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検索結果は330件です。
- 検診の便潜血反応にて発見された活動性大腸結核の2例
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安座間 真也(佐賀県立病院好生館 放射線科)
大腸癌集検などにおける便潜血反応は、無症状の大腸癌を早期に発見することが主目的であるが、便潜血反応が陽性を呈する他の疾患も多く発見されている。大腸癌集検の二次検査(精密検査)などでは、時に右側結腸から回盲部に特徴的な変形や多発潰瘍瘢痕、萎縮帯などを呈する陳旧性の腸結核に遭遇することはあるが、活動性腸結核は極めて稀である。今回我々は、佐賀市の住民検診及び当院の人間ドッグで便潜血反応陽性をきたした群か...
第080回九州支部例会 >
- 当院におけるヘリコバクターピロリ除菌療法の現状
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大井 秀久(鹿児島共済会 南風病院 消化器科)
2000年11月に,本邦において,Helicobacter pylori(H.pylori)陽性の胃潰瘍,十二指腸潰瘍症例に対してH.pyloriの除菌療法が,保険適応になり,広く行われるようになった.その除菌率に関して,3剤併用除菌療法の治験成績では87.1%と報告されている.今回当院のH.pylori除菌療法について検討した.当院でのH.pylori除菌は次のようなプロトコールで行っている.1...
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- 原発性肝癌の生存率における性差
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道免 和文(廣徳会岡部病院 内科)
【背景と目的】原発性肝癌 (HCC) における生存率は男性に比較し,女性で有意に延長しているとする論文が散見される.しかし,生存率の有意差の原因を性ホルモンに求めた報告を除き,性差の原因を解析した論文は渉猟しえない.HCCの生存率における性差について解析した. 【方法】1989年から2000年までの12年間に佐賀県立病院内科に入院したHCC 704例(男性487例...
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- 粘膜下腫瘍様の形態を呈した盲腸マルトリンパ腫の1例
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阿部 寿徳(有田胃腸病院)
症例は74歳女性で、腹部不快感と食欲不振を訴え来院。下部消化管内視鏡検査にて、盲腸に約1cm強のややくびれを持った立ち上がりを示す山田3型の隆起性病変が認められ、表面はその周囲と同様の正常粘膜に覆われており、盲腸粘膜下腫瘍と考え、内視鏡的切除を行った。その病理組織結果では、lamina propriaの一部からsmにかけて、胚中心を有する大小不同のリンパ濾胞の増生を伴うほぼmonotonousなリ...
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- 内視鏡的止血術の5年後に再出血を認めた十二指腸憩室出血の1例
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松坂 浩史(麻生飯塚病院 消化器内科)
十二指腸憩室は無症状で経過することが多く,出血を伴うことは稀であるとされている.十二指腸憩室出血に対しては各種内視鏡的止血術が行われ,その有効性が報告されている.しかしその長期的アウトカムは未だ明らかにされていない.今回我々は内視鏡的止血術の5年後に再出血を起こし,再度内視鏡的止血術を施行し,止血可能であった1例を報告する.症例は66歳,女性.1997年12月持続するタール便,貧血で当科を受診し,...
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- Non-Isotopic RNase Cleavage Assay(NIRCA)法を用いた大腸癌におけるp53遺伝子変異の検出
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長谷場 仁俊(長崎大学 医学部 第一外科)
【目的】Non-Isotopic RNase Cleavage Assay(NIRCA)法は、遺伝子変異の検出において短時間で高い検出率を得ることができる有用な診断法とされている。今回我々は、大腸癌におけるp53遺伝子変異をNIRCA法を用いて検出し、p53の予後因子としての有用性を検討した。【方法】PCR-SSCP & direct sequence法でp53変異が同定された大腸癌15例を用いて...
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- 直腸に発生した扁平上皮癌の1例
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山邉 裕一郎(福岡大学 放射線科)
直腸に発生する扁平上皮癌は稀であり、発生しても肛門近傍であることが知られている。今回、われわれは、直腸Ra~Rsに発生した1例を経験したので報告する。 症例は、73才、女性。主訴は左下腹部痛。現病歴;平成12年末頃より主訴と血便あり。放置するも症状改善しないため、平成14年1月近医受診。大腸内視鏡による生検にて扁平上皮癌の診断を得、精査加療のため当院第2外科へ入院。入院時検査成績:血液、生化学検...
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- 高齢者の胃潰瘍穿通に対して内科的保存療法にて治癒し得た1例
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熊谷 貴文(佐賀医科大学 内科)
高齢者の消化管潰瘍は自覚症状が乏しいために発見が遅れることがある。今回高齢者の消化管潰瘍が穿通状態にて発見され、内科的保存療法にて治癒し得た1例を経験したので報告する。 【症例】83歳、女性 【主訴】黒色便、便秘 【現病歴】高血圧、糖尿病、高脂血症にて当院循環器内科外来通院中であった。平成14年7月中旬より、便秘傾向、黒色便を認め、7月20日頃より心窩部痛が出現したため外来を受診...
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- 多発性腹腔内腫瘤の形態にて発症したGISTに対し、塩酸イマチニブを投与した一例。
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松永 圭司(佐世保共済病院 内科)
症例は51歳男性、平成13年より腹部鈍痛を認め、近医にて腸閉塞の診断にて保存的治療を受け改善した。上下部消化管内視鏡検査、小腸造影行われるも異常を認めなかった。症状持続するため精査加療目的にて当院紹介入院。腹部CTにて腹腔内腹膜、腸管膜のmultiple cystic and solid massを認め、吸引細胞診にて有意所見に乏しかった為、開腹腫瘤生検を施行した。組織は核小体を伴ったepith...
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- 劇症化した自己免疫性肝炎の一例
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坂井 良成(熊本大学 医学部 第三内科)
症例;48歳、女性。職業;看護助手。生活歴;輸血歴、飲酒歴、常用薬なし。既往歴;特記事項なし。現病歴;平成14年7月13日全身倦怠感と38℃の発熱を認め、15日近医を受診。腎盂炎と診断され内服治療受けたが、17日の血液検査で高度の肝機能異常指摘され、18日同院入院となった。23日前医に転院のうえ治療継続されたもののtransaminaseの高値が続きBilの上昇と、PTの低下(38%)を認めたため...
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- S状結腸-膣ろうの2例
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境 隆暢(福岡大学 放射線科)
腸管と膣ろうを形成するのには、各種の成因がある。今回われわれは、附属器手術後に生じたS状結腸-膣ろうの2例を経験したので、画像所見を中心に報告する。 症例1: 55才、女性。主訴;下腹部痛、発熱、帯下。既往歴;40才で子宮外妊娠のため、子宮部分摘出術を受けた。現病歴;平成10年5月頃より症状あり、婦人科受診。腸管膣ろうを疑われ、2外科受診。注腸X線検査にて、S状結腸の管腔は膣に向かって引きつられ...
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- 術後残胃胃炎とHelicobacter pyloriについて
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阿部 寿徳(有田胃腸病院)
胃切除術後に発生する残胃胃炎は、腹痛・嘔気・嘔吐・食欲不振・体重減少などの症状を伴い、時には日常生活に支障を来す。しかし残胃内の環境は多因子の影響を受けやすく、残胃胃炎の病態にはいまだ不明な点が多い。胃切除の対象は、Helicobacter pylori感染の関与が指摘される胃癌や消化性潰瘍がほとんどであり、残胃胃炎においてもH.p.感染についての検討は重要と考えられる...
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- 超音波内視鏡にて嚢胞成分が描出された膵solid pseudopapillary tumor (SPT)の1例
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江副 康正(済生会熊本病院 消化器病センター)
術前診断が困難であったsolid pseudopapillary tumor (SPT) の一例を経験したので報告する。症例は41歳、女性。平成12年12月、腹痛にておおかど胃腸科クリニックを受診し、腹部USにて脾門部に2cm大の腫瘤を認めたが副脾などの良性腫瘤と考えられ経過観察されていた。平成14年6月、経過観察目的のUSにおいて、同腫瘤は膵尾部と連続しており膵腫瘍が疑われたため精査加療目的で当...
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- プロピオン酸ベクロメタゾン注腸が奏効した潰瘍性大腸炎の一例
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坂井 良成(熊本大学 医学部 第三内科)
症例;39歳、男性。現病歴;約5年前から度々下痢・下血がみられるも、放置していた。平成14年4月より下痢・下血出現、その後下痢の回数が増え(1日10回以上)、下血も増強したため5月2日当科受診。下部内視鏡検査で直腸から回盲部まで連続する全周性のびらん・潰瘍を認め、潰瘍性大腸炎の診断のもと同日入院となった。入院時身体所見;身長177cm、体重68kg。体温38.0℃、血圧128/78mmHg、脈拍8...
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- H. pylori感染診断における尿中H. pylori抗体の有用性の検討
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仲地 紀哉(那覇市立病院)
目的:Helicobacter pylori (Hp)の感染診断に関して、様々な方法が開発され用いられている。尿中抗体検出キットは迅速かつ簡便な方法の一つとして利用可能である。しかしながら、抗体法はその時点の感染の状態を反映しない可能性もあり、その利用方法に注意が必要と思われる。今回、我々は日常のHp関連疾患の診療に携わる際に尿中抗体検出キットがどのように有用であるかを...
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- 右心房内腫瘍塞栓を伴う肝細胞癌の三症例
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荒武 良総(国立病院九州がんセンター 消化器内科)
症例1は66才、男性。2002年3月22日肝腫瘤、腹水のため当科に入院した。T.Bil 5.9mg/dl, Alb 3.3g/dl, Plt 11.1万/μl, PT 45%, HCV抗体陽性であった。肝S4/8に径約9cmの肝細胞癌(以下、肝癌)の所見と、下大静脈から右心房内へ連続する腫瘍塞栓を認めた。対症療法のみを行い2002年4月6日肝不全と循環不全により死亡した。剖検では右心房内は腫瘍塞栓...
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- 癌性リンパ管症を伴い急激な経過で死に至った肝細胞癌の一剖検例
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荒武 良総(国立病院九州がんセンター 消化器内科)
症例は69才、女性。既往歴として22才時に肺結核の内科治療歴がある。1999年4月HCV抗体陽性肝細胞癌の診断で当科にて治療を開始した。S8径2cmの肝細胞癌に対し当初PEITを施行したが痛みが強いため中止し、1999年6月3日TAEを施行した。その後2000年4月20日S3, S8, S7に多発性の再発を認めTAIを施行し、2000年12月S2, S3, S8の再発に対しPEITを施行した。20...
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- 肝細胞癌手術11年後にHBs抗原消失し, 20年後に胆管細胞癌を発症した慢性B型肝炎の一例
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神宮 則彦(九州大学 大学院 病態修復内科学)
症例は52歳,男性.28歳時よりB型慢性肝炎にてフォロー中,1982年(32歳)AFPが3,690 ng/mlと上昇し肝S8に肝細胞癌を認め,亜区域切除術を施行された.その後, 1992年にトランスアミナーゼは正常化し,1993年にはHBs抗原が陰性化したが,年2回腹部エコーにて経過観察を続けていた.2002年5月,肝S5に径2cmの腫瘍を認め入院となった.血液生化学,凝固系は正常であり,AFP,...
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- NSAIDs起因性出血性小腸潰瘍の一例
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藤崎 聡(天草郡市医師会立天草地域医療センター 内科)
非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)が上部消化管に対して潰瘍やびらんなどを惹起することは以前から知られ,その病態については詳細な研究がなされている。一方,近年になりNSAIDsの有害事象として上部消化管と同様に下部消化管粘膜にも障害をおこすことが注目されてきている。今回われわれは,NSAIDs起因性出血性小腸潰瘍を経験したので報告する。症例は34歳,女性。主訴は下血。現病歴:2002年6月3日か...
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- 特発性食道破裂によると考えられた縦隔気腫の一例
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野口 亮(佐賀医科大学 一般・消化器外科)
【はじめに】特発性食道破裂は様々な原因による食道内圧の上昇を誘因とし、成人男性に頻度の高い疾患である。今回、若年女性で頻回の嘔吐が原因と考えられ、透視上明らかな穿孔の所見を認めず、縦郭ドレナージと胃チューブ留置にて軽快した特発性食道破裂の1例を報告する。【症例】16歳女性。主訴は嘔吐。新生児仮死、多発奇形症候群による精神発達遅滞で当院小児科フォロー中の患者。平成12年1月6日17時頃より頻回の嘔吐...
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