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検索結果は330件です。
- 腸間膜に発生したCastleman病の一例
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真鍋 靖史(社会保険 浦ノ崎病院 外科)
Castleman病は1956年にCastlemanらにより縦隔に発生したリンパ節過形成としてはじめて報告されたリンパ増殖性疾患である。縦隔や顎部に多く、腸間膜発生例は極めてまれである。今回我々は腸間膜に発生したCastleman病の一例を経験したので報告する。症例は50歳、女性。自覚症状はなかった。生活習慣病検診受診時に尿潜血を指摘されたため、精査目的で当院外科を受診した。入院時理学的所見あるい...
第080回九州支部例会 >
- 脾臓摘出術後に広汎な門脈、脾静脈血栓症を来たした1例
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平山 貴視(福岡大学 医学部 第二外科)
今回我々は、特発性門脈圧亢進症に合併した巨大脾腫による血小板減少症に対する脾臓摘出術後に門脈血栓、脾静脈血栓症を来たした1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。【症例】74歳、女性.【主訴】月経過多【現病歴】1998年4月、食道静脈瘤破裂にてEVLを施行され、特発性門脈圧亢進症の診断を受けていた。その際、脾腫に伴う血小板減少による月経過多を認めた為、脾臓摘出目的にて当科紹介となった。【...
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- 特発性食道壁内血腫の1例
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和田 純治(中間市立病院)
【症例】60歳、女性。1994年8月、ふらつき、吐血、嚥下痛を主訴に来院。既往歴:血液疾患なし。抗凝固剤内服歴なし。家族歴:特記事項なし。身体所見:血圧80 / 52 mmHg 脈拍60 /分 整 眼瞼結膜に貧血を認めた。来院時検査所見: RBC:332万/μl、Hb:10.3 g/dl、Ht 31.6%軽度貧血を呈した。APTT:29.1秒、PT:11.2秒(100%)と凝固因子に異常は認めなか...
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- クリティカルパスを用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術のOutcome management
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田中 秀幸(国立熊本病院 外科)
当施設では、平成3年より腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)を1837例行っているが、平成10年度からはクリティカルパス(CP)を適応してきた。第1版のCPでは、退院日を術後7日に設定し、抗生剤はセファゾリンの3日間投与とした。平成12年からの第2版では、退院日を術後3~5日と幅を持たせて設定し、抗生剤はセファゾリンの1日間投与とした。平成13年からの第3版は、退院日を術後1~4日に設定し、抗生剤はセファゾ...
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- 肝動注化学療法を含む集学的治療が奏効した門脈および下大静脈内腫瘍塞栓を伴う巨大結節併存肝細胞癌の1例
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長田 修一郎(久留米大学 医学部 第二内科)
症例は65歳女性。2001年10月に肝細胞癌の診断にて当科入院。入院時のAFPは18450ng/mlと高値。CT上S1を中心とした最大径80mmの結節と門脈左枝および下大静脈の腫瘍塞栓を伴う肝細胞癌を認めた。下大静脈から右房内まで腫瘍が進展しているため外科的切除不能と判断し、左上腕動脈より肝動脈リザーバーを留置しlow dose FP (CDDP+5FU)を用いた肝動注を施行。入院中は計15回の動...
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- 骨盤球蓋部の骨転移巣に対し内腸骨動脈へのリザーバー動注が有効であった肝細胞癌の1例
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甲田 博久(久留米大学 医学部 第二内科)
症例は55歳、男性。B型慢性肝炎に合併した胆管浸潤型肝細胞癌にて1999年10月に入院。肝S5,S8の主結節から左右の胆管分岐部に浸潤し閉塞性黄疸を伴った進行肝細胞癌(AFP15701ng/ml, PIVKA-II 471MAU/ml)であったが、PTCD+胆管ステント留置と肝動脈リザーバーによる CDDP+5FUの肝動注で緩解を認めた(AFP2504, PIVKA-II 42)。その後、肝内の残...
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- 膵管癒合不全を合併し、嚢胞形成を来たした十二指腸迷入膵の一例
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佐貫 仁(長崎大学 医学部 第二内科)
要旨:症例は49歳女性。平成13年2月より心窩部痛が出現し、8月に胆嚢結石症と診断された。同年10月、腹腔鏡下胆嚢摘出術が施行されたが、その後も腹痛が時々みられていた。平成14年3月、症状の増悪を認め、腹部CT、超音波検査では胃幽門部から十二指腸球部背側に嚢胞性病変を認め、上部消化管内視鏡検査でも胃幽門部後壁に粘膜下腫瘍様病変を認めたため精査加療目的に当科紹介となった。血液生化学検査では、膵酵素、...
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- 肝癌に対するラジオ波焼灼療法後に横隔膜下膿瘍、気管支瘻をきたした1症例
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増崎 亮太(佐賀県立病院 好生館)
【はじめに】肝癌治療において、RFAはその高い局所制御効果、安全性により、全国的に普及している。しかし少数例であるが合併症も報告されている。我々は、経皮的ラジオ波焼灼術後に横隔膜下膿瘍、気管支瘻を形成した1症例を経験したので報告する。【症例】72歳男性。昭和56年検診で肝機能異常、C型慢性肝炎を指摘。平成4年インターフェロン療法受けるも無効。平成13年7月S4に15mmとS2に10mmのHCC認め...
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- 20歳の若年者早期胃癌の1例
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西島 奈緒美(大分医科大学 第一外科)
20歳以下のまれな若年者胃癌の1例を経験したので報告する.症例は20歳,男性.心窩部痛の精査で胃癌を指摘され,当科紹介となった.既往歴や家族歴に特記事項はない.胃内視鏡検査では食道胃接合部の直下に発赤調の4mm大のIIa病変を認め,生検でGroup V:高分化型腺癌と診断された.内視鏡的治療の適応と判断し,キャップ法による内視鏡的粘膜切除を行った.病理組織診断は高分化型腺癌,IIa型,大きさ5x4...
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- UFT内服とシスプラチン点滴静注の併用療法が奏功している原発性肝細胞癌の1例
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黒木 淳一(久留米大学 医学部 第二内科)
症例は、71歳男性。C型肝硬変症。平成9年6月、近医受診した際の腹部エコーにてS2、S3の原発性肝細胞癌(HCC)を指摘され、同年7月に外側区域切除術を施行。平成12年4月、S8のHCCに対し開腹下MCN施行。平成13年3月、腹部CTにてS4,5,6,8に多結節性再発を認めたため、同年4月当科紹介受診。腫瘍マーカーは、AFP 2,444ng/ml、PIVKA-II 56mAU/mlと高値であった。...
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- 膵炎症状にて発見された膵動静脈奇形の一例
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長岡 進矢(国立病院長崎医療センター 臨床研究センター)
【症例】66歳女性。【主訴】背部痛。【既往歴】数年前から高血圧、最近糖尿病を指摘されている。【家族歴】特記事項なし。【現病歴】2002年7月頃より腹痛、背部痛を自覚していた。8月11日痛みの増強があり当科外来受診、鎮痛剤投与にて症状一旦軽快するも8月14日背部痛の増強があり入院となる。【入院時現症】身長153cm 体重73kg。血圧 178/100mmHg ,脈拍 85/分, 体温36.9℃。 意...
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- 薬剤性腸炎との鑑別を要した腸管出血性大腸菌性腸炎の1症例
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西條 知見(長崎大学 医学部 第二内科)
要旨:症例は43歳男性。平成14年8月6日、副鼻腔炎にて近医受診し、同日より8月14日までSBTPCを内服していた。8月16日から腹痛、下痢(10回/日以上)が出現し、当院救急部受診。輸液、LVFX投与にて経過観察していたところ、血便も出現したため当科紹介となった。SBTPCによる急性出血性腸炎疑いにて一時帰宅されたが、下血や腹痛が持続するため翌8月17日当科再診となった。大腸内視鏡検査では回盲部...
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- 十二指腸原発の巨大腫瘍を呈したGISTの一例
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岩谷 泰江(福岡大学 医学部 第二外科)
今回, 我々は十二指腸原発の巨大腫瘍を形成したGISTの一例を経験したので文献的考察を合わせ報告する。[症例]73歳 男性 主訴:十二指腸腫瘍 現病歴:2002年5月検診で行われた上部消化管造影より異常を指摘, 8月 精査目的にて当科へ入院。検査結果:上部消化管内視鏡検査にて十二指腸second portionの Vater乳頭より口側に, 5cm大のelastic softな正常粘膜に覆われた隆...
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- 肝癌の肝外臓器浸潤・転移に対する外科治療症例の検討
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遠藤 裕一(国立大分病院 外科)
平成8年4月から平成14年8月までに当科で経験したHCC切除96例(平均腫瘍径56mm、ICG19%、5生率37%)のうち(1)肝外臓器浸潤を同時に切除したのは12例(横隔膜8、結腸3、腹膜播腫2、右腎1、右副腎1、IVC1、胃1、重複あり)、(2)肝外転移巣を異時性に切除したのは10例(腹膜播腫5、肺3、リンパ節2、右副腎1、重複あり)で合計22例であった。臨床的特徴としては(1)は平均腫瘍径が...
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- 当院胃癌症例における同時性他臓器重複癌の検討
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後藤 さよ子(国立病院九州医療センター 外科)
【はじめに】胃癌症例における他臓器重複癌検討は胃癌の予後を向上させる上で重要と考えられる。【方法・対象】1997年6月から2002年4月の間、 国立病院九州医療センター外科で治療した胃癌症例2250例について検討した。平均年齢は66.9歳(21~92歳),性別は男性1477名,女性773名であった。術前画像検査として胃内視鏡,腹部CT,胸部X-P,大腸内視鏡あるいは注腸造影を施行した。【結果】重複...
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- 食道悪性リンパ腫
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神代 由美子(北九州市立医療センター)
症例は69歳女性.平成13年10月近医でLDH高値を指摘され,当院内科に紹介された.胸部不快感があったため心臓エコー検査を施行し,心房後方に腫瘤を指摘された.食道X線検査では胸腹部食道にわたり縦走する巨大皺襞を認めた.上部消化管内視鏡検査では食道に軟らかな巨大皺襞を認め,表面は平滑で,びらん,潰瘍は認めなかった.超音波内視鏡検査では第3層のみが著明に肥厚しており,モザイク状の低エコーで,筋原腫瘍の...
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- 一般病院における胃食道逆流症の頻度に関するProspectiveな検討
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嶋津 剛典(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
【目的】一般病院において胃食道逆流症(Gastroesophageal reflux disease: GERD)の頻度をprospectiveに検討した。またGERDの頻度に関与する因子,Flap valve機能,性,年齢についても検討した。【方法】2000年1月から2002年8月までに当院にて内視鏡検査を施行された1231例を対象にprospectiveにGERDを判定し,Flap valve...
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- 典型的形態に至る形態変化を観察し得たCap polyposisの一例
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森原 大輔(福岡大学 医学部 第三内科)
症例は77歳の女性。1997年12月中旬頃より少量の粘液便を自覚するようになり,次第に鮮血便(約10行/day)を認めるようなった。1998年1月5日近医でのsigmoidoscopyにて,直腸RSに易出血性の粗造粘膜を認め,生検にては悪性所見を認めず,下血が始まってから排便困難の訴えがあったことから,Mucosal prolapse syndromeを疑いSennoside(24mg)投与のみに...
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- 中年男性に発症しMacrocystic cystadenomaとの鑑別が困難であったsolid-pseudopapillary tumorの一例
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加来 豊馬(済生会福岡総合病院 内科)
症例は47歳、男性。平成11年4月に腹部USにて膵尾部に6cmの単房性嚢胞性腫瘤を指摘され精査加療目的にて当院入院となった。CT及びMRCP上、内部に均一な液体成分と線状の隔壁構造を認め、嚢胞壁の均一な肥厚と内面の軽度壁不整を認めた。ERP上はMPDの圧排所見のみで膵管との交通は認めなかった。腫瘍マーカーはCEA、CA19-9ともに正常範囲内であった。画像上は膵嚢胞腺腫が疑われ、腫瘍径を考慮して手...
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- 門脈塞栓を契機に発見され生前診断が困難であったびまん浸潤型胆管癌の1例
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井手 康史(佐賀県立病院好生館 内科)
【はじめに】びまん浸潤型胆管癌のうち,胆道系の拡張がなく黄疸のない症例ではその診断は非常に困難と考えられる.今回我々は門脈塞栓にて発見され,悪性疾患を強く疑うも画像診断および生検・穿刺液検査にて診断にいたらず、剖検にてびまん浸潤型胆管癌と確定診断しえた1例を経験したので報告する.【症例】症例は68歳男性.平成13年10月30日に右側腹部痛が出現し近医を受診。腹部CTで上腸間膜静脈に塞栓を指摘される...
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