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検索結果は56件です。
- 空腸憩室穿孔の1例
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安江 祐二(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科)
【症例】94歳女性【主訴】下腹部痛【既往歴】慢性心不全、心房細動(H16年~)、胃癌(H8年 胃幽門側胃切除術)【現病歴および経過】H19年6月中旬より慢性心不全、便秘症にて循環器内科に入院中であった。便秘症に対してはセンノシド、パンテチン、酸化マグネシウム、ピコスルファートナトリウム内服にて排便コントロールを行っていた。H19年9月初旬に下腹部痛が出現し、当科に紹介された。理学的所見では腹部全体...
第119回東海支部例会 >
- 当院における腫瘤形成性虫垂炎に対するinterval appendectomyの検討
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加藤 知克(刈谷豊田総合病院 外科)
【はじめに】従来、急性虫垂炎に対しる根治的治療は手術とされ、特に虫垂周囲に膿瘍を形成するような症例は絶対的な手術適応とされてきた。しかし腫瘤形成性虫垂炎の手術では大きな開腹創で回盲部切除などの拡大手術が必要となる場合があり、術後合併症も高率であるといわれている。そのため近年では保存的治療を十分に行い、炎症を鎮静化させた後に虫垂切除を行うinterval appendectomyが行われるようになっ...
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- 5週間の投与でSVRが得られたC型慢性肝炎に対する3剤併用療法の1例
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天池 真名美(愛知医科大学病院 消化器内科)
【目的】現在1型高ウイルス量のC型慢性肝炎の治療にはPEG-IFNとRBVにtelaprevirを加えた3剤併用療法が行われており、高いSVRが得られている。しかし、汎血球減少や皮膚症状などの副作用により中止する例も少なくなく、減量、中止基準を含め多くの議論がなされている状況である。今回我々は、ヘモグロビンの低下により短期間(5週)の治療で中止としたが、結果的にSVRが得られた症例を経験したので報...
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- 肝原発神経内分泌細胞癌の1例
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村田 礼人(順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科)
症例は80歳代男性。2013年5月中旬、食欲不振と発熱を主訴に近医受診。腹部CTで肝内腫瘤性病変を指摘され当院紹介。入院時血液検査では、軽度の肝胆道系酵素の上昇を認めたが、各種腫瘍マーカーは陰性であった。腹部超音波検査では肝左葉外側区域にhaloを伴い周囲肝実質と比較して高エコーを呈する10cm大の腫瘤性病変が認められ、病変末梢と病変内に拡張した胆管が認められた。造影CTでこの病変は動脈相から門脈...
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- Walled-off pancreatic necrosisに対し内視鏡的ドレナージ術を施行した重症壊死性膵炎の一例
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奥藤 舞(名古屋掖済会病院 消化器科)
【症例】68歳男性 【既往歴】2型糖尿病、十二指腸潰瘍、膀胱腫瘍 【現病歴】早朝より心窩部痛・冷汗が出現。改善を認めなかったため救急要請し当院救急外来を受診した。 【検査所見】血液生化学検査にてアミラーゼ1,842 U/lと著明な高値を認めた。腹部造影CTにて膵実質の造影不良域は認めなかったが、膵全体の腫大と腎下極以遠までの炎症波及を認め、急性膵炎と診断した。予後因子はBase ...
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- 放射線化学療法が奏功し、切除しえた局所高度浸潤膵頭部癌の4例
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越智 隆之(藤田保健衛生大学 総合外科・膵臓外科)
【はじめに】通常型膵癌の5年生存率は11.6%と予後不良であり、切除が唯一の根治方法である。近年、borderline resectable膵癌に対する治療法の発表は散見されるが、局所進行切除不能膵癌ではほとんど見られない。遠隔転移を認めない局所進行膵癌の場合、化学療法併用放射線治療によりdawn stagingすることで、切除可能となる症例も増えてきている。教室では局所進行膵癌に対して化学療法併...
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- 膵神経内分泌腫瘍との鑑別を要した胃十二指腸動脈瘤の一例
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瀧浪 将貴(聖隷浜松病院 消化器内科)
症例は58歳女性.生来健康.健診で尿潜血を指摘され,泌尿器科にて精査目的の腹部造影CTを行ったところ,膵頭部に造影早期から後期まで濃染される15mm大の結節を認め,膵神経内分泌腫瘍などの多血性膵腫瘍と考えられて当院紹介となった.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示した.EUSにて内部は無エコーで拍動があり脈管との連続を認めたことから動脈瘤が疑われた.腹部エコーを再検しドップラー...
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- SMA狭窄による腸管壊死を起こした一例
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吉崎 道代(公立陶生病院)
【はじめに】我々は今回、上腸間膜動脈(SMA)狭窄による腹部アンギーナから腸管壊死をきたし、緊急腸管切除後に残存腸管の血流を保つため、経皮的血管形成術(PTA)を施行した症例を経験したためここに報告する。【症例】79歳女性【主訴】心窩部痛【現病歴】H○年3月から食後に悪化する心窩部痛にて5月に当院受診された。外来にて腹痛精査のため施行した上部消化管内視鏡は異常なく、腹部超音波検査は胆泥のみであった...
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- 塩酸ミノサイクリン注入が奏効した感染性肝嚢胞の1例
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山内 浩揮(名古屋セントラル病院 消化器内科)
【緒言】肝嚢胞の診断は超音波検査やCT検査にて容易に行う事が出来る。ほとんどのものは無症状で臨床的に問題となる事は少ない。まれに胆管の圧迫や感染、出血をきたし治療の必要が生じるものがあるが、その報告は依然少ない。今回経験した感染性肝嚢胞について報告する。【症例】68歳女性。平成16年に上行結腸脂肪腫、胆嚢ポリープに対して腹腔鏡下回盲部切除・胆嚢摘出を行い、その頃に肝嚢胞の指摘はされていた。本年6月...
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- 食道癌化学放射線療法後の大動脈食道瘻に対して大動脈ステントグラフト(EVAR) を挿入し、出血死を回避し得た2例
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宮津 隆裕(浜松医科大学 消化器内科)
局所進行食道癌に対する化学放射線療法(CRT)は有用な反面、種々の合併症の報告が認められる。大動脈浸潤のある食道癌に対してCRTを行い、経過中に大動脈食道瘻(AEF)の認め大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)にて失血死を回避し得た2例を経験した。【症例1】70歳男性。主訴は心窩部痛、咳嗽。X-1年1月頃嗄声を認め8月には嚥下困難感が出現、 10月に近医での精査で胸部中部食道癌(T4N1M0,...
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- 炎症性腸疾患に類似した大腸病変を認め、診断に苦慮した胃癌腹膜播種の一例
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樋口 友洋(浜松医科大学医学部附属病院)
症例は78歳、男性。X-1年1月頃より排便障害と右大腿の浮腫が出現し、X-1年2月近医を受診。造影CTで上行結腸および直腸の壁肥厚と右腸腰筋の腫脹、右大腿静脈血栓を指摘された。下部消化管内視鏡検査(CS)では直腸のびらんと横行結腸の浮腫状狭窄を認め、これより口側に内視鏡は挿入困難であった。同院にて、潰瘍性大腸炎と下肢静脈血栓症と診断された。5-ASAとワーファリンが投与され、排便障害は一時的に改善...
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- ダビガトランによる剥離性食道炎の1例
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行本 弘樹(済生会松阪総合病院)
【はじめに】ダビガトランは「非弁膜症性心房細動における虚血性脳卒中、全身性塞栓症の発症抑制」の目的で使用される抗凝固薬である。従来使用されているワルファリンに比較し、投与量の微調整の必要性がなく抗凝固作用は同等の効果を有していることから今後投与される症例が増加することが予想される薬剤である。副作用については未だ明らかになっていないが、消化器症状、出血症状の発生頻度が高いとされている。その中でも特異...
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- 肺塞栓を契機に判明した小腸癌の一例
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川崎 優也(地方独立行政法人 三重県立総合医療センター)
【症例】56歳,男性【主訴】呼吸苦、胸腹部不快感、右側腹部痛【現病歴】来院2週間前より腹部違和感が出現。階段を登行時に気分不良・呼吸苦が出現し倒れていたところを発見され救急搬送。【現症】意識状態:JCS-1、BT:35.7℃、HR89bpm、BP:78/56mmHg、SpO2:96%(mask9L)、肺音:清、腹部:膨満・やや硬、右側優位に圧痛(+)、筋性防御(+)【経過】来院当初、低酸素・ショッ...
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- 腸管症関連T細胞リンパ腫の1例
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青木 聡典(JA愛知厚生連 海南病院 消化器内科)
今回我々は、非常に希な腸管症関連T細胞リンパ腫の1例を経験したため報告する。症例は60歳男性。H25年4月上旬より腹部膨満と下痢が出現。その後も1ヶ月以上症状が持続するため入院精査となった。腸炎として絶食、補液にて保存的治療を開始するも症状の改善がみられず、腹部膨満がさらに増悪、麻痺性イレウスの状態を呈してきた。このためイレウス管を挿入し、腸管内圧の減圧等を試みたが、敗血症から肺炎を発症し、入院第...
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- 右腋窩粘液型脂肪肉腫の術後5年に小腸転移をきたした1例
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今神 透(名古屋市立大学病院)
症例は74歳の男性。2007年2月に直腸癌に対して腹仙骨式直腸切断術を施行(fStage II)。同年11月右腋窩粘液型脂肪肉腫 (Myxoid liposarcoma)切除術を施行。外来にて経過観察していたが、2009年5月にPET-CTにて右骨盤壁に集積を認め、閉鎖孔リンパ節転移と診断された。手術非切除となり合計61Gyの放射線治療を施行。補助療法としてmFOLFOXを15サイクル施行。201...
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- Von Recklinghausen病に合併した十二指腸副乳頭部神経内分泌腫瘍の一例
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北御門 加奈(労働者健康福祉機構 中部労災病院)
【はじめに】VonRecklinghausen病(以下VRD)は、消化管の神経原性悪性腫瘍を合併することがよく知られているが、今回われわれはVRDに合併した十二指腸副乳頭部の神経内分泌腫瘍の1例を経験したので報告する。【症例】63歳女性【現病歴】以前よりVRDと診断されていたが、精査や定期的通院はしていなかった。骨粗鬆症、筋緊張性頭痛などで近医に通院中で、2013年6月中旬に貧血の進行を指摘され、...
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- 巨大肝嚢胞の圧排による門脈圧亢進で発症した食道静脈瘤の1例
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諏訪 兼彦(静岡市立静岡病院 消化器内科)
今回我々は、1個の巨大肝嚢胞の圧排により門脈圧亢進症が生じ、更に門脈圧亢進により生じた食道静脈瘤の破裂による上部消化管出血を経験したので報告する。 症例は70歳代男性。平成23年12月、タール便を主訴に近医より紹介受診した。内視鏡検査で食道静脈瘤破裂による出血と診断した。出血は保存的に回復したが、腹部CT検査で肝左葉の巨大肝嚢疱により門脈が圧排されており、そのために生じた門脈圧亢進が食道静脈瘤の...
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- C型慢性肝炎に対するPeg-IFNα2b/Ribavirin/Telaprevir3剤併用療法の治療効果
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浦田 登(国立病院機構 名古屋医療センター 消化器内科)
【目的】当院において実施されているC型慢性肝炎に対する3剤併用療法の治療効果を検討した. 【方法】当院においてPeg-IFNα2b /Ribavirin (RBV) /Telaprevir (TVR) 3剤併用療法を行った1型, 高ウイルス量のC型慢性肝炎11例を対象とし、HCV消失率や有害事象について検討した. 年齢の中央値は56歳(35-68). 性別は男性:女性=7例:4例. IFN治療歴は...
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- 潰瘍性大腸炎に対して免疫調節薬投与中に直腸原発悪性リンパ腫を合併した一例
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永井 真太郎(小牧市民病院 消化器内科)
【背景】潰瘍性大腸炎(以下UC)の難治例に対してアザチオプリン(以下AZA)、6-MPなどの免疫調節薬や抗TNFα抗体製剤の有効性が明らかになり、使用する頻度は増えている。それに伴って、長期使用例などで悪性リンパ腫などの悪性腫瘍の発生が報告されている。今回我々は、難治性UCに対し免疫調節薬投与後に直腸原発悪性リンパ腫を合併した症例を経験したので報告する。【症例】66歳男性。2006年1月発症の左側...
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- 保存的治療にて治癒した胃迷入膵の膵炎の1例
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山本 和弘(豊橋市民病院 消化器内科)
【症例】35歳女性、22週2日の妊婦【主訴】上腹部痛、背部痛【既往歴】特記事項なし【現病歴】2012年6月上腹部痛、背部痛を主訴に来院。【所見・経過】来院時、心窩部に圧痛を認めるが、反跳痛や筋性防御は認めなかった。血液生化学検査所見ではアミラーゼは正常範囲内であったものの、白血球数9940/μl、CRP8.48mg/dLと炎症反応の上昇を認めた。腹部エコーでは胃角後壁側に壁外性発育を呈する内部不均...
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