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検索結果は23件です。
- 重症膵炎に伴う膵膿瘍が総胆管に穿破した1例
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齋藤 瑛里(仙台市立病院 消化器内科)
(症例)57歳代男性 (主訴)右上腹部痛(既往歴)49歳時に房室ブロックにてペースメーカー装着。(現病歴、経過)右上腹部痛を主訴に当院ERに緊急搬送され、造影CT上膵腫大と腎下極以遠への炎症の波及を認め、重症膵炎の診断で入院となった。大量補液・抗生剤などの保存的治療により徐々に全身状態の改善を認めたが、第9病日のフォローCTでは膵頭部から骨盤腔位まで広範囲に脂肪壊死が拡大していた。23病日より突然...
第196回東北支部例会 >
- 消化管出血,イレウスを契機に発見された回腸原発悪性リンパ腫の一例
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大方 英樹(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】80歳代,男性.主訴:血便.家族歴:特になし.既往歴:高血圧,高脂血症,脳梗塞,左内頸動脈狭窄症,前立腺癌.現病歴:排便時に血便がみられ,当院を救急受診した.現症:血圧142/82mmHg,脈拍72/分.体温36.8度.貧血・黄疸なく,腹部に圧痛や腫瘤はみられず,肛門指診で新鮮血の付着がみられた.血液検査では異常所見はみられなかった.造影CTではS状,下行,上行結腸に憩室がみられ,S状結腸...
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- 急性膵炎にて発見された胆管非拡張型膵・胆管合流異常の一例
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阿部 康弘(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】30歳代,女性.主訴:心窩部痛,嘔気.家族歴:特になし.既往歴:特になし.嗜好:喫煙なし,機会飲酒のみ.現病歴:約1年前より数日間で軽快する心窩部痛が時々みられていた.同様の心窩部痛,嘔気が出現し近医を受診した.USで胆石と膵腫大を指摘され,当院を紹介され受診した.現症:貧血・黄疸なく,心窩部から臍周囲に圧痛がみられた.血液検査では高アミラーゼ血症(2264 IU/L),軽度の肝機能異常が...
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- 診断に難渋した膵漿液性嚢胞腺腫(SCN)の1例
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千葉 宏文(岩手県立中部病院 消化器内科)
【症例】77歳女性【主訴】腹部腫瘤精査目的【既往歴】左網膜中心静脈閉塞症、糖尿病(内服治療)【現病歴】前医でスクリーニング目的に撮影した腹部CTで腹腔内に腫瘤をみとめ精査加療目的に当科紹介となった。【現症】身長139.0cm体重49.9kg 腹部は平坦・軟で腫瘤を触知せず【血液検査所見】AMY 49IU/l、HbA1c 8.4%(NGSP)、CEA、CA19-9、AFP、DUPAN-2、SPan-...
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- 劇症肝炎後に再生不良性貧血をきたした1例
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吉田 健太(弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座)
【はじめに】急性肝炎後に汎血球減少をきたす場合はしばしば経験され、その原因として二次性の再生不良性貧血を発症している場合がある。その際に先行する肝炎は何らかのウイルス感染が原因であると考えられているが、確定されない場合が多い。今回我々は、急性発症した劇症肝炎後に再生不良性貧血をきたしたと考えられる1例を経験したので報告する。【症例】65歳、男性。【主訴】意識障害、肝機能異常【既往歴】胆嚢結石症、虫...
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- 膵頭十二指腸切除術後に発症し急速に進行した非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の一例
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浅間 宏之(福島労災病院 消化器科)
【症例】60代女性.【主訴】腹部膨満.【現病歴】2012年5月, 膵管内乳頭粘液性腺癌(上皮内癌)にて当院外科で膵頭十二指腸切除術(PD)を施行された.同年8月頃より,倦怠感,食欲不振などが出現し,11月に腹水貯留を指摘され外科に再入院した.腹水穿刺などを施行され、2013年1月に退院した.3月に再度腹水貯留を認め,精査加療目的に当科へ紹介された.【既往歴】糖尿病,甲状腺機能低下症.【生活歴】飲酒...
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- 術前に診断に至った右子宮広間膜裂孔ヘルニアによる腸閉塞を腹腔鏡下で整復した一例
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千年 大勝(東北労災病院 外科)
症例は51歳女性。平成25年8月下腹部痛、嘔吐を主訴に救急搬送されるが、緊急性を認められず帰宅となった。翌日症状改善ないため近医受診し、腹部単純X線検査にてniveauを認めることから腸閉塞疑いで当科紹介となった。開腹手術既往なく、造影CTでは骨盤内腔右側の右卵巣付近の回腸に拡張末端を認め、腸閉塞の診断で同日より入院となった。イレウスチューブを挿入し保存的加療により腸管拡張と腹痛が改善した。入院7...
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- 初診時に急性胆嚢炎と診断できず壊疽性胆嚢炎に進展した2例
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高住 美香(福島赤十字病院 内科・消化器科)
【緒言】急性胆嚢炎は日常臨床でよく遭遇する疾患の1つである。急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013では、急性胆嚢炎の診断基準はA:局所の臨床徴候、B:全身の炎症所見、C:急性胆嚢炎の特徴的画像検査所見と定められているが、時にこれらの所見が揃わない急性胆嚢炎も存在する。今回、初診時に急性胆嚢炎と診断できず壊疽性胆嚢炎に進展した2例を経験したので報告する。【症例1】61歳男性。数日前からの上腹部重...
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- 原因としてPPI内服が疑われた鉄欠乏性貧血の一例
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橋本 林太朗(仙台厚生病院 消化器内科)
【症例】50歳台男性. 狭心症,高血圧症,糖尿病,脂質異常症にて当院循環器内科に通院していた.食後心窩部不快感など胃酸逆流症状見られたため,2011年1月よりrabeprazole 10mg/日を近医で処方された. rabeprazole内服開始に伴い,上記症状は改善した. その後, Hb値(g/dL)は徐々に低下したため(2010/12 14.3, 2011/2 12.4, 2011/11 10...
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- 肝細胞癌との鑑別が困難であった大腸sm癌肝転移の一例
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山本 勝利(大崎市民病院 消化器科)
【症例】60歳代男性【現病歴】便潜血検査陽性で下部消化管内視鏡検査を施行したところ、下行結腸に表面不整で易出血性のびらんを伴う径15mm大Ipを認めた。内視鏡所見よりsm浸潤癌と診断したが、一括切除可能と判断し2012年10月にEMRを行った。病理組織検査の結果、組織型はadenocarcinoma(tub1>tub2)で、表面からの距離が3mmのSM浸潤(頭部浸潤)で、脈管侵襲、切離断端はいずれ...
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- 血球貪食症候群を合併した薬剤起因性自己免疫性肝炎の1例
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林 学(福島県立医科大学医学部 消化器・リウマチ膠原病内科学講座)
【症例】60歳. 女性. 【主訴】尿黄染. 【既往歴】19歳, 虫垂炎切除. 36歳, 子宮筋腫切除. 【生活歴】喫煙なし. 飲酒なし. 輸血なし. 職業:化粧品販売員, 2013年6月~7月末頃までダイエットサプリメント(バーンアップ, メガカット)を内服 【現病歴】2013年7月下旬から食欲低下あり. 8月4日, 皮膚黄染あり近医で受診した. T.Bil 13.0 mg/dl, AST 188...
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- S-1単独療法が著効した多発肝転移を伴う膵腺房細胞癌の1例
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吉田 直樹(東北大学病院 消化器内科)
【はじめに】膵腺房細胞癌は極めてまれであり、標準的化学療法は確立されていない。今回、S-1投与により著明に腫瘍が縮小した膵腺房細胞癌の1例を経験したので報告する。【症例】79歳、女性。身長150cm、体重36.9kg。【既往】2型糖尿病に対し内服加療中。【現病歴】心窩部痛と食思不振が出現し、平成24年2月前医を受診した。腹部造影CT検査にて膵尾部に4cm大の境界不明瞭な造影効果の乏しい腫瘤と、肝内...
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- 発熱、腹痛で発症した腹腔内デスモイド腫瘍の一例
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高橋 祐輝(岩手県立中部病院 消化器内科)
【症例】71歳女性【既往歴】34歳甲状腺腫手術、35歳重症筋無力症、44歳胸腺腫瘍摘出術(右横隔神経損傷し呼吸不全合併)、63歳右気胸、肺炎にて呼吸不全悪化し気管切開施行。【現病歴】1ヶ月前より発熱、腹部鈍痛、腹満感が出現した。近医にて感染性腸炎として抗生剤処方されていたが改善乏しく1週間前に前医入院、CTで腹部腫瘤認め精査加療目的に当科転院となった。【入院時現症】腹部:平坦、軟。左腹部に手拳大の...
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- C型肝硬変に対するPEG-IFN治療中に前立腺膿瘍を合併した1例
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高橋 貴一(みやぎ県南中核病院 消化器内科)
【症例】64歳、男性【主訴】意識障害、肛門痛、排尿障害【既往歴】手術歴・輸血歴なし【現病歴】2013年2月食道静脈瘤破裂にて当科入院。緊急EVLにて止血後、EISとAPCによる治療を追加し3月に退院となったが、入院中の採血にてgenotype 2型、低ウィルス量(4.4LogIU/ml)のC型肝硬変であることと糖尿病であることが判明。糖尿病に関してはインスリン治療が開始となり、C型肝硬変に関しては...
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- 転移性肝腫瘍との鑑別に苦慮した、腎細胞癌および肺癌術後の限局性脂肪肝の1例
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善如寺 暖(山形市立病院済生館 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】特になし【既往歴】平成19年 左腎細胞癌(clear cell carcinoma, pT1bN0M0, StageI)平成21年 右上葉肺癌(squamous cell carcinoma, pT1N0M0, StageIA)【現病歴】腎細胞癌術後5年7カ月、肺癌術後4年6カ月での画像検査にて、多発肝腫瘤を指摘された。転移性肝腫瘍が疑われたため当科へ紹介となった。【検...
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- 十二指腸病変を認めた成人発症Schonlein-Henoch紫斑病の1例
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佐竹 美和(弘前市立病院 内科)
【症例】38歳女性. 既往歴;特記事項なし. 家族歴;皮膚筋炎(妹), 関節リウマチ(祖母).【主訴】皮疹, 関節痛, 発熱, 心窩部痛 【現病歴】咽頭痛に続く下腿伸側の紅斑と関節痛を主訴に受診.感染症に伴う関節痛と中毒疹として対症療法にて経過観察中の第7病日に心窩部の疝痛発作が出現.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に浮腫を伴う発赤, びらんを認め, CTで回腸末端に浮腫状粘膜肥厚を認めた.症...
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- 当院におけるH.pylori感染胃炎に対する除菌療法の取り組み
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越後 紘治(大崎市民病院 消化器内科)
【背景】2013年2月、H.pylori (Hp)感染胃炎に対する除菌が保険収載となった。患者への啓蒙活動もあり、除菌に対する関心が高まっている。しかし、関心が受診率に及ぼす影響は把握されておらず、除菌へ繋げていくための取り組みが重要である。【目的】当院におけるHp感染胃炎に対する取り組みと除菌の現状を把握する。【方法】2013年7月より上部消化管内視鏡検査を施行しHp感染胃炎疑いと...
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- 急性胆嚢炎加療後に胆嚢仮性動脈瘤及び胆嚢十二指腸瘻による吐血をきたし,IVRとPTGBDによる加療で改善を得た一例
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沖田 啓(山形市立病院済生館 消化器内科)
【症例】80歳代女性【主訴】腹痛,発熱【既往歴】心房細動,慢性心不全,脳梗塞後遺症【現病歴】2日続く腹痛,発熱のためにかかりつけ医の往診を受けたところ腹膜刺激症状を認めたため,当院へ救急搬送された.血液検査と造影CTにて胆石性胆嚢炎の診断であった.抗凝固薬内服中であったこと,慢性心不全や高齢であることから保存的加療の方針となり当科へ入院となった.【経過】絶食・補液・抗生剤による保存的加療にて改善を...
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- 多発腫瘤形成を来した、自己免疫性膵炎(AIP)の1例
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間 浩正(太田西ノ内病院)
【症例】50歳代 男性 【現病歴】1ヶ月前より心窩部痛を自覚し、当院救急外来初診。心窩部に圧痛を認め、採血にてAMY ; 990 U/lと膵酵素上昇、腹部造影CTにて膵腫大を認めた。飲酒歴もあり、アルコール性の急性膵炎の診断にて精査加療目的に入院とした。 【入院後経過】絶食・点滴・蛋白分解酵素阻害薬投与にて入院管理とした。入院後膵酵素は改善傾向であったが、第9病日にAMY ; 417 ...
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- 多彩な所見を呈し診断に苦慮した薬物性肝障害の1例
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藤田 将史(福島県立医科大学 消化器・リウマチ膠原病内科学講座)
【症例】16歳、男性【主訴】発熱、腹痛【既往歴】特記事項なし【現病歴】2013年9月に39℃の発熱を認め近医で内服薬(アセトアミノフェン、セフカペン、麻黄附子細辛湯、クラリスロマイシン)を処方されたが、数日後に腹痛、腹満感が出現し、当院救急外来で受診した。来院時に軽度の顔面紅潮、浮腫を認め、採血で肝障害(AST 1104 IU/L、ALT 1979 IU/L)、PT 39.2%、プロカルシトニン高...
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