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検索結果は19件です。

SLEの経過中に発生した肝血管筋脂肪腫の一切除例
大平 洋明(宮崎大学 医学部 第二内科)
【はじめに】今回我々は, 発症前の画像が確認されたSLE腎症に発生した肝血管筋脂肪腫の1切除例を経験したので報告する.【症例】61歳、女性。1982年よりSLEのためステロイドによる治療を受けており, 1999年SLE腎症のため当院第一内科に入院, 血液透析を導入され, 以後近医にて維持透析を受けていた。2005年夏頃より労作時に動悸が出現するようになり10月に当院を受診, 胸部CTにて肝外側区域...

第087回九州支部例会

FOLFOX4による治療中に興味深い腫瘍進展を認めた大腸癌術後再発の一剖検例
首藤 充孝(大分大学 医学部 消化器内科)
症例は79歳男性。1998年に大腸癌の手術を施行された。2004年7月に後腹膜腫瘍を指摘、生検にてadenocarcinomaと診断され、大腸癌の転移によるものと考えられた。TS-1 80mg/day内服を開始し効果を示したが、6クール目以降CEAの上昇を認めたためTS-1+CPT-11に変更。腫瘍はその後も増大傾向でありCEA上昇が続くため、2005年7月よりFOLFOX4(オキサリプラチン・ロ...

第087回九州支部例会

腹腔鏡補助下小腸切除術を施行したGISTの一例
木下 真理子(医療法人同心会 古賀総合病院 )
【目的】腹腔鏡補助下に摘出したGISTの一例を報告する。【症例】78歳,女性。近医にて外来透析施行中であったが、2003年6月中旬頃より黒色便出現。同院で上部消化管内視鏡受けるも異常は指摘されず、合併した貧血に対し造血剤の投与をうけ経過観察されていた。7月25日、近医にてHb 5.5 g/dlと貧血の増悪を指摘され入院。再度上部消化管内視鏡検査を受けたが異常は指摘されなかった。7月29日、精査加療...

第087回九州支部例会

高カロリー輸液療法にて肝障害を生じ、infliximabが著効したクローン病の一例
吉廣 優子(国立病院機構 嬉野医療センター)
抗TNF-α モノクローナル抗体 infliximabが難治性クローン病の治療薬として認可されて以来、クローン病の治療法は大きく前進した。今回、クローン病の治療の基本となる栄養療法の一つである完全静脈栄養療法により肝障害をきたし、治療に難渋していたクローン病に対してinfliximabが著効した一例を経験したので報告する。症例は22歳女性。15歳の時に直腸腟瘻にて発症。大腸内視鏡検査では、多数のア...

第087回九州支部例会

消化管出血で発見された転移性胃悪性神経鞘腫の一例
遠崎 愛(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
症例は72歳、男性。高校生の時より体表に神経線維腫が多発し、von Recklinghausen病と診断されていた。平成14年10月左下腿の腫瘤が増大したため当院皮膚科で切除術を受け、悪性神経鞘腫と診断された。以後同科で経過観察していたが、平成17年5月より食欲不振が出現し、2ヶ月で約20kg体重が減少した。7月中旬から下血があり、高度の貧血(Hb 6.5)を認めたため7月22日当科に紹介された。...

第087回九州支部例会

骨盤内腫瘍として発見された直腸GISTの一例
頼田 顕辞(宮崎大学 医学部 付属病院 第2外科)
症例は78歳女性。2005年5月めまいと全身倦怠感を主訴に近医を受診。貧血を認め,超音波検査にて骨盤内腫瘍を疑われ,同年6月当院産婦人科へ紹介となった。内診及び直腸診上,腫瘤は膣と直腸との間に位置し,表面平滑,弾性硬,可動性不良な手拳大の腫瘤であった。MRI上では,腫瘤は11×10×8.5cm大,境界は比較的明瞭で,内部はT2強調像で軽度高信号,一部に変性壊死と思われる強高信号域が存在した。大腸内...

第087回九州支部例会

術前診断が困難であった胃神経鞘腫の1例
岡本 麗子(済生会熊本病院消化器病センター)
症例は60歳男性。平成12年の健診で、上部消化管内視鏡検査にて前庭部前壁に20mm大の胃粘膜下腫瘍を指摘された。以後、1年に1回、健診での上部消化管内視鏡検査を受けていたが、大きさ、形態に変化なく経過観察されていた。平成17年11月の検診での上部消化管内視鏡検査にて、軽度増大傾向が疑われ、平成17年12月に当科外来紹介受診。当科での上部消化管内視鏡検査では前庭部前壁に20mm大の bridging...

第087回九州支部例会

若年男性に発生した特異な胆道奇形を合併する下部胆管癌の一例
工藤 康一(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は37歳男性。元来健康。平成17年9月に眼球黄染を指摘された。その頃より全身倦怠感、食思不振、掻痒が見られ始めた。近医を受診したところ、採血で著明な胆道系酵素上昇と黄疸を指摘され、当院へ精査加療目的で入院となった。入院時の血液検査では、肝胆道系酵素の上昇とビリルビン上昇(T-Bil 5.1mg/dl)、腫瘍マーカーの上昇(DUPAN2 190 IU/ml)を認めた。アミラーゼ、γグロブリン、I...

第087回九州支部例会

シェーグレン症候群に合併した肝機能障害の2例
中川 兼康(国家公務員)
【症例1】 31歳 男性.機会飲酒。常用薬剤なし.27歳時より体幹、四肢に皮疹の出現、消退を繰り返していた.2002年10月肝機能障害のため入院した.身長 175.8 cm, 体重 104 kg, BMI 33.7, 前胸部・左前腕・左大腿に発赤、掻痒を伴う皮疹を認めた.T.bil 0.42 mg/dl, D-bil 0.18 mg/dl, AST 68 IU/l, ALT 198 IU/l, A...

第087回九州支部例会

EMR-C用透明キャップを用い十二指腸下行脚の誤嚥義歯を摘出した1例
松本 恵輔(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター)
【症例】症例は72歳男性。平成17年12月30日、食事中に部分入れ歯を誤嚥し12月31日近医を受診した。腹部単純レントゲン写真にて上腹部に義歯を認め当院紹介となった。当院で施行した腹部CT検査では義歯は胃を通過しており、自然排泄を期待し経過を観察したが停滞するため1月5日上部消化管内視鏡検査を施行した。義歯は十二指腸下行脚に存在しファーター乳頭よりやや肛門側の十二指腸粘膜にブリッジの部分が突き刺さ...

第087回九州支部例会

腹腔鏡下胃分節切除術を施行した鳥肌胃炎を伴う早期胃癌の一例
山田 直史(古賀総合病院 外科)
【はじめに】若年者に多く見られHelicobacter pylori (HP)感染によると考えられている鳥肌胃炎に胃癌とりわけ未分化型胃癌が合併した症例の報告が近年増加している。今回我々も鳥肌胃炎の合併した早期胃癌を経験し、腹腔鏡補助下胃分節切除術を施行したので報告する。【症例】患者は36歳、女性。2005年10月21日、人間ドックでの上部消化管内視鏡で鳥肌胃炎と胃体中部前壁に退色調で不整形の陥凹...

第087回九州支部例会

胃神経鞘腫の一例
久保倉 尚哉(九州大学病院病態機能内科学 )
症例は71歳、男性。2003年に左第一趾の悪性黒色腫に対し、当院皮膚科で左第一趾切断術施行された。2005年9月の経過観察目的で腹部CTを行ったところ、胃体部外側壁に腫瘤を指摘され、当科へ紹介された。胃X線、内視鏡検査では体上部大弯前壁寄りにbridging foldを伴う平滑な粘膜下腫瘍を認めた。同病変はCT、MRIではφ2cm大の比較的均一な充実性腫瘤として認められ、超音波内視鏡では、第4層と...

第087回九州支部例会

サイトメガロウイルス肝炎合併を契機にHCV-RNAが陰性化したC型慢性肝炎の1例
塩穴 真一(大分県立病院消化器腎臓内科)
HCVと他の肝炎ウイルスの重複感染については、病態を進展させる可能性がある一方、ウイルス干渉作用により、片方のウイルスの増殖が抑制されるという報告がある。今回サイトメガロウイルス肝炎合併を契機に、HCV-RNAが陰性化したC型慢性肝炎の1例を経験したので報告する。【症例】31歳、男性【主訴】皮膚黄染【現病歴】10年前にアルコール性肝炎指摘され、内科的治療にて改善した。以後、肝機能異常を指摘されたこ...

第087回九州支部例会

多彩な消化管病変を呈したマントル細胞リンパ腫の一例
江頭 一成(九州大学病院病態機能内科学)
症例は70歳、男性。2005年10月より両顎下腺腫脹を自覚し、近医を受診した。両顎下、右頸部、両腋窩リンパ節腫脹に加え、上部内視鏡で胃に腫瘤を認め、生検で悪性リンパ腫が疑われたため、11月9日に当院入院となった。入院までの2ヶ月で約10kgの体重減少も認め、現症で、顎下、頚部、腋窩のほか、鎖骨下・鼠径リンパ節腫脹も腫大しており、腹部正中右に手拳大の腫瘤を触知した。上部消化管X線・内視鏡検査で下部食...

第087回九州支部例会

術前薬物療法後に切除した胃GISTの2例
加茂 泰広(長崎大学 大学院 移植・消化器外科)
【はじめに】Gastrointestinal Stromal Tumor (GIST)の治療の原則は腫瘍の完全切除であるが、切除不能例に対しては薬物療法が適応となる。ガイドラインによればGISTに対してネオアジュバントを行う場合は、生検による確定診断が望ましいとされている。しかし、組織採取困難であることも多く、治療方針決定にはしばしば難渋する。【症例1】50歳、女性。腹部全体を占める巨大腫瘍にて精...

第087回九州支部例会

MDSを合併した十二指腸悪性リンパ腫の一例
島田 展裕(財団法人 慈愛会 今村病院 消化器科)
症例は70歳代女性。主訴は胸やけ。既往歴は平成6年頃腰椎椎間板ヘルニア。平成13年に尋常性疣贅、骨髄異形成症候群(MDS)。現症は平成17年6月13日に胸やけを主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部から上十二指腸角にかけて腫瘤を認め、生検で悪性リンパ腫が疑われ6月27日当院紹介入院となった。入院時検査所見成績はWBC 3300, RBC 209×104、Hb ...

第087回九州支部例会

急性虫垂炎を契機に発見された成人腸回転異常症の1例
伊藤 創太郎(国立病院機構 長崎医療センター 外科)
症例は35歳、女性。心窩部不快感に続く下腹部痛を主訴に近医受診。鎮痛剤などの処置後一旦帰宅するも、症状増悪し再受診。急性腹症疑いにて当院救急外来紹介となった。理学的には下腹部正中を最強点とした腹部全体の圧痛および反跳痛、筋性防御を認めた。体温37.8℃、脈拍85/分。血液生化学上、WBC 20500/μl、4.mg/dl。腹部CT上、骨盤腔内正中に肥厚した虫垂と、中等量の液体貯留を認めた。また、全...

第087回九州支部例会

特異な画像所見を呈した肝内真菌感染症の一例
竹之下 ふみ(佐賀大学 医学部 内科)
【症例】29歳男性。既往歴に特記事項なし。2005年8月より全身倦怠感、咳嗽、発熱出現。前医にてWBC 35100/μl、RBC 181万/μl、Hb 12.0 g/dl、胸腹部CTにて頸部、腹腔内リンパ節の腫大が多数認められ、呼吸状態不良、pre-DIC所見があることから血液疾患を疑い全身化学療法が行われた。しかし腹痛症状や呼吸状態の悪化が認められたため、同年10月当院転院となった。入院時WBC...

第087回九州支部例会

大腸結核に併存した早期大腸癌の一例
田之畑 佐也佳(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
症例は90代女性。平成18年1月下旬、直腸脱を主訴に近医を受診。腹部膨満、貧血を認め下部消化管内視鏡検査を施行。上行結腸に多発する潰瘍・潰瘍瘢痕を認めた。潰瘍辺縁の生検にて高分化型腺癌を認め、精査目的で当院紹介入院。当院で施行した下部消化管内視鏡検査では、回盲弁の開大、盲腸~上行結腸に多発する潰瘍瘢痕を認め陳旧性大腸結核と診断。また、肝弯曲部に辺縁に隆起性病変を伴う陥凹性病変を認めた。内視鏡検査上...

第087回九州支部例会