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検索結果は330件です。
- 膵脂肪性腫瘤の1例
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吉澤 直之(福岡大学筑紫病院 消化器科)
[はじめに]膵における脂肪浸潤は間質にびまん性に見られることが多く,年齢や体重増加とともに強くなり,実質内にも及ぶようになるが,一般に限局性腫瘤を形成することはまれである.今回我々は,膵鉤部の限局性脂肪性腫瘤の1例を経験したので,画像所見を中心に報告する.[症例]71歳女性.H11年膵嚢胞の既往あり.H14年7月22日下腹部痛が出現したため近医受診.USにて膵鉤部に腫瘤を指摘され,8月9日当科紹介...
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- 吐血を契機に発見された胃MALTリンパ腫の一例
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池田 幸紀(北九州市立八幡病院)
【症例】19才,女性.【現病歴】前日よりタール便を認め,吐血,ふらつきなどをも加わったため当科受診となった.【既往歴】特記事項なし.【来院時現症】眼瞼結膜の貧血以外,特記すべき所見なし.【経過】病歴,採血結果より上部消化管出血が疑われるため,即日緊急内視鏡を施行したところ胃内に多量の凝血塊を認めた.胃体中部小彎前壁寄りには早期胃癌IIc様の病変あり,同部は露出血管からの噴出性の出血を伴っていた.さ...
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- 化膿性門脈炎の1例
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松尾 達也(三菱化学病院 外科)
化膿性門脈炎の1例【症例】53歳、男性。生来著患なし。熱発および右側腹部痛を訴え近医より紹介受診。来院時、体温38.5℃、右側腹部に筋性防御を伴う自発痛、圧痛を認めた。血液検査では白血球19510、CRP29.7と著明な炎症所見を認め、さらに胆道系酵素の上昇を認めた。腹部超音波検査では肝S5に36X18mmの不整形な低エコー領域を認め、肝内門脈内腔に沿って充実性エコーが充満しドップラー検査では門脈...
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- 肝、脾に限局してみられた悪性リンパ腫の一例
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田中 秀紀(社会保険大牟田天領病院 内科)
症例は79歳、男性。主訴は発熱。平成13年9月17日より39℃台の発熱と労作時の動悸が出現したため9月18日当院循環器科受診。心電図、心エコー上特に異常みられなかったが、血液検査で黄疸と肝胆道系酵素の上昇、炎症反応が認められたため当科を紹介受診した。腹部エコーで胆泥、胆嚢炎の所見と肝臓と脾臓に腫瘤性病変が認められたため、精査加療目的で同日入院となった。胆泥、胆嚢炎に対しては、抗生剤(SBT/CP...
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- スキルス胃癌術後、直腸に血行性転移を来した1症例
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明石 道昭(多久市立病院 外科)
スキルス胃癌術後、直腸に血行性転移を来したと思われる症例を経験したので報告する。症例は66歳、男性。既往歴:完全右脚ブロック、家族歴:母親が胃癌・子宮癌・肺癌、姉と弟が胃癌。現病歴:平成11年3月5日、胃癌に対し胃全摘術および2群リンパ節郭清を施行。組織型は低分化型腺癌(por 2)、stage II、根治度B。術後化学療法としてMTX-FU交代療法、UFT経口投与を行った。平成14年5月頃、直腸...
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- 特発性血小板減少性紫斑病に対するH.pylori除菌療法
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西 義人(長崎大学 医学部 第二内科)
近年、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)にH.pylori除菌療法を施行し成功した場合、血小板増加を認めたとの報告がみられている。我々は難治性または経過観察中のITP症例のH.pylori感染診断を行い、陽性例に対し除菌療法を施行したので、その治療効果を中心に報告する。尿素呼気試験・血清抗H.pylori IgG抗体による診断で13例中10例がH.pylori陽性であった。この10例に対し、rab...
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- Bauhin弁内に陥入し閉塞性イレウスをきたしたduplicationの一手術例
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村山 良太(北九州総合病院 外科)
今回我々は、生後34日目の乳児が閉塞性イレウスをきたし、その原因がduplicationであった症例を経験したので報告する。患児は妊娠41週、帝王切開で出生、生後33日目から腹部膨満、哺乳不良を主訴に当院来院した。絶飲食にて経過観察後、第2病日注腸検査を行い、上行結腸近位に2cm大の陰影欠損像を認めた。続いて、腹部超音波、腹部造影CT、減圧チューブからの造影などの精査を行い、回盲部付近の約2cm大...
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- 短期間で主膵管の拡張が改善したIntraductal papillary mucinous tumor の1例
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竹山 泰雄(福岡逓信病院 内科)
症例は48歳男性、主訴は上腹部痛。高血圧で治療中。ビール700mlと日本酒2~3合を毎日飲酒。2001年末頃より上腹部痛を自覚しており増悪・寛解を繰り返していた。2002年5月20日全身倦怠感・上腹部痛を主訴に近医を受診。Amy453U/l、WBC10.100/μlであり、膵精査・治療目的で5月23日当科へ紹介入院となった。腹部エコー・腹部CTにて膵頭体部の腫大、及び膵体部に2ヵ所・膵頭部に1ヵ所...
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- 保存的に治療し得たgroove pancreatitisの一例
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宜保 淳也(九州大学 病態制御内科 (第三内科))
症例は53歳女性。大酒家。23歳時に胃潰瘍にて胃部分切除を施行された。平成13年末より右側腹部の鈍痛が出現。平成14年2月に強い上腹部・背部痛を自覚したため近医を受診。CTにて膵頭部腫大および胆嚢結石を指摘されたが、血中膵酵素は正常範囲であった。確定診断はつかず経過観察されていたが、同年4月にも症状の再発を認め、血中Amy 291 IU/l、尿中Amy 4850 IU/lと高値を指摘された。蛋白分...
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- 膵管内乳頭粘液性腺癌の一切除例
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堀 英嗣(久留米大学)
症例は80歳女性。腹部膨満感あり当院受診する。CT・US・MRCP像で膵頭部に直径3cm大のcysticな腫瘤像を認め、嚢胞内部に乳頭状の壁在結節が認められた。また、主膵管は直径1cm大に拡張し、膵実質は萎縮していた。以上より膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMTs)・主膵管型と診断し、膵頭十二指腸切除術を施行した。切除標本では主膵管は嚢胞状に拡張しており、主膵管内に乳頭状に増殖するadenocarcin...
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- 診断に難渋した小腸出血の1例
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田嶋 倫江(大分医科大学 医学部 第一内科)
症例は68歳、男性。主訴、全身倦怠感、黒色便。平成13年までの検診では貧血、便潜血等異常を指摘されたことがなかった。平成14年、3月より動悸、全身倦怠感、黒色便を自覚するようになった。4月近医受診しHb5.0g/dlと著明な貧血を認めた。GFでは特に所見を認めなかった。鉄剤投与、輸血で症状改善せず、総合病院に転院した。CFで黒色便を認めたが巨大結腸症のためS状結腸までしか内視鏡を挿入できず出血源は...
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- プロピオン酸ベクロメタゾンとメサラジン併用注腸療法で症状改善しメサラジン注腸療法で維持している潰瘍性大腸炎の1例
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石田 哲也(大分医科大学 第1内科)
症例は34歳、女性。主訴、粘血便。平成12年 秋より腹痛あり。平成13年春より1日3~4回の粘血便が出現。同年10月、国立大分病院を受診、大腸内視鏡検査と注腸X線検査で左側大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断された。絶食、中心静脈栄養、メサラジン内服2.25g/日、ベタメサゾン注腸3mg/日投与により緩解導入し同年12月退院した。退院時、ベタメサゾン注腸は屯用とした。平成14年2月インフルエンザ罹患後、1...
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- 先端細径透明フード、ヒアルロン酸ナトリウムを併用した大腸隆起性病変に対するEMRの経験~ITナイフ法との比較
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井上 恵(山香町立国保総合病院)
【緒言】近年、EMRに関するさまざまな技術の向上により、EMRの適応が拡大されつつあるが、技術的困難な理由による分割切除後の遺残再発が問題となっている。大腸腫瘍においても、一括で安全に施行しうる安全なEMR法の確立が必要となってきている。最近開発されたITナイフ法は、大きさに関する適応拡大に貢献したが、盲目的剥離の時間が長く、出血や高い穿孔率が問題と言われている。近年、ヒアルロン酸Naの局注を行い...
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- 内視鏡的膵管ステンティングが奏功した膵性胸水を伴う膵液瘻の一例
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常岡 伯紹(長崎大学 大学院 移植・消化器外科 )
症例は34才男性。平成13年急性膵炎の既往あり。平成14年1月上腹部痛が出現。近医にて急性膵炎の診断で保存的治療が行われ、一時軽快したが2月に再燃。同時に両側胸水の貯留を認めた。左胸水中のアミラーゼ活性は40000 IU/Lであった。胸腔低圧持続吸引が行われ症状・胸水共に消失したが、3月に再び上腹部痛・背部痛・発熱を認めた。3月5日、精査加療のため当院紹介入院となる。 入院時体温は38.6℃と上昇...
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- AFP上昇を認めた肝転移を伴った膵頭部膵島細胞癌の一切除例
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森久 陽一郎(国立病院九州医療センター 肝臓病センター)
肝転移を伴い、またα-fetoprotein (AFP) の上昇を認めたために、術前に肝癌と膵癌の重複癌の可能性を否定することが困難であった非機能性膵島細胞癌を経験したので報告する。 【症 例】62才、男性。 【原病歴】平成14年4月検診にて胃前底部に早期胃癌が発見され、その治療(EMR)目的で他院に入院した際の検索にて膵頭部及び肝内に腫瘍性病変を認めた。なお、前医での肝腫瘍針生検の結果は肝細胞癌...
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- HCV-RNA量が著明に変動するC型慢性肝炎の一例
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岡田 誠(国立小倉病院 内科)
症例は59歳、男性。平成4年7月にC型慢性肝炎と診断され、平成5年4月よりIFNα-2b (総投与量500MU)の投与を受けたが著効は得られなかった。以後近医で経過観察されていたが、ALT値は正常域から200 IU/l台の間で変動していた。平成9年11月、インターフェロン (IFN)の再投与目的で当科を紹介された。当科受診時ALT 20 IU/lであり、肝生検で軽度の肝炎所見 (A1/ F1)を認...
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- 頭蓋底横紋筋肉腫から胃への転移を来した一例
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平木 将紹(佐賀医科大学付属病院)
【はじめに】横紋筋肉腫は、横紋筋に分化する間葉系細胞から発生する悪性腫瘍で、好発年齢は2~6歳、15~19歳であり、70%が10歳までに発症するといわれる。遠隔転移部位は肺、骨髄、リンパ節、骨に多く見られる。今回、頭蓋底横紋筋肉腫にて化学放射線療法後の外来経過中に、胃横紋筋肉腫を発症した一例を経験したので、文献的考察を加え報告する。【症例】35歳、男性。2000年10月、右上下肢脱力、複視、左顔面...
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- 魚骨による消化管穿孔の5例
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鶴長 泰隆(長崎記念病院 外科)
魚骨による消化管穿孔の手術例の術前診断率は20%程度で,診断にはCTが有用との報告がある。我々は5例の魚骨による消化管穿孔例を経験した。 症例1は64才の女性。2週間前より左下腹部の腫瘤に気付き,平成7年10月16日受診。悪性腫瘍との鑑別が困難で手術を行った。空腸に穿通した魚骨と大網主体の肉芽腫であった。CTの見直しで魚骨様の線状 high dennsty を認めた。術後経過は良好で退院。 症例...
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- 進行胃癌、閉塞性黄疸に併発した胃蜂窩織炎の一例
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柏木 陽一郎(筑豊労災病院 内科)
症例は70歳女性、糖尿病にて近医に通院していた。平成13年11月7日頃より発熱、嘔吐、上腹部痛が出現し、11月14日同医を受診したところ、血液検査にて肝胆道系酵素の上昇を認めたため同日当院紹介受診した。WBC 12400/μl、CRP 9.45mg/dlと炎症所見あり、 A LP 2299IU/l、γ- GTP 617IU/l、T.Bil 1.87mg/dl、と胆道系酵素の上昇及び、腹部エコーにて...
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- 中国製やせ薬「せん之素こう嚢」による肝障害が疑われた一例
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福留 克行(国立小倉病院内科)
本年7月ごろより、国内で中国製やせ薬による健康被害が続々と報告され問題となっている。平成14年9月20日づけの厚生労働省の発表では,健康被害事例が817人で、うち死者4人と報告されている。症例は31歳、女性。身長159cm、体重66.8kg。ビール1日350ml×10年間の飲酒歴あり。輸血歴なし。肝障害の既往歴なし。平成13年6月から7月6日の間に中国製やせ薬「せん之素こう嚢」を計4回服用した(6...
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