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検索結果は116件です。
- 顕性小腸出血におけるカプセル内視鏡検査施行後バルーン内視鏡検査施行の判断基準
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藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター)
【背景・目的】カプセル内視鏡検査(以下CE)は低侵襲であり,原因不明の消化管出血(OGIB)症例の診断において有用である.一方,ダブルバルーン小腸内視鏡検査(以下DBE)は出血責任病変の診断・治療に優れている.そのためCEとDBEの使い分けが重要となる.当院では2004年10月から2012年9月までに834回(経口270回・経肛門564回)のDBEを行っている.また2009年よりCEを導入し,42...
第112回北海道支部例 >
- Telaprevir/Peg-IFN/RBV3剤併用療法を施行した血友病合併C型慢性肝炎の1例
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由崎 直人(斗南病院 消化器内科)
C型慢性肝炎に対するTelaprevir/Peg-IFN/RBV3剤併用療法は2011年11月より保険診療が可能となり1年余りが経過した。これまで多数の治療経験が報告されているが、その一方で血液製剤使用されC型肝炎に感染した血友病患者に対する本治療経験の報告は乏しく、その安全性についても十分に検討されていない。今回我々は、血友病合併C型慢性肝炎に対して、Telaprevir/Peg-IFN/RBV...
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- 剖検により判明した虫垂粘液腺癌の1例
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藤井 亮爾(KKR札幌医療センター 斗南病院 腫瘍内科)
症例は69歳男性、背部痛を主訴に他院を受診し、血液検査にてCA19-9 4847 U/mlと異常高値を指摘され、精査、加療目的に当院を受診した。CTでは腹水の貯留、腸間膜に軽度濃度上昇と小結節を認め、腹膜播種と考えられた。腹水穿刺を行ったところ、黄色、高粘調度の腹水が得られ、細胞診では腺癌が検出された。原発巣検索目的に施行した上部内視鏡検査では胃潰瘍、下部内視鏡検査では横行結腸の粘膜に浮腫状の変化...
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- 当センターにおける胃SM癌に対するESDの治療成績
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北岡 慶介(小樽掖済会病院 消化器病センター)
当センターにおける胃SM癌に対するESDの治療成績を検討した.2005年1月から2012年12月までの期間において,当センターで実施された胃腫瘍性病変に対するESD468症例中,SM癌は19例存在した.そのうち適応拡大病変の基準を満たすものは2例であった.SM癌に対する術前診断の深達度正診率は42.1%(19例中8例)であった.ESDに伴う穿孔・後出血などの偶発症は認められなかった.病理組織学的に...
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- 3phaseCTにて出血源を明瞭に抽出され診断した直腸出血の一例
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小松 悠弥(小樽掖済会病院消化器病センター)
症例は85歳男性.平成24年10月中旬より前医に腰痛精査目的に入院中であったが,10月下旬に鮮血様下血を認めた.同日下部消化管内視鏡検査を施行するも明らかな出血性病変は認めなかった.翌日上部消化管内視鏡検査を施行したが出血性病変は認めなかった.その後下血なく経過していたが,入院9日目の夜より下血が再度出現し,その後も下血が持続した.入院11日目朝まで計約7000mlの大量下血を認め,前回下血時に施...
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- 組織生検により術前診断できた主膵管型oncocytic type IPMNの一例
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吉田 幸成(札幌しらかば台病院消化器科)
主膵管型の膵IPMN(intraductal papillary mucinous neoplasm)は組織亜型としてintestinal typeが多く、oncocytic typeは非常にまれである。また、粘液産生の乏しいIPMNの場合ITPN(intraductal tubulopapillary neoplasm)など主膵管を主座に発育する他の粘液非産生腫瘍との鑑別を要する。今回われわれは...
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- 術前化学療法後に、肝左3区域・動門脈合併切除再建にて根治手術を施行し得た肝門部胆管癌の1例
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高野 博信(北海道大学 消化器外科2)
【背景】胆道癌術前化学療法に関しての報告例は少なく、安全性についてもまだ確立されてはいない。今回cStage4aの肝門部胆管癌に対し術前化学療法を行い根治手術可能であった1例を経験したので報告する。【症例】78歳、女性。持続する倦怠感と皮膚黄染を主訴に近医受診。USにて肝内胆管の拡張認め、CTにて肝門部にmassを認め、門脈左枝が高度狭窄を来たしていた。ENBD造影では左右肝管および前・後区枝で泣...
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- 大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)における穿孔の危険因子の検討
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水島 健(北見赤十字病院 消化器内科)
【背景】大腸腫瘍に対するESDは保険収載され,近年急速に普及しつつある.大腸ESDはその解剖学的特性(薄い腸壁,部位による屈曲した結腸襞の存在)の為に技術的難易度が高く,かつ穿孔の危険性も高い.【目的】大腸ESDに関して部位別の治療成績を比較検討することで技術的困難部位の検索を行うと共に,術中穿孔に関する危険因子を抽出する.【対象・方法】2009年11年から2012年10月までに北海道大学病院光学...
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- 胃型形質十二指腸癌の2例
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中村 正弘(札幌しらかば台病院 消化器科)
非乳頭部十二指腸癌は消化管原発悪性腫瘍において0.04-0.36%と稀な疾患である.発癌機序は大腸癌同様,腺腫の癌化がメインと考えられているが、de novo発癌・Brunner腺由来・迷入膵由来・胃上皮化生粘膜由来など,多様な発癌経路が考えられる。また、原発性十二指腸癌は元来腸型の粘液形質をもつと考えられていたが、近年胃型の粘液形質をもつ十二指腸癌の存在が報告されている。今回我々は2例の胃型形質...
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- 家族性大腸腺腫症(FAP)患者に対する徹底的な内視鏡的ポリープ摘除の治療成績
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平川 昌宏(札幌医科大学 第四内科)
【背景】FAPは、早期から大腸に発癌をきたす遺伝性疾患である。本疾患における大腸癌の予防法は大腸摘除術のみであるが、大腸内視鏡検査の普及や、血縁者のサーベイランスにより、未症状で腺腫が小さな段階で診断されるFAP患者も増え、日常診療においてはQOL維持の観点からも内視鏡的にポリープを摘除し、経過をみることも行われている。そこで、今回、FAP患者に対し当科にて内視鏡的ポリープ摘除を繰り返し行い、経過...
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- 網走厚生病院における積極的ESD導入後の2年間の検討
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阿部 暢彦(網走厚生病院 内科・消化器科)
【はじめに】我々は斜網地区における基幹病院である当院に2011年に赴任し積極的にESDを施行してきた。昨年はESD導入期の治療成績を発表したが今年は年次成績について検討したので報告をする。 【対象と方法】対象は2011年4月~2012年10月迄にESDを施行した55件57病変である。2011年4月~2012年3月迄(前期群)と2012年4月~2012年10月迄(後期群)に分けて治療成績をre...
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- 腫瘍進展範囲の診断が困難であった中部胆管癌の1例
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佐藤 大介(北海道大学消化器外科II)
【緒言】胆管癌における胆管狭窄の進行は,しばしば炎症と腫瘍性狭窄の鑑別に苦慮する.今回,われわれは上流側胆管の急速な進行を腫瘍進展と診断し,化学療法後に根治術施行した症例を経験したので報告する. 【症例】61歳男性,黄疸を主訴に前医受診.精査にてBm主体の胆管癌と診断された. Brへの進展を疑われ,3週後に当院消化器内科入院としERCP でBr狭窄の進行を認めた.生検でBrp根部よりaden...
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- 大腸憩室炎を外来で経過を見るためにエコー検査は有用である
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武藤 修一(苫小牧市立病院 消化器内科)
【背景】一般臨床において,大腸憩室炎はほとんどが軽症にとどまり,憩室内部の炎症と憩室周囲の限局的な膿瘍形成の状態となっていると考えられている.エコーは,その憩室周囲の膿瘍や脂肪織の炎症を評価する事ができる検査であり,水城らはエコー検査を用いる事で,外来治療が可能か判別できる可能性があると報告している(診断と治療,2006).【目的】我々も同様の腹部エコーによる画像診断を用いて憩室炎に対して外来治療...
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- 19年間の経過観察中に腫瘍の増大を認めた膵ガストリノーマの1切除例
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吉田 真誠(札幌共立五輪橋病院 消化器病センター 内科)
【症例】64歳女性. 【現病歴】1993年に背部痛・胃部不快感あり, 近医受診した. 膵腫瘤を指摘されたため, 精査目的に当院紹介となった. 腹部USで膵体部に大きさ19×14mmの境界明瞭で辺縁平滑, 内部均一な低エコー腫瘤を指摘された. 腹部血管造影や超音波内視鏡検査を施行されたが, 確定診断に至らず, また血清ガストリンなどのホルモン値に異常なく, 経過観察となった. 以後, 定期的に外来...
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- 当院における胃十二指腸ステント留置例の検討
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今井 亜希(札幌社会保険総合病院)
【背景】2010年4月に内視鏡的胃十二指腸ステント留置術(WallFlex Duodenal Stent)が保険収載され、悪性胃十二指腸狭窄に対する病態への有効性が報告されている。今回我々は、当院における同ステントの使用の治療成績について報告する。【対象と方法】2010年4月から2012年11月までに当院において、悪性胃十二指腸狭窄に対し内視鏡的胃十二指腸ステント留置術を行い、Boston Sci...
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- 胃底部に認める多発白色扁平隆起病変の後ろ向き検討
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大野 正芳(北海道大学 医学部 消化器内科)
【目的】Helicobacter pylori(以下HP)陰性者やプロトンポンプ阻害薬(以後PPI)服用者に、胃底腺ポリープが、HP感染者に過形成性ポリープが発生することは知られている。また、内視鏡的に両者と区別される多発性の白色扁平隆起病変を胃底部に認めることがある。今回はこの多発性の白色扁平隆起病変について後ろ向きに検討した。【方法】2012年4月~11月まで当院で施行された上部消化管内視鏡検...
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- 治療抵抗性C型慢性肝炎に対するTelaprevir等3剤併用療法の実臨床における効果
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青木 敬則(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【諸言】Telaprevir, Peg IFN, Ribavirin 3剤併用療法(TPR)は、国内第III相臨床試験において難治性C型慢性肝炎(CHC) 初回治療例ないし前治療再燃例に対する強力な治療効果を示したが、他方、前治療無効(NVR)例に対する成績は34.4%と報告されており、IL28β遺伝子型minor症例でもその治療成績は必ずしも良好とは言えない。これら治療抵抗性CHCに対する実臨床...
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- 急性胆石性膵炎に対する膵管ステント留置術 (第2報)
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久居 弘幸(伊達赤十字病院 消化器科)
【目的】急性胆石性膵炎 (ABP)に対する発症早期の内視鏡的治療 (EST・胆管ドレナージ)は有用である。内視鏡的膵管ステント留置術 (EPS)は、ERCP後膵炎予防や様々な膵疾患の治療に有用な手技であるが、ABPに対するEPSの有用性に関する報告は散見されるのみである。今回、ABPに対するEPSの有用性と安全性について検討した。 【方法】対象はH14年1月~H24年11月に経験したABP ...
第112回北海道支部例 >
- Pagetoid spreadを伴った肛門管低分化腺癌の1例
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大森 沙織(北海道大学大学院医学研究科 消化器内科学分野)
Pagetoid spreadを伴った肛門管低分化腺癌の1例【はじめに】乳癌が乳管を通じて乳頭・乳輪の表皮内に進展した状態をPaget病と呼称される。このPaget病ときわめて類似した臨床像・組織像を示すが、乳房以外の部分に生じるものを乳房外Paget病と呼ぶ。また、生殖器・泌尿器・直腸肛門の癌が皮膚に進展し乳房外Paget病と酷似した臨床像・病理組織像を呈することがあり、Paget spread...
第112回北海道支部例 >
- Pancreatic fluid collectionに対するEUSガイド下ドレナージの治療成績
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久居 弘幸(伊達赤十字病院 消化器科)
急性膵炎による膵および膵周囲浸出液貯留 (pancreatic fluid collection; PFC)は、interstitial edematous pancreatitisにより生じたAPFC (acute peripancreatic fluid collection)、pancreatic pseudocyst (PP)とnecrotizing pancreatitisにより生じたA...
第112回北海道支部例 >
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