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検索結果は330件です。
- 若年男性に発症した膵solid pseudopapillary tumorの一例
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橋口 和義(唐津赤十字病院)
今回我々は若年男性に発症した膵solid pseudopapillary tumorの一例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例は15歳、男性。1999年9月腹痛、下腹部腫瘤が出現し、精査加療目的で小児科入院。下腹部腫瘤に対しては腹直筋内血腫の診断を得たが、腫瘤精査時のCTで膵頭部に直径2cmの腫瘍を認めた。その後経過観察していたが、2001年10月再度腹痛が出現し、外科入院となっ...
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- 鳥骨によるS状結腸穿通の1例
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有川 俊二(佐世保共済病院 放射線科)
誤飲魚骨による消化管穿孔,穿通例の報告は本邦でも多数報告されているが,今回,我々は,CTが有用であった鳥骨によるS状結腸穿通の1例を経験したので報告する.症例は54歳の男性.約2ヶ月間持続する左下腹部痛を主訴に近医より紹介受診され,下部消化管内視鏡検査にてS状結腸に限局性の粘膜の発赤と浮腫を認めたため,大腸憩室炎または虚血性大腸炎の疑いにて精査入院となった.腹部超音波検査ではS状結腸の限局性の壁肥...
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- 門脈・上腸間膜静脈血栓症による小腸壊死の一例
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大坪 竜太(長崎県離島医療圏組合 上五島病院 外科)
症例は34歳女性。平成7年よりネフローゼ症候群のため当院内科を受診中であったが、同症候群の悪化のため平成14年9月17日入院となった。9月19日より上腹部痛が出現し、次第に増強した。9月24日 腹部触診上軽度の圧痛と筋性防御が見られ、血液検査では白血球 46400/μl、LDH 351IU/l、T-cho 534mg/dl、Alb 1.6g/dl、FDP 80μg/mlなどの異常を認めた。腹部超音...
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- 潰瘍性大腸炎経過中にAeromonas soblia大腸炎を併発した一例
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長 竜彦(福岡県立消化器医療センター朝倉病院 内科)
症例は52歳、男性。約10年前に潰瘍性大腸炎と診断、無症状のため無治療にて経過観察されていた。2002年5月、症状は1日3-4回の軟便が主であり、便の血液付着や腹痛は見られず、CRP 0.14mg/dlであった。内視鏡的活動度はmoderateであり、生検組織像では陰窩膿瘍は不明瞭であったものの、再生上皮や杯細胞の減少が見られた。6月初旬、1日6-7回の水様性下痢が出現し、CRP 0.94mg/d...
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- イレウスの手術適応における補助診断としてのSIRS判定の有用性
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大高 和真(特定医療法人 祐愛会織田病院)
1999年佐賀医科大学、阪本らによる「初診時SIRSを伴うイレウス症例の94.7%が腸管壊死を伴っていた」という報告をもとに、当院では、イレウス患者の手術適応を決定する際、SIRS判定を重要な補助診断として用いている。1998年から2002年までの5年間に当院で経験したイレウス症例(90例)を対象とし、systemic inflammatory response syndrome(SIRS)判定の...
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- 右葉萎縮を伴った先天性肝線維症の一例
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蒲生 美恵子(北九州市立医療センター 内科)
【症例】71歳、女性。【主訴】肝障害。 【現病歴】平成6年頃から肝障害にて近医に通院していた。肝炎ウイルスマーカー陰性、飲酒歴、薬剤使用歴がなく、原因不明であり、精査をすすめられて平成9年8月当院を紹介され、同11年11月10日肝生検目的で入院した。 【家族歴・生活歴・既往歴】飲酒歴、薬剤の使用なし。その他特記事項なし。 【検査所見】末梢血:WBC 4,200/cmm, RBC ...
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- 内視鏡的粘膜切除術により診断し得た食道脂腺の1例
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関田 孝晴(国立病院長崎医療センター消化器内科)
【緒言】食道脂腺とは、食道粘膜に見られる異所性脂腺であり、非常に稀な疾患であるが、近年の内視鏡の普及により、偶然発見されるケースが増えてきている。我々は、食道黄色腫疑いで紹介を受け、内視鏡的粘膜切除術により診断し得た食道脂腺の1例を経験したので報告する。【症例】44歳 女性 【主訴】なし 【既往歴】十二指腸潰瘍(19歳時~)、子宮筋腫・内膜症 【現病歴】十二指腸潰瘍に対して近医でフォローされており...
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- 多発性早期胆嚢癌の1例
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北薗 巌(鹿児島大学 医学部 第2外科)
各種画像診断法の発達により早期胆嚢癌の発見される機会も増えている.しかし,多発性早期胆嚢癌の本邦報告例は少なく,検索し得た限り自験例を含め13例であった.今回われわれは,最終病理診断でincidentalに第2の早期癌が判明し,二期的に追加切除を行なった多発性早期胆嚢癌の1例を経験したので報告する. 症例は67才の男性.B型慢性肝炎のフォロー中,腹部USで径6mm大の胆嚢ポリープを指摘された.4...
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- アルコール性肝硬変に合併したAeromonas hydrophila感染症の1救命例
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井上 欣哉(福岡県立消化器医療センター朝倉病院)
症例は60歳男性.平成5年よりアルコール性肝硬変のため当科外来通院中も飲酒は続いていた.H14年8月18日夕食でカツオのたたき,馬刺を摂食.19日も朝より飲酒.昼頃より39度の悪寒戦慄を伴う発熱と水様下痢が出現し当科受診.身体所見は,下腹部全体に自発痛を認めたが皮膚所見に異常は認められなかった.血液検査では,WBC14010,CRP10.0と強い炎症反応を認め,DIC(Plt 2.3万,PT 38...
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- Amelanoticからmelanotic typeへと色調変化をきたした食道原発悪性黒色腫の1例
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真喜志 知子(琉球大学 医学部 第一内科)
食道原発悪性黒色腫は稀な疾患であるが腫瘍に黒色調の色素沈着があれば診断は比較的容易である。今回我々は初回内視鏡検査では色素沈着を認めなかったが、2か月後の検査にて食道病変のほぼ全てがamelanoticからmelanotic typeへと色調変化をきたし診断に至った症例を経験したので報告する。症例は59歳男性。平成14年2月頃より全身倦怠感、食思低下が出現し当科を受診。上部消化管内視鏡検査では腫瘍...
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- 当院でのC型肝硬変におけるインターフェロン療法の検討
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富盛 宏(琉球大学 医学部 第一内科)
インターフェロンは,C型慢性肝炎を対象にウイルス消失を主目的に投与されてきた。しかし,インターフェロンは抗ウイルス活性のみならず,抗腫瘍活性や免疫賦活作用などの多面的な作用を有している。今回われわれはインターフェロンのこのような多面的作用に期待し,肝細胞癌のよりhigh risk群であるC型肝硬変を対象に選んだ。またcontrol studyとして,インターフェロン投与群と非投与群の肝細胞癌発癌率...
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- 術前に下部胆管癌と診断された良性胆管狭窄症例の経験
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山田 大輔(県立宮崎病院外科)
総胆管に狭窄・閉塞をきたす疾患は,殆どが胆管癌であるが,稀にsclerosing cholangitis・adenoma・adenomyoma・papilloma・granuloma・apudoma・leiomyomaなどの報告がある。今回我々は,原因不明で下部胆管に狭窄をきたした症例を経験した。症例は55歳,男性。H14年5月28日歯科治療後より頸部リンパ節腫脹と発熱を認めたため近医受診したとこ...
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- 99mTc出血シンチが診断に有用であった空腸Gastrointestinal stromal tumor の1例
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関 剛彦(佐世保中央病院消化器内視鏡科)
症例は65歳、男性。3年前より貧血を指摘され、近医通院中であった。H13/10/19、突然の上腹部痛・下血出現し、精査加療目的にて当院紹介受診となった。上部消化管内視鏡検査・腹部CT検査を施行したが異常は指摘できず、大腸内視鏡検査では、直腸から回腸末端まで古い血液塊の付着を認めるものの明らかな出血源は指摘できなかった。出血部位同定のため99mTC出血シンチグラム検査施行。右上腹部に99mTcの集積...
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- 高脂血症を誘因として急激な臨床経過を呈した重症急性膵炎の一例
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佐藤 公昭(福岡県立 消化器医療センター朝倉病院)
症例は身長163cm,体重110kg,BMI41と高度の肥満を呈する29歳男性.既往歴に特記すべきことはない.平成14年6月頃より強い口渇感と多飲水状態が出現するも放置.7月7日昼より心窩部痛出現.7月8日症状増悪のため当院受診.意識清明,血圧160/70mmHg,脈拍140,体温38度.動脈血液ガスにてPH7.332,PO2 88.3,PCO2 22.2,HCO3 11.5,BE-11.7と代謝...
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- 腹腔鏡補助下切除をおこなったMeckel憩室の一例
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長田 盛典(新小倉病院 外科)
下血を主訴として術前にMeckel憩室と診断され、腹腔鏡補助下に切除し得た11歳男児を経験したので報告する。【症例】平成13年10月1日感冒症状が出現し近医を受診。10月5日に下血(新鮮血)が出現したため当院小児科を受診。血液検査で貧血(Hb 6.8 g/dl)を認め、全身倦怠感を伴っており精査目的で入院となった。 下血の精査のため上部・下部内視鏡検査を行ったが病変部位は指摘されなかった。
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- 下血を来した腸結核再発の一例
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川根 真理子(琉球大学 医学部 第1内科)
戦後の抗結核薬の進歩,生活環境の向上による肺結核症の減少に伴って活動期の腸結核は稀となり,下部消化管検査にて偶然治癒後の腸結核に遭遇する事が多い.しかしながら,近年先進国ではImmunocompromised hostにおける日和見感染が問題となり,腸結核に関しても一定の頻度で発症をみている.今回我々は下血で発見された腸結核再発の1例を経験したので報告する.【症例】34歳男性.主訴は発熱,水様性...
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- 虚血性腸炎を契機に発症した血栓性血小板減少性紫斑病の一例
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棚橋 仁(大分県厚生連鶴見病院 消化器科)
血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) は血小板減少、溶血性貧血、精神症状、発熱、腎機能障害を 5 主徴とする全身性疾患で、感染、薬剤、妊娠等を契機に発症するとされるが原因不明であることも多い。今回、我々は虚血性腸炎を契機に TTP を発症し、血漿交換にて救命した1例を経験したので報告する。症例は 82 歳女性、平成14年7月24日腹痛にて近医に入院し、翌日下血した。腹部 CT 上、上行結腸から横行...
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- IPMT術後に肺及び肝転移を伴う大腸癌を併発した1例
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田村 徹郎(九州大学 医学部 第1外科)
Intraductal papillary- mucinous tumor (IPMT)は膵管上皮由来の粘液産生腫瘍であり、その特徴として、20‐30%に多臓器癌を合併することが知られている。今回、我々はIPMT切除術後2年で肺及び肝転移を伴う大腸癌と診断され右半結腸切除術を施行した1例を経験したので報告する。症例は78歳女性。糖尿病精査中に診断されたIPMTに対し、平成12年2月9日膵体尾部切除...
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- 回盲部に発症した腸捻転による腸閉塞を認めた一例
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村上 聡一郎(佐賀医科大学付属病院 一般・消化器外科)
【はじめに】盲腸軸捻転による腸閉塞の発生頻度は全消化管イレウスの1%以下とされており、比較的稀な疾患である。病因として盲腸の固定不全が一次的要因としてあげられる。しかし盲腸固定不全は正常成人の10~15%に存在するとされ、本症発症には二次的要因が必要で、手術による癒着・索状物の他、長期臥床や慢性便秘等による盲腸内容の停滞、妊娠や調薬による盲腸の位置変化等が挙げられる。盲腸軸捻転により盲腸が虚血壊死...
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- 経腸栄養が著効を呈したクロ-ン病の一例経腸栄養が著効を呈したクロ-ン病の一例
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神田 聡(国立病院長崎医療センター外科)
今回我々は、小腸・大腸型クローン病に対し経腸栄養が著効を示した症例を経験したので報告する。症例は33歳男性。平成3年3月中旬より腹痛出現しCTにて穿孔性腹膜炎の診断にて平成3年3月27日当院にて回盲部切除、S状結腸切除、双孔式人工肛門造設を施行。術後S状結腸の縫合不全より左横隔膜下膿瘍を合併。回盲部も縫合不全をきたしいずれも経皮的ドレナージで症状軽減するもカテーテル刺入部は皮膚瘻を形成。術後4ヶ月...
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