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検索結果は330件です。
- 多発性肝嚢胞を合併した遅発型骨形成不全症の1例
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本多 敬和(社会保険大牟田天領病院 内科)
症例は42歳男性。骨形成不全症のため高度の下肢成長障害あり。2002年5月4日、自宅で松葉杖歩行中に転倒して左下肢を打撲し当院に搬入された。X-pで左大腿骨骨幹部骨折と診断され整形外科に入院となった。入院時、心窩部に鶏卵大の硬い腫瘤を触知し、腹部US、腹部CTで肝内に多発性に嚢胞を認め、腫瘤として触知したS4/3の直径6cmの嚢胞はCT上densityの上昇と内部densityの不均一を認め、内部...
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- 動注療法にて軽快したのち硬膜外膿瘍をきたした重症急性膵炎
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ハイ 成寛(九州厚生年金病院 外科)
【はじめに】重症急性膵炎に対し膵酵素阻害剤・抗生物質持続動注療法を行い膵炎が改善した後,脊髄硬膜外膿瘍を合併した一例を経験したので報告する.【症例】56歳の男性.飲酒後上腹部痛が出現し来院した.上腹部の圧痛および筋性防御が認められた.血清アミラーゼ値が187 IU/lと軽度上昇,腹部CTにて膵体~尾部の腫大が認められ,アルコールによる軽症急性膵炎の診断にて入院となった.メシル酸ガベキサート,ウリナ...
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- クローン病経過中に大腸腺腫を合併した一例
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吉川 敦(佐賀医科大学 消化器内科)
症例は26歳男性。1997年7月頃より腹痛、下痢、下血が出現し近医受診。クローン病と診断され、5-ASA、ステロイド内服開始。症状は速やかに軽快し、以後経過良好であった。2002年3月当院紹介受診。精査目的にて2002年3月26日に注腸造影検査施行。脾彎曲から下行結腸にかけて多発する山田3、4型のポリープが認められ、多発炎症性ポリープと考えられた。しかしSD付近に2cmの大きな山田4型ポリープが認...
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- 広範なリンパ節転移を認めた表層拡大型早期胃癌の1例
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荒木 利卓(済生会熊本病院消化器病センター)
症例は44歳、女性。平成14年5月14日検診の胃X線検査において胃角部小彎の不整を指摘されたため、7月3日おおかど胃腸科クリニックを受診した。上部消化管内視鏡検査にて胃角部から前庭部の小彎から前壁に拡がる広範囲なIIc病変を認め、生検でGroupV(signet-ring cell carcinoma)と診断された。精査加療目的で7月29日に当院消化器病センターへ入院となった。当科にて術前に行った...
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- 直腸カルチノイド腫瘍に早期直腸癌を合併した1例
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吉永 繁高(麻生飯塚病院 消化器内科)
症例は53歳、男性。家族歴として母親が胃癌にて死亡。生活歴として1日20本の喫煙歴がある。既往歴に特記事項は認めなかった。平成14年7月血便があり当科受診、S状結腸内視鏡検査にてRb左側壁に径20mm大の0-Isp typeのポリープを認めた。またそのやや肛門側、Rb前壁に径10mm大の黄色調のIs typeの立ち上がりを有する粘膜下腫瘍を認めた。組織生検にてポリープはadenoma、粘膜下腫瘍は...
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- 胃過形成性ポリープに発生した癌の一例
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上田 真信(九州大学 臨床放射線科学)
症例は60歳男性。平成14年1月、検診にて胃に隆起性病変を指摘された。近医受診し、上部消化管内視鏡検査にて、胃前庭部大弯側に径2cm強、径1cmほどの表面発赤調の隆起性病変が認められた。過形成性ポリープが疑われたもののサイズが大きいため、精査加療目的にて当科受診。上部消化管造影検査では胃前庭部大弯に径2.5cmの山田IV型、径1cmの山田III型の隆起性病変として描出された。それぞれ、内視鏡的にポ...
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- 盲腸憩室穿通の一例
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後藤 祐大(多久市立病院)
症例は44歳男性。平成13年12月23日、右側腹部痛を主訴に当院受診。翌日、急性虫垂炎と診断し虫垂切除術施行した。虫垂には軽度の発赤を認めた。切除後、経過良好であったが、平成14年1月11日頃より右下腹部痛、白血球増多を認めたため大腸内視鏡検査、注腸造影を施行。大腸内視鏡検査にて盲腸に憩室多数存在し、バウヒン弁は発赤、腫脹していた。注腸造影にても多発性盲腸憩室と上行結腸の短縮が認められた。盲腸憩...
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- TACE、RFA、PEITの組み合わせ治療により良好な腫瘍コントローがはかれた大型HCCの1例
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本多 敬和(社会保険大牟田天領病院)
症例は79歳、男性。S4の直径9cmのHCCに対して、他院で2001年3月より1年3カ月間のリザーバー動注によるlow dose FP療法を施行したが効果なく、2001`年7月に当科を紹介受診した。手術を希望されず、残肝容積も少なかったため、同年8月にTACE、RFA、PEITを施行し、11月と2002年3月にPEITを追加した。腫瘍の大部分は壊死組織となったが、横隔膜直下に残存するviable ...
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- 炎症性多発性外分泌腺腫瘤および嗅覚低下を合併した自己免疫性膵炎の1症例
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大野 隆真(九州大学大学院 医学研究院 病態制御内科学)
自己免疫性膵炎(AIP)は膵臓の小葉間導管細胞に対する自己免疫反応と推定されている。しかしその特異抗原をはじめとして病因には不明な点が多い。今回我々は涙腺、顎下腺の炎症性腫瘤および嗅覚低下を伴ったAIPの1症例を経験したので、AIPの病因を示唆する重要な症例と考え報告する。 症例は52歳女性。49歳時に両上眼瞼腫脹、嗅覚低下出現。50歳時に右顎下腺腫瘍摘出の既往あり。52歳時びまん性膵腫大を認め...
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- 放射線及びGemcitabine併用療法が奏功した局所進行膵頭部癌の一例
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井上 直子(九州大学病態制御内科(第三内科))
症例は72歳女性。57歳時より境界型糖尿病の診断にて近医通院中であったが、平成13年5月頃より急激にHbA1cが10.9 %に上昇し、背部痛、体重減少も自覚。血糖コントロール目的のため7月に近医入院しインスリン治療を開始したが、腹部超音波検査で膵頭部腫瘤と主膵管の拡張を認め、膵癌疑いにて8月2日当院紹介入院となった。入院時検査では、T-Bil 0.8 mg/dl、AST 15 U/l、ALT 1...
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- 自己免疫性好中球減少症を合併した胃癌患者に対する外科治療経験
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首藤 真理子(大分医科大学 腫瘍病態制御講座(外科学第2))
【緒言】自己免疫性好中球減少症は好中球が1500/μl以下に減少し,それが抗好中球自己抗体による崩壊亢進に起因する疾患である。自己免疫性好中球減少症を基礎疾患として持つ患者に胃癌を発症し手術にて切除し得た症例を経験したので報告する。【症例】58歳,男性。1998年より自己免疫性好中球減少症にて大分医科大学第2内科にて加療を受けていた。2002年2月に貧血を指摘され,鉄剤内服等の治療を受けるも改善な...
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- TS-1単剤投与でCRが得られた胃癌のリンパ節再発の一例
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田中 雅之(武雄市立 武雄市民病院 外科)
【患者】63歳、男性。【主訴】心窩部および背部痛。【既往歴】平成9年7月(59歳):他院で早期胃癌(sm、n1(#3)、tub2、ly1、v1、Stage1b)にて幽門側胃切除+1群リンパ節郭清施行。【現病歴】平成14年5月7日心窩部および背部痛出現。翌8日近医受診、腹部エコーで膵周囲リンパ節腫大を認め、同日精査加療目的に当院紹介となった。【入院時現症】身長162cm、体重51kg。心窩部痛、背部...
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- HBs抗体陽性で同種骨髄移植を受け6年後に急性増悪を来たしたB型肝炎の一例
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川副 広明(佐賀医科大学)
【はじめに】同種骨髄移植は主に血液疾患に対して施行され,近年,症例数が蓄積しているが,HBsAb陽性の患者に対し施行された骨髄移植では,移植後再びHBsAgが陽転し肝炎を発症した報告が見られる。今回,我々は骨髄移植後6年で急性増悪を来たしたB型肝炎を経験した。【症例】40歳女性。急性前骨髄性白血病に対し96年に同胞をドナーとして骨髄移植を施行。レシピエントはHBsAg(-), HBsAb(+)でド...
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- B-RTOが奏効した十二指腸静脈瘤の一例
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雨森 貞浩(佐賀医科大学 内科)
【はじめに】十二指腸静脈瘤は比較的まれな疾患であり,本邦では腹部手術の既往のある肝硬変をはじめとする門脈圧亢進症症例に見られ,現在までに約120例が報告されている。我々はB-RTOが奏効した破裂十二指腸静脈瘤を経験したので報告する。【症例】77歳男性。73歳時に開腹にて胆嚢摘出術施行された。その際初めてHCV抗体陽性,肝硬変を指摘されたが放置。平成14年8月黒色便を主訴に近医を受診,上部内視鏡にて...
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- PPI変更により瘢痕化したH. pylori除菌不成功の胃潰瘍の1例 -CYP2C19遺伝子多型の検討も含めて-
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大谷 哲史(大分医科大学 第二内科)
プロトンポンプ阻害剤 (PPI) は、肝臓のcytochromeP450で代謝を受けるが、主な代謝酵素の1つであるCYP2C19には遺伝的多型性があり、その型によりPPIの代謝速度が異なり、またPPIの種類によって影響の程度が異なると言われている。今回我々は、lansoprazole (LPZ) 内服中に巨大潰瘍の再発をきたし、PPIをrabeprazole (RPZ) に変更後に瘢痕化を持続し...
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- 肝硬変症に合併した成人臍ヘルニア嵌頓の3症例
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杉山 元(江口病院)
【はじめに】成人臍ヘルニアは比較的稀な疾患であるが,我々は腹水貯留の既往がある肝硬変症を基礎疾患に持ち臍ヘルニア嵌頓を来たした3症例を経験した。【症例1】75歳女性。肥満歴がありC型非代償性肝硬変にて過去に数回の腹水貯留歴がある。荷物整理の際,腹痛を自覚。徐々に嘔気を伴う絞扼性の腹痛となり来院。腹部X線にてイレウス像を認め,腹部超音波,CTにて嵌頓した小腸を認め同症と診断。徒手整復に成功した。年齢...
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- 膵管内乳頭腫瘍(IPMT)の1例
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白土 一太郎(久留米大学 医学部 外科学)
症例は75才男性平成13年8月8日腹痛出現し近医にて急性膵炎の診断にて加療されるも画像診断にて膵頭部腫瘍を指摘され当科紹介入院となった。エコーにて膵鉤部から頭部にかけ40mm大の多房性の嚢胞状腫瘍が見られた。ERPでは乳頭より粘液の流出は認めなかったが、頭部主膵管内に3x2cmの辺縁不整な透亮像を認め末梢膵管の拡張を認めた。CTにて膵鉤部から頭部にかけて35mm大の比較的境界明瞭な多房性の嚢胞性腫...
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- 日本住血吸虫症に合併した早期大腸癌の一例
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橋場 友子(福岡大学 医学部 第三内科)
症例は64才男性。福岡県久留米市出身で幼少時筑後川で遊んでいた。平成元年に腹部エコーにて日本住血吸虫症が疑われた。平成14年4月脳硬塞後遺症のリハビリ目的にて近医入院中、便潜血陽性を指摘され大腸内視鏡施行。S状結腸にポリープを認めたため7月精査加療目的にて当科紹介入院となった。入院後の大腸内視鏡検査にて、S状結腸に結節状のIsp, IIa型ポリープを認め、それぞれポリペクトミー、EMRを施行した。...
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- 急性発症し、薬物性肝障害および自己免疫性肝炎との鑑別を要した原発性胆汁性肝硬変(mixed type)の1例
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志賀 洋(福岡大学 医学部 第三内科)
症例は54才の女性。検診で初めて肝障害を指摘され近医を受診したが、その後急速に増悪したため当科を紹介された。約1ヶ月前に1週間のダイエット食品使用歴がある。入院時の血液検査では、総ビリルビン 0.6 mg/dl、AST 501 IU/l、ALT 835 IU/l、LDH 802 IU/l、ALP 876 IU/l、γ-GTP 389 IU/l、総コレステロール 155 mg/dl、IgG 1360...
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- 深達度診断に苦慮した1cm大の表面隆起型sm 深部浸潤癌の一例
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楠 真一郎(熊本大学 医学部 放射線科)
【症例】症例は72歳男性、20年程前より胃部の不快感を主訴に1~2年に一回、上部消化管内視鏡検査を受けていた。平成14年7月の内視鏡検査で胃体上部前壁に1cm大の褪色した表面隆起型病変を指摘された。生検では高分化型管状腺癌であった。胃X線検査では病変は境界の不明瞭な僅かな粘膜の不整像としてのみ描出された。超音波内視鏡検査では粘膜固有層から粘膜下層に局所的に突出する低エコー像が認められsm浸潤を疑う...
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