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検索結果は19件です。

膵癌に伴う癌性疼痛の疑いにEUSFNA/EUSCPNを同時に施行した1例
田中 育太(高松市民病院 消化器内科)
症例は64歳男性。2013年5月より腰背部痛を自覚し近医を受診。CTにて膵腫瘍を疑われ、6月上旬当院外科に紹介された。CT上、膵頭体部の腫瘍は尾側膵管の拡張を伴い上腸間膜動脈への浸潤を認め、後腹膜や胃周囲リンパ節転移も疑われた。ERCPでは、胆管浸潤を疑う所見なく、主膵管は頭部で途絶し尾側膵管は造影されずガイドワイヤーも狭窄部を通過せず、膵液細胞診と生検を施行したが確定診断を得られなかった。画像所...

第100回四国支部例会

ペグインターフェロン+リバビリン投与中、自己免疫性溶血性貧血を合併したC型慢性肝炎の1例
谷内 恵介(高知大学 医学部 薬理, 高知大学 医学部 消化器内科)
【症例】64歳男性。【現病歴】genotype 1b、高ウイルス量で、2006年(57歳時)にペグインターフェロン(Peg-IFN)α2b+リバビリン併用療法を受けたが、12 kgの体重減少と全身倦怠感のため両剤を21週で中止している。中止時Hbは11 g/dlで、8週後には14.7 g/dlまで回復した。2012年12月に再治療を希望して来院、Peg-IFNα2a 90 μg/wk、リバビリン4...

第100回四国支部例会

ヘリコバクター・ピロリの一次除菌によると思われるアナフィラキシー・ショックの1例
田中 良憲(松山市民病院)
症例は60歳代男性。生来健康であった。これまでに薬物アレルギー・食物アレルギー・アレルギー疾患などはなかった。今回腹部不快感に対して上部消化管内視鏡施行。萎縮性胃炎を認めた。血清ヘリコバクター・ピロリ抗体陽性であったため、ランソプラゾール・クラリスロマイシン・アモキシシリンによる一次除菌を施行した。初回内服10分後に強い悪来院時寒と気分不良が出現した。全身の発赤、四肢の冷汗、呼吸苦出現したため当院...

第100回四国支部例会

異時性肝転移および骨転移をきたしたHER2陽性早期胃癌の1例
前田 広道(高知大学 医学部 がん治療センター)
【目的】11 mmの病巣に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 後、追加切除として腹腔鏡補助下幽門側胃切除術を施行し、術後肝転移、骨転移再発をきたしたHER2強陽性早期胃癌を経験したので報告する。【症例】65歳の男性。検診を契機に胃癌を発見され当院に紹介となった。上部内視鏡検査で11 mm大の表在陥凹型の胃癌を認め、生検で高分化型管状腺癌で、CT検査では所属リンパ節腫大、遠隔転移所見は認めず、E...

第100回四国支部例会

胃内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後に術後病理検査にて側方断端陽性となった早期胃癌症例についての検討
藤原 新太郎(香川大学医学部消化器神経内科)
【背景】近年、早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)は、径20mmを超える大型の病変や潰瘍瘢痕を伴う病変などを治療する機会が増えている。手術時間の短縮、偶発症の予防のため最小限の切除範囲の設定および根治切除率の改善にはESD術前の病変部位の正確な側方範囲診断が重要である。しかしながら、術前に色素内視鏡や画像強調内視鏡など検...

第100回四国支部例会

術後早期に発症した膵管内乳頭粘液性癌による播種性骨髄癌腫症の1例
木岐 淳(高知大学 医学部 消化器内科)
【症例】60歳台、男性。【主訴】発熱、意識障害。【現病歴】2006年よりアルコール性慢性膵炎にて近医で加療されていた。2012年9月に発熱、腹痛を認め近医を受診し慢性膵炎の急性憎悪と診断され入院加療された。その後膵病変の悪化を認め11月に紹介となる。【第1回目入院後経過】CTでは膵頭部に径5cmの嚢胞性病変と胆管拡張を認めた。ERCPでは粘液にて著明に開大した膵管口を認め、主膵管は狭窄を伴わず著明...

第100回四国支部例会

糞石によるメッケル憩室穿孔の一例
木田 裕子(さぬき市民病院 内科)
【はじめに】メッケル憩室は胎生期に中腸から分離した卵黄管の遺残による小腸憩室で、剖検例の1~2%、開腹手術の0.07~0.55%に発見されるとされている。多くは無症状に経過し、合併症の発現率は4.2%との報告がある。合併症の中で穿孔の頻度は本邦では6~7%といわれている。
【症例】40歳代男性。主訴は右下腹部痛。2か月前に憩室炎のため他院で入院加療歴あり。平成25年6月中旬、右下腹部痛のため...

第100回四国支部例会

診断に難渋した大網原発EGIST
尾立 磨琴(香川県済生会病院 消化器内科, 香川大学医学部 消化器・神経内科)
消化管外から発生するGISTは稀であり,extragastrointestinal stromal tumor(EGIST)と呼称される.EGISTは主に腸管膜や大網,後腹膜等の軟部組織から発生し,消化管と交通がない,GIST類似組織像を示す,CD117陽性,の3項目を満たすことが診断基準とされる.今回我々は,悪性褐色細胞腫との鑑別に難渋した大網原発EGISTを経験した.【症例】60才台前半,男性...

第100回四国支部例会

Repeat TAE後、everolimusを導入した膵神経内分泌腫瘍の2例
浅木 彰則(国立病院機構 四国がんセンター 消化器内科)
【症例1】60歳代 男性、2007年に膵尾部に6.8cm大の腫瘍を指摘され当院紹介となり、膵体尾部切除を施行した。病理はWell-differentiated endocrine carcinoma:pT4N0M0 pStage4A (規約)、Ki67指数は8%でWHO分類2010ではNET G2。2009年に肝転移再発を認めTAEを開始。2012年までに計9回のTAEを行った。しかし、腫瘍が多発...

第100回四国支部例会

当院でのエソメプラゾールを用いたヘリコバクター・ピロリ除菌療法の検討
野田 晃世(高松赤十字病院 消化器内科)
【目的】新規プロトンポンプ阻害薬(PPI)であるエソメプラゾール(EPZ)を用いたヘリコバクター・ピロリ除菌療法の効果と安全性を当院での治療実績から検討する。【方法】2011年9月~2013年6月に当院でヘリコバクター・ピロリ(Hp)感染症に対して除菌療法を行った症例のうち、PPIとしてEPZを含む3剤併用療法を行った症例(1次除菌89例、2次除菌33例)につき、除菌率、副作用の頻度等について検討...

第100回四国支部例会

新規RNA結合蛋白質による食道扁平上皮がんの発がん機構の解明
増田 清士(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 人類遺伝学分野)
【目的】RNA結合蛋白質は、遺伝子の転写後調節を行う重要な因子の一つであり、細胞増殖、アポトーシス、ストレス応答などを広範囲に制御している。また、一部のRNA結合蛋白質は大腸がんなどのがん組織で高発現しており、発がんや遠隔転移・薬剤耐性の誘導に関与していることが示唆されている。今回我々は、食道扁平上皮がんにおいてがん組織特異的に発現する新規RNA結合蛋白質(Squamous cell carcin...

第100回四国支部例会

切除不能胆嚢癌に対し化学療法後、根治的切除を施行した1例
山上 隆司(松山赤十字病院 肝臓・胆のう・膵臓内科)
【緒言】胆嚢癌は無症状に進行するために予後がきわめて不良で種々の治療を行ってもその5年生存率は3%以下と治療効果が低いのが現状である.その一方で切除不能進行胆嚢癌に対して化学療法を施行しdown stagingが得られ切除可能となった症例報告が散見されるようにもなってきた.今回,我々は術前PET-CTなどでstageIVbと診断された進行胆嚢癌に対し化学療法を行い,著しく奏功し根治切除しえた1例を...

第100回四国支部例会

門脈ガス血症を併発したノロウイルス胃腸炎の一例
山田 晴士(岡山医療センター 血液内科)
【はじめに】門脈ガス血症は腸管虚血等による粘膜障害、腸管内圧の亢進により生じる病態であり、死亡率が70%を超える重篤な病態である。【症例】83歳、女性【臨床経過】妄想性障害のため、精神科病院に入院中であった。2012年12月X日夜間に嘔吐下痢を発症。翌日の便検査でノロウイルス抗原が陽性であり、補液加療を行っていた。発症2日目の朝より、鮮血混じりの水様便が出現した。12時過ぎからは血圧低下、チアノー...

第100回四国支部例会

急性腹症を呈し、診断に苦慮した後腹膜嚢胞性リンパ管腫の1例
泉川 孝一(香川県立中央病院 消化器内科)
症例は28歳女性。20XX年9月16日、発熱と左側腹部痛が出現し、近医で施行した腹部CT検査にて膵炎が疑われ当院紹介となった。来院時、体温37.3度、左上腹部に強い痛みがあり筋性防御も認めた。腹部CT検査にて膵体尾部の膵実質は腫大し造影不良域を認め、腎下極以遠に及ぶ液体貯留があり、また小網内と膵尾部尾側の前腎傍腔にそれぞれ長径96mm、94mmの嚢胞性病変を認めた。血液検査では白血球数、CRPの軽...

第100回四国支部例会

癌化学療法中にHBV-DNA値が変動した2例
灘野 成人(独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター)
【はじめに】2013年5月に免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドラインが改訂された。これを順守することでB型肝炎の再活性化は確実に予防できる。今回、我々は癌化学療法中にHBV-DNA値が変動した2例を経験したので報告する。【症例1】70歳代 女性。約10年前、初めてB型肝炎の指摘を受けた。平成23年2月に右乳癌にて乳房切除術、腋窩リンパ節廓清術(T1N0M0,StageI)を施行。1...

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ヘリコバクターピロリの初感染によると思われる AGMLの1例
寺西 浩司(医療法人社団豊南会 香川井下病院)
成人になってのヘリコバクターピロリ感染はまれと言われている。明らかな感染経路としては、以前は消毒の不十分内視鏡を介しての感染が指摘されていたが、洗浄消毒がきちんとなされるようなった今日ではその報告もなくなっている。今回、ヘリコバクターピロリの初感染によると思われるAGMLの1例を経験したので報告する。症例は20才代後半の男性で主訴は心窩部痛である。既往歴は5才頃脱腸で手術、家族歴は特になし。嗜好は...

第100回四国支部例会

当院でのABC検診の運用について
寺西 浩司(医療法人社団豊南会 香川井下病院)
2013年2月に広くヘリコバクターピロリ陽性患者に対して、除菌療法が保険適応となり、検診で来院された方に対する対応方法も考慮すべき時代になった。それまでは、可能性のある人には、毎年の検診での上部消化管内視鏡検査を受けるように勧めていた。しかし、今回の保険適応を機会にその可能性のある方には告げて、希望者には引き続いての保険診療の中でのヘリコバクターピロリ検査、さらに、除菌療法を行うようにしている。 ...

第100回四国支部例会

メサラジンのアレルギーにて増悪した潰瘍性大腸炎の2例
国吉 宣俊(国吉病院 消化器内科)
メサラジンは炎症性腸疾患に対する基準治療薬として汎用されている.今回我々はメサラジン投与によって潰瘍性大腸炎の増悪した2例を経験したので報告する.症例1:47歳女性,下痢,下血にて近医より紹介.左側結腸型潰瘍性大腸炎に診断にてPSL,5-ASA(アサコール)TPNにて加療.入院10日目より発熱・腹痛・下血増悪.抗生剤・GCAP・免疫調節剤等に全く反応なく中毒性巨大結腸症を併発し緊急手術となった.後...

第100回四国支部例会

肝機能障害、皮疹を契機に発見された梅毒の一例
石川 紋子(高知医療センター 消化器内科)
症例 50代 男性主訴 皮疹、肝障害現病歴 2012年5月初旬頃より心窩部痛、体幹、上肢を中心に皮疹を認め5月8日前医受診。皮疹に対し抗アレルギー剤内服で経過観察していたが、皮疹改善なく血液検査で肝機能障害、腹部エコーで総胆管拡張認めるため精査加療目的に5月16日当科紹介となった。当院での血液検査で肝・胆道系酵素上昇、炎症反応上昇認めCTで明らかな総胆管結石は認めなかったが、排石後の可能性を疑い入...

第100回四国支部例会