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検索結果は40件です。
- シングルバルーン内視鏡にて診断し得た若年型小腸GISTの1例
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小林 和哉(春回会 井上病院 消化器内科)
【症例】24歳 女性【現病歴】モンゴル出身。平成19年10月、23歳時に大学院留学のため来日した。以前より月経不順、子宮筋腫を指摘されていたが特に加療はされていない。今回歩行時のふらつきを主訴に平成20年11月21日当院内科外来受診。採血にてHb5.8g/dlの貧血があり、直腸診にて黒色便を認めたため精査加療目的に入院となった。【入院後経過】腹部エコー、腹部単純・造影CT、骨盤MRIにて可動性のあ...
第093回九州支部例会 >
- 大腸全摘後に小腸病変が出現した潰瘍性大腸炎の一例
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服部 彩子(佐賀大学医学部消化器内科)
症例は60歳男性。1991年に潰瘍性大腸炎(UC)と診断され、当院外来にて経過観察中。寛解導入困難症例であり、5-ASA、ステロイド、アザチオプリン内服、白血球除去療法(LCAP)など使用されるも自覚症状の改善に乏しく、2008年12月3日に腹腔鏡下大腸全摘、回腸嚢肛門管吻合術を施行された。術後、麻痺性イレウス・癒着性イレウス・小腸出血が出現し12月30日に緊急開腹手術施行。この時小腸内に多発びら...
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- 遺伝性球状赤血球症に合併した慢性C型肝炎に対するPeginterferon alfa-2b+Ribavirin併用療法の経験
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二村 理恵子(北九州市立医療センター)
41歳女性。慢性C型肝炎1型高ウィルス症例。30年前に遺伝性球状赤血球症による溶血発作にて輸血をしたときに輸血後肝炎を発症。翌年脾臓摘出術を受けている。1993年にC型肝炎と診断された。過去にstandard interferon治療を2回行うもウィルス排除には至らなかった。2006年11月よりPeginterferon alfa-2b+Ribavirin併用療法を開始した。8週目でamplico...
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- 線維化の進行したC型肝炎として当初治療したが二次性門脈圧亢進症が関与した肝硬変の一例
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中村 吏(九州大学 医学研究院 病態修復内科学)
症例は51歳女性。HCV抗体陽性の肝硬変で食道静脈瘤に対して硬化療法施行後、血小板減少に対して脾臓摘出術(脾摘)後にIFNによる治療目的で紹介となった。肝硬変の程度はChild BでHCVウイルス量はハイレンジ法で5kU/ml未満、グルーピングは不明であった。肝庇護剤は投与されていたがAST/ALT=65/38でありごく少量存在するHCVに対してIFNを施行しSVRとして肝機能のコントロール、肝硬...
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- 乳癌に対する内分泌療法剤使用後に発生した肝細胞癌の2例
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下野 洋和(鹿児島共済会南風病院肝臓内科)
【はじめに】最近非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から発生した肝細胞癌の報告が増加している。今回乳癌に対する抗エストロゲン剤使用後にNASHへの進展、肝発癌をきたしたと考えられた2症例を経験したので報告する。【症例1】75歳女性。既往症に高血圧、狭心症、高脂血症。飲酒歴はなし。H10年5月、乳癌(Stage2)に対し乳房切除術施行。術後5年間Tamoxifenを内服されていた。H20年1月、肝右...
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- A型胃炎に合併した多発胃カルチノイドの1例:内視鏡治療後の経過
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丸山 聡子(公立学校共済組合九州中央病院研修医)
症例は74歳女性.近医の検診胃カメラにて多発胃カルチノイドを指摘された.胃全摘術を勧められたが、カンドオピニオンを希望し当院を受診した.検査成績にて血色素 10.4g/dL、血清鉄 28µg/dLと軽度の鉄欠乏性貧血を認めた.血中ガストリン値は4622pg/mL (正常200未満)と高く、葉酸、Vit-B12は正常で、抗胃壁抗体は陰性であった.上部消化管X線検査では胃体部皺襞は完全に消...
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- 肝細胞癌と悪性リンパ腫が重複し存在したHCV陽性肝硬変の1例
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木下 知美(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科・臨床研究部)
肝炎ウイルスと肝原発悪性リンパ腫(以下PHL)との間には強い相関関係があることが以前より知られており、1983年から2009年の医中誌では151例の報告がある。しかし、PHLと肝細胞癌(以下HCC)の合併は15例と比較的まれで、これにさらにHCV陽性を組み合わせるとわずか2例と非常にまれである。今回我々はHCCとPHLが重複して存在したHCV陽性肝硬変の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて...
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- 膵転移をきたした肝細胞癌の一例
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南野 有香(大分大学 医学部 消化器内科)
【症例】74歳男性【現病歴】平成18年5月に全身倦怠感を主訴に前医を受診。多発性肝細胞癌・C型肝硬変と診断され, 計4回抗癌剤動注療法が施行された。平成20年3月, 膵体部に不整形腫瘤を認め, 精査目的にて当科を紹介された。【検査所見】血清AFP 2846 ng/ml と高値で, HCV 抗体陽性であった。膵酵素の上昇は認めなかった。【画像所見】腹部造影CTでは, S8の径8cmの境界不明瞭な結節...
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- 多彩な内分泌学的症状を呈し集学的治療が奏功した肝腫瘍の1例
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上田 彰(国家公務員共済組合連合会浜の町病院 肝臓科)
【症 例】 45歳、女性。 【現病歴】 2008年6月頃より高血圧を発症、8月より男性化徴候、下肢浮腫、腹部膨満、体重増加が出現、腹部エコーで肝臓右葉に径12.5cmの巨大腫瘤を指摘され当院紹介入院となった。 【現 症】 154cm、56kg。脈拍100/分 血圧148/80 mmHg。顔面ににきび、脂漏性湿疹、血管拡張による紅潮あり、腹部に右季肋部に腫瘤を触知した。 【...
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- 盲腸癌の卵巣転移によりMeigs症候群を発症した一例
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日高 康太郎(公立学校共済組合 九州中央病院 外科)
【緒言】Meigs症候群は卵巣腫瘍に胸水・腹水を合併し、腫瘍の摘出により劇的に改善を認める症候群である。原因となる疾患は主に卵巣原発の良性腫瘍であり、転移性卵巣腫瘍からの発症は稀とされる。今回、盲腸癌の卵巣転移によりMeigs症候群と考えられる経過を示した症例を経験したので報告する。【症例】67歳女性。心窩部痛にて近医受診し右下腹部痛の腫瘤を指摘され当院内科受診した。精査にて盲腸癌と診断され、当科...
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- 十二指腸乳頭部腺腫の一切除例
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河野 幹寛(新日鐵八幡記念病院 外科)
症例は42歳男性。心窩部痛を主訴に前医を受診し、上部消化管内視鏡で乳頭部腺腫を指摘され、精査加療目的に当科紹介となった。身体所見では腹部で心窩部痛を認めた以外特記事項はなかった。血液検査では血算・生化学・凝固に特記すべき異常を認めず、腫瘍マーカーも正常範囲であった。上部消化管内視鏡では乳頭部に不整な隆起性病変を認め、腫瘍と十二指腸壁との間は可動性良好であった。生検ではtubular adenoma...
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- 虫垂粘液嚢胞腺腫を先進部に腸重積を来した一症例
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吉屋 匠平(新日鉄八幡記念病院 外科)
症例は20歳男性。2日前より突然右下腹部痛が出現した。右下腹部痛が増大してきたため当院救急外来受診するも、血液検査、尿検査、腹部単純レントゲンに異常所見なく帰宅となった。その後も腹痛治まらず、翌日近医受診し、腹部CTにて腫瘤影認め腸重積を疑われたため当院紹介受診となった。血液検査に異常は認めなかったが、腹部CTでは、先進部には石灰化を伴い、内部は低吸収値の4.5cmx3.5cmの腫瘤影を認め、回盲...
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- 腹壁、右大腿のガス壊疽を合併し高圧酸素療法が奏効した上行結腸癌後腹膜穿破の一例
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工藤 健介(公立学校共済組合 九州中央病院)
症例は63歳、女性。1週間前より全身倦怠感、食欲不振を自覚、次第に右大腿の腫脹、疼痛が出現した。自宅で様子を見ていたが、歩行困難、呂律不良、見当識障害が出現してきたため救急車で来院した。来院時意識はJCS1-2、Vital signは、体温35.3度、脈拍123/分、血圧160/85mmHg、SpO2は酸素3L下に99%であった。腹部理学所見では下腹部から両側腹部、右鼠径部~会陰、右大腿に及ぶ発赤...
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- 特発性腸間膜静脈硬化症の一例
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原田 雅子(宮崎大学医学部 卒後臨床研修センター, 潤和会記念病院 外科)
はじめに:特発性腸間膜静脈硬化症(idiopathic mesenteric phlebosclerosis; IMP)は1991年に世界で初めて報告され、1993年に新しい疾患概念として提唱された原因不明の稀な疾患である。今回我々は、偶然CTにて診断された一例を経験したので報告する。症例:53歳、女性、農家。既往歴:虫垂炎、癒着性イレウス、子宮筋腫による三回の手術癧あり。糖尿病、高血圧、高脂血症...
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- 保存的治療で軽快した十二指腸憩室の後腹膜穿破の1例
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小薗 直哉(公立学校共済組合 九州中央病院 )
症例は77歳の女性で、突然の全身の震え、悪寒が出現し、当院へ救急車で搬送された。初診時、39度台の発熱と右季肋部圧痛を認めたが、腹部超音波検査では特に異常所見は認めなかった。血液検査ではWBC10130/μl、CRP2.3mg/dlと炎症反応を認め、またビリルビン値1.9mg/dlと軽度上昇を認めた。右季肋部圧痛の精査目的にて腹部CT検査を行ったところ、膵鉤部背側の後腹膜気腫と広範な脂肪織混濁が認...
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- αグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)が原因と考えられる腸管気腫の1例
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國田 睦(雪の聖母会 聖マリア病院 )
はじめに、下痢と腹痛を主訴に来院した患者の腹部レントゲンにて異常ガス像を認め、α-GIの中止によりガス像と症状が消失した症例について報告する。症例は64歳男性で2型糖尿病に対しα-GI(ベイスン)、スルフォニル尿素類(オイグルコン)内服中であった。数日後より心窩部痛、下腹部痛、下痢が出現し近医にて上部消化管内視鏡を施行され、慢性胃炎といわれたが症状が改善しないため当科外来を受診された。腹部レントゲ...
第093回九州支部例会 >
- プロラクチノーマの経過中に発症した糖尿病合併NASHにピオグリタゾンが有用であった一例
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上運天 綾子(宮崎大学 医学部 内科学講座消化器血液学)
症例は25歳、女性。2000年8月無月経を主訴に近医産婦人科を受診、頭部MRIにて下垂体腫瘍を指摘され、精査目的で当院第3内科に入院した。精査の結果、プロラクチノーマと診断され、ブロモクリプチン内服を開始された。その後カベルゴリンに変更され、2004年までは内服していたがその後自己中止した。2005年3月、頭痛、眼痛が出現し、同科を受診、プロラクチノーマの増大を認めたため、9月1日同科に再入院した...
第093回九州支部例会 >
- ダブルバルーン式小腸内視鏡にて術前診断し得た空腸低分化型腺癌の1例
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甲谷 太一(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は59歳,男性.当院受診の約1ヶ月前より,食事摂取後の腹痛と嘔吐を認めていた.近医を受診し上部消化管内視鏡検査と腹部エコーを施行されたが異常は指摘されなかった.しかしその後も同様の症状を自覚し,さらに腹痛増悪と嘔吐が出現したため,当院救急外来を受診した.腹部立位X線上で小腸鏡面像を認め,腹部CTにて空腸の一部に壁肥厚像とその口側腸管の拡張を認めたため,空腸イレウスと診断し,当科入院となった.入...
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- C型肝硬変に合併した肝動脈瘤の一例
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坪川 典史(済生会福岡総合病院 外科)
【はじめに】内臓動脈瘤は0.1-2.0%に発生するまれな疾患で、肝動脈瘤の頻度はその約20%で、治療法及び治療適応については、未だ一定の見解が得られていない。今回我々は、肝動脈瘤に対して動脈瘤切除、血行再建術を施行した症例を報告する。【症例】81才女性。C型肝硬変及び食道動脈瘤にて近医フォロー中であった。4年前より前より肝動脈に径2.5cmの動脈瘤を指摘されていた。動脈瘤の径が4.4cmに増大して...
第093回九州支部例会 >
- バルプロ酸により高アンモニア血症を認めたC型慢性肝炎の1例
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岩崎 めぐみ(佐賀大学内科)
はじめにバルプロ酸は主要な抗てんかん薬の一つであるが,副作用の一つとして高アンモニア血症をきたすことが知られている。一方で慢性肝疾患患者の診療において,高アンモニア血症、脳症を認めた場合、肝不全や門脈―大循環シャントを臨床的に疑う。今回、C型慢性肝炎の経過観察中にバルプロ酸による高アンモニア血症、脳症をきたした1例を経験したので報告する。病歴症例は61歳、女性。1992年くも膜下出血術後のてんかん...
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