セッション

検索結果は41件です。

酸性トイレ洗浄剤(商品名:サンポール)の服用にて小腸狭窄を来した一例
松尾 祥平(高島市民病院 内科)
【症例】45歳、男性【主訴】下血
【現病歴】精神障害による生活困難のため救護施設入所中の患者。平成24年11月、施設にて酸性トイレ洗浄剤(商品名:サンポール・9.5%塩酸)を約20ml自殺目的に服用しているところを発見され当院救急搬送された。当院救急外来にて酸化マグネシウムを投与され、他院(単科精神科病院)に入院となった。他院入院後、下血が続き、貧血が進行するため、服用2日後、精査加療目的に...

第099回近畿支部例会

急激な転帰をとった胃癌患者に発症したEdwardsiella tarda敗血症の1例
池ノ内 真衣子(国家公務員共済組合連合会 大手前病院 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】発熱【既往歴】平成24年9月慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下副鼻腔手術、平成24年12月左白内障に対して眼内レンズ手術【家族歴】特記事項なし【生活歴】喫煙歴20本/日×30年(49歳より禁煙)、飲酒歴1合/日×40年【現病歴】慢性腎炎で当院外来フォロー中であった平成25年2月に胃癌、遠隔リンパ節転移を指摘され、化学療法開始予定であった。3月3日頃より発熱、悪寒出現、症状の改...

第099回近畿支部例会

膵石による主膵管拡張を伴う慢性膵炎に発生した分枝型IPMCの1例
小澤 祐樹(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 消化器内科学分野)
症例は74歳男性。以前より慢性膵炎を指摘されており、2009年には膵頭部主膵管内に膵石を指摘された。その際より膵石尾側主膵管の拡張が認められERCPを施行されたが膵石尾側膵管は造影されずガイドワイヤーも膵石を超えなかった。自覚症状もなかったため経過観察されていたが、2011年9月に主膵管拡張の増悪を認めた為、精査加療目的で当院当科紹介となった。造影CTでは既知結石および主膵管、分枝膵管の著明な拡張...

第099回近畿支部例会

肝硬変に合併した後天性血友病の一例
藤本 晃士(兵庫県立尼崎病院 消化器センター 消化器内科)
【症例】71歳男性【主訴】紫斑、倦怠感、息切れ【既往歴】大動脈弁閉鎖不全症(大動脈弁置換術後)、狭心症(冠動脈バイパス術後)、胆石症、高尿酸血症【生活歴】喫煙:なし、飲酒:機会飲酒、アレルギー:なし【家族歴】両親:弁膜症、妹:糖尿病、弟:胃癌【内服薬】アスピリン100 mg、フロセミド20 mg、スピロノラクトン25 mg【現病歴】大動脈弁置換術後・冠動脈バイパス術後にてフォロー中に全身の紫斑、倦...

第099回近畿支部例会

腎癌術後6年目に対側腎転移と膵転移を来たした一例
山西 千晶(三田市民病院 外科)
症例は55歳女性、2005年当院にて左腎癌の診断で左腎摘出術を施行された。その後、外来で経過観察されていたが、2011年に腹部CTで膵体尾部と右腎に腫瘤を認めた。精査の結果、右腎癌と膵体部転移の診断で2012年1月より分子標的薬(スニチニブ)による治療を開始したが重度の肝機能障害が出現し中止となった。その後、2012年3月よりインターフェロン療法を開始し、さらに分子標的薬(ソラフェニブ)を開始した...

第099回近畿支部例会

急性発症型自己免疫性肝炎の一例
岩西 美奈(近畿大学 医学部 消化器内科)
症例は27歳女性。8年程前より左上下肢筋力低下を自覚し当院神経内科で通院加療していた。神経疾患に対して2012年12月4日よりmPSL1000mg/日を3日間投与された。その後2013年2月18日の血液検査にて肝酵素の上昇(AST110、ALT155)が認められ、精査目的で当科紹介となった。腹部超音波検査では軽度の脂肪肝を認めるのみで、明らかな肝脾腫や胆嚢壁の肥厚などは認められなかった。肝障害の鑑...

第099回近畿支部例会

急激な肝機能低下をきたしたBudd-Chiari症候群の1例
鍵岡 賛典(近畿大学 医学部 消化器内科)
症例は20歳男性。3月中旬より発熱、乾性咳嗽、嘔気があり市販薬の総合感冒薬を内服するも症状が改善しないため近医を受診。上気道炎と診断され解熱薬処方され内服するも改善しないため当院を受診した。嘔気持続していたため4月5日当科受診となり、GOT:340U/L、GPT:92U/L、T.Bil:2.1mg/dLと上昇を認めたため、市販の総合感冒薬を内服していたとのことで薬剤性肝障害も考慮し内服薬を中止し経...

第099回近畿支部例会

著明な低栄養により惹起された急性肝障害の一例
大杉 直人(大阪大学医学部附属病院)
症例は30歳代女性。生来健康で偏食や飲酒歴なく体重は46kgで維持されていたが,2年前の秋頃より体重減少を認め,近医にて原因精査中であった.4ヶ月前より漢方薬内服を開始され,経過観察されていたが,食事摂取量の低下とともに体重減少は進行していた.軽度の肝機能障害を指摘され漢方薬内服は中止されていたが,その20日後に意識障害が出現したため,当院救急受診となった.
入院時身体所見は,GCS 4-4...

第099回近畿支部例会

ステロイド療法が有効であった重症型アルコール性肝炎の一例
松尾 実紀(済生会吹田病院 初期臨床研修部)
【症例】61歳男性【飲酒歴】エタノール換算量25g/日を40年間、受診7ケ月前よりエタノール換算量85g/日に増加した。【現病歴】平成23年11月頃より飲酒量が増加した。平成24年1月より腹部膨満感と食欲不振が出現し同年6月に近医を受診した。エコーで腹水、肝内胆管拡張、胆泥を、血液検査にて白血球とT.Bilの増加を指摘され、胆嚢炎の疑いで当院へ紹介された。【現症】体温37.0度、脈拍101回/分、...

第099回近畿支部例会

急速な肝転移の進行で死亡した胃内分泌細胞癌の一例
田邉 のぞみ(淀川キリスト教病院)
【症例】60台男性。右季肋部痛を主訴に当院へ救急搬送となった。血液検査にて肝機能障害および腫瘍マーカーの上昇を認め、腹部造影CTにて多発肝転移および胃噴門部壁肥厚、胃噴門部リンパ節腫大を認めた。上部消化管内視鏡検査にて胃噴門部小弯側に1型の不整隆起性病変を認め、生検で中分化型腺癌と診断され、臨床病期Stage4b(T3N1M1)にて化学療法の適応となった。肝機能障害とPSの低下を認めたためTS-1...

第099回近畿支部例会

抗TNF-α抗体が著効したクローン病回腸膀胱瘻の1例
平松 敦(市立川西病院 内科)
【症例】49歳、男性【主訴】排便時痛・気尿・尿混濁【現病歴】平成23年3月中頃に38℃の発熱あり、この頃より排尿時痛・気尿・尿混濁を認め、当院泌尿器科受診された。尿沈査では白血球50~99/HPFであった。骨盤MRIにて回腸膀胱瘻を疑われ、4月当院内科紹介となる。下部消化管内視鏡検査では、回腸末端にcobble stone appearance、上行結腸に縦走潰瘍を認めた。生検組織では、小円形細胞...

第099回近畿支部例会

Denver腹腔-静脈シャント術により7年を超える長期生存が得られたHCV陽性肝硬変の1例
山縣 洋介(一般財団法人住友病院)
症例は76歳男性。HCV陽性の肝硬変で外来フォローしていた。2004年12月および2005年8月には、肝癌に対してラジオ波焼灼術(RFA)を行っている。また2005年3月には食道静脈瘤に対してEISを行っている。2005年4月ころから多量の腹水貯留を認めるようになった。塩分制限や利尿剤に反応せず、頻回の腹水排液や腹水濃縮濾過再静注法(CART)にても改善せず、明らかなquality of life...

第099回近畿支部例会

HCV陽性肝硬変に対する3剤併用療法中にアカシジアを発症した1例
小笠原 千尋(一般財団法人住友病院)
症例は64歳女性。既往歴に特記すべきものなし。2011年9月からHCV陽性肝硬変にて他院通院中であったが、今後の治療法相談のため、同年12月に当院紹介受診となった。初診時Hb14.1g/dl、AST69IU/l、ALT67 IU/l、Alb3.9g/dl、Plt5.2万/μlと血小板低下が著明で、HCVはセロタイプ1型でウイルス量は7.3logIU/ml、IL28B SNPs解析はメジャーホモ接合...

第099回近畿支部例会

直腸神経内分泌腫瘍術後縫合不全治療中に増悪した潰瘍性大腸炎の一例
吉田 豪太(大阪大学医学部附属病院 消化器内科)
症例は40歳代男性。10年前より時折血便を認めていた。2011年7月他院にて直腸Rbの8mm大神経内分泌腫瘍(NET)を指摘され、内視鏡的切除術(EMR)を施行された。切除標本で深部断端遺残が疑われ追加治療目的で当院消化器外科に紹介となった。術前の下部消化管内視鏡検査では下行結腸に限局する非特異的炎症所見を認めたが、予定吻合部の直腸に炎症所見は認めず、同年10月超低位前方切除術および双孔式回腸瘻造...

第099回近畿支部例会

EUS-FNAで診断しえた黄色肉芽腫性胆嚢炎の一例
原田 万裕子(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 消化器内科学分野)
症例は70歳女性。平成24年11月頃より腹部膨満感を自覚し、近医での腹部CTにて胆嚢腫瘍、下腹部腫瘍および総胆管結石を指摘された。下腹部腫瘍に関しては、下大静脈を圧排し下腿浮腫をきたしており、婦人科受診の上卵巣腫瘍(奇形腫)が疑われ手術適応と判断された。総胆管結石は同年12月に採石施行され、卵巣腫瘍に対する治療ならびに胆嚢精査加療目的に当院を紹介受診された。腹部造影CTでは頚部に7mm大の結石があ...

第099回近畿支部例会

急速伸展した多発骨転移に対し放射性ストロンチウム投与にて病勢コントロールが得られた進行胃癌の一例
徳田 貴昭(大阪大学 消化器内科)
症例は40歳代女性。2012年8月に左頚部の腫張と圧痛、倦怠感を認め近医を受診し、頭頚部CTにて左頸静脈血栓が疑われ、同月末に当院神経内科・脳卒中科紹介となった。9月上旬、精査のため同科に入院、ヘパリンを投与開始された。静脈血栓症の原因として悪性疾患が疑われ、上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃前庭部前壁に30mm大の0-IIc病変を認めた。同部からの生検で組織診はadenocarcinoma、...

第099回近畿支部例会

慢性C型肝炎に対してPEG-IFNα2b /Ribavirin/Telaprevir三剤併用療法施行し6週目で中断したがウイルス陰性が継続している一例
家村 友輔(ベルランド総合病院 )
症例は58歳男性。既往歴は33歳に十二指腸潰瘍手術時に輸血歴あり、43歳に慢性C型肝炎に対してIFNαで治療されたがNVRであった。家族歴なし。現病歴は平成23年8月31日に肝SOL精査目的で当科紹介受診した。肝S8に18mm大のHCCと診断し同年9月30日にRFA施行。以後再発認めず、慢性C型肝炎に対し当科で精査加療となった。現症は身長164cm、体重79kg、腹部平坦軟、圧痛なし。血液検査はW...

第099回近畿支部例会

直腸炎型で発症し、7年後に急激な増悪で手術に至った潰瘍性大腸炎の一例
権田 真知(神戸大学医学部付属病院 消化器内科)
47歳の女性。7年前発症の直腸炎型の潰瘍性大腸炎で、6年前より慢性持続性に経過していた。1か月前より関節痛(両手指、足関節)および筋肉痛(両下腿、前腕)を伴って腹部症状が増悪(便回数10回/日、水様、下血100%、軽度腹痛あり)した。5-ASA製剤およびSASP坐剤で治療され、消化器症状は軽減したが関節痛、筋痛が持続し、精査加療目的に当院に紹介入院となった。入院後第3病日より38度台の発熱および炎...

第099回近畿支部例会

Walled off necrosisに対してEUS下内外瘻術を施行後に再発を認めた一例
古川 健太郎(近畿大学医学部 消化器内科)
【症例】43歳男性【主訴】腹痛【既往歴】10歳時に虫垂炎を手術加療された。【生活歴】ビールとチューハイを毎日2~3L飲酒していた。【現病歴】平成24年7月に腹痛あり、血清AMYの上昇あり。CTにて膵腫大を認め、急性膵炎と診断された。その後膵炎は保存的加療にて軽快傾向であったが、発熱とともに炎症所見の増悪を認めた。腹部CTにてwalled off necrosis(WON)を指摘され、EUS下嚢胞ド...

第099回近畿支部例会

イレウスを契機に診断されたメッケル憩室の一例
橋本 光(京都府立医科大学附属北部医療センター)
【症例】40歳代女性 【主訴】腹痛、嘔吐【既往歴】イレウス【現病歴】平成16年、20年、23年と小腸イレウスを発症し、いずれも絶食・安静によって改善していた。平成24年7月、腹痛・嘔吐にて他院を受診し、イレウスと診断され、イレウス管留置にて症状は改善した。その際イレウス管からの造影にて、回腸に憩室を認めた。9月、精査加療目的で当院へ紹介となった。【入院経過】入院時のCTでは小腸の一部に拡張を認めた...

第099回近畿支部例会