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検索結果は116件です。

EUSガイド下膿瘍ドレナージの有用性 (膵炎後の膵および膵周囲浸出液貯留を除く)
久居 弘幸(伊達赤十字病院 消化器科)
膵炎後の膵および膵周囲浸出液貯留に対するEUSガイド下ドレナージは有用なmodalityのひとつであるとされている。一方で同様の手技を応用した縦隔や腹腔内膿瘍などに対するEUSガイド下ドレナージの報告も増加しつつある。
2003年11月~2012年11月までに、膵炎後の膵および膵周囲浸出液貯留を除く8例 (52~88歳、平均73歳、男性4例、女性4例)にEUSガイド下膿瘍ドレナージを施行...

第112回北海道支部例

中結腸動脈瘤破裂に対しコイル塞栓術を施行した1例
山本 至(市立室蘭総合病院 消化器内科)
【症例】78歳,男性
【主訴】腹部膨満感
【現病歴】H23年12月,脳梗塞の疑いで当院脳神経外科入院中に腹部の膨満感を発症した.腹部単純CTで膵腹側に腫瘤影を認め,腫瘍性病変の可能性を考え造影CTを撮影したところ,上腸間膜動脈分枝に腹腔内ならびに腸間膜内への出血を伴った直径8mm程度の動脈瘤が発見された.Hb8.5と貧血の進行も見られており,当日中に緊急血管造影検査を行った.上腸間膜動...

第112回北海道支部例

MDCTのmultiplanar refomation像が術前診断に有用であった盲腸軸捻転症の2例
杉山 隆治(市立旭川病院 消化器病センター)
盲腸軸捻転症は結腸軸捻転症の中でも比較的まれな疾患である。今回我々はMDCTのmultiplanar refomation(MPR)像が診断に有用であった盲腸軸捻転症の2例を経験したので報告する。症例1.58歳女性。腹部膨満、腹痛を主訴に近医を受診し、グリセリン浣腸施行するも排便なく、当院救急外来に紹介となった。CTのMPR像により腸管の軸捻転による絞扼性イレウスと診断し、緊急手術を施行した。開腹...

第112回北海道支部例

粘膜下腫瘍様の形態を呈した胃癌の1例
横山 文明(KKR札幌医療センター 消化器内科)
症例は72歳女性。近医で行われたEGDで胃体中部大彎に潰瘍性病変を認め、生検で癌を疑われ当科紹介となった。当科で施行したEGDでは表面に潰瘍を伴う粘膜下腫瘍を認めた。内視鏡所見からは粘膜下腫瘍様の胃癌を疑い再度生検を施行したがGroup2の結果であった。組織学的診断目的にEUS-FNAを行ったが結果はGroup1であった。EUSで病変の主座は粘膜下層と診断され完全生検目的にESDを試みたが、腫瘍中...

第112回北海道支部例

腸閉塞で発症しメタリックステント挿入後に腹腔鏡下結腸切除を施行しえた直腸癌の一例
定岡 邦昌(北海道社会保険病院 消化器センター)
症例は70歳台男性。平成24年9月便秘・腹痛を自覚し近医を受診。るいそう・貧血が著明で腸閉塞が疑われたため翌日当科を紹介受診、即日入院となった。腹部単純X線で大腸閉塞が疑われCTで直腸S状部に全周性腫瘍性病変を認め、同病変による腸閉塞と診断した。入院初日に緊急大腸内視鏡を行い、腫瘍による狭窄部位にメタリックステント(Boston Scientific社製WallFlex Colonic Stent...

第112回北海道支部例

当科における胆膵疾患Interventional EUSの検討
林 明宏(琴似ロイヤル病院 消化器病センター)
【背景と目的】EUSガイド下穿刺術を用いた膵胆道疾患の治療手技としてInterventional EUSが近年積極的に行われている。今回、EUSガイド下における肝内胆管/肝外胆管ドレナージ(EUS-HGS/EUS-CDS)、ランデブー(EUS-RV)、膵管ドレナージ(EUS-PD)、嚢胞ドレナージ(EUS-CD)、腹腔神経叢ブロック(EUS-CPN)について、当施設における治療成績を検討したので報...

第112回北海道支部例

当院における腸間膜静脈血栓症の検討
乙黒 雄平(札幌厚生病院 消化器科)
【目的】腸間膜静脈血栓症は比較的稀な疾患であり,治療経過や予後について検討した報告は少ない.今回当院において経験した腸間膜静脈血栓症について治療経過,予後について検討した.【方法】最近10年の当院における腸間膜静脈血栓症で基礎疾患に肝硬変の無い患者を対象に上記項目について検討した.【結果】症例1.50代男性.主訴は下血.既往歴に糖尿病.感染性大腸炎で入院中の腹部CTでSMVに血栓を認めた.原病の治...

第112回北海道支部例

腹部エコー検査前に食事を摂ると検査できないのかについて.
仲野 一平(苫小牧市立病院 消化器内科)
【背景】腹部エコー検査は,ほとんどの病院で絶食にて行う事が多い.それは,食事に伴い空気が消化管の中に入り込み,消化管の背側臓器の観察に支障を来すという事や,食事の影響で胆嚢が収縮するために胆嚢内部を描出する事が困難になるという理由が一般的である.しかし,肝硬変などの患者にとって絶食は大きな体への負担になり,糖尿病でインスリン治療を行っている患者の治療の障害ともなる.【目的】食事前後における腹部エコ...

第112回北海道支部例

悪性リンパ腫治療中の高齢者に発生した形態学的胃リンパ球浸潤癌の1例
中村 幸雄(札幌医科大学 医学部 第一外科)
【背景】癌組織内に著明なリンパ球浸潤を伴う胃癌症例の予後が良好であるという報告があり、その後、癌に対する宿主反応として間質に浸潤したリンパ球の関与が予後良好な理由として報告され、注目されてきた。今回、我々は悪性リンパ腫の加療中に胃内潰瘍性病変として発見された形態学的胃リンパ球浸潤癌の1 例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】90代女性。腋窩および背部皮内の腫瘤性病変のため近医受...

第112回北海道支部例

当院におけるC型肝炎三剤併用療法の導入時期による比較
木村 睦海(札幌厚生病院 第三消化器科)
【対象と方法】2011年12月から2012年10月までに当院にてペグインターフェロンα-2a(PEG-IFN)、リバビリン(RBV)、テラプレビル(TVR)による三剤併用療法を開始した69症例を対象とし、導入初期の34症例と、後期の35症例に分けて、背景因子・投与量・ウイルス動態等について検討した。PEG-IFN、RBV、TVRの初期投与量は原則、厚労省研究班のガイドラインに従った。【結果】1)背...

第112回北海道支部例

胃glomus腫瘍の一例
山本 桂子(恵佑会第2病院 消化器内科)
(症例)20歳代女性
(主訴)貧血
(現病歴)平成24年6月から頭痛、動悸を自覚。近医にて感冒と診断されNSAIDを含む内服薬を処方。その後、黒色便を自覚したが、自然に消失した。7月になり歩行時の動悸が増悪し、7月10日に前医受診した。血液検査で高度の鉄欠乏性貧血、上部内視鏡検査で胃前庭部に粘膜下腫瘍を認めたため、当科紹介となった。
上部消化管内視鏡検査では前庭部前壁に3.0cm...

第112回北海道支部例

胸腔鏡に実施する食道癌サルベージ手術の手術成績
七戸 俊明(北海道大学 消化器外科II)
(はじめに)食道癌のサルベージ手術は、R0手術が実施可能であった場合には長期生存が期待できるが、術後合併症や手術関連死亡が多いとされている。当科ではサルベージ手術に対しても通常手術と同様に手術症例全例に対して胸腔鏡下食道切除術を施行しているので、その術式と成績について報告する。
(対象)1998年から2012年までのサルベージ食道切除術を行った22例
(術式)T2以深の症例や、T4のd...

第112回北海道支部例

当院における超音波内視鏡下ドレナージ術の検討
碇  修二(北海道消化器科病院 内科)
【対象】超音波内視鏡下ドレナージ術を試みた20例(膵仮性嚢胞6例(EUS-PCD)、術後膿瘍6例(EUS-AD)、胆道2例(EUS-BD1,EUS-GBD1)、膵管3例(EUS-PD)、輸入脚3例(EUS-ALD)につき検討を行った。【結果】1)EUS-PCDは手技成功率6/6(100%)であり、全例で嚢胞の縮小/消失を認めたが、嚢胞が多発していた1例では初回治療のみでは完治得られず、後日EUS下...

第112回北海道支部例

O157LPS抗体にて診断されたO157感染症の1例
寺門 洋平(札幌厚生病院 第一消化器科(胃腸科))
症例は15歳女性,腹痛・発熱および水様性下痢にて当院受診,整腸剤および抗生剤を投与するも腹痛が持続したため,加療目的に入院となった.入院後下血が出現したため,大腸内視鏡検査(以下CS)を施行したところ,大腸粘膜の著明な肥厚・うっ血・易出血性を認めた.感染性腸炎を疑い,便および大腸粘膜から培養検査を施行するも,病原菌は検出されなかった.その後,急速な尿量減少・腎機能障害および貧血の進行し全身状態が悪...

第112回北海道支部例

電子ラジアル型超音波内視鏡の有用性と新展開(第3報)―膵疾患の診断におけるReal-time tissue Elastographyの有用性―
長川 達哉(JA北海道厚生連 札幌厚生病院 第2消化器科)
【背景】電子ラジアル型超音波内視鏡(ER-EUS)は2002年に臨床応用されて以来,観測装置のフルデジタル化,多機能化,内視鏡機器の改良(360°走査可能な探触子配列)などの技術導入が継続的に行われ,次世代超音波内視鏡システムとして長足の進歩を遂げている.今回は膵疾患の診断におけるER-EUSの有用性を画質およびColor Doppler Imaging(CDI)画像に加え,組織弾性イメージング(...

第112回北海道支部例

膵管内管状腺癌に由来する浸潤癌の1例
長川 達哉(JA北海道厚生連 札幌厚生病院 第2消化器科)
症例は65歳女性.高血圧症にて近医受診中,肝機能異常を指摘され当科へ紹介となる.体外式超音波検査(US)では膵頭部に最大径約25mm大の低エコー腫瘍を認め,尾側膵管拡張を伴っていた.また腫瘍辺縁にて総胆管は狭窄像を呈し,上流胆管の拡張を認めた.膵胆管造影検査(ERCP)では下部胆管に狭窄を認め,膵頭部の主膵管には表面結節状の腫瘍が充満し,腫瘍より尾側の膵管は造影されなかった.超音波内視鏡検査(EU...

第112回北海道支部例