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検索結果は330件です。
- 注腸X線検査において潰瘍性大腸炎との鑑別を要した閉塞性大腸炎の一例
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古賀 千晶(新日鉄八幡記念病院 内科)
大腸癌などの大腸狭窄性病変の口側に発生する閉塞性大腸炎は、比較的まれな疾患とされている。今回我々は大腸癌の口側にカラーボタン様ニッシェの多発を認め、注腸X線上、潰瘍性大腸炎との鑑別を要した閉塞性大腸炎の1例を経験したので報告する。症例は72歳、男性。既往歴として過去に大腸疾患を指摘されたことはない。平成14年7月下旬より下痢と嘔吐が出現し8月3日、近医受診。同院にて腸閉塞と診断され、当院へ紹介入院...
第080回九州支部例会 >
- Lamivudine投与により肝機能が改善し、肝細胞癌、食道静脈瘤の治療が可能となったB型肝硬変の一例
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佐々木 望(医療法人清和会 長田病院)
症例は63歳男性。平成元年ドックにて初めて肝機能障害を指摘された。平成11年6月肝S4に径40mmの肝細胞癌(HCC)を認め、8月肝内側区域、前区域切除施行される。更に平成12年7月、平成13年1月肝S6のHCCに対しTAEを施行された。その後肝S3のHCCが径35mmに増大するも、PT42%、Alb1.7g/dL、T.BIL3.6mg/dL、T.cho116mg/dL、ChE22U/L、AST1...
第080回九州支部例会 >
- 保存的治療が奏効した上腸間膜静脈血栓症の一例
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野田 隆博(唐津赤十字病院)
上腸間膜静脈血栓症は特異的所見に乏しいが、腸管壊死に至る前に診断されれば保存的治療による治癒が期待されうる疾患である。今回我々は、保存的治療が奏効した上腸間膜静脈血栓症の一例を経験したので報告する。症例は67歳女性。58歳時、特発性門脈圧亢進症・食道静脈瘤の診断にて硬化療法、59歳時、脾腫・胆石の診断にて腹腔鏡下脾臓摘出術および胆嚢摘出術の既往がある。平成14年7月9日朝より心窩部痛出現、痛みは臍...
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- 胃癌術後のSchnitzler 転移に対してTS-1が奏功した一例
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甲斐 敬太(九州厚生年金病院 外科)
胃癌術後のSchnitzler 転移に対してTS-1が奏功した一例症例は、現47歳の男性で1995年5月より上腹部痛を自覚していた。症状改善ないため、近医受診。上部消化管内視鏡を施行したところ胃角部~胃前庭部にかけてtype3病変を認め、生検にてpoorly differentiated adenocarcinoma, with signet ring cells の診断であった。精査加療目的にて...
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- 白血球除去療法とメサラジン注腸療法にて緩解導入できた潰瘍性大腸炎の一例
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佐々木 文郷(宮崎医科大学 第2内科)
今回我々は、白血球除去療法とメサラジン注腸療法の組み合わせにより緩解導入できたUCの一例を経験したので若干の考察を加えて報告する。症例は、41歳女性。25歳頃より、時折血液を混じた泥状~水様下痢便があったが、精査加療は受けていなかった。2001年8月健診にて貧血および便潜血陽性を指摘され、同年11月近医で施行された大腸内視鏡検査(以下CS)にてUC、全大腸炎型と診断された。外来にてメサラジン2g/...
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- 上皮小体腺腫を合併した家族性大腸ポリポーシスの1治験例
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河野 文彰(宮崎医科大学 医学部 第2外科)
【緒言】家族性大腸ポリポーシス(FAP)は大腸や胃、十二指腸に多発性ポリープをきたす遺伝性疾患である。また消化管外病変としては骨病変、軟部組織腫瘍などは知られているが上皮小体病変との合併はまれである。今回は上皮小体腺腫を合併した家族性大腸ポリポーシスの1例を経験したので報告する。【症例】23歳、男性。下血を主訴に当科紹介入院となった。精査にて家族性大腸ポリポーシス(母、兄、姉もFAPを指摘されてい...
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- ly1(mp),v1(sm)の浸潤形式をとった下行結腸8mmのIIa+IIcSM2癌の1例
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那須 眞示(国立大分病院 消化器科)
【症例】65歳,女性【主訴】便鮮血陽性精査【既往歴】20歳時虫垂切除術【現病歴】大腸癌検診にて便鮮血陽性を指摘されたため、6月当科初診。全大腸内視鏡検査(TCF)を施行し、上行結腸にφ8mmの陥凹を伴う隆起性病変を認めたため、精査加療目的で入院となった。【現症】 身長143.5cm,体重50.1kg, 血圧109/65, 胸部腹部に異常なし,腫瘤触知せず,表在リンパ節 触知せず【検査】Hb 12....
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- ステロイド投与により著明な自覚症状改善を示した自己免疫性膵炎の一例
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松尾 享(国立病院九州がんセンター 消化器内科)
症例は56歳女性。気管支喘息、慢性蕁麻疹で近医に通院していた。2002年4月上旬より食後の腹部不快感が出現し、腹部エコーで膵のびまん性の腫大を認め、精査加療目的で、5月23日、当院に紹介入院となった。血液検査では、胆道系酵素が軽度上昇、膵酵素はelastase-1,lipaseが軽度上昇していたが、他の膵酵素は正常範囲であった。免疫学的には、γ-グロブリン2.1g/dl、IgG 1880mg/dl...
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- 多数回の内視鏡治療後に残胃全摘術を行った異時性多発胃癌の1例
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鈴木 宏往(北九州市立 若松病院 外科)
症例は75歳男性。96年に早期胃癌に対し、当科にて分節手術を施行。以後02年2月に至るまで、残胃内に早期癌を5度指摘され、その都度当院内科にてEMR施行していた(98年1月・99年6月・99年12月・01年6月・02年2月)。02年3月に胃体上部小彎に隆起性病変を認め、残胃全摘となった(なお、本症例は初回手術後のHP除菌の不成功例であった)。以上、異時性多発胃癌の症例を経験したので、文献的考察を加...
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- EMR症例の治療成績からみた食道表在癌の治療方針
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橋本 剛(大分医科大学 医学部 腫瘍病態制御講座(外科第2))
当科における食道表在癌の治療方針は,(1) m1, 2:EMR,(2) m3, sm1:EMRを行った後,脈管侵襲(+)症例は化学放射線療法などの追加治療を行い,脈管侵襲(-)症例は厳重な経過観察,(3) sm2, 3:進行癌に準じた治療,としている.今回,食道癌EMR症例の治療成績から,食道表在癌の治療方針の妥当性を検討した.当科で施行した食道癌EMR 症例は45例で, m1,2:24例,m3,...
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- 診断に苦慮した成人T細胞白血病による下痢症の一例
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増田 淳也(久留米大学 医学部 第二内科)
【症例】55歳、男性。主訴は水様性の下痢。H12年3月頃より軟便を認めるようになり、次第に悪化。H13年5月頃より1日3~4回の水様性下痢となったため、同年10月当科を受診。下部消化管内視鏡検査にて直腸から回盲部にかけて全周性連続性にびまん性の発赤粘膜を認め、生検組織にて好中球、形質細胞を含む炎症細胞の浸潤を認めたため、潰瘍性大腸炎と診断した。5ASA 2250mgで治療を開始したが...
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- 粘膜下腫瘍様の形態を呈した大腸印環細胞癌の1例
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浅野 光一(済生会熊本病院)
症例:76歳男性。既往歴、家族歴:特記事項なし。現病歴:平成14年6月、検診のS状結腸内視鏡検査で発赤粘膜を指摘され、近医で全大腸内視鏡検査を施行された。盲腸に粘膜下腫瘍様の立ち上がりを有し、中心部に深い潰瘍を伴う隆起性病変を認め、S状結腸には発赤した不整粘膜を認めた。生検では両者ともgroup 1であったが、malignancyが疑われたため、7月3日、当科紹介入院となった。入院後再度内視鏡検...
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- 巨大膵嚢胞を契機に発見された膵癌の一例
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吉田 康治(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は61 歳男性.2002年1月中旬より上腹部痛出現したが,改善しないため2月18日近医受診.血清アミラーゼ 434 IU/l,リパ-ゼ478 IU/l,トリプシン2243 ng/mlで,USでは膵に異常はなかった.慢性膵炎急性増悪の診断で蛋白分解酵素阻害剤の内服で症状は改善したが,4月4日のUS,CTで膵尾部に径60 mm の嚢胞を指摘され精査目的で当科紹介入院となった.日本酒2合/日 40年...
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- Polyarteritis nodosa(PN)様の肝病変で門脈圧亢進をきたしたCastleman病の1例
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喜友名 綾子(琉球大学 医学部 第1内科)
症例は49歳,男性。平成10年に腰痛が出現し,腰椎X線,MRI,骨髄穿刺等でmultiple myelomaを疑われたが,精査にて否定され,経過観察されていた。経過中胆道系酵素の高値が持続していたため平成11年9月に腹部CT・超音波検査を施行したところ肝臓にびまん性の腫瘤影を認め,精査の目的で入院。ツベルクリン反応が中等度陽性で胃液培養にて結核菌を認めたため,肝結核を疑い肝臓の open biop...
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- 広範な腸管潰瘍を有し治療に難渋した単純性潰瘍の1例
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田邉 寛(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
症例は28歳男性。2000年7月頃より腹痛、腹部膨満感、下痢が出現。近医を受診し、内視鏡検査にて回盲部に地図状潰瘍を認めたが確定診断には至らなかった。難治であったため2001年6月回盲部切除を施行。切除標本では肉眼的に4.5×3.0cmの単発性潰瘍を認め、病理組織学的にUl-IVであり総合的に単純性潰瘍と診断された。術後の経過は良好であったが同年11月、腹痛、下痢、39℃発熱およびCRP強陽性、赤...
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- islet cell tumor の1例
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池田 拓広(国立病院九州医療センター)
比較的稀とされる非機能性膵島細胞腫(islet cell tumor)の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は65歳女性.糖尿病にて外来follow中、左側腹部痛を訴え精査となった.CTにて膵体尾部に7cm大のmassを認めた.ERCPでは膵管の圧排所見のみで,血管造影ではtumor stain(-)であった.血液検査上tumor markerはCEAが14.1と上昇を認めたが,C...
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- リンパ節転移を伴ったm3・sm1食道癌症例についての検討
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工藤 哲治(大分医科大学 腫瘍病態制御講座 外科学2)
m3・sm1食道癌は、早期癌であるm1・2癌と、進行癌としての病態を示すsm2.3癌との境界にあたる癌であると考えられている。このsm2.3食道癌のリンパ節転移の頻度は、m3、sm1食道癌両方を合わせても10%程度といわれている。このため、m3・sm1食道癌の症例すべてに外科的根治術を施行することは、患者に過度の侵襲を与える頻度が高くなるため好ましくない。EMRの技術が確立された現在、早期癌である...
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- タイ産ダイエットハーブ茶が原因と考えられた急性肝炎の一例
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佐々木 文郷(宮崎医科大学付属病院 第2内科)
近年、ダイエット用健康食品による薬剤性肝障害の報告が相次いでいるが、今回我々はタイ産ダイエットハーブ茶が原因と考えられた急性肝炎の一例を経験したので報告する。症例は27歳、女性。2002年4月便秘症の為、タイ産ダイエット茶を2度服用。7月初旬、再びダイエット茶を2度服用した。7月5日頃より全身倦怠感、食欲不振が出現。近医を受診し、感冒薬(PL顆粒)、胃腸薬(ガスター、セルベックス)を内服した。症状...
第080回九州支部例会 >
- 内視鏡的粘膜切除を行った早期十二指腸癌の一例
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村上 右児(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
症例は69歳、男性。2001年3月健診目的にて当科受診。2002年1月上部消化管内視鏡を施行したところ十二指腸の球後部に最大径7mmの比較的立ち上がりの急峻な、緊満感のある半球状の隆起を発見。同病変は中心部に類円形のdelleを有し表面は同色調の正常粘膜に覆われており基本的には粘膜下腫瘍と思われた。生検の結果Atypical appearing glandと診断された。このため精査加療目的にて同年...
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- Gemicitabineが原因と考えられた薬剤性肺炎を合併した膵癌の1例
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明石 哲郎(九州大学 病態制御内科 (第三内科))
症例は75才,女性.平成13年12月下旬に白色便を自覚し近医受診した。腹部エコーにて膵頭部に腫瘤を認め、精査目的で入院。画像上、膵頭部に4cm大の上腸管膜動静脈、門脈に浸潤する腫瘤性病変を認めた。入院中に進行した閉塞性黄疸に対し、内視鏡的逆行性胆道ドレナージチューブ挿入された。その時の胆汁細胞診では、Class V, 腺癌の病理診断であった。その後、黄疸は改善傾向認め、平成14年2月18日に加療目...
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