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検索結果は330件です。
- 内科的治療で改善し、超音波内視鏡が鑑別に有用であったメネトリエ病の1例
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後藤 貴史(日本赤十字社 長崎原爆病院 内科)
メネトリエ病は胃粘膜のびまん性肥厚をきたす疾患でありしばしば低蛋白血症を併発する。形態的には胃大弯側を中心に巨大皺襞を認め、典型例では脳回転様を呈する。一方、巨大皺襞を呈する他の疾患、特にBorrmann 4型胃癌などの悪性疾患との鑑別が必要である。今回われわれは、腹部CTで発見され、悪性疾患との鑑別に超音波内視鏡が有用であったメネトリエ病の一例を経験した。また、H2-blockerの投与により低...
第080回九州支部例会 >
- 検診大腸内視鏡検査で発見された回腸末端Inflammatory fibroid polyp(IFP)の1例
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大山 隆(佐賀社会保険病院 内科)
【はじめに】今回我々は、検診大腸内視鏡検査で発見された回腸末端部のInflammatory fibroid polyp(IFP)の1例を経験したので報告する。【症例】64歳女性。154cm、52kg。家族歴・既往歴に特記すべきことなし。平成12年1月18日当院健診で便潜血陽性を認め、同年4月27日精査のための大腸内視鏡検査を施行し、回腸末端に直径約3cmの潰瘍を伴う腫瘤を指摘された。血液生化学検査...
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- 輸入ダイエット食品による肝障害の一例
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工藤 洋子(熊本大学 第三内科)
【症例】35歳,女性.【主訴】黄疸,掻痒感【生活歴】輸血歴:なし,飲酒歴:ビール2000ml/day 15年間,【既往歴】特記事項なし【現病歴】生来健康.平成13年6月初旬よりダイエット食品「健美」を服用開始.7月6日頃より全身掻痒感および皮疹が出現(この時より服用中止).7月8日,尿濃染を自覚.定期検診の上部消化管内視鏡検査目的で近医を7月11日に受診した際に肝機能異常を指摘され,同日入院となっ...
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- 内視鏡的採石術が困難な胆管結石に対してESWLの併用により採石しえた2例
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沖本 忠義(大分医科大学 第二内科)
肝内胆管結石や総胆管結石の中にはその大きさ・数などにより内視鏡的採石術が困難な症例がある。今回我々は、内視鏡的採石術が困難な症例に対し、ENBD・ESWL (Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)後の内視鏡的採石術が有効であった症例を2例経験したので報告する。症例1 82歳女性。心窩部痛・発熱・肝胆道系酵素上昇、腹部CTにて多数の胆石を伴う肝内胆管・総胆管の著...
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- 興味ある経過を呈した膵石症に合併した膵癌の一例
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山川 正規(長崎市立市民病院内科)
症例は70歳、男性。慢性膵炎、膵石症、糖尿病で昭和61年から当院に通院中であった。CA19-9高値のため、平成12年10月10日、腹部CT(造影)検査施行。主膵管は著明に拡張し、膵頭部は腫大、石灰化を伴っていたが腫瘍性病変は指摘できず、腹部MRI検査では、膵頭部に膵石が充満し、取り囲むように不整に造影される部分がみられた。ERCP検査では、主膵管は頭部のみしか造影されなかった。画像上、膵癌を否定で...
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- 食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法(EIS)施行後脳梗塞を発症した一例
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工藤 洋子(熊本大学 第三内科)
症例は84歳、女性。平成3年、乳癌の手術の際、軽度の肝機能異常を指摘されたが放置していた。平成14年、近医にて黒色便を指摘されたことがあったが精査は行わず。同年4月2日、大量吐血し前医を受診し、上部消化管内視鏡にて食道静脈瘤破裂と診断され、内視鏡的結紮術(EVL)を施行された。その後、EVL、EISを数回施行されるも静脈瘤の縮小傾向がないため、追加治療目的にて7月8日当科入院となった。7月12日、...
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- リザーバー留置後に内胸動脈から栄養される肝細胞癌を認め、TAEにて治療し得た一例
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都田 憲司(社会保険久留米第一病院 胃腸科)
【症例】58歳の男性。1997年7月より肝細胞癌(以下HCC)に対し経皮的エタノール注入療法(以下PEIT)開始し、以後も数回PEITを繰り返していた。1999年11月肝両葉に多発するHCCを認め、左上腕よりリザーバーを留置し動注化学療法(以下HAIC)を開始した。以後はHAIC・ PEIT・ラジオ波焼灼術を行い経過観察中であった。2002年5月腹部US上HCCの多発再発を認め、HAICの再開が必...
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- 胃のEMRに伴う穿孔症例の取り扱いについて
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渡邉 顕一郎(佐賀県立病院 好生館 内科)
背景内視鏡的粘膜切除(EMR)は粘膜内に限局する癌や腺腫の治療法として、従来の外科的治療に代わって積極的に行われるようになってきた。EMRの様々な手法が確立されるにつれ、その適応も拡大されつつあるが、根治を目指すあまり、その合併症として出血や穿孔の危険性の増大が問題になっている。当院で経験したEMRに伴う穿孔例の取り扱いについて報告する。方法‘00年7月から‘02年6月までの期間に132例の胃のE...
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- 全大腸摘出術後に十二指腸病変を認めた潰瘍性大腸炎の一例
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中原 伸(佐賀医科大学 内科)
症例は32歳,女性.'91年,潰瘍性大腸炎(以下UC)と診断.salazosulfapyridine 4000mgの内服にて症状の寛解を認めた.その後,増悪時にはステロイドも内服していた.'01年2月,粘血便を認めmesalazine 2250mgの内服を開始.'01年5月,mesalazine を1500mgに減量したところ,その後から38度台の発熱,下痢,粘血便を認め,UC再燃の診断で6月5日...
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- SLE寛解期に急性増悪した自己免疫性肝炎の一例
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前畠 裕司(新日鐵八幡記念病院 内科)
症例は61歳女性。1996年9月発熱、白血球減少のため当院入院。口腔内潰瘍、多関節炎、白血球減少、抗核抗体陽性、抗DNA抗体陽性、LE細胞陽性と診断基準の5項目を満たしたためSLEと診断され、プレドニン(PSL)投与により症状軽快した。98年2月でPSL中止していた。この間トランスアミナーゼの軽度上昇を認めることがあった。全身倦怠感、微熱、食欲不振、黄疸出現したため2001年9月17日当院入院。T...
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- クエン酸モサプリド(ガスモチン)による薬剤性亜急性肝炎の1例
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野間 栄次郎(新日鐵八幡記念病院内科)
症例は78歳、女性。2000年4月28日よりガスモチンを含めた胃薬3種類を投与。7月28日 GPT18 IU/l 。 8月19日GPT 81 IU/l。 9月8日 GOT 218 IU/l, GPT 213 IU/lと上昇し、内服薬すべて中止したにも関わらずさらに肝機能悪化したため、’00年9月22日入院。 WBC 4900/μl (Eos 1.8 %), プロトロンビン時間 68.8 %, ...
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- 口腔内転移をきたしたcombined type HCCの1例
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飯田 浩章(社会保険大牟田天領病院 内科)
症例は54歳、男性。B型肝硬変で当科外来通院中であった。平成10年7月腹部CTで肝S8にearly wash outを認めるわずかな低吸収域を認めたが経過観察としていた。同年10月初旬より全身倦怠感、発熱が出現したため当科外来を受診し、CTで肝S8に直径5cmの辺縁不整なearly enhancement、delayed wash outを認める腫瘍を認め、HCCを疑われて10月22日当科入院とな...
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- YMDD変異株(YIDD)によるbreakthrough hepatitis によって肝不全をきたした肝硬変・肝癌の1剖検例
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石原 嗣郎(新日鐵八幡記念病院内科)
症例は71歳、女性。 主訴 黄疸、腹部膨満感。 55歳時B型肝炎指摘。’97年2月より ’00. 11月までS4とS7-8肝癌(径2.0cm)に対し肝動脈化学療法(TAI)と経皮的エタノール注入療法(PEIT)を計4回施行。 ’00.12月 中等度腹水出現し、’01.1.22 GOT 119 IU/l, GPT 95 IU/l, Alb 2.9 g/dl, TB 1.5 mg/dl, PT 56...
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- 当院における重症急性膵炎の治療経験
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柏田 知美(唐津赤十字病院赤十字病院 外科)
今回我々は過去2年間に経験した重症急性膵炎5例の臨床経過につき若干の文献的考察を加え報告する。 症例は32歳から55歳までのいずれも男性。厚生省特定疾患難治性膵疾患調査研究班が定める急性膵炎重症度スコアでStage2が3例、Stage3が2例。いずれも動注療法を施行した。成因としてアルコール性が3例、胆石膵炎が2例。外科治療を追加したものが1例、CHDFを施行したものが2例、人工呼吸器管理を必要と...
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- 急速な進行を示した胆嚢未分化癌の1例
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村田 一貴(久留米大学 外科)
症例】73才男性.主訴は心窩部痛で近医受診し,精査後胆嚢癌,肝への直接浸潤と診断され,当院紹介入院となった.2002年3月15日に肝中央二区域切除術・胆管切除術・胆管空腸吻合術・空腸瘻造設術を施行。術直後に胆管前枝に挿入していたRTBDチューブより動脈性出血を認めたため、RTBDtubeの位置を変更して止血を行い経過観察とした。退院前に血管造影を行ったところ,RTBD tubeにて損傷した部位に仮...
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- Neuroendocrine differentiationを示した胃腺癌の一例
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望月 聡之(北九州総合病院 外科)
症例は84歳男性。腹部の違和感を主訴に近医を受診し、胃内視鏡検査にてgastric cancerの診断となり当科紹介。胃内視鏡、上部消化管造影検査にてECjunction直下から胃角部にかけて広範に腫瘍を認め、生検にて中分化型腺癌の診断であった。腹部CTにて明らかなリンパ節転移、肝転移は認めなかった。胃全摘術を施行した。摘出標本の病理検査にて中分化型腺癌のなかにneuroendocrine dif...
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- 呼吸困難、肺炎で発症し診断に苦慮した食道異物の一例
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内海 広貴(済生会唐津病院 内科)
症例は22歳女性。精神遅滞、全身痙攣を伴うAngelman症候群にて6歳より施設入所中。平成14年4月20日頃より食欲不振、38℃以上の発熱、咳嗽を持続し繰り返していた。肺炎、気管支炎として抗生剤点滴等にて加療されていたが、抗生剤をFMOX2gに変更された同4月30日に呼吸状態悪化し、努力呼吸でSpO2 40%まで低下し全身チアノーゼ出現、JCS200-と意識低下し当院救急受診した。来院時WBC...
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- 大腸LST(laterally spreading tumor)に対するcutting法を用いた内視鏡的粘膜切除術(cutting-EMR)の適応拡大について
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山口 直之(国立病院長崎医療センター)
【緒言】IT-knifeや細径スネアを用いた内視鏡的粘膜切除術(cutting-EMR)は近年早期胃癌の治療に導入されその有用性が報告されているが、大腸での有用性を検討した報告例は少ない。今回我々は大腸LSTに対しcutting-EMRを導入し有用性を検討したので報告する。【対象】2001年7月より2002年8月までに当院でIT-knifeや細径スネアを用いて内視鏡的粘膜切除術施行した大腸粘膜内上...
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- 重症急性膵炎後にイレウスを発症した一例
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畠中 文香(国立病院 九州がんセンター 消化器内科)
今回、重症急性膵炎の後期合併症として機械的イレウスを発症し、保存的治療で改善した症例を経験したので報告する。症例は71歳男性。2002年4月10日上腹部痛と発熱を認め、翌11日当科紹介入院。入院時検査所見にて、PaO2 54.9 mmHg、BUN 58.6 mg/dl、Cr 4.29 mg/dl、LDH 836 IU/l、Plt. 8.1万 /μlで、腹部単純CTでGrade IV、総胆管結石の十...
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- 粘膜下腫瘍の形態を呈した胃癌の2例
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伊東 徹(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
【はじめに】胃癌の中には、稀ながら粘膜構造を保ったまま、深部まで浸潤するものが存在する。このような例では粘膜表面の露出部分が小さく、肉眼的には粘膜下腫瘍(以下SMT)の形態をとるため診断に苦慮することが多い。今回我々はSMTの形態を示し手術を施行した胃癌2症例を経験したので報告する。【症例1】77歳、女性。CTにて胃壁肥厚を認め胃癌が疑われた。上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁に約2cm大のSM...
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