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検索結果は41件です。

IFN著効20年後に肝細胞癌を発症したC型肝硬変の1例
岡部 純弥(市立池田病院)
C型慢性肝炎に対するIFN治療によりSVRが得られてもその後肝細胞癌を発症する例が散見される。SVR後の発癌のリスクファクターは、高齢、男性、線維化進行例とされている。今回我々はIFN治療時66歳で、SVR20年後に発癌した症例を経験したので報告する。 【症例】86歳男性。1993年66歳時腹腔鏡下肝生検にてC型肝硬変と診断され、IFN-α 48週間投与によりSVRとなった。以後もHCV-RNAは...

第099回近畿支部例会

全身症状としての肝障害を認めた皮膚筋炎の1剖検例
小幡 翔(一般財団法人住友病院)
症例は68歳男性。既往歴に特記すべきものなし。2012年10月中旬に頚部痛・咽頭痛にて近医受診。CRP1.3mg/dlと軽度上昇を認めたため、扁桃腺炎を疑って抗生剤投与するも症状は増悪、11月にはAST226U/l、ALT124U/lと肝障害も伴い、CRPも7.23mg/dlとさらに増悪した。食欲低下も認めたため、精査依頼で当科紹介となった。入院時、咽頭発赤強度で、口腔内にカンジダを認め、顎下~頸...

第099回近畿支部例会

腹部超音波検査(US)にて指摘し、造影CTとの対比にて診断した下行結腸腹膜垂炎の一例
岩本 剛幸(市立池田病院 消化器内科)
【背景】原発性腹膜垂炎は予後良好な疾患で特徴的な画像所見から診断が可能であるが、虫垂炎や憩室炎と診断され外科手術を含めた過剰な治療が行われることも少なくない。本疾患を正確に診断し適切な加療を行うことは重要と考えられる。【症例】42歳男性【主訴】左側腹部痛【既往歴】脂肪肝【現病歴】受診前日朝から左下腹部痛が出現。歩行時や仰臥位・前屈位で疼痛が増強しその後も軽快しないために翌日当院外来受診。受診時、発...

第099回近畿支部例会

高度腎機能障害を合併する肝性脳症の治療に難渋しながらもBRTOを施行し得た一例
吉田 江里(大阪大学 医学部 附属病院)
症例は50歳代男性。C型肝硬変、慢性腎不全にて当院通院中であった。2008年頃より肝性脳症出現し、分岐鎖アミノ酸製剤投与にて対応していたが、アミノ酸過剰負荷による尿毒症を発症したため同剤を中止し、2008年10月門脈肝静脈短絡塞栓術を施行された。術後、脳症は消失し、Child-Pugh 10点から6点に改善したが、2011年12月頃より脳症再発したため、分岐鎖アミノ酸製剤点滴を再開した。腎機能は徐...

第099回近畿支部例会

長期にわたる血栓溶解療法により血管拡張術を施行し得たBudd-Chiari症候群の1例
菊川 高行(大阪市立大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
【緒言】Budd-Chiari症候群は30-40歳代の女性に多いとされ、原因として本邦では膜様閉塞、欧米では血栓による発症が多い。今回、我々は膜様閉塞に血栓を伴うBudd-Chiari症候群の1例を経験したので報告する。【症例】 31歳、女性【主訴】 腹壁静脈怒張【既往歴】 1型糖尿病【内服歴】経口避妊薬使用なし【妊娠歴】なし【現病歴】 2010年、右季肋部痛、右腹壁静脈怒張が出現し近医受診も異常...

第099回近畿支部例会

第3期幼虫と第4期幼虫が混在していたアニサキス症の1例
清水 葉子(京都大学医学部附属病院)
症例は30歳代女性。主訴は腹痛。既往歴は、急性肝炎(EBV)・摂食障害・てんかん。当院受診6日前に下痢・嘔吐・発熱を認め、その後も夕方になると発熱を認めていた。受診前日の夜間に心窩部痛と嘔気を認め、下腹部痛も認めたため翌日救急外来受診。受診時現症は、発汗著明で微熱と心窩部圧痛を認めた。造影CTで胃壁全体の浮腫性肥厚と骨盤内小腸に腸管壁の浮腫像を認めた。胃全体の浮腫性肥厚からアニサキスや好酸球性胃腸...

第099回近畿支部例会

高度の血管内溶血をきたし死亡したClostridium perfringensによるガス産生性肝膿瘍の一例
藤野 貴大(京都第一赤十字病院 消化器内科)
【症例】66歳男性【既往歴】糖尿病、慢性腎不全があり、近医で維持透析を行っていた。【現病歴】透析のため近医を受診した際、39.9℃の発熱があり、精査目的で当院に救急搬送された。救急受診時の単純CTで肝後区域に3cm大の淡い低吸収域を認めた。約1.5時間後に撮影した造影CTでは前述の部位にガス像を認めたため、ガス産生菌による肝膿瘍が疑われた。【経過】Cefmetazoleの投与を開始し、受診6時間後...

第099回近畿支部例会

胆管内発育型HCCに対するTACE後、腫瘍脱落を来たし閉塞性黄疸に至った一例
大畔 健太(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター 消化器内科)
【症例】61歳、男性
【主訴】腹部膨満、背部痛
【現病歴】2005年にC型慢性肝炎と肝細胞癌(HCC)を指摘され当院紹介、以後再発に対し肝動脈化学塞栓療法(TACE)を繰り返し施行していた。2012年11月のダイナミックCTでS4肝門部の20mm大をはじめ多数のHCC再発を認め、2013年1月中旬に11回目のTACEを施行した。術後一過性の黄疸の出現を認めたため腹部CT検査を施行したと...

第099回近畿支部例会

B型肝炎ウイルスを重複感染したセロタイプ1高ウイルス量C型肝硬変のペグインターフェロンα2a/リバビリン併用療法再燃例に対してリバウンドを利用してインターフェロン治療を行い著効が得られた1例
谷本 考史(市立吹田市民病院 内科)
【目的】C型肝硬変の抗ウイルス療法は線維化進展、血小板低値などの理由で治療に難渋し著効率も低い。一方、C型肝炎ウイルス(HCV)とB型肝炎ウイルス(HBV)が重複感染した場合、一般にHBVの増殖は抑制されるがインターフェロン(IFN)治療によるHCVのウイルス量減少に伴いHBVの増殖・肝炎再燃の報告がみられる。今回、テンカビル(ENT)投与、部分的脾動脈塞栓術(PSE)、ペグインターフェロン(PE...

第099回近畿支部例会

突然の腹痛と発熱で発症した腸間膜原発悪性リンパ腫の一例
中原 麻帆(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】61歳,男性【主訴】腹痛,発熱【既往歴】なし【現病歴】入院前日の昼からの突然の上腹部痛および37.9 ℃の発熱を主訴に当院を受診した.来院時,臍部から左下腹部にかけて自発痛,強い圧痛を認め,血液検査所見ではWBC9700,CRP0.9と軽度の炎症所見を認めた.腹部超音波検査にて疼痛部位に一致して48×51×35mm大,内部不均一で境界明瞭な腫瘤を認めた.腹部造影CT検査では腸間膜内に46m...

第099回近畿支部例会

膵頭十二指腸切除後の膵外分泌機能低下と非アルコール性脂肪性肝疾患に対し,パンクレリパーゼが有効であった1例
東田 歩(兵庫県立加古川医療センター 消化器内科)
症例は62歳女性.主訴は易疲労感と腹部膨満.当院入院の24か月前に下部胆管癌,早期胃癌に対し,前医外科で膵頭十二指腸切除術(PD)を施行された.術後8か月のCTで著明な脂肪肝が出現し,術後20か月に血清Alb 1.3g/dlと著明な低アルブミン血症および腹水貯留を認めた.食事摂取は良好で,前医での精査にて消化管出血はなく,尿蛋白陰性,シンチにて蛋白漏出性胃腸症を疑う所見なし,便中脂肪陰性,腫瘍再発...

第099回近畿支部例会

早期胃管癌に対するESD後の遅発穿孔により膿胸を合併した1例
友田 如(大阪大学 医学部 消化器内科)
症例は60歳代男性。当院にて2006年胸部中部食道癌(pT3N2M0, StageIII)に対し右開胸食道亜全摘、2領域リンパ節郭清、後縦隔経路胃管再建を施行、以後再発はなかった。2012年5月上部消化管内視鏡検査にて胃管下部前壁に径25mm大の0-IIa、胃管中部大弯に径10mm大の0-IIaを認め、ESD目的にて当科入院となった。ESDはフラッシュナイフBT2.5mmにて施行し、術中、特に偶発...

第099回近畿支部例会

肝静脈血栓を伴った肝膿瘍の一例
向井 エリ(市立伊丹病院 内科)
症例は50歳代、男性。主訴は全身倦怠感。既往歴に糖尿病あり。201X年2月中旬より発熱、全身倦怠感、食欲低下が出現し1週間で約8kg体重が減少したため近医を受診した。尿糖5+、血糖418mg/dlのため、精査加療目的で当院紹介受診した。体温37.5℃、WBC16500/μl、CRP17.71mg/dlと炎症反応の上昇と、ALT 44 IU/l,ALP 562 IU/lと肝胆道系酵素の上昇を認めた。...

第099回近畿支部例会

膵腫瘍と鑑別を要しEUS-FNAで診断し得た結核性リンパ節炎の一例
木村 明恵(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
症例は63歳 女性.慢性関節リウマチ,CREST症候群にて当院腎臓内科通院中.体重減少と軽度の肝機能障害があり,腹部エコーと腹部CTを施行したところ,肝臓には異常所見はなかったが膵鉤部腫瘍と大動脈周囲のリンパ節腫大が疑われたため,精査目的に当科紹介となった.ダイナミックCTでは主膵管の拡張は認めず,膵鉤部に1cm大の造影効果の乏しい腫瘤を認め,左胃動脈幹,大動脈周囲,膵頭下部背側に内部吸収値不均一...

第099回近畿支部例会

メサラジン投与再開後急激に症状の増悪をきたした重症潰瘍性大腸炎の一例
堀田 将志(市立伊丹病院 内科)
【症例】40歳 男性。【主訴】血便・腹痛・水様性下痢【既往歴・家族歴】特記事項なし。【現病歴】200X年夏頃に左側大腸炎型潰瘍性大腸炎を発症。メサラジン投与開始後血便・腹痛・下痢(10行以上/日)が増加し、Predonisolone(PSL) 30mg/dayへ変更。症状の改善を認めた。メサラジン脱感作療法を62.5mgから開始し325mgへ増量数日後に再度症状の悪化を認めたため、入院加療となった...

第099回近畿支部例会

TS-1/CDDP併用化学療法にて腫瘍崩壊を起こしたAFP産生胃癌の一例
芦名 茂人(六甲アイランド甲南病院 内科)
症例は73歳、男性。平成24年4月より食欲低下・上腹部痛・下肢浮腫が見られるようになった。当院で上部消化管内視鏡を行ったところ胃前庭部前壁に3型腫瘍を認め、生検により高分化型腺癌と診断された。腹部CTで多発肝腫瘍を認めたため、胃癌・多発肝転移の診断にて当科入院となった。血清AFP 334 ng/dlと上昇しており、生検組織でのAFP免疫染色が陽性であることから、AFP産生胃癌・多発肝転移と診断した...

第099回近畿支部例会

診断に苦慮した結核性腹膜炎の1例
武居 晃平(赤穂市民病院 消化器科)
【症例】75歳女性【主訴】発熱、食欲不振【現病歴】来院1週間前より38℃の発熱と食欲低下あり。近医を受診し胸腹部CT検査で胸水・腹水の貯留を認め、精査加療目的で当院紹介となった。【既往歴】C型肝炎、胆石症【入院時現症】貧血、黄疸を認めず。腹部は緊満し波動感を認めた。リンパ節は触知しなかった。【血液検査所見】AST85U/L、ALT35U/Lと軽度の肝障害とWBC7700、CRP1.58と炎症所見を...

第099回近畿支部例会

EUS-FNAで診断し得た乳癌食道転移の1例
松川 浩之(赤穂市民病院)
症例は84歳、女性。異時性両側乳癌で当院外科を通院中であった。治療歴は平成11年右乳癌に対して手術+化学療法+ホルモン療法(Bt+Ax classicalCEF施行後、タモキシフェン5年内服)、平成17年左乳癌に対して手術療法+ホルモン療法(Bt+Ax後アナストロゾール内服)、平成23年右乳癌術後創部再発に対して局所切除+ホルモン療法(切除後レトロゾール内服)を施行した。平成24年3月肺塞栓を来た...

第099回近畿支部例会

HXP療法の経過中に癌性髄膜炎を発症したHER2陽性進行胃癌の一例
岩破 敏郎(京都市立病院 消化器内科)
症例は62歳男性、特記すべき既往なし。食思不振を主訴に近医を受診し、肝機能障害を指摘されたため精査目的に当科外来を受診した。CTで進行胃癌、多発リンパ節転移が疑われ上部消化管内視鏡検査をしたところ、胃体部前壁を中心に広範な3型腫瘍を認めた。更に脊椎MRI、骨シンチグラフィにて全脊椎、胸骨、肋骨、骨盤への多発骨転移を認めた。血液検査所見では進行性の血小板減少を認め、FDP高値、D-dimer高値など...

第099回近畿支部例会

腸重積を来たした上行結腸神経鞘腫の1例
申 玲佳(国家公務員共済組合連合会 大手前病院 消化器内科)
【症例】50歳代、女性【現病歴】来院2週間前から持続する腹部膨満感と便秘を主訴に当院を受診した。腹部CTで上行結腸に腸重積像を認めたことから加療目的に入院となった。診断と治療目的に緊急で下部消化器内視鏡検査を施行したところ上行結腸に管腔内を塞ぐようして存在する腫瘤性病変を認めた。内視鏡的に整復を試みたが不成功に終わったことから入院2日目に準緊急的に手術を行った。【手術所見】上行結腸に4cm大の腫瘍...

第099回近畿支部例会