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検索結果は330件です。
- 虫垂腹膜偽粘液腫の1例
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榎本 雄介(宮崎医科大学 第2外科)
症例は66歳女性。1995年6月、臍ヘルニア嵌頓にて緊急手術を施行した際に多量のゼラチン様腹水と虫垂の腫大・破裂を認め、虫垂切除および腹水除去術を施行した。病理診断はmucinous cystadenocarcinomaおよびpseudomyxoma peritoneiであった。以後外来にて経過観察していた。2002年7月、腹部膨満感および子宮脱の増悪、CEA:17.8ng/mlと上昇を認めた。画...
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- Rendu-Osler-Weber病の1例
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内藤 美紀(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は50歳男性。主訴は貧血。既往歴に鼻出血があり、家族歴にも母親に貧血、長女に鼻出血の傾向がある。1997年頃から労作時息切れを自覚していたが放置していた。1999年に健診でHb 5.8g/dlと高度の貧血を指摘され、近医受診し、鉄剤投与でHb11.4g/dlと改善したため経過観察となっていた。それまで鼻出血の自覚は時にあったが、下血を自覚したことはなかった。2002年7月下旬にふらつきが出現。...
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- 自己免疫関連性膵炎の臨床像の検討
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樋口 大介(熊本赤十字病院 )
【目的】自己免疫関連性膵炎の臨床的取り扱いに関しては、他の自己免疫疾患を合併しない症例があるため、最近出されたTIGAR-O 分類で見られるように、膵単独自己免疫性膵炎とシェ-グレン症候群などの自己免疫疾患に合併した症候性自己免疫性膵炎に分類すると理解しやすい。今回我々は自己免疫関連性膵炎と診断した6例(TIGAR-Oの分類に準じて分類すると、症候性自己免疫性膵炎4例、膵単独自己免疫性膵炎2例)の...
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- 巨大な多発性肝腺腫を合併した糖原病Iaの一例
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笠原 健太郎(唐津赤十字病院 内科)
症例は40才女性。幼少時より鼻出血を繰り返していた。20才のとき、県立病院で肝生検を施行され、糖原病Iaと診断された。28歳のとき出血性咽喉頭炎の診断で当科に入院。身長140cm,体重45kgと小柄で、人形様の顔貌を示した。腹部は膨隆し、肝は右腸骨稜から臍下部まで腫大していた。検査成績:総コレステロール276 mg/dl,中性脂肪 1579 mg/dl,BUN 166 mg,CRE 3.3 mg/...
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- 胆嚢癌と胆嚢腺筋症の鑑別困難症例について
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溝江 昭彦(唐津河畔病院 外科)
[はじめに]胆嚢癌と胆嚢腺筋症の鑑別に苦慮した二症例を経験したので報告する。[症例1]77歳、女性。躁鬱病で唐津保養院入院中MRSA腸炎を発症し当院に入院。腹部精査目的で施行したUS・CT・MRI検査で胆嚢壁の肥厚を認めた。胆嚢腺筋症を疑ったが、腫瘍も否定できなかった。MRSA(-)となってから再度胆嚢の精査を行い、CT・MRI上造影効果を有する壁肥厚像とERCP上胆嚢底部の不整形陰影欠損像を認め...
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- 腫瘍内部に空洞形成し胃内腔に穿破した胃GISTの一例
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池田 拓人(宮崎医科大学 医学部 第一外科)
今回我々は腫瘍内部に空洞形成を伴い、胃内腔に穿破した胃GIST (gastrointestinal stromal tumor) を経験したので報告する。患者は76歳 男性。平成7年脳梗塞を発症し左上下肢の片麻がある。平成14年3月18日、脳外科である前医に左片麻痺が増悪し入院した。入院中、Hbが11.5 g/dlから8.5 g/dlに低下し胃内視鏡検査を施行された。その結果、胃弓隆部に粘膜下腫瘍...
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- 二度の穿孔性腹膜炎にて開腹手術を施行された回腸悪性リンパ腫の一例
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山崎 琢士(産業医科大学 第三内科)
症例は78歳男性。2000年11月に右下腹部痛と39.7℃の高熱を主訴に当科を初診した。右下腹部に圧痛と筋性防御を認め、腹部単純X線写真にて少量の遊離ガスを認めたため、急性虫垂炎穿孔が疑われ、当院第一外科にて開腹手術が施行された。手術所見では回盲弁より20cm口側の終末回腸に径9.0×5.5cmで小穿孔部を有する腫瘤を認め、回腸部分切除術が施行された。組織診断はnon Hodgkin lympho...
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- 弾力線維性仮性黄色腫に合併した上部消化管出血の一例
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角川 淑子(長崎大学 第二内科)
弾力線維性仮性黄色腫(以下PXEと略す)は全身の弾性線維の変性を来す希な結合織疾患である。PXEの合併症として上部消化管出血が知られているが、これは胃血管の弾力線維の変性に伴う血管壁の脆弱性によるものと考えられる。今回我々はPXEに伴う上部消化管出血に対してendoscopic band ligetionを施行した症例を経験したので若干の考察を加え報告する。症例は25歳女性。16歳時より7~8回の...
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- 直腸穿通が原因と考えられた大腿部ガス壊疽の一例
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井上 龍二(串間市国民健康保険病院 内科)
症例は,81歳,男性.平成12年12月31日に気管支炎の診断にて入院した.入院前日に転倒し,左大腿部痛も入院時に認めていた.同部の疼痛が持続するため,平成13年1月4日に左大腿部のX線撮影を施行した.軟部組織にガス像を認め,理学所見と併せてガス壊疽と診断した.同日,当院外科にて左大腿筋膜切開術を施行し,排膿,ドレナージ術を行った.膿の培養では,真菌のみ検出された.術後,臀部を圧迫すると切開創から便...
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- 中国産やせ薬(せん之素こう嚢)による薬剤性肝障害に対し、ステロイド内服が有効であった一例。
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上田 哲弘(麻生飯塚病院 肝臓内科)
症例は54歳女性。2001年9月、感冒にて近医受診し採血施行するも肝障害は指摘さていない。2002年5月20日頃より、友人より中国旅行の土産としてもらった中国産やせ薬(せん之素こう嚢)内服開始。5月30日頃、心窩部不快感出現したため内服中止。その後も心窩部不快感持続し、徐々に食欲低下。発熱、発疹等なし。食欲不振続くため、6月12日近医受診。採血にてTB 3.4, AST 1391, ALT 249...
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- 十二指腸狭窄を伴ったGroove pancreatitisの3例
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二宮 繁生(有田胃腸病院 )
十二指腸狭窄を伴ったGroove pancreatitisを3例経験したので報告する。(症例1) 38歳、男性。上腹部痛、背部痛を主訴に受診。Lap-Cの既往あり。生活歴はビール大瓶2本/day。入院時検査成績ではamylase 262 IU/l, lipase 121IU/l, Elastase I 453 ng/dl と膵酵素の上昇。腹部CTにて十二指腸壁の肥厚、膵頭部ならびに十二指腸下行脚と...
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- 十二指腸瘻を形成したCrohn病の1例
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田中 朋子(長崎大学 附属病院 第1外科)
【緒言】瘻孔形成はCrohn病に伴う病態として特徴的な所見の1つであるが、結腸十二指腸瘻の報告は稀である。今回われわれは、回腸横行結腸吻合部と十二指腸との間に内瘻を形成し、さらに右下腹部へ外瘻を生じたCrohn病の1例に対して外科治療を行い良好に経過しているので報告する。【症例報告】1992年9月に腹痛で発症し、1997年7月3日、前医にて右半結腸切除術を施行された22歳、女性のCrohn病患者が...
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- NSAID(aspirin)起因性回盲部潰瘍が疑われた一例
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村田 篤彦(九州大学医学研究院病態制御内科学)
症例:73才、男性。主訴:下血。既往歴:2002年5月より、洞不全症候群に対し、aspirin(100mg)内服開始。現病歴:2002年8月4日、下血したため玄州会光武内科循環器科病院受診。血圧80/40mmHg、Hb6.6g/dlと著明な貧血を認め輸血施行、安静とした。その後下血なく、全身状態改善した為、8月14日、大腸内視鏡検査施行し、回腸末端に縦列傾向を示す複数の小潰瘍と、バウヒン弁上の潰瘍...
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- ステント留置により、腸閉塞症状が改善した回盲部癌の1例
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田中 英明(医療法人財団)
ステント留置により、腸閉塞症状が改善した回盲部癌の1例医療法人財団 博愛会 博愛会病院 内科 田中 英明、林 隆一、岡田 光男高齢者における癌治療においては、全身状態の低下や、痴呆症状などの合併症のため根治手術ができない症例も少なくない。ただし、無加療のままでは患者QOLは損なわれ、苦痛を伴うケースもある。今回、回盲部癌により亜腸閉塞を来した痴呆患者に対し、食道用メタリックステントを留置し腸閉塞...
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- 大腸癌両側腎転移症例に対するCPT-11、LV、5Fuの多剤併用化学療法の経験
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太田 勇司(田川市立病院)
大腸癌再発転移例に対する化学療法は、l-leucovorin(LV) +5Fuが一般的であるが、最近CPT-11を併用した多剤化学療法が報告されている。当科においても大腸癌術後に両側腎転移をきたした症例にCPT-11、 LV,5Fuの3剤の多剤化学療法を実施し著効した症例を経験したので報告する。症例患者は52歳女性平成10年11月25日Rsの大腸がんに対して低位前方切除術を施行した。2型H0,P0...
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- 重複癌の観点からみた大腸癌症例における上部消化管内視鏡検査の必要性
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澤井 照光(長崎大学 附属病院 第1外科)
【背景】過去16年間に当科で外科的切除を行った大腸癌1021例中、他臓器重複癌を伴う大腸癌は122例(11.9%)であった。重複癌の発生臓器は、胃:48例(39.3%)、肝:12例、肺:10例、前立腺:8例、食道・乳腺・膀胱:各7例、子宮:6例の順に多くみられた。これらの中で最も頻度が高く、またHNPCC関連がんとしても重要である胃癌に注目し、特に発症年齢や大腸癌発症年齢とのintervalについ...
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- 吐血を繰り返した多発性Dieulafoy潰瘍の一例
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宮本 聖子(大分県立三重病院 第三内科)
【症例】95才、女性。平成14年6月27日、タール便を主訴に来院。採血にてHb 10.7g/dlと、軽度の貧血を認めた。【経過】緊急内視鏡検査にて、胃体中部前壁に露出血管を有する小潰瘍を認め、エタノール局注とクリッピングにて止血し、入院となる。6月28日内視鏡にて止血を確認した。7月1日吐下血が再出現し、緊急内視鏡を施行したところ、前回止血術を行った部のやや口側に、潰瘍底を伴わない出血点がみられ、...
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- 膵漿液性嚢胞腺腫に対して腹腔鏡補助下膵体尾部切除術を施行した一例
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姫野 佳久(大分医科大学 第一外科)
症例は73歳女性。上腹部痛を自覚し前医受診。腹部CT検査を施行された際に膵尾部に嚢胞性腫瘍を指摘され、当科に紹介入院となった。腹部所見は左肋弓下に軽度の圧痛を伴う径10 cm程度の弾性腫瘤の下縁を触知した。血液生化学検査、腫瘍マーカーに異常所見は認めなかった。腹部CT検査では膵尾部にMicrocysticな12×9 cmの漿液性嚢胞腫瘍を認めたが、リンパ節の腫大等悪性を疑わせる所見は認めなかった。...
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- 胃癌に対するTS-1化学療法施行中、bowel cast排出をきたした一例
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伊集 守知(九州大学 大学院 病態制御内科学(第三内科))
症例は76才、女性。主訴:下痢。既往歴:30才時、虫垂切除術。74才時、卵巣癌に対し手術、化学療法。現病歴:平成14年2月、貧血を指摘。進行胃癌(Stage IIIa)と診断され、4月26日より術前化学療法としてTS-1 100mg/day内服開始。5月10日頃より、食欲不振、倦怠感が出現。5月14日当科再診時、口唇周囲色素沈着と著明な口腔内アフタを認めたため同日よりTS-1中止。5月17日、口腔...
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- 術前の進展度診断に苦慮した肝内結石合併肝門部胆管癌の左3区域切除例
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長沼 志興(宮崎医科大学 第一外科)
肝内結石症は難治性疾患の一つであり,胆管癌を合併することが知られている.肝内結石をともなう胆管癌は結石による胆管の炎症性変化の修飾もあり,術前の存在診断が困難である.また正確な進展度診断も困難で適正な肝切除範囲の設定に難渋することがある.今回,肝左葉外側区域と前区域に肝内結石を認め,前区域胆管枝から右肝管にかけて主座をおく早期胆管癌症例を経験した.症例は60才,男性.主訴は閉塞性黄疸.全身倦怠感,...
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