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検索結果は51件です。

高度の黄疸を呈し、EBウイルス初感染の関与が疑われたNASHの一例
友松 典子(兵庫県立加古川医療センター 消化器内科)
症例は44歳女性。感冒様症状が2週間続いたのちに家人に黄疸を指摘され、当院受診。T-Bil 12.2mg/dl,D-Bil 9.8 mg/dl ,AST 156IU/L,ALT 175IU/L, ALP 4504IU/L, LDH 534IU/Lと高度の黄疸と肝胆道系酵素の上昇を認めた。またHbA1c (NGSP) 13.3%,Glu 280mg/Lと糖尿病が認められた。腹部CT検査にて肝臓に高...

第098回近畿支部例会

虚血性回腸炎を契機に回腸狭窄・腸閉塞を来たした1症例
奥田 智裕(神戸市立医療センター 中央市民病院 消化器内科)
【症例】76歳男性【主訴】腹痛、下痢、嘔吐【既往歴】陳旧性心筋梗塞、脳梗塞、慢性閉塞性動脈硬化症、糖尿病、慢性腎不全で維持血液透析中【現病歴】2012年8月16日夕食後より右下腹部、心窩部痛が出現し、頻回の水様下痢を認めた。翌17日、下痢は消失したが、数十回の嘔吐を認め、全身倦怠感が出現し歩行困難となり当院救急受診した。来院時、腹部膨満感認めたため、感染性腸炎、腸閉塞を疑い血液検査、腹部造影CT検...

第098回近畿支部例会

内視鏡的切除10年後に多発肝転移、イレウス症状にて再発した直腸カルチノイドの一例
武居 晃平(赤穂市民病院 消化器科)
症例は77歳女性。主訴は腹痛、便秘。既往歴は10年前に直腸カルチノイドを内視鏡的に切除。家族歴は特記事項なし。現病歴は平成24年5月下腹部痛あり、その後増悪し、下痢、下血もあったため近医を受診。CFにて虚血性腸炎を疑われ、近医に入院。腹部CTにて多発肝腫瘍疑われ、精査目的にて当科に紹介され入院となった。入院時血液検査では貧血、炎症所見、肝機能異常のいずれも認めず、腫瘍マーカーも異常を認めなかった。...

第098回近畿支部例会

特に誘引なく急性増悪した高齢者慢性B型肝炎の2例
長野 広之(天理よろづ相談所病院)
症例1は91歳女性。1年半前にびまん性大細胞性リンパ腫(以下DLBCL)と診断。その際の採血でHBs Ag(+)、HBs Ab(+)を指摘。DLBCLについては無治療で経過観察となりB型肝炎とあわせて当院血液内科にてフォローされていた。入院2日前より間欠的な腹痛、黄疸を指摘。入院当日、血液内科外来にてALT 564、T-Bil 11.1、PT% 42.6%と肝機能異常、HBs Ag(+)、HBs ...

第098回近畿支部例会

EBウイルス関連同時多発胃癌の1例
西村 加奈子(市立福知山市民病院 消化器内科)
【症例】50歳代男性.吐血,黒色便を主訴に来院し,上部消化管内視鏡検査にて胃体上部前後壁にKissing ulcerを呈する出血性胃潰瘍を認めた.内視鏡的止血術施行後,PPI投与にて保存的加療を行った.当初良性潰瘍と考えていたが,1か月後の内視鏡検査再検にて潰瘍は改善傾向を認めるものの皺壁のこん棒様の太まりを認め,また後壁側の病変では周堤隆起を伴う粘膜下腫瘍様形態を呈していた.同病変に対して生検を...

第098回近畿支部例会

大腸複合型腺神経内分泌癌(MANEC)の一例
朝山 彬(市立福知山市民病院 消化器内科)
【目的】極めて稀な大腸複合型腺神経内分泌癌(mixed adenoneuroendocrine carcinoma; MANEC)の症例を経験したので報告する。【症例】60歳代女性。腹痛、意識レベル低下を主訴に当院救急外来を受診し、上行結腸の腫瘍による大腸閉塞、bacterial translocation、肝膿瘍、敗血症性ショックの診断で入院となった。イレウス管、肝膿瘍ドレーンを挿入し集中治療を...

第098回近畿支部例会

小腸内視鏡が診断に有用であった血管炎症候群の1例
金子 望(パナソニック健康保険組合 松下記念病院 )
【症例】37歳,男性.【主訴】上腹部痛.【既往歴】2012年5月てんぷら油で熱傷. 腹部から下肢にかけて自家植皮術後.【経過】2012年9月2日より左上腹部に間欠的で締め付けられるような痛みを自覚し,近医を受診した.血液検査でCRPの軽度上昇を,腹部CTで回腸末端に小腸壁の肥厚所見を認めた.感染性腸炎疑いで抗生剤を開始されたが,症状の改善が得られず,9月18日に精査目的のために当院へ転院となった....

第098回近畿支部例会

EUS-FNA施行後重症急性膵炎を生じた1例
南川 健(関西医科大学 卒後臨床研修センター)
症例は44歳、男性。肝腫瘍の精査目的で当科を紹介された。造影CTにて膵頭部に動脈相~平衡相で軽度の造影効果を有する15mm大の腫瘍を認めた。非機能性膵神経内分泌腫瘍を疑い、病理学的診断、EUS-FNA目的で入院となった。EUSにて膵頭部に13×14mm大の類円形、内部エコー均一低エコーの充実性腫瘍を認めた。十二指腸下降脚から25G FNA針で穿刺吸引組織診細胞診を施行した。検査3時間後採血にて膵A...

第098回近畿支部例会

回腸末端憩室穿通の1例
吉田  愛(国立病院機構 神戸医療センター 外科)
回腸末端憩室穿通により多発骨盤内膿瘍をきたした1例を経験したので報告する。【症例】71歳男性。2012年9月、夜間に腹部全体に広がる腹痛を認めた。腹痛は徐々に増悪,翌日には嘔気出現し近医受診した。血液検査所見はWBC7100/ml、CRP15.9mg/dl、腹部CT検査にて回盲部の脂肪織濃度上昇を認め、憩室炎が疑われたため入院の上、絶食、抗生剤治療開始された。入院5日目でWBC7400/ml、CR...

第098回近畿支部例会

消化管出血および小腸重積を呈した巨大十二指腸ブルンネル腺過誤腫の1例
阿部 純子(大阪大学 消化器内科)
症例は40歳代男性。精神発達遅滞、強迫性障害に対し当院精神神経科外来に通院加療中であった。2012年2月、倦怠感を主訴に近医を受診。血液検査にて著明な貧血(Hb 2.1 g/dL)を指摘され、当科外来に紹介され緊急入院となった。上部消化管内視鏡検査にて、分葉状の頭部が水平脚に位置する十二指腸球部由来の径30mm大の山田IV型ポリープを認め、下十二指腸角にはポリープの長い茎の接触によると考えられるA...

第098回近畿支部例会

術前診断に難渋したサイトメガロウイルス腸炎による回腸穿孔の1例
宮脇 仁朗(済生会千里病院 卒後臨床研修センター)
症例:71歳男性主訴:腹痛 発熱既往歴:関節リウマチ 十二指腸潰瘍 糖尿病病歴:関節リウマチに対し8年来治療中で、当院受診時メトトレキサート(MTX)16mg/week・ステロイド7.5mg/day・サラゾスルファピリジン1000mg/day・セレコキシブ400mg/dayを内服中であった。平成24年6月近医で抜歯後に感染をきたし経口抗生剤(セフジトレンピボキシルやクラリスロマイシン)投与されたが...

第098回近畿支部例会

ダブルバルーン小腸内視鏡にて経時的な形態の変化を観察し得た空腸平滑筋種の1例
福本 賢二(関西労災病院 消化器内科)
症例は80歳代男性。腹痛、黒色便を主訴に平成23年4月他院受診し、Hb8.8g/dlと貧血を認めたため上部および下部消化管内視鏡検査施行されたが、出血源を認めなかった。小腸カプセル内視鏡検査で上部空腸に腫瘤を疑われため、ダブルバルーン小腸内視鏡検査施行目的で平成23年5月当科紹介入院となった。経口的ダブルバルーン小腸内視鏡にてTreitz靭帯から50cm付近の空腸に、中心にdelleを伴う15mm...

第098回近畿支部例会

Oxaliplatinに対する過敏性反応発現後、脱感作療法により再投与が可能となった進行大腸癌の3例
山下 英次郎(京都府立医科大学附属病院 研修医)
[背景]進行大腸癌に対する化学療法において、Oxaliplatin(L-OHP)に対する過敏性反応(hypersensitivity reaction:HSR)は治療継続に際して大きな問題となっている。L-OHPに対するHSRを示した後、脱感作療法を行いL-OHP再導入に成功した3例について報告する。[方法]脱感作療法は、入院監視下でステロイド薬、抗ヒスタミン薬の前投薬を強化し、L-OHPは、全...

第098回近畿支部例会

スクリーニングの上部消化管内視鏡検査から食道結核の診断に至った1例
栗原 重明(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
【症例】84歳 男性【主訴】特になし【既往歴】14歳 肺結核,83歳 左大腿骨骨折【現病歴】スクリーニング目的で前医にて施行された上部消化管内視鏡検査で,中部食道に潰瘍性病変が認められた.生検組織では悪性所見を認めず,多核巨細胞を伴う類上皮肉芽腫を認め,チールネルゼン染色で抗酸菌が少数散見されたため,精査・加療目的で当院消化器内科へ紹介受診となった.【経過】身体所見・血液検査では特記事項なく,当院...

第098回近畿支部例会

自他覚所見に乏しく診断に苦慮したNOMIの一例
大竹 由利子(市立豊中病院 消化器内科)
症例は78歳、男性。既往歴は糖尿病、心筋梗塞。現病歴:平成24年11月4日の夕より腹部不快感、嘔吐が出現し、改善しないため受診。現症として圧痛や筋性防御、反跳痛は認めず、下腹部正中の違和感を認めるのみであった。血液検査ではWBC10000/μlと軽度上昇を認めた。心電図では洞性徐脈・I度房室block以外の異常所見を認めなかった。胸腹部X線では明らかなニボー像や、free airを認めなかった。腹...

第098回近畿支部例会

同時多発早期胃癌11病変に対し内視鏡治療を施行した1例
南 知宏(近畿大学 医学部 消化器内科)
【患者】60歳代の男性【既往歴】虫垂炎(13歳)【家族歴】父:皮膚癌、兄弟:胃癌、膵臓癌、大腸癌【生活歴】飲酒ビール2L/日×45年、喫煙50本×40年【現病歴】近医で検診目的で上部消化管内視鏡検査を受けた。その際、胃内に4か所の扁平隆起と左梨状窩に1.5cm大の腫瘍を指摘され治療目的で紹介となった。当院にて再検したところ、8か所の早期胃癌を認め明らかなSM浸潤所見は認めなかった。またCT・MRI...

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腸重積を契機に発見された回腸癌の1例
八木澤 朋弘(近畿大学 医学部 消化器内科)
患者は70歳代、女性。平成24年9月中旬頃より下痢・発熱を認め、感染性腸炎を疑われ、9/26他院に入院。絶食・補液・抗生物質投与にて腹痛・炎症反応は改善したが、下痢が持続するため腹部単純CTを施行したところ腸重積を指摘され、精査加療目的で10月3日当院に転院となった。造影CTを施行したところ、回盲部腸間膜が回腸とともに陥入しており小腸重積となっていた。精査目的にて10月5日経肛門的小腸内視鏡検査を...

第098回近畿支部例会

診断に難渋したが最終的に肝生検で経過を追えた薬剤性胆管消失症候群の1例
坂本 愛沙(大阪大学附属病院)
【症例】70歳代男性【現病歴】平成23年7月咳嗽を認め、近医でクラリスロマイシン等処方を受けた。翌月初め全身に痒疹が出現し、強力ネオミノファーフゲンC、グルタチオン等で経過観察されたが、1週間後の血液検査でT-bil 15.7mg/dlと黄疸を認め当院紹介され、入院となった。【入院後経過】第1病日38度を超える発熱を認め、血液検査でWBC 9,360/μl, CRP 0.93mg/dl, AST ...

第098回近畿支部例会

ESDにて切除したA型胃炎合併胃カルチノイドの一例
小森 崇史(ベルランド総合病院 消化器内科)
症例は50歳代、男性。2011年9月にスクリーニング目的に施行された上部消化管内視鏡検査にて胃体上部小彎前壁に、頂部に一部陥凹を伴う5mm大の平坦隆起を認めた。同部位の生検標本にてChromograninA(+)、Synaptophysin(+)、CD56(+)であり、カルチノイド腫瘍と診断した。また、内視鏡的に胃全体に萎縮性変化を認め、血液検査では血清ガストリン値が2900pg/mlと高値で、血...

第098回近畿支部例会

インターフェロン治療歴がありHBs抗原は陰性化していたが, 門脈本幹に腫瘍栓を伴う肝細胞癌を発症した一例
前田 遼太朗(京都府立医科大学 卒後臨床研修センター)
50歳,女性.1988年にB型慢性肝炎に対しインターフェロン(IFN) 療法を受け, HBs抗原が陰性化していたために,医療機関への通院を自己中断していた. 2012年9月に上腹部圧迫感を訴え, 近医で肝機能異常を認め当院へ紹介された.飲酒歴は機会飲酒程度, 身長153cm,体重50 kg,AST 59 IU/l, ALT 36 IU/l, T-Bil 1.9 mg/dl, Alb 4.3 g/d...

第098回近畿支部例会