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検索結果は330件です。
- 嚢胞腺癌との鑑別が困難であった肝右葉無形成に伴う胆管細胞癌の一例
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林 晃史(佐賀医科大学付属病院 一般・消化器外科)
今回我々は嚢胞腺癌との鑑別が困難であった肝右葉無形成に伴う胆管細胞癌の一例を経験したので報告する。 症例は、71歳・男性。平成14年4月末より心窩部痛出現し、近医受診。精査にて胆管細胞癌を疑われ、6月18日当科紹介・入院となった。入院時身体所見では、貧血・黄疸は認めなかったが、心窩部に軽度の圧痛を認めた。血液検査所見では、T-bil.は正常上限(1.4)であったが、胆道系酵素は著明に上昇(ALP...
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- 関節痛および筋痛を伴い、腸管狭窄を認めた潰瘍性大腸炎の一例
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小島 昌貴(済生会 唐津病院)
潰瘍性大腸炎では、病巣が粘膜層および粘膜下層に限局しており、狭窄まで来すことは稀である。今回当院において、関節痛や筋肉痛などの腸管外症状が強く、検査において上行結腸に狭窄病変を認めた症例を経験したので報告する。症例は35歳女性。主訴は両肩部関節痛、後背筋部痛ならびに動悸倦怠と下痢であった。関節痛、筋肉痛は2~3ヶ月前より自覚しており、市販の貼布剤や鎮痛剤を服用していたが軽快しなかったという。下痢も...
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- 内視鏡的に摘除し得た食道顆粒細胞腫の1例
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吉田 健一(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は45歳男性.2002年1月に心窩部痛の精査のため古賀内科胃腸科医院を受診した際,上部消化管内視鏡検査にて食道粘膜下腫瘤を指摘された.この時生検を施行されたが,確定診断に至らなかった.その後同年4月に胃アニサキス症で内視鏡を受けた際,食道粘膜下腫瘤に対し再度生検を施行され,顆粒細胞腫と診断されたため,同年6月12日,精査加療目的で当院へ紹介入院となった.入院後の内視鏡検査では,胸部中部食道に黄...
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- 食道原発GISTの一例
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石躍 裕之(宮崎県立延岡病院外科)
今回我々は食道GISTの一例を経験したので報告する。症例は40歳男性、5年前より検診にて胸部レントゲンで異常陰影を指摘されていた。自覚症状は認めなかった。前医でCT、GF施行したところ下部食道から胃噴門部にかけて約5cmの粘膜下腫瘍を認め当科紹介入院となった。入院後、下部食道噴門部切除術施行した。術中所見でリンパ節転移は認めず郭清は第1群リンパ節のみ行った。病変は下部食道から胃噴門部にかけて約8c...
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- 胃上皮性腫瘍の表面構造解析におけるクレシールバイオレット染色併用色素拡大内視鏡観察の有用性について
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大住元 秀明(国立長崎医療センター消化器内科)
【緒言】クレシールバイオレット併用色素拡大内視鏡観察(CVME)により大腸上皮性腫瘍の表面解析は進み、その診断技術は著しく進歩したが、胃上皮性腫瘍の表面解析は未だ確立するに至っていない。今回我々は、胃上皮性腫瘍の表面解析におけるCVMEの有用性について検討したので報告する。【対象, 方法】対象は、2001年1月より2002年9月までに当院でCVMEを施行された胃上皮性腫瘍29例(胃癌24例、胃腺腫...
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- C型肝硬変に合併し除菌療法が有効であった胃悪性リンパ腫の一例
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遠藤 美月(国立大分病院)
症例は56歳女性。平成5年検診で肝障害を指摘され加療を開始、平成9年4月腹腔鏡下肝生検でC型肝硬変と診断された。平成11年11月心窩部痛が生じ上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃角小弯に潰瘍性病変を認め、精査・加療目的にて入院。入院時血液検査は肝硬変に合致する所見であり、Child-Pugh分類Cに相当した。胃病変部生検の病理診断はMALTomaであった。深達度はEUSでは第4層の肥厚と第5層の...
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- 著明な粘液産生を認めた膵管内粘液産生腫瘍の一例
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相野 一(共愛会戸畑共立病院内科)
症例:52歳 男性 主訴:上腹部痛、糖尿病の増悪 病歴:糖尿病にて近医加療中、上腹部痛の出現を認め当院受診、腹部超音波検査、腹部CTにて膵腫大を認め精査入院となった。入院後の上部内視鏡検査にて十二指腸乳頭部に黄色調の粘液付着物を認め、内視鏡下での乳頭の観察は不可能であった。(その際の粘液における細胞診は偽陽性であった。)又MRI、MRCPなどにて膵管の著明な拡張及び膵管内の隆起も疑われIntra...
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- リンパ節転移による管外性圧排により粘膜下腫瘍様形態を呈した早期胃癌の一例
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石橋 英樹(福岡大学 医学部 第三内科)
症例は、68歳男性。2002年4月下旬に、検診目的で近医を受診し、上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部大弯側に隆起性病変を認め、精査加療目的にて5月に当科入院。上部消化管内視鏡検査では、前庭部大弯に粘膜下腫瘍様隆起を認めた。頂部に不整形の陥凹を伴い、陥凹周囲には結節状隆起を認めた。送気により、粘膜下腫瘍様隆起は形態が変化し、比較的柔らかい病変であった。ただし、陥凹周囲の結節状隆起は、送気による形態変...
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- 7年の経過観察後,消化管出血にて発症した十二指腸球部原発GISTの1例
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松岡 隆久(白石共立病院 外科)
GIST (gastrointestinal stromal tumor )の概念は,消化器外科の分野でも急速に普及してきており,最近では消化管間葉系腫瘍(gastrointestinal mesenchymal tumor:GIMT)の一亜型に分類されるようになってきた.組織学的には紡錘形細胞と一部類上皮細胞からなり,平滑筋細胞やSchwann細胞への分化を示さず,Cajar介在細胞に酷似した分...
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- 脾臓への放射線照射により著明な改善を示した、骨髄線維症に起因した食道胃静脈瘤の1例
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光岡 浩志(産業医科大学 第3内科)
症例は66歳女性。58歳の時血液内科にて骨髄線維症と診断され加療中であった。平成14年3月20日吐血のため外来受診した。緊急内視鏡にてLm F3の食道静脈瘤からの出血を認め内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)を行った。骨髄線維症の予後を考慮し残存静脈瘤に対しEVLを追加し退院となった。その後2ヶ月の間に胃静脈瘤・食道静脈瘤それぞれ1度破裂し、そのたびに対症的にEVLにて止血を行った。3回目の吐血の後から...
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- 当院におけるHelicobacter pylori除菌療法の現状
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山西 幹夫(長崎県離島医療圏組合 上五島病院 内科)
【目的】H. pylori感染胃・十二指腸潰瘍に対して除菌療法が保険適応となり、全国的に除菌療法が行われているが、当院においては、1998年より存在診断を開始し、除菌適応と考えられる症例に対しては、保険認可以前より除菌療法を行ってきた。今回それら症例も含め、当院における除菌治療の成績を検討した。【方法】呼気中13CO2分析装置導入以前は、除菌前感染診断は、主に迅速ウレアーゼテスト、生検鏡検法で行い...
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- クロレラによると考えられた薬剤性肝障害の一例
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古賀 裕之(福岡県立 消化器医療センター)
症例は53歳女性.事務職.平成14年5月30日右下腹部違和感を主訴に当科受診.血液検査で,GOT 60U/L,GPT 69U/L,γGTP 65U/Lと肝機能異常を認めた.肝炎ウイルスマーカーは陰性で,抗核抗体80倍,抗ミトコンドリア抗体160倍(M2抗体陽性),IgMは485mg/dLと上昇.以上より自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などを疑い,肝生検を施行した.組織の結果は,中心静脈周囲を主...
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- 急性虫垂炎にて発症した原発性虫垂癌の一例
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野中 孝一(国立病院長崎医療センター)
今回,我々は急性虫垂炎にて発症した原発性虫垂癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は79歳女性.平成14年2月右下腹部痛が出現したため近医受診し,急性虫垂炎の診断にて入院.保存的治療にて軽快し退院となったが,3月28日再度右下腹部痛出現.頻回に繰り返すため腹部CT施行し虫垂腫瘍が疑われため4月4日当院紹介入院.腹部CTにてretorocecalに全長7cm,径3.5cmの腫大し...
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- 肝尾状葉に発生した肝癌に対して肝動脈バルーン閉塞下ラジオ波焼灼療法を施行した症例
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内村 健(健和会大手町病院)
慢性C型肝炎にて近医でフォローアップされていたが肝機能障害とPIVKA-2高値を認め紹介となる。入院時のPIVKA-2値は2232 mAU/mlであった。画像診断と腹部血管造影検査から肝尾状葉に3cm大の原発性肝癌を認めた。腹部血管造影検査にて左肝動脈起始部を5Frのバルーンカテーテルで閉塞しラジオ波焼灼療法を施行した。経過良好で造影CT検査にてRFA後の残存病変を認めなかった。またPIVKA-2...
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- アメーバ性大腸炎の1例
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久原 敏夫(田主丸中央病院)
赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)感染による赤痢アメーバ症の病型の1つであるアメーバ性大腸炎は、わが国では消滅するかと思われたが、最近海外渡航による輸入感染や男性同性愛者間の伝播により増加傾向にあるといわれている。 今回報告する症例は、60歳の男性で、難治性の下痢と断続的な血便を主訴として来院したものである。約4ヶ月間の病悩期間があり,この間複数の医療機関で診療を受けたが...
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- HCV抗体が陽転した自己免疫性肝炎の一例
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土持 典子(九州厚生年金病院 内科)
症例:54歳女性。主訴:易疲労感。生活歴:飲酒、喫煙なし。家族歴に特記事項なし。既往歴:1983年アレルギー性鼻炎、1985年流産した際、大量出血し輸血、1993年豊胸術(シリコン注入)、1996年特発性拡張型心筋症の診断、2001年甲状腺腫。現病歴:1996年、胸部違和感を自覚するようになり、心電図にて心室性期外収縮(max 3連発)を指摘され、当院循環器内科を紹介受診。この時はHCV抗体は陰性...
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- 黄疸・糖尿病の増悪を機に診断確定に至った自己免疫性膵炎の1例
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采田 憲昭(熊本中央病院 消化器科)
症例は75歳、男性。近医にて糖尿病・脳梗塞の治療中。平成14年4月、全身倦怠感・発熱・黄疸・糖尿病の増悪(BS;700mg/dl)を認め、同年5月当科受診。入院時には腹部圧痛を認めず、T-Bil 11.0 mg/dl,GOT 135 IU/l,GPT 204 IU/l,ALP 1650 IU/l,S-AMY 422 IU/lと黄疸・肝胆道系酵素の上昇、腹部USではduct penetrate s...
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- 特発性胆道穿孔の1例
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重政 有(佐世保中央病院 外科)
特発性胆道穿孔の原因として膵管胆管合流異常との関連が指摘されている。小児例では先天性胆道拡張症の合併症として胆道穿孔の報告例が散見されるが、成人例はきわめてまれである。今回膵管胆管合流異常が原因と考えられた特発性胆道穿孔の成人例を経験したので報告する。症例は44歳男性。主訴は腹痛、嘔吐。2002年8月23日19-24時の間ビール1Lを飲酒した後、8月24日0時30分頃突然心窩部痛出現しその後嘔吐し...
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- 興味ある形態を呈した出血性胃ポリープの1例
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西嶌 慎二(原三信病院 消化器科)
症例は、85歳女性。高血圧症で近医通院中であった。近医にて、1999年11月より貧血あり、鉄剤投与にて経過観察とし、1ヶ月後には一時改善していたが、2000年5月よりふらつき、6月より黒色便、強い貧血も出現しため、胃X線透視を行い、胃体下部前壁に隆起性病変を認め、Hb 5.1g/dlと低下していたため、当院紹介、精査加療目的にて入院となった。 入院時、Hb 4.4g/dlと強い貧血を認め、輸血を...
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- MTX-5FU-low dose CDDPが奏効した骨髄癌腫症、DIC、両側硬膜下血腫、全身骨転移を伴った胃癌の1例
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徳光 陽一郎(国家公務員共済組合連合会浜の町病院 内科)
骨髄癌腫症、DICを伴う胃癌に対し、我々はMTX-5FU-low dose CDDP療法にて加療し良好な治療成績が得られつつある。第78回支部例会にて骨髄癌腫症、血球貪食症候群、DICを伴う胃癌症例に対し、本療法にてCRとなり長期生存した症例を報告した。今回、新たな症例を経験したので報告する。症例は53歳男性。H14年3月より腰痛と両下肢の脱力が出現。近医整形外科に入院しDICと全身多発骨転移を指...
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