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検索結果は30件です。
- クローン病に合併した痔瘻癌の2例
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佐川 俊彦(群馬大学医学部付属病院 第一内科)
【背景】本邦ではクローン病(以下CD)のcolitic caancer報告例は欧米に比べて少なかったが、近年、報告例が増加している。【症例1】症例は40代、女性。1990年に小腸大腸型CD発症。狭窄にて2回手術、2009年にIFX導入。その後痔瘻、肛門周囲膿瘍を繰り返すようになり2010年にIFXを倍量に変更。2012年12月より効果減弱。2013年3月肛門痛、肛門狭窄、腹部膨満で入院、肛門拡張術...
第328回関東支部例会 >
- 無水エタノール注入により改善した腹腔鏡下胆嚢摘出後の離断型胆汁瘻の1例
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奈良橋 喜芳(新座志木中央総合病院 外科)
症例は78歳, 男性. 胸背部痛で当院受診, 無石胆嚢炎の診断で入院歴があり再燃にて緊急入院. 画像上は胆嚢壁肥厚と胆嚢緊満を認めるも, 明らかな結石は認めなかった. 内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージ(以下ENGBD)で症状軽快, ENGBD挿入時の胆管造影では右肝管前区域枝が総胆管より造影されていた. 症状軽快したが再燃のため手術となった. 手術ではCarot三角部は慢性炎症により線維化が高度であった...
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- イマチニブ投与後に胸膜炎・膿胸を発症するも著効した切除不能巨大食道GISTの一例
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河村 貴広(横浜市立みなと赤十字病院)
【症例】67歳女性【既往歴】特記事項なし【現病歴・経過】2012年3月発熱・咳嗽・嚥下困難が出現し、当院を受診した。CTで縦隔下部に11cm大の内部不均一な不整形腫瘤を認め、上部消化管内視鏡で下部食道に突出し内腔を占拠する腫瘍を認めた。腫瘍そのものが食道に露出し、通常の鉗子生検検体でGISTと診断した。腫瘍サイズから悪性と考えられたが、大動脈・心臓・肺と広く接し切除不能と判断、イマチニブでの化学療...
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- C型慢性肝炎のインターフェロン+リバビリン併用療法に合併する貧血の解明―大気マイクロPIXEを使用して
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富岡 智(群馬大学大学院 保健学研究科)
「目的」難治性C型慢性肝炎に対するペグ型インターフェロン(Peg-IFN)+リバビリン(RBV)の2剤併用療法による治癒率は40~50%程度であり、プロテアーゼ阻害剤を加えた3剤併用では70%以上になることが報告されている。一方、貧血などの副作用も頻発しており、治療効果を左右する一因となっている。我々は2剤および3剤療法による貧血の病態解明を目的として、赤血球内元素量の変動をマイクロPIXE (P...
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- 左側門脈圧亢進症をきたしたIgG4関連自己免疫性膵炎の一例
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松井 哲平(東邦大学医療センター 大森病院 消化器センター内科)
【症例】71歳男性【主訴】皮膚黄染【現病歴】他院で肺腫瘤の経過観察中の血液検査で血小板減少を指摘され精査目的で当院へ紹介。上部消化管内視鏡検査で胃体上部大弯から穹窿部まで連なるF2の胃静脈瘤を認めたため精査目的で入院予定であったが、皮膚黄染と尿濃縮を自覚し外来を受診した。血液検査、腹部超音波検査で閉塞性黄疸が疑われ入院となった。【入院時身体所見】身長167cm、体重81kg、体温36.5℃、眼球結...
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- Gardner症候群に多発する胆管癌を合併した一例
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山田 俊哉(桐生厚生総合病院 内科)
【症例】55歳女性【現病歴】27年前にGardner症候群と診断され、以後当院外科外来定期通院されていた。今年に入ってから胆管炎様症状(肝機能変動と炎症反応変動)を繰り返すようになった。MRCPにて肝内胆管拡張認められ、2013年10月精査目的に当科紹介となった。【入院後経過】入院直前のCTでは肝門部胆管に不整な狭窄性病変あり、それより上流の肝内胆管拡張を認めていた。10/15入院となり、第2病日...
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- 進行食道癌における食道気道瘻に対してステント留置を行った4例の検討
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亀崎 秀宏(君津中央病院 消化器科)
【目的】食道癌終末期患者に対する緩和ケアにおいて、気道との瘻孔に起因する症状が問題となることがある。症状の改善としては、状況や部位によって、食道ステントおよび、または気道ステント挿入が行われることがある。進行食道癌における食道気道瘻に対して、当院でステント留置を行った症例を検討し、その実態を明らかにする。【方法】平成20年4月から平成25年7月までの間に当院に入院歴のある食道癌205例中、食道気道...
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- 顆粒球吸着療法(G-CAP)が奏功した腸管ベーチェットの一例
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作野 隆(東京医療センター 消化器科)
症例は40歳男性。2011年7月下旬から軟便を認めていたが8月には鮮血を伴う1日3-4行の水様下痢になり、食欲不振、および頭部・顔面の皮疹、陰部潰瘍、左足関節の腫脹・疼痛も出現した。近医受診し抗生剤、整腸剤を投与されたが改善せず、8月17日に当院を紹介受診し緊急入院した。ざ瘡様皮疹、口腔内アフタ、外陰部潰瘍よりベーチェット病が疑われたが、眼科で網膜ブドウ膜炎や虹彩毛様体炎などの異常所見は指摘されな...
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- 出血性横行結腸静脈瘤を合併した膵頭部癌切除後再発患者に対して人工肛門造設術後に化学療法を実施した1例
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西田 保則(国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科)
横行結腸静脈瘤は非常に稀であり、その治療方針は確立していない。我々は、膵頭部癌切除後の再発巣近傍に高度な横行結腸静脈瘤を認め、出血を繰り返した患者に対し、再出血を回避するために人工肛門を造設して化学療法の実施を可能にした1例を経験したので報告する。 症例は69歳男性。膵頭部癌に対し、当院にて亜全胃温存膵頭十二指腸切除を施行され、術後補助化学療法としてゲムシタビン塩酸塩(GEM)とS-1の併用...
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- 再発食道裂孔ヘルニアに対して腹腔鏡下に再手術を施行した1例
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秋元 俊亮(東京慈恵会医科大学消化管外科)
食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡下噴門形成術の治療成績は概ね90%と良好である.一方,術後再発に対する再手術症例の報告も散見される.今回われわれは,食道裂孔ヘルニア再発に対して腹腔鏡下噴門形成術を施行した症例を経験した. 症例は50歳代,男性.食道裂孔ヘルニアに対して6年前に他院で腹腔鏡下噴門形成術を施行された.手術の約1年後からおくびと食道下部違和感を認めた.上部消化管X線造影検査,上部消化管内視...
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- 家族性大腸腺腫症症例に合併した胃底腺ポリープの癌化による多発胃癌の1例
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齊藤 正昭(自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科)
家族性大腸腺腫症(以下FAP)症例では、約半数に胃弓隆部から胃角部までの胃底腺領域に胃底腺ポリープを合併することが知られているが、癌化するという報告は稀である。今回我々は、FAP症例に合併した胃底腺ポリープの癌化による多発胃癌の1例を経験したので報告する。 症例は70歳代女性。30歳代でFAPと診断。5年前にステージIIIbの大腸癌を合併し、大腸全摘術、2年前に子宮体癌、腹壁デスモイド腫瘍...
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- 当院におけるC型肝炎合併透析患者の予後とIFN治療に対する有効性および安全性についての検討
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細沼 賢一(東邦病院 内科)
【目的】透析患者のHCV抗体陽性率は、腎機能正常者と比較して高率とされ、陽性者では肝硬変、肝癌の発症率が高く、陰性患者と比較し生命予後が低いことが報告されている。しかし、多くの患者が無治療で経過していると予想され、IFN治療の有効性や安全性については不明な点が多い。今回、当院におけるC型肝炎合併透析患者の予後とIFN治療に対する有効性および安全性について検討を行った。【方法】予後については、当院で...
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- 部分的脾動脈塞栓術(PSE)を施行し、TVR/PEG-IFN/RBV 3剤併用療法によりSVRが得られた1例
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嶋田 靖(伊勢崎市民病院 内科)
【症例】 69歳、男性【現病歴】C型慢性肝炎に対して、20年ほど前にIFN治療(詳細不明)を受けたが、SVR得られなかった。以降、近医にてUDCA、SNMCによる肝庇護療法を受けていた。TVR/PEG-IFN/RBVによる3剤併用療法を目的に当院へ紹介となった。【既往歴】特になし【飲酒】なし【内服薬】UDCA300mg/3X【検査結果】T-Bil0.91mg/dl、AST69IU/L、ALT70I...
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- 肝細胞癌に対するミリプラチン動注療法及びラジオ波焼灼術後に発症した急性間質性肺炎の1例
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小曽根 隆(くすの木病院内科)
【症例】77歳、女性【現病歴】20年ほど前からHCV抗体陽性を指摘される。8年ほど前から肝硬変として近医加療されていた。その後、患者希望にて当院肝臓外来を紹介初診、スクリーニングCTにて肝S5/6にHCCを指摘され、治療目的に入院となる。【入院後経過】第0病日、AG施行。HCCのfeederであるA7よりミリプラチン50mg及びジェルパートにてLip-TACEを施行した。翌日のCTでは同部に良好な...
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- 大腸癌が先行しCronkhite-Canada症候群の治療中に肝転移を来した1例
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宮田 康史(自治医科大学 内科学講座 消化器内科学部門)
【諸言】Cronkhite-Canada症候群は比較的稀な疾患とされ、世界で300例程度の報告があるが、7割が本邦からの報告である。以前は栄養状態の悪化による死亡例が多く予後不良とされていたが、栄養管理や副腎皮質ステロイドなどの治療に比較的反応する症例もあり予後が改善している一方で、悪性腫瘍合併例、特に大腸癌の報告が増加している。【症例】74歳、男性。2007年検診で胃の多発ポリープ、2010年に...
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- 肝細胞癌に対するダブルプラチナ療法 (ミリプラチン肝動脈化学塞栓術+シスプラチン肝動注併用療法)の使用経験
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上野 敬史(前橋赤十字病院 消化器内科)
【背景・目的】近年、切除不能の肝細胞癌(HCC)に対する治療として、ミリプラチン(MPT)による肝動脈化学塞栓術(TACE)やシスプラチン(CDDP)による肝動注化学療法の有用性が報告されている。今回、両者を併用したダブルプラチナ療法の当院での有効性・安全性について検討した。【方法】2011年6月~2013年6月に切除不能多発肝細胞癌に対してダブルプラチナ療法を施行した39名62症例を対象とした。...
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- ヘリコバクターピロリ菌感染による逆流性食道炎および胃悪性腫瘍(胃がん・MALTリンパ腫)への影響
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小林 栄孝(御成橋栄クリニック, NTT東日本伊豆病院)
【目的】Helicobacter pylori感染率は40歳以上で高率となる一方,若年層では低下が認められている。また逆流性食道炎におけるH. pylori 感染の役割はさまざまな報告がなされているが,逆流性食道炎の発生においては抑制的に働くことが明らかにされている。また、胃癌発生においてはH. pylori感染による萎縮性胃炎が一因子と考えられている。我々は当院で施行した企業検診において、H. ...
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- 初診時にサイトメガロウイルス感染を合併したCrohn病の1例
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宮前 直美(国立病院機構 高崎総合医療センター 消化器病センター内科)
30歳女性。腹痛、下痢が数か月間持続し、近医で過敏性腸症候群として整腸剤などで加療されていたが改善なく、腹痛が自制外となったため当院を受診した。初診時の血液検査で炎症反応上昇および低蛋白血症を認めた。腹部CT検査にて回盲部やS状結腸の壁肥厚および腹腔内リンパ節の腫大、腹水貯留を認めた。大腸内視鏡検査(CS)では疼痛のためSD junction以深へのスコープ挿入は困難であったが、S状結腸に縦走傾向...
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- ミリプラチンのTACEからTAIへの切り替え後より著効が得られた肝細胞癌の一例
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竝川 昌司(桐生厚生総合病院 内科)
【背景】肝細胞癌(HCC)治療の有効性に関して,日本肝癌研究会の追跡調査に基づく経カテーテル的肝動脈化学塞栓療法(TACE)と肝動注化学療法(TAI)の比較では,TACEが有意に高い生存率を示している.今回,ミリプラチンのTACEからTAIへの切り替え後より著効が得られたHCCの一例を経験したため報告する. 【症例】70歳代,男性.C型慢性肝炎にて近医通院中であった.2008年12月に施行し...
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- 肝硬変に合併し経鼻酸素投与により改善するも再燃を繰り返した腸管嚢胞様気腫症の一例
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河村 貴広(横浜市立みなと赤十字病院)
【症例】57歳女性【既往歴】アルコール依存症、アルコール性肝硬変【現病歴・経過】アルコール性肝硬変による肝性脳症のため、2009年7月上腸管膜静脈-下大静脈シャント閉塞術を施行、その後も蛋白制限食とラクツロース、カナマイシンなど投与するも肝性脳症1~2度が持続したためアミノレバン点滴を適宜外来で施行、コントロールされていた。便通は軟便が日に3-4回と良好にコントロールされていた。禁酒は完全で精神症...
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