セッション

検索結果は20件です。

非アルコール性早期慢性膵炎疑診例に対するlow fat dietの有用性
小森 寛子(順天堂大・消化器内科)
【目的】従来より、US,CTでは明らかな異常を認めず、膵臓痛が疑われる患者の中に潜在的な慢性膵炎患者が存在するといわれてきた。今回、EUSのみにて異常を認めた非アルコール性早期慢性膵炎疑診例に対するlow fat dietの有効性について検討した。【方法】当科外来において、膵臓痛が疑われ、アルコールの摂取回数が12回/年未満の患者を対象とした。膵酵素の上昇またはUS,CT,上部消化管内視鏡のいずれ...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

病態栄養からみた重症急性膵炎に対する治療応用-経胃栄養の試み
北村 勝哉(昭和大・消化器内科)
【目的】重症急性膵炎(SAP)に対して膵外分泌刺激の少ない経腸栄養が推奨されているが,近年経胃栄養の有用性が報告されている.当施設のSAPに対する経胃栄養の有用性と開始時期について検討した.【方法】2002年11月から2011年12月まで当施設で診療した厚労省新基準SAP 191例のうち,インフォームドコンセントのもと経胃栄養を施行した50例を対象とした.経胃栄養は,特殊治療を要するSAPに対して...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

CONUTによる急性膵炎の栄養評価
菊田 和宏(東北大大学院・消化器病態学)
【目的】急性膵炎患者は様々な背景、病態を有しており、その栄養状態は多様である。栄養状態が臨床経過に影響を与えている可能性があるが十分に解明されていない。CONUT(Controlling Nutritional Status. Ignacio de Ulibarri J, et al., 2005)は血清アルブミン、総コレステロール、末梢血リンパ球数をスコア化、積算した簡易な栄養評価指標である。急...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

慢性セルレイン膵炎病態形成における急性期マクロファージと慢性期マクロファージの経時的連携関連
佐伯 恵太(慶應義塾大・消化器内科)
【目的】我々は膵臓炎症における免疫学的機序に注目し、マウス急性膵炎(AP)におけるCD11b+CD11c-Gr-1lowマクロファージ(Mac)のCCL2/CCR2依存的な浸潤とSOCS3依存的な活性化が病態形成に重要であること、同時にこのMacはMyD88依存的な膵炎抑制機構をも持っていることを明らかにしてきた。慢性膵炎(CP)は...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

膵性糖尿病患者の膵内外分泌機能評価と治療
松本 敦史(八戸市立市民病院・内分泌糖尿病科, 弘前大大学院・内分泌代謝内科学)
【目的】今回我々は、膵疾患を有する糖尿病(膵性糖尿病)例を対象として、膵外分泌機能と内因性insulin分泌能の関連、および治療に関して検討した。【方法】膵切除後または慢性膵炎を有する糖尿病の入院患者17例[男性11例, 女性6例, 62.1±13.9歳, 慢性膵炎9例, 膵癌術後6例, 膵管内乳頭粘液性腫瘍術後2例]を対象として、benzoyl-L-tyrosyl-[l-13 第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

十二指腸温存の有無による膵切除後脂肪肝に関する検討
大島 奈々(東京女子医大・消化器外科)
【目的】膵頭十二指腸切除術や膵全摘など十二指腸を含む膵切除術後には消化酵素薬を十分投与していても術後脂肪肝を経験することがある.当科では良性疾患や低悪性度あるいは非浸潤性の腫瘍に対して臓器機能温存を目指した十二指腸温存手術を行ってきたが,十二指腸温存膵切除後には脂肪肝が発生しないことを経験している.そこで膵切除後の脂肪肝発生における十二指腸温存の意義を明らかにするために検討を行った.【対象】200...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

膵切除術後糖尿病患者の食事摂取量および栄養指標の変化に関する検討
田中 光(弘前市立病院・内科)
【目的】 膵切除術後には糖尿病の合併および膵外分泌能の低下による消化吸収不良を認めることもある。これら膵切除術後の合併症は、インスリン療法および膵酵素薬大量補充療法でコントロールできることが知られている。一方、膵切除術症例には術前から糖尿病を有する例も多く存在する。今回われわれは、膵切除術が糖尿病患者に及ぼす影響に関して、術前後の比較検討を行った。【方法】対象は、術前から糖尿病を罹患し(平均糖尿病...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

13C長鎖脂肪酸呼気試験による小腸吸収能評価からみた胆管閉塞に対する胆管ステント留置の意義
瀧井 道明(大阪医大・2内科)
【目的】食物由来の中性脂肪はリパーゼにより長鎖脂肪酸に分解されて、腸管内胆汁酸と混合ミセル体を形成して小腸上皮細胞から吸収される。脂肪酸吸収における腸管内胆汁酸の存在意義については明らかではなかった。胆管ステント留置の適応となる悪性胆道閉塞患者の協力を得て、長鎖脂肪酸の小腸での吸収能を13C呼気試験によりステント留置前後で比較することを目的とした。【方法】13 第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

食物摂取頻度調査による栄養学的背景の解析-NAFLD、SAS、DMでの検討
石川 智久(東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科)
【目的】栄養介入(NS)は生活習慣病の予防進展に有益である。NSに際し栄養学的評価は必須となる。メタボリックシンドローム(MS)と重複した病態を有する、non-alcoholic fatty liver disease(NAFLD)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、2型糖尿病(DM)の栄養学的背景を明らかにし効果的NS手法について検討した。【方法】NS前、NAFLD30例(M/F;19/11),SA...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

肝疾患治療における非タンパク呼吸商(npRQ)測定の重要性
兼藤 努(新潟大大学院・消化器内科学)
【目的】肝疾患治療に際してnpRQを測定することの有用性を明らかとする。【方法】HCC治療のため入院した59症例を対象とし、入院日翌朝(D1:自宅を反映)と入院4日後(D4:入院を反映)にnpRQなどの栄養指標を測定した。HCCに対する治療侵襲度は、プロトロンビン時間(PT%)の入院時に対する治療後減少率で、治療後快復速度は、治療後のPT%最低日から退院までの日数を治療侵襲度で序した値により検討し...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

C型肝硬変(LC-C)患者に対するレボカルニチン製剤投与の有用性に関する検討
福沢 嘉孝(愛知医大医学教育センター)
【目的】肝は栄養・代謝調節の中心的役割を担う臓器の一つであり,広範な肝実質細胞数減少を有するLC患者には,高率にPEMや無症状肝性脳症が合併し易 いことが報告されている.近年,この様なLC患者に合併する高アンモニア(NH3)血症でのカルニチン動態が注目されているもののLC患者へのレボカルニ チン製剤投与とそのアウトカム評価,特にQOLとの関連を検討した報告はない.また,2000年頃より本邦のLC患...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

消化器疾患患者における血中3-ハイドロキシイソ酪酸濃度の比較
宮崎 照雄(東京医大茨城医療センター・共同研究センター)
【背景】消化器疾患患者において,代謝・消化・吸収能低下あるいは栄養過多状態により,栄養代謝異常が生じる。多くの消化器疾患では,糖・脂質代謝異常が見られるため,エネルギー供給源としてアミノ酸の重要性が高い。主に骨格筋で異化される分岐鎖アミノ酸(BCAA)は,アセチルCoAやスクニシルCoAに代謝されるため,栄養不良時では,エネルギー産生に重要な栄養素となる。その異化過程において,バリンのみは,一旦,...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

障害肝合併肝細胞癌患者の周術期BCAA顆粒製剤投与を含めた運動・栄養療法の臨床効果
海堀 昌樹(関西医大・外科)
【目的】慢性肝疾患に対して栄養療法のみならず運動療法の重要性が最近注目されている。今回我々は、障害肝合併肝癌に対する周術期BCAA製剤投与を含めた運動・栄養療法を組み合わせた包括的リハビリテーションの検討を行った。【方法】対象は慢性肝炎、肝硬変併存肝癌患者。現臨床試験以前に運動療法+栄養療法(n=25,糖尿病合併3例)と栄養療法単独群(n=26,DM3例)との比較検討を終了。現臨床試験は周術期BC...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

アルブミンの構造的・機能的変化からみたC型肝硬変における分岐鎖アミノ酸治療の意義
瀬戸山 博子(熊本大大学院・消化器内科学, 熊本労災病院・内科)
【目的】ヒト血清アルブミン(HSA)は、酸化・還元緩衝作用や物質輸送能を有しており、酸化ストレス制御能や薬物結合能の変化によって肝疾患の病態形成へ関与することが考えられる。そこでC型肝硬変におけるHSAの構造的・機能的変化、および分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤が及ぼす影響を検討した。【方法】健常者20例、肝硬変(LC) 79例(Child-Pugh A 48例、B 27例、C 14例)を対象として...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

C型肝硬変例における分岐鎖アミノ酸製剤と肝発癌との関連
多田 俊史(大垣市民病院・消化器内科)
【目的】近年、栄養療法が注目されるようになり、肥満と肝発癌や分岐鎖アミノ酸(BCAA)による肝癌細胞増殖抑制のメカニズムが明らかになりつつある。今回、C型肝硬変例においてBCAA製剤と肝発癌との関連につき検討を行った。【対象】対象は2005年7月から2011年12月までの間に当院で経験したHCV-RNA陽性2752例中、(1)対象期間に経過観察を開始もしくはBCAA製剤の内服を開始、(2)血小板が...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

肝硬変おける糖代謝異常の現状と肝性糖尿病の新規スクリーニング検査法の有用性
山崎 隆弘(山口大・消化器病態内科学)
【目的】糖尿病は、肝硬変(LC)の予後を悪化させ、肝細胞癌のリスクファクターでもあるが、肝硬変患者の耐糖能異常は、空腹時血糖(FBS)やHbA1cが正常以下を示し、食後高血糖となることが多く、肝性糖尿病の診断を困難としている。今回、インスリン抵抗性と75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)での糖代謝異常の現状と肝性糖尿病の新規スクリーニング検査法(13C-glucose呼気試験)の有用性について報告...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

C型慢性肝疾患患者における血清クロム値測定の意義について
樋本 尚志(香川大附属病院・総合診療部)
【目的】血清クロム (Cr) 値は2型糖尿病患者でしばしば低下しており,Cr欠乏によってインスリン抵抗性が出現することが明らかとなっている。また,ヘモクロマトーシス患者でCrが欠乏することが報告されているが,肝疾患におけるCrの臨床的意義について解析した研究報告は少ない。今回,C型慢性肝疾患患者における血清Cr値を測定し,その臨床的意義について検討した。【方法】対象は糖尿病を合併していないC型慢性...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

C型肝細胞癌に対するラジオ波治療後の異所再発に対する糖代謝の影響についての検討
片山 和宏(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科)
【目的】慢性肝疾患の病態には、肝炎ウイルスが深く関与しているが、最近代謝面も重要な働きをしていることが指摘されつつある。特に糖代謝異常は、肝の線維化や発癌との関与が示唆されている。今回我々は、肝細胞癌に対するラジオ波による根治治療後の異所再発における糖代謝、特にインスリン抵抗性の関与について明らかにすることを目的とした。【方法】2010年3月から2011年10月まで当科でラジオ波治療を行なったC型...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

非アルコール性肝脂肪化におけるトリプトファンの影響
大澤 陽介(岐阜大・薬理病態学, 岐阜大・消化器病態学, 岐阜大・病態情報解析医学)
【目的】NAFLDは食事の欧米化、特に動物性脂肪の摂取により増加しているが、同時に摂取される動物性蛋白の与える影響についての研究は少ない。そこで、動物性蛋白に多く含まれる芳香族アミノ酸トリプトファンの肝脂肪化における影響を検討した。【方法】4週齢雄性マウス(C57BL/6J)に高脂肪食およびフルクトース含有水を与えて肝脂肪化を誘導し、さらにトリプトファン同時摂取による肝組織中性脂肪量、血清ALT値...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-

分岐鎖アミノ酸のHCV関連インスリン抵抗性とPigment Epithelium-derived Factorにおよぼす影響
川口 巧(久留米大・消化器疾患情報, 久留米大・消化器内科)
【目的】インスリン抵抗性は、C型肝硬変患者に高頻度に見られる合併症であり、肝発がんや血管新生に関わる重要な病態である。基礎的研究から、分岐鎖アミノ酸(BCAA)のインスリン抵抗性改善作用が示唆されているが、その臨床的効果や機序は未だ不明である。近年、肝細胞に強発現している血管新生抑制分子pigment epithelium-derived factor (PEDF)は、インスリン抵抗性を改善するこ...

第54回日本消化器病学会大会病態栄養からみた肝・胆・膵疾患-治療への応用-