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検索結果は45件です。
- 膵管ブラシ細胞診が診断に有用であった分枝型IPMC由来微小浸潤癌の一例
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池川 卓哉(神戸大学 医学部 消化器内科)
症例は66歳男性。2009年脳梗塞にて入院中、糖尿病・慢性腎不全の評価のために行った腹部CTで膵頭部に嚢胞性病変を指摘され、当科紹介された。超音波内視鏡(EUS)では、膵鈎部に主膵管と交通を有するぶどうの房状の約18mm大の嚢胞性病変を認め、分枝型IPMNが疑われた。内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)では、主乳頭は軽度開大しており、主膵管内には粘液を疑う透亮像を認め、膵鈎部に嚢胞が描出された。...
第095回近畿支部例会 >
- 経乳頭的ドレナージ術が奏功した胃切除後の巨大膵仮性嚢胞の2例
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安冨 栄一郎(神戸大学 医学部 消化器内科)
【症例1】 52歳女性。32歳で十二指腸潰瘍に対して、幽門側胃切除術+BillrothII法再建を施行。40歳時より計13回アルコール性慢性膵炎急性増悪で入退院を繰り返していた。2010年5月、飲酒後、腹痛を認めたため近医受診し、CTにて膵炎の増悪と膵頭部から肝門部まで広がる60mm大の膵仮性嚢胞を指摘された。保存的加療を行うも、腹痛や嚢胞径が改善しないため、当院へ転院となった。内視鏡的逆行性胆管...
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- 診断に苦慮したClostridium difficile 腸炎の一例
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木村 典世(北野病院 消化器内科)
症例は生来健康な74歳、女性。2011年2月、下痢や血便を認めたため、近医を受診。E. coli (O-25) 感染性腸炎と診断、入院加療となった。入院後CTM、MINO、LVFX、FOM等の抗生剤加療を受けるも症状改善せず4月当院に紹介転院となった。転院時、38℃以上の発熱、1日2行の下痢、下血を認めたが、腹部所見に特記すべき所見は認めなかった。採血にてWBC9900/μL、CRP8.5mg/d...
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- メサラジン投与中に間質性腎炎を発症した潰瘍性大腸炎の1例
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荒木 理(西神戸医療センター)
【症例】30歳代男性 【現病歴】10年前からの血便を主訴に当院外来を受診し,下部消化管内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断され,メサラジン 4 g/日の内服を開始した.内服7日目より39℃台の発熱と腰背部痛が出現し,近医の抗生剤治療(LVFX)でも解熱しないため当院外来を受診した.炎症所見の上昇と尿中白血球増多から尿路感染症が疑われ,精査加療目的に入院となった.【検査】血清クレアチニンは入院時より徐々に...
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- 多発リンパ節腫脹を伴う高齢者発症の自己免疫性肝炎の一例
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石破 博(公立山城病院)
症例は75歳,女性。主訴:肝機能異常に対する精査加療目的。現病歴:近医にて胆摘後のフォローを受けていたが、2011年1月受診時にAST/ALT 138/115 IU/Lと高値を認めたが、自覚症状無いので経過観察。2月再診時は523/503とさらに上昇を認め、精査加療目的に当院紹介され、入院となった。既往歴:高脂血症・胆嚢結石(胆摘後) 嗜好歴:タバコ・アルコールなし 薬物歴:エクセラーゼ・メバロチ...
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- 膵尾部腫瘤を形成した自己免疫性膵炎(IgG4関連疾患)の一例
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松本 望(近畿大学医学部堺病院 消化器内科)
[症例]60歳代、男性。[主訴]なし。[現病歴]ドックでCEA上昇および膵尾部腫瘤を疑われ、当科紹介受診となった。[既往歴]アルコール性肝障害[家族歴]特記すべきことなし[生活歴]アレルギーなし[入院経過]理学的所見は異常を認めなかった。血液AMY、リパーゼの上昇はなく、炎症所見なく、腫瘍マーカーのCEA、CA19-9、DUPAN-2、AFP、NSE、ProGRPや血中Cペプチド、ガストリン、イン...
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- 細菌性眼内炎にて発症し、腸腰筋膿瘍からの出血を続発した肝膿瘍の1例
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津久田 諭(関西医科大学付属枚方病院 医学部 消化器肝臓内科)
症例は64歳男性。主訴は発熱、視力低下。2010年12月発熱、両眼の急激な視力低下を認め全眼内炎の診断にて当院緊急入院となった。血液検査の結果、白血球数増加、CRPの著明な上昇、肝・胆道系酵素の軽度上昇を認めた。腹部造影CT検査にて肝S7区域に円形の内部不均一な造影効果のない直径約12mm大の腫瘤を認めた。以上の検査から肝膿瘍、転移性細菌性眼内炎の診断のもと超音波ガイド下経皮的肝膿瘍ドレナージ術を...
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- 当院で経験したCollangenous colitisの臨床学的特徴
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佐藤 慎哉(ベルランド総合病院 消化器内科)
Collagenous colitisは慢性水様性下痢を主訴とし、大腸内視鏡所見はほぼ正常であるが、病理組織では大腸被蓋上皮下に特徴的な10μm以上のcollagen bandと炎症細胞浸潤を認める疾患とされている。本邦において近年薬剤に起因するcollagenous colitisの報告が増え注目されている。【目的・方法】2009年9月から2010年11月までの間に当院で大腸内視鏡を施行し、病理...
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- ソラフェニブによる多形紅斑に対して経口耐性誘導療法により内服継続しえた肝細胞癌の1例
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佐々木 綾香(西神戸医療センター 消化器科)
【はじめに】ソラフェニブは皮膚への副作用が多い薬剤であり,手足症候群は有名であるがその他多形紅斑,スティーブン・ジョンソン症候群等も報告がある.今回我々はソラフェニブによる多形紅斑型薬疹を来したが,経口耐性誘導療法にて継続投与が可能であった1例を経験したため報告する.【症例】60歳代男性.30歳頃にB型肝炎を指摘されたが血液検査は正常で定期的な通院は行っていなかった.5年前,突然の腹痛とショック状...
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- FDP-PETにて治療経過を観察しえた腫瘤形成型膵炎像を呈した自己免疫性膵炎の一例
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門阪 薫平(近畿大学医学部附属病院 消化器内科)
症例75歳、女性。近医にて高血圧で通院中。スクリーニングUSにて膵体部に低エコー腫瘤を指摘された。造影CTでは膵体部腫瘤は乏血性であり、腫瘤より尾側主膵管の拡張を認めた。PET-CT検査では膵体部に強い集積(SUVmax:3.83)を認め、膵体部癌が疑われ精査目的のため当科紹介となった。血液検査はCA19-9 22U/ml、CEA 2.2 ng/dlと正常であったが、IgG4が272ng/dlと高...
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- 十二指腸乳頭部に発生した神経内分泌細胞癌の2例
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村上 坤太郎(西神戸医療センター消化器科)
【症例1】30歳代男性.2009年1月下旬より心窩部痛が出現し,2月下旬に当科を受診.腹部超音波検査にてVater乳頭部に径10mm大の低エコー腫瘤を認めた.上部消化管内視鏡検査にて乳頭部に潰瘍形成を伴う腫瘤を認め,生検組織はadenocarcinomaであった.腹部造影CT(以下CT),腹部造影MRIでは膵頭部に径10mmの造影効果のある腫瘤を認めた.以上の検査結果より十二指腸乳頭部癌と診断し,...
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- 当院における総胆管巨大および積み上げ結石に対しての内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)+内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)についての検討
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津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科)
現在、総胆管結石に対する治療法としては、ESTや内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)を併用した内視鏡下経乳頭的治療が第1選択となっている。しかし、巨大結石や積み上げ結石は、治療時間が長時間化し完全切石にも複数回の治療を必要とする傾向があり、遺残結石の原因ともなる。近年これらの症例に対し安全に効率よく採石する方法としてEST後に径12-20mmの消化管拡張用バルーンを用いて乳頭拡張させるEST+E...
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- 保存的治療にて軽快した非閉塞性腸間膜虚血の一例
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武田 翔伍(大阪市立大学大学院 消化器内科学)
【症例】80歳、女性【主訴】右季肋部痛【既往歴】C型肝硬変【入院後経過】食道静脈瘤の治療目的で入院したが、第2病日に急性胆嚢炎を発症した。抗生剤による保存的治療を施行したが、第3病日に敗血症性ショックを呈し、翌日にはDICに至った。DICの原疾患として胆嚢炎が考えられたため、腹部超音波検査を施行した。腹水の増加が認められ、腹水穿刺を行ったところ血性腹水を認めた。精査目的にて腹部造影CT検査を施行し...
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- 腫瘍辺縁に多数のIgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた通常型膵癌の1例
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諏訪 兼彦(関西医科大学 消化器肝臓内科)
症例は61歳の男性。糖尿病で加療されていたところ、2009年4月に皮膚黄染と褐色尿に気付き近医を受診、血液検査と画像検査にて閉塞性黄疸と診断されたため当院に転院となった。造影CTでは膵頭部に径30mmの乏血性腫瘍を認め、その尾側の主膵管拡張と膵実質の萎縮がみられた。MRCPでは下部胆管に狭窄を認め、上流胆管は拡張していた。FDG-PETでは膵頭部腫瘍にSUV5.3の集積を認めたが、その他の部位に異...
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- 保存的治療で軽快した外傷性肝損傷の1例
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秦 康倫(近畿大学医学部奈良病院 消化器・内分泌内科)
【症例】74歳男性。【既往歴】高血圧、緑内障。【主訴】右側腹部痛、発熱。【現病歴】2010年11月2日に自宅にて2mの高さより転落し、右側腹部を強打した。右側腹部痛が持続し、11月9日より39度台の発熱も認めたため、近医を受診したところ、肝・胆道系酵素、白血球の上昇を認めた。精査加療目的で11月12日に当科紹介受診され、肝膿瘍疑いの診断で同日即入院となった。【入院後経過】入院時血液検査でT-BIL...
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- 結腸憩室炎から胆嚢穿孔性腹膜炎を発症した一例
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高月 権治(若草第一病院)
【症例】78歳男性【主訴】心窩部痛【既往歴】35歳 肺結核、70歳 糖尿病、前立腺肥大症、2ヶ月前 急性胆嚢炎【現病歴】平成23年3月下旬に心窩部痛を認め当院受診するも、理学所見と単純CTから胆嚢炎は否定的であり経過観察としたが、翌日より全身倦怠感と発熱が出現し再診、T-bil2.5mg/dl、WBC9430/ul、CRP6.4mg/dlと異常値を認めたため、精査加療目的に入院となった。【入院時現...
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- 上腸間膜動脈瘤に対して、バルーン補助下のコイル塞栓術(neck remodeling technique)が有効であった1例
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松永 康寛(大津赤十字病院 消化器科)
症例は72歳男性。2011年2月に発熱、全身倦怠感を認め3月に精査・加療目的に当科紹介受診となった。精査の結果、クレブシエラによる細菌性肝膿瘍と診断し、内科的治療にて経過良く治癒した。この際に撮影された腹部造影CT検査にて上腸間膜動脈(SMA)動脈瘤が認められた。瘤は下膵十二指腸動脈や空腸第1分枝を分岐した直後のSMA本幹に存在し、直径7mm大、長さ18mmにわたる嚢状の形態で、壁在血栓が認められ...
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- HIVとの重複感染を認めた急性B型肝炎に対してエンテカビル短期投与により治療した一例
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牟田 優(田附興風会医学研究所 北野病院)
【緒言】わが国でHIV感染は増加を続けており、また急性B型肝炎も感染経路を同じくする事からしばしば重複感染が認められる。さらにHIV重複感染例では非感染例に比べて急性B型肝炎が慢性化しやすく肝硬変への進行も早いといわれており、肝炎治療の重要性が指摘されている。【症例】症例は29歳男性。増悪する全身倦怠感を認め近医受診したところ、肝酵素の上昇とHBs抗原陽性を指摘される。HIV抗体陽性であることから...
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- 当院にてこの10年間に経験したアメーバ性肝膿瘍の検討
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小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
当院にてこの10年間に経験したアメーバ性肝膿瘍の検討小川 智、高島健司、増尾謙志、松本知訓、和田将弥、福島政司、占野尚人、井上聡子、鄭 浩柄、杉之下与志樹、藤田幹夫、岡田明彦、猪熊哲朗神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科【目的】アメーバ性肝膿瘍は性風俗の多様化などにより近年国内感染例も増加傾向にある。今回我々は、当院にて経験したアメーバ性肝膿瘍の臨床的特徴について検討した。【方法】2001...
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- 内視鏡にて止血し得た多発小腸憩室出血の1例
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白川 裕(兵庫県立加古川医療センタ- 消化器内科)
【症例】74歳女性【主訴】下血【既往歴】68歳 高血圧【現病歴】2010年10月11日に下血を主訴に近医に入院した。入院後、血液が少量混入した嘔吐を頻回に認めたため緊急上部内視鏡検査を施行したが、明らかな出血源は認められなかった。翌日ダイナミックCTを施行したところSMAからの造影剤漏出を認め小腸出血と診断され、精査加療目的に当院消化器内科へ転院となった。【経過】前医ですでに濃厚赤血球(RCC)4...
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