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検索結果は37件です。

特徴的な造影CT検査所見が診断につながったFitz-Hugh-Curtis症候群の一例
梶原 祐策(医療法人芙蓉会村上病院 消化器内科)
【症例】25歳女性
【主訴】下腹部痛
【現病歴】2012年12月27日に性器出血及び下腹部痛を主訴に近医の産婦人科を受診された。経膣超音波検査では子宮や卵巣には異常がなかったが、骨盤内に腹水の貯留が認められた。ピルが処方されたところ、出血は無くなり下腹部痛も軽減したが、腹水は増加した。内科的疾患の有無についての精査依頼があり、2013年1月17日に当科を初診となった。
【既往歴・...

第195回東北支部例会

虫垂粘液性嚢胞腺腫の1例
安藤 敏典(五戸総合病院 外科)
症例は70歳代、女性。H24年2月、右下腹部痛を認め内科受診、急性虫垂炎を疑われ、抗生剤処方され帰宅した。その後、腹痛が改善しないため内科を再受診し、その後外科紹介となった。腹部CTにて腫大した虫垂を認め、急性虫垂炎疑いで入院となった。入院時現症は、体温37.1度、腹部は平坦,軟で、腫瘤は触知しなかった。右下腹部に軽度の圧痛を認めるも、Blumberg signおよびDefenceは認めなかった。...

第195回東北支部例会

食道癌肉腫の1例
太田 理恵(三沢市立三沢病院 内科)
症例は67歳、男性。嚥下困難及び体重減少を主訴に初診となった。上部消化管内視鏡検査にて、胸部上部~中部食道にかけて1型腫瘍を認めた。胃透視にて同部位に約13cmの隆起性病変あり、CT画像と合わせMtUt cT3 cN1 cM0 cStageIIIの食道癌として精査を行う方針となった。腫瘍部より2度組織生検を行ったが、壊死組織、Atypical cellの診断で組織確定には至らなかった。2度目の生検...

第195回東北支部例会

Panitumumab併用mFOLFOX6療法によって切除可能となった大腸癌術後多発肝転移の肝切除標本より病理学的完全寛解を認めた1例
飯野 勢(弘前市立病院内科)
【症例】66歳男性【主訴】血便、腹満【既往歴】特記事項なし【家族歴】特記事項なし【現病歴】2012年2月頃より血便を自覚。7月初旬からの腹満のため当院紹介となった。【原発巣切除前経過】大腸内視鏡検査でS状結腸に全周性の腫瘍性病変を認め、生検によりS状結腸癌の診断となった。CTで肝転移巣はS4、S6を中心に多発していた。2012年8月に原発巣切除のためにS状結腸切除術を施行した。【原発巣病理組織学所...

第195回東北支部例会

大腸腺腫患者の内視鏡的切除後の長期経過
木村  聖路(国民健康保険三戸中央病院 内科)
【目的】最近は大腸腫瘍の内視鏡治療後のサーベイランスも重視される。大腸腫瘍の内視鏡治療後の長期経過において再度治療を要する腺腫またはindex lesion (10mm以上、高異型度腺腫、癌)が発生するための危険因子を検討した。【方法】内視鏡切除した腺腫または粘膜内癌患者で治療後1年以上の間隔を空け経過観察した403例を、初回治療後観察のみの単回切除群(A群)225例と再治療を要した複数回切除群(...

第195回東北支部例会

リステリア菌血症を併発したクローン病合併妊娠の1例
菊池 英純(青森県立中央病院 消化器内科, 弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座)
【症例】32歳女性【既往歴】特記事項なし【現病歴】18歳発症の大腸小腸型クローン病で痔瘻膣瘻の合併あり。1999年大腸亜全摘術+シートンドレナージ、2005年小腸狭窄形成術(6か所)施行して術後よりInfliximabを開始、2011年腰麻下肛門管拡張術の治療歴がある。肛門管と直腸小腸吻合部に狭窄があり、膣瘻からも便汁が漏出する状態であった。2011年より挙児希望の訴えがあり、人工肛門造設や排卵機...

第195回東北支部例会

非典型的な画像所見を示したインスリノーマの一例
小豆嶋 立頼(岩手医科大学 医学部 消化器肝臓内科)
【症例】76歳女性【主訴】意識障害【家族歴】特記事項なし【既往歴】55歳時:両側腎結石,20歳時:虫垂炎【現病歴】平成24年2月頃より朝方の失行症状出現し食事摂取後に改善するといった症状出現.徐々に症状頻回となり同年12月13日朝昏睡状態で発見され近医へ救急搬送された.PG:28mg/dlであり低血糖発作の診断で当科紹介となった.【臨床経過】PG33mg/dl,IRI14.9μU/dl,Fajan...

第195回東北支部例会

入院糖尿病患者の食事療法における問題点 ―特に蛋白質摂取量と血清アルブミンに関して―
田中 光(弘前市立病院 内科)
【目的】近年、わが国では生活習慣病として糖尿病患者が増加傾向にある。食事療法は糖尿病治療の基本となる重要なものであり、糖尿病患者には食事制限を中心とした栄養指導が行われる。しかし、これまでわれわれは、生活習慣病患者に対する極端な食事制限は、かえって栄養状態を悪化させる恐れがあることを報告してきた。今回われわれは、入院加療を行った糖尿病患者の入院前後の栄養指標に関して比較検討を行った。【方法】対象は...

第195回東北支部例会

サイトメガロウィルス初感染から腸管穿孔を示し緊急手術を要した潰瘍性大腸炎の一例
川上 瑶子(東北大学大学院消化器病態学分野)
【症例】29歳、男性
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】2004年に前医で潰瘍性大腸炎(左側大腸炎型)と診断された。2010年5月(1回目の再燃時)に6-mercaptopurine(6-MP)、2011年6月(2回目の再燃時)にtacrolimusの投与を開始され、転居に伴い2011年8月当科紹介となった。この時点では軽症であり、外来でトラフ値の管理を継続したが、10月末から39℃台...

第195回東北支部例会

メチル酸イマチニブの少量長期投与が奏功している高齢者出血性胃GISTの1例
山居 聖典(大館市立総合病院 消化器・血液・腫瘍内科, 弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座)
【症例】88歳 女性【主訴】黒色便【既往歴】40歳・68歳:胃潰瘍、82歳~:高血圧【現病歴】平成24年7月21日より食欲低下、22日朝に多量の黒色便を認め、23日当科初診。眼瞼結膜貧血、直腸診で黒色便、採血でHb 6.0 g/dlと高度貧血を認めた。緊急上部消化管内視鏡検査(EGD)施行し、胃体上部後壁に中心に深掘れの潰瘍を有する粘膜下腫瘍を認め、精査加療目的に入院となった。【経過】CTにて、胃...

第195回東北支部例会

壁在結節を伴わない分枝型IPMNより発生したIPMN由来浸潤癌の1例
路川 陽介(仙台市医療センター 仙台オープン病院 消化器内科)
症例は79歳、女性。平成14年より膵尾部に径50mm大の嚢胞性病変を指摘されていたが、本人の希望により近医で経過観察となっていた。平成24年4月、以前より高値を呈していたCA19-9が5,263 U/mlとさらなる上昇を認めたため、精査加療目的に当科紹介となった。腹部USでは、膵尾部に径50mm大の類円形の嚢胞性病変を認め、内部には隔壁様構造がみられた。また嚢胞内腔にはsludge様の構造物が充満...

第195回東北支部例会

膵動静脈奇形(AVM)に対し塞栓術を施行し症状改善を得た1例
立田 哲也(弘前大学大学院 医学研究科 消化器血液内科学)
【症例】50歳代、男性【主訴】腹部膨満感、腹痛【既往歴】昭和55年 胆嚢結石、平成23年 狭心症【現病歴】平成24年7月上記症状出現。近医CTにて膵尾部動静脈奇形(AVM)疑いの診断となりNSAIDs処方も症状改善せず8月27日当科紹介受診。PET-CTでは膵尾部への軽度集積を認めた。上部消化管内視鏡検査や大腸X線検査では背部痛の原因となりうる病変は認めず、内分泌腫瘍鑑別のため当院内分泌内科にて精...

第195回東北支部例会

DICを合併した低分化型大腸癌の1例
加納 隆輔(石巻赤十字病院 消化器内科)
【症例】65歳、女性【主訴】右下腹部・右腰背部痛 【既往歴】来院1ヶ月前から左外転神経麻痺【現病歴】急性腎盂腎炎疑いで近医より当院に紹介された。【現症】意識清明、BT 38.7℃、BP 115/61、HR 106bpm、SpO2 96%(room air)【検査所見】WBC:10600、Hb:9.0、Plt:13.9万、CRP:18.29、CEA:160.3、CA-19-9:61.1【経過】来院時...

第195回東北支部例会

シングルバルーン内視鏡にて病変を観察し、診断・治療に至った小腸原発悪性リンパ腫の1例
永井 博(岩手県立胆沢病院)
【症例】79歳男性【現病歴】平成25年3月頃より下痢・腹痛があり近医にて入院加療を受けていた。前医入院中に貧血・タール便を認め、腹部CTにて右下腹部に腫瘤性病変を認めたため、4月1日精査加療目的に当院へ転院となった。【入院時現象】右下腹部に可動性不良な腫瘤を触知した【入院時検査】採血検査:軽度の貧血、炎症反応の上昇あり。CEA,CA19-9は基準値内、sIL-2Rは919U/mlと上昇していた。腹...

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Infliximab投与後に特発性血小板減少性紫斑病を発症した2例
小野寺 基之(東北大学病院 消化器内科)
【症例1】21歳、女性。【現病歴】平成19年発症の全大腸炎型の潰瘍性大腸炎(UC)。平成22年4月に再燃し、ステロイド依存性のためtacrolimusにて寛解導入された。Azathioprine (AZA)が導入されたが副作用(嘔気)のため中止となっていた。平成22年7月に再燃し、8月よりinfliximab(IFX)が投与され臨床的寛解となるが徐々に血小板が減少。11月初旬には血小板数4.5万/...

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肝細胞癌に対するB-TACEの一治療経験。
蒲 比呂子(石巻赤十字病院 消化器内科)
肝細胞癌に対するTACE(Transcatheter arterial chemoembolization)では、塞栓の度合いが治療効果を左右するが、肝門部や尾状葉の腫瘍、濃染が淡い場合には、栄養血管が細く治療が不十分となりやすい。2011年5月に3Frのバルーンカテーテル(Attendant-LP)が発売され有用性の報告が散見されるが、5Frのガイディングカテーテルの中にしか入らず造影量が少ない...

第195回東北支部例会

術後15年目に下行結腸浸潤を伴って発症した子宮内膜癌再発の1例
島田 拓(弘前大学 医学部 消化器外科)
【症例】50代女性。【既往歴】H10年に子宮内膜癌で手術。術後に骨盤内と大動脈周囲に放射線治療が行われた。【現病歴】H25年3月上旬に腹痛を主訴に紹介医を受診したところ、左腹腔内に径8cmの充実性腫瘍が認められたため、手術目的に当科に紹介となった。【身体所見】左側腹部に手拳大の腫瘤が触知され、同部に圧痛が認められた。【画像所見】大腸内視鏡検査では下行結腸に壁外性の圧排による全周性の狭窄が認められ、...

第195回東北支部例会

分枝型IPMCによる膵頭十二指腸切除4年後に残膵に出現した主膵管型IPMN由来浸潤癌の1例
三浦  裕子(国立病院機構 仙台医療センター 消化器内科)
【症例】71歳女性【主訴】心窩部痛、嘔気【既往歴】H21年12月重症急性膵炎(CT grade3)で当科入院加療された際、膵頭部に腫瘍に占拠された2.2cm径の嚢胞性病変が認められ膵頭十二指腸切除術を施行。IPMC、non-invasive、Jap 6th; pT2pN0cM0、StageIIの診断で、主膵管内進展、切除断端ともに陰性でありMUC1(-)、MUC2(-)、MUC5AC(+)、MUC...

第195回東北支部例会

CHOP療法により発症したde novo B型肝炎の一例
水野 恵(山形大学 医学部 第二内科)
近年、リツキシマブによるde novo B型肝炎が問題となり、ガイドラインが作成されたが、ステロイドや他の化学療法施行時においても注意が必要である。今回、CHOP療法にて生じたde novo B型肝炎を経験したので報告する。【症例】64歳、男性。【主訴】微熱、倦怠感。【既往歴】60歳 一過性脳虚血発作、高血圧症。【現病歴】2003年12月に皮膚T細胞性リンパ腫と診断され、CHOP療法を4コース、V...

第195回東北支部例会

ESD症例からみた胃癌に対するABC検診の妥当性と問題点
菊地 眸(福島県立医科大学医学部 消化器・リウマチ膠原病内科学講座)
【目的】近年血清のH. pylori(HP)抗体価とペプシノゲン(PG)値を用いた検診(ABC検診)が, 胃癌のスクリーニング検査として有用であると提唱されている. そこで, 当院の胃ESD症例の血清のHP抗体価とPG値からABC検診の妥当性と問題点を検証した.
【方法】2012年11月から2013年3月までに, 当院でESDを施行し, 術前に血清のHP抗体価とPG値を測定した...

第195回東北支部例会