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検索結果は330件です。
- 大腸癌を合併しEUSにて術前に診断し得た回腸脂肪腫の一例
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秋穂 裕唯(麻生飯塚病院 消化器内科)
小腸脂肪腫は腸重積症状、あるいは下血を契機に発見されることが多い。我々は上行結腸癌を合併し、EUSにて術前に診断し得た回腸脂肪腫の一例を経験したので報告する。症例は52歳男性、2002年6月に右下腹部痛を主訴に来院し、注腸造影を行った。上行結腸下部に径50mmの2型進行癌、回腸末端に径13mmの可動性を有する粘膜下腫瘍を認め、大腸内視鏡検査、EUSを行った。EUSにて上行結腸癌の深達度はs、少量の...
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- 肝のCT値が高値を示した薬剤性肝障害の1例
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尾上 公浩(水俣市立総合医療センター 消化器科)
症例は、64歳 女性。 主訴:肝障害、既往歴:糖尿病、家族歴:特記事項無し、現病歴:拡張型心筋症で当院循環器科にて加療中であった。ACE阻害剤、利尿剤で経過を診ていたが徐々に心機能低下、心房細動のコントロール不良となり2000.7.17よりアミオダロン400mg の投与を開始する。(投与開始時GOT 29IU/l GPT 24IU/l)その後外来で経過をみていたが2002.2心不全の悪化のため入院...
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- 膵腺房細胞癌:acinar cell carcinoma の1例
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工藤 啓介(熊本中央病院 外科)
【目的】今回我々は比較的稀な疾患である膵腺房細胞癌(acinar cell carcinoma) の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。【症例】48歳 女性、平成14年3月上旬に血便を認めたため、近医受診。精査(CF,CT,エコー)にて腹腔内に約φ12cm巨大腫瘍を認めたため3月18日精査加療目的にて当科入院。腹部エコー、CTにて膵尾部に辺縁不整、内部壊死状のφ12cm大のtumorを認...
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- 砕石困難な総胆管結石に対し体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)を用い有効であった一例
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大野 康寛(水俣市立総合医療センター)
症例は72歳、男性。既往歴として、32歳の時肺結核にて左肺胸郭形成術を施行、また51歳の時胆石にて開腹胆摘を施行されている。平成14年6月20日に発熱あり近医受診し肝機能障害を指摘され内視鏡的逆行性膵管胆管造影(ERCP)にて総胆管結石を認めたため、6月27日内視鏡的治療目的にて当科紹介入院となった。7月2日ERCP施行し、総胆管に径2cm大の結石を認めた。そのため内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST...
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- 巨大腹部腫瘤を呈した肝外発育型肝細胞癌に伴う腹膜転移の1例
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竹田津 英稔(大牟田市立総合病院 内科)
肝細胞癌における腹膜転移の頻度は少ないとされるも、近年その報告例は増加してきている。今回我々は、巨大腹部腫瘤を呈した肝外発育型肝細胞癌に伴う腹膜転移の1例を経験した。症例は56歳、男性。主訴は腹部腫瘤および便秘。既往歴は平成4年に第1腰椎脱臼圧迫骨折、B型肝炎キャリアー。現病歴は平成13年5月頃より腹部腫瘤に気付くも放置していた。平成14年3月頃より便秘症状が増悪してきたため同年6月20日外来受診...
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- 虫垂カルチノイドの1例
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虎島 泰洋(国立佐賀病院 外科)
症例は63歳、男性。既往歴・家族歴に特記事項はみられなかった。平成14年6月、急性腹膜炎 (虫垂炎疑い)にて緊急開腹手術が施行されたが、腹腔内には膿性腹水がみられ、虫垂は腫大・穿孔していた。型どおり虫垂切除術・腹腔内洗浄・腹腔ドレナージ術を行った。術後の組織学的検索では、虫垂にはCarcinoid cellが認められた。このため、Second look operation を施行したが、Dougl...
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- 頭蓋部転移に対して集学的治療を施行した肝細胞癌の2症例
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小田 俊一(白十字会白十字病院)
肝細胞癌(HCC)の遠隔転移では比較的稀な頭蓋部転移に対して、集学的治療を施行しえた症例を経験したので報告する。[症例1]65才、男性。HCV(+)。1998年3月HCC(S8:4cm)にて肝亜区域切除施行。同年7月肝内再発に対してTAE、99年1月肺転移をきたし全身的化学療法開始した。2000年12月嘔気、頭痛出現。右後~頭頂部に転移性脳腫瘍からの出血を認め、γナイフ療法施行して改善した。200...
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- 経皮的エタノール注入にて緩徐に縮小しretrospectiveに脾嚢胞と診断された1例
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眞鍋 哲郎(水俣市立総合医療センター 消化器科)
症例は30歳、女性。21、23歳時に腹部膨隆があり他院にて巨大肝嚢胞と診断され、経皮的エタノール注入療法を受けている。平成12年1月頃から腹満感が持続し6月7日当科初診。腹部超音波検査、CT及びMRI検査にて肝左葉から突出し脾門部に接する7cm大の嚢胞性病変を認めた。隔壁や壁在結節はなく嚢胞壁の一部は石灰化していた。また脾臓との連続性は不明瞭であった。従って肝嚢胞と診断し、自覚症状と患者の希望によ...
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- 腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した左側胆嚢の1例
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生駒 明(生駒外科医院)
【目的】急性胆嚢炎発症後1ヶ月経過した左側胆嚢に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行したので報告する。【症例】症例は68歳の男性で、2002年月7月27日より激烈な上腹部痛があり、7月29日に前医を受診した。超音波で胆嚢は著しく腫大し、胆嚢内にdebrisが認められた。総ビリルビン4.7mg/dl、ALT 277IU/L、γ-GTP 1026IU/L、CRP 13.2mg/dlと肝機能異常と炎症所見がみられた...
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- 自己免疫性肝炎に発症した肝細胞癌の一例
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田宮 芳孝(大牟田市立総合病院 内科)
自己免疫性肝炎 (以下 AIH ) において肝細胞癌 ( 以下HCC ) の発生はウイルス性肝炎などと比較し極めて稀であるが、長期観察例の増加によりその報告が増えている。今回、我々はAIHに発症したHCC 切除例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。症例は65歳男性。15年前に AIH の診断。以後 PSL の投与にて肝炎は鎮静化を示していた。1999年10月に肝炎急性憎悪をきたし、当院にて...
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- ソマトスタチン誘導体と腹腔-静脈シャント造設術が奏効したアルコール性肝硬変に伴う乳び胸腹水の一例
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腰塚 広昌(国立病院九州医療センター 肝臓病センター)
症例は61歳男性。平成5年に近医で肝機能障害および腹水貯留を認めアルコール性肝硬変と診断された。以後内服加療中であったが平成14年3月25日より呼吸困難、腹部膨満感を自覚し、胸部レントゲン写真で右胸水を認めたため精査加療目的にて平成14年4月25日当科入院となった。入院後の胸水試験穿刺の結果乳び胸水であった。保存的加療を行ったが改善認めらないため、文献的に検索したところ、ソマトスタチン誘導体投与に...
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- 超音波内視鏡検査が診断に有用であったColonic muco-submucosal elongated polypの3例
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藤丸 竜哉(麻生飯塚病院 消化器内科)
今回われわれは真武らの提唱したCMSEPの3症例を経験し、その組織学的特徴を術前の超音波内視鏡検査にて描出し、診断し得たので報告する。症例1;49歳、男性。軟便傾向あり大腸内視鏡検査を施行し、S状下行結腸移行部に2cmの表面正常粘膜に被われた細長い茎を有するIp型ポリープを認めた。症例2;59歳、男性。血便にて大腸内視鏡検査を施行し、上行結腸に1cmの表面正常粘膜に被われたIp型ポリープを認めた。...
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- 脳室―腹腔シャント術後に認められた肝外門脈閉塞症の一例
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三馬 聡(国立佐賀病院 内科)
門脈圧亢進症は、肝硬変症をはじめとしBudd-Chiari症候群、特発性門脈圧亢進症、肝外門脈閉塞症など様々な病態により引き起こされる疾患である。この中でも肝外門脈閉塞症は悪性腫瘍、慢性膵炎などに伴う門脈、脾静脈閉塞、先天性奇形、腹部炎症による門脈閉塞が原因として挙げられている。今回、我々は脳室-腹腔シャント術後の経過中にみられた肝外門脈閉塞症の一例を経験した。 症例は56歳男性。主訴は上腹...
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- 肝機能異常顕性化後の経過を追跡しえた非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2例
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有馬 哲彦(国立佐賀病院 内科)
肥満人口の増加に伴い、高度の脂肪肝に、実質の炎症、壊死、線維化所見が加わった非アルコール性脂肪肝炎(以下NASH)の存在が注目されている。しかし、その発症機序や自然経過は依然明確ではない。今回我々は、後ろ向きに肝機能異常顕性化からの経過を追跡しえたNASHの2例を経験したので、報告する。 症例1は63歳女性。主訴はなし。既往歴では10年前より甲状腺腫大、高脂血症にて治療されていた。飲酒歴なし...
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- 術前検査で盲腸粘膜下腫瘍が疑われた虫垂結石の一例
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定永 敦司(浜の町病院内科)
注腸造影、大腸内視鏡、超音波内視鏡の術前検査で盲腸粘膜下腫瘍を疑い、摘出標本にて虫垂結石症と診断した一例を経験した。症例は57才男性。検診で便潜血陽性のため、大腸内視鏡施行され盲腸腫瘍が疑われ当院紹介受診。注腸造影で盲腸虫垂開口部付近に30mmの表面平滑で、立ち上がり比較的急峻な隆起性病変を認めた。大腸内視鏡では、腫瘤は硬く可動性は良好だった。超音波内視鏡では、腫瘍は盲腸に第4層を主体に内部に一部...
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- 薬剤性肝障害(重症型)が疑われた伝染性単核球症の1例
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松本 幸二郎(長崎大学 医学部 第一内科)
症例は16才、女性。H14/7/1より37度前後の発熱を認め、7/6近医を受診。扁桃腺腫大を指摘され、CFPN-PI(100)3T3×が処方された。この日の血算、肝機能検査は正常であった。その後39~40度の高熱が出現し、7/9にK病院入院。入院時AST641IU/L、ALT656IU/Lと肝機能異常が認められたが、肝炎ウイルスマ-カ-は陰性であった。MEPM、CPDX-PR等の抗生剤および解熱剤...
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- 診断に苦慮したアメーバ性肝膿瘍の一例
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斎 宏(北九州総合病院 内科)
症例は30歳男性。主訴は発熱と右側腹部痛。平成13年10月29日より39度台の発熱が出現し、改善しない為10月31日内科受診した。血液検査では白血球13700/mm3 ,CRP20.8mg/dlと高度の炎症所見を認めた。他の血液データに著変を認めなかったが、腹部超音波検査で多発した不整形な低エコー域、腹部CT検査で辺縁の造影効果を伴った低吸収域を認めたことより肝膿瘍を疑い同日当科に入院した。入院当...
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- 潰瘍性大腸炎に合併した脳静脈洞血栓症の一例
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村田 静香(宮崎医科大学 医学部 第一内科)
[目的]潰瘍性大腸炎の腸管外合併症として全身の動静脈血栓症、塞栓症はよく知られている。しかし、脳静脈洞血栓症は稀で、極めて重篤な合併症とされる。今回、脳静脈洞血栓症を合併した潰瘍性大腸炎の一例を経験したので報告する。[症例]症例は18歳男性、主訴は腹痛、血性下痢、発熱。現病歴は2000年8月に血性下痢、腹痛を主訴に全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断された。2002年5月、prednisolone(PSL...
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- 内視鏡的に切除した十二指腸孤在性Puetz-Jeghers型過誤腫ポリープの一例
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板場 壮一(国立別府病院 消化器内科)
症例は87歳女性、スクリーニングの上部消化管内視鏡にて十二指腸下行脚に径1.7cm程の表面分葉状でやや発赤調の茎の長い山田IV型ポリープを認めた。低緊張性十二指腸造影にて十二指腸下行脚と水平脚の境に茎の基部を有する分葉状のポリープとして描出された。平成14年6月同ポリープの基部に1箇所クリッピングを施行し、ポリペクトミー施行した。術翌日、翌々日に切除断端からのoozing出血が認められたが、HSE...
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- 膵内副脾より発生したepithelial cystの一例
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新垣 淳也(那覇市立病院 外科)
【症例】50歳,男性。平成13年10月22日人間ドックの腹部超音波で,膵尾部に3cm大の嚢胞性病変を指摘され腹部CTを施行した。CT上、膵尾部に3cm大の嚢胞性病変認め,隔壁を有していた。入院時血液生化学検査では、末梢血液像、生化学検査異常なく、腫瘍マーカーは正常範囲内であった。MRIでも同部位にT1強調像で低信号を呈し、T2強調像で高信号を呈する嚢胞性病変あり,辺縁smoothな嚢胞で隔壁を有し...
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