...

第080回九州支部例会

術前膵癌が疑われた膵カルチノイド腫瘍の一例
三好 圭(福岡赤十字病院 外科)
症例は55歳、男性。糖尿病で40才頃より前医でフォローされていた。H13年12月に血糖コントロール不良となり、当院糖尿病内科に教育入院となった。入院中に行われた腹部CTで径1cmの膵体部腫瘍を認め、ERCPでは膵管の途絶が認められた。Pancreas cancerが疑われ、4月5日膵体尾部切除+脾合併切除を行った。切除標本は割を入れると径2x1cmの硬い白色の結節性病変を認めた。病理診断はpanc...

第080回九州支部例会

有機リン急性中毒後に急性膵炎および難治性膵仮性嚢胞を発症した一例
河辺 顕(九州大学大学院 医学研究院 病態制御内科(第三内科))
症例は72歳男性。平成13年10月、農作業中に意識消失しているのを家人に発見され、近医救命救急センターに搬送。意識レベルJCS III-300、自発呼吸停止、異臭、口腔内流涎、著明な発汗、縮瞳、血清コリンエステラーゼ低値を認め、さらに胃液および尿から有機リンが検出されたため、有機リンによる急性中毒と診断され集中治療を受けた。治療により全身状態改善するも、入院中から度々腹痛が持続し、また退院後も軽快...

第080回九州支部例会

食道原発悪性リンパ腫の1例
塩澤 純一(佐世保総合病院 内科)
【症例】症例は50歳男性。平成13年9月より嚥下障害出現、近医にて上部内視鏡検査施行し食道腫瘍を指摘され当院紹介となる。腫瘍は胸部中部食道より巨大皺壁様所見を形成し胃噴門に達していた。腫瘍は柔らかく食道では表面は正常上皮に覆われていた。胃噴門部後壁側に球形隆起として突出し、この部では表面がびらん化しており生検を試みたが確定診断には至らなかった。食道粘膜下腫瘍の診断で平成13年11月20日、食道全摘...

第080回九州支部例会

肝膵十二指腸同時切除の検討
阿保 貴章(長崎大学 医学部附属病院 第一外科)
進行した胆道系悪性腫瘍においては切除以外に有効な治療法が無いことが多く、時に肝膵十二指腸同時切除術(以下HPD)が必要とされることもある。しかし、本術式は侵襲が過大になりがちで術後死亡や合併症が問題となるため、その適応については適正な判断が要求される。今回我々は当科にて施行したHPD症例の術後成績ついて検討したので報告する。1993年から2002年までに施行したHPD施行例は6例で男性4名女性2...

第080回九州支部例会

胃-十二指腸球部瘻孔を形成したクローン病の1例
徳光 陽一郎(国家公務員共済組合連合会浜の町病院 内科)
症例は32歳男性。H11年に痔瘻手術の既往あり。H13年5月上腹部痛と下痢が出現し近医を受診。GIFにて十二指腸球部に全周性の浮腫状、結節状隆起、しもふり状潰瘍を認めた。PPI、整腸剤にて加療されたが改善なく、同年7月当院消化器内科紹介となった。採血にて炎症所見を認め、TCFにて終末回腸に縦走潰瘍、全結腸にびらんが散見された。小腸造影にて回腸に縦走潰瘍をスキップして認めた。生検組織から非乾酪性肉芽...

第080回九州支部例会

アルゴンプラズマ凝固法が有用であった早期胃癌の一例
川畑 英嗣(鹿児島大学付属病院第二内科)
現在,早期胃癌に対する内科的治療法として内視鏡による粘膜切除術(EMR)が多用されている.しかしながらEMRによる偶発症も稀ではない.一方,最近ではアルゴンプラズマ凝固法(APC)が各種内視鏡的治療に導入され,その安全性から臨床現場で急速に普及しつつある.早期胃癌治療においてもAPCが採用されているが,多くはEMR後の遺残病変に対する追加治療として用いられている.今回,早期胃癌に対しAPC単独にて...

第080回九州支部例会

多彩な組織像を示した肝原発嚢胞腺癌の1例
本吉 康英(大分県立病院消化器内科)
【症例】81歳男性、家族歴・既往歴に特記事項無し。生来健康で異常を指摘されたことは無かった。80歳時、検診にてALP 330を指摘されるも放置していた。H13年1月上旬より感冒様症状出現したため、3月26日近医受診した。右季肋部腫瘤を指摘され同日当科紹介、精査加療目的にて第1回入院となる。自覚症状はなし。身体所見としては右季肋部正中寄りに腫瘤を3横指触知した。腫瘍マーカーではAFP <1.0ng/...

第080回九州支部例会

虚血性大腸炎と腸管穿孔を伴い診断に難渋した大腸癌の1例
與那嶺 吉正(琉球大学第一内科)
症例は52歳男性。主訴は腹痛と発熱。既往歴はなし。平成13年11月中旬より下腹部痛,発熱が出現し11月28日近医入院。腸炎を疑われ抗生剤投与され改善し退院。12月4日に再び発熱と下腹部痛で第二回入院。腸炎を疑われ絶食と抗生剤投与で改善し12月19日に退院。12月末より下腹部痛,発熱出現。平成14年1月4日に同院受診し入院。大腸内視鏡検査(CF)で虚血性腸炎を疑われ,絶食,TPNの施行と抗生剤投与で...

第080回九州支部例会

小腸多発gastrointestinal stromal tumor (GIST) を合併したvon Recklinghausen病の1例
山本 謙一郎(熊本大学 医学部 第二外科)
今回、小腸多発gastrointestinal stromal tumor (以下GIST)を合併したvon Recklinghausen病 の1例を経験したので報告する。症例は60才女性、10数年前よりvon Recklinghausen病にて加療されていた。1ヶ月前より下血、全身倦怠感が出現、当科紹介受診となった。CT、3D-CT、MRI、小腸造影等の精査にて下血、狭窄を伴う小腸腫瘍と診断し、...

第080回九州支部例会

TS-1が奏功した肝細胞癌の1例
久保 満樹(国立病院九州医療センター 肝臓病センター)
症例は65才男性。C型慢性肝炎で近医受診中の1995年、肝右葉の多発肝細胞癌と診断されTAEを施行された。1996年、肝右葉の多発再発に対してもTAEを施行された。2000年3月、肝S1に肝細胞癌再発を認め当院肝臓病センター紹介となり、開腹下にMCNを施行した。2001年12月、肝S1局所再発に対して、開腹下のエタノール注入療法を施行した。その後、外来で経過観察中であったが、PIVKA-2上昇を認...

第080回九州支部例会

インターフェロンα-2b・リバビリン併用療法中に脳出血を起こしたC型慢性肝炎の1例
小柳 年正(飯塚病院 肝臓内科)
症例は63才女性。50才頃より高血圧の指摘を受け近医にて投薬を受けていた。平成14年1月近医にてC型慢性肝炎を指摘され1/30当科初診。平成14年7/23インターフェロン(IFN)α-2b(600万単位)・リバビリン(600mg/日)併用療法目的で入院。入院時血液検査所見はHCV-RNA 670KIU/ml,genotype1B,GOT 68IU/l, GPT 95IU/lであった。主だった副作用...

第080回九州支部例会

非ウイルス性慢性肝炎に発生したAllen1型の混合型肝癌の1例
吾妻 妙子(国立病院九州医療センター 肝臓病センター)
症例は77才男性。2002年3月、スクリーニングで施行した腹部超音波検査で肝左葉に腫瘤性病変を指摘され、当院肝臓病センター紹介入院となった。生化学検査では、HBs-Ag(-), HBc-Ab(-), HCV-Ab(-), T.B. 0.5 mg/dl, AST 73 IU/l, ALT 84IU/l, ALP 592 IU/l, γ-GTP 261 IU/l, ANA 80倍, AMA 陰性, A...

第080回九州支部例会

膵腫瘤を形成し膵癌との鑑別が問題となった自己免疫性膵炎の1例
宮城 政剛(沖縄県立中部病院 内科)
今回我々は腹痛にて来院、腹部超音波検査にて膵頭部および膵体部に腫瘤を指摘されたが、膵癌を否定できず開腹膵生検にて自己免疫性膵炎と診断し、その後長期観察しえた1症例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。症例:63歳女性、主訴:上腹部痛、既往歴:子宮筋腫、卵巣腫瘍にてTAH+BSO、糖尿病、現病歴:平成5年6月上腹部痛を訴え近医受診。上部消化管内視鏡検査では著変なかったが、腹部CT、超音波検...

第080回九州支部例会

初診時に感染既往と判定したが、経過観察中HCV-RNA陽性化しインターフェロン治療を施行したC型慢性肝炎の1例
的場 康平(隼人町立医師会医療センター 消化器科 )
本年度よりB・C型肝炎の節目検診が開始され、HCV抗体中力価陽性例ではHCV-RNAを測定することでHCV感染の有無が判定される。われわれは、初診時のC型肝炎ウィルスマーカーより感染既往の診断で経過観察していたが、経過観察中HCV-RNAが陽性化し、肝生検にて慢性肝炎活動型と診断。インターフェロン治療を施行した症例を経験したので報告する。症例は51歳女性。1999年7月肝障害の精査のため紹介された...

第080回九州支部例会

出血を繰り返した粘膜下腫瘍形態を呈した胃低分化腺癌の一例
宮里 浩(那覇市立病院 外科)
今回、出血を繰り返し、確定診断に時間を要した粘膜下腫瘍様形態を呈した胃癌症例を経験したので報告する。症例は、45歳、男性。平成12年3月タール便が出現し近医受診。胃内視鏡にて胃前庭部小弯側の出血性胃潰瘍の診断にて止血処置を施行された。5月31日タール便が再出現し、A1期の胃潰瘍と診断された。精査予定であったが、本人が受診せず、8月にも同様な症状出現し再受診。胃内視鏡および超音波内視鏡施行され、胃粘...

第080回九州支部例会