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検索結果は24件です。

肝両葉に拡がる多発転移を契機に発見された膵神経内分泌腫瘍の1例
永岡 智之(市立宇和島病院 消化器内科)
【症例】63歳、女性。【主訴】心窩部不快感、全身倦怠感。【現病歴】数か月前から心窩部の不快感と全身倦怠感があり、平成24年7月3日に当院外来を受診した。腹部単純CT検査で肝両葉に多数の低吸収を呈するSOLを認めたため、精査を行った。【既往歴および生活歴】平成6年、甲状腺腫で甲状腺左葉切除術後。飲酒歴なし。【理学所見】腹部:著明な肝腫大。【検査成績】HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。生化学検査ではT-...

第098回四国支部例会

肝生検にて診断された肝血管肉腫の1例
西村 亮祐(市立宇和島病院 内科)
【症例】82歳女性。【既往歴】子宮筋腫、くも膜下出血、慢性腎炎症候群、高血圧、脂質異常症【現病歴】もともと上記の既往疾患に関して、定期的な外来加療を受けていた。平成23年4月頃より、下腿浮腫、倦怠感、食欲不振といった症状が出現。同年5月20日に腹部CT撮影を施行したところ、肝右葉には16cm大の巨大な嚢胞性腫瘤病変が認められたため、精査・加療目的で入院となった。入院時血液検査では、肝胆道系酵素の軽...

第098回四国支部例会

Rituximab投与中にHBV再活性化を来たし重症肝炎に至った3例
花山 雅一(愛媛大学 医学部 総合臨床研修センター)
Rituximabなど分子標的薬の開発に伴い、宿主免疫が強力に抑制され、HBV既往感染例から発症する“de novo B型肝炎”が報告されている。演者らは悪性リンパ腫に対してRituximab投与したHBV既往感染およびキャリア例でHBV再増殖による重症肝炎を発症した3例を経験したので報告する。【症例】症例1:HBs抗体陽性の59歳男性。H16年より悪性リンパ腫に対して rituximab+VP-...

第098回四国支部例会

超音波内視鏡検査にて詳細に観察し得た膵サルコイドーシスの1例
岩村 文貴(愛媛大学 医学部附属病院 総合臨床研修センター)
【症例】55歳、女性。平成23年11月、前医にて両側肺門部リンパ節腫脹と皮疹からの生検による非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の証明によりサルコイドーシスと診断されていた。経過観察中に腹部超音波検査で膵頭部に10mm大の腫瘤を指摘され、精査予定であったが、転居により、平成24年3月初旬、当科を紹介受診した。前医で施行された腹部造影CTおよび当院で再検された腹部超音波検査では、明らかな腫瘤性病変は指摘できなか...

第098回四国支部例会

big-IGF-II産生肝細胞癌による低血糖発作予防に皮下埋め込み型中心静脈カテーテルからの輸液が有効であった1例
下釜 翼(愛媛県立中央病院 臨床研修センター)
IGF-II産生肝細胞癌による低血糖発作に対し、皮下埋め込み型中心静脈カテーテル(CVポート)からの輸液が低血糖防止に有効であった症例を経験したので報告する。【症例】61歳女性。平成21 年8月下旬より空腹時に倦怠感と目のかすみを自覚。同年9月に意識障害にて近医入院。その際に施行された腹部CTにて10cm大の肝腫瘍を指摘され、10月当科へ精査加療目的にて紹介入院。入院時の空腹時血糖は31mg/dL...

第098回四国支部例会

経皮経肝エコーガイド下肝腫瘍生検にて診断しIL-2による治療を開始した肝原発類上皮血管内皮腫の一例
重松 達哉(愛媛県立中央病院 臨床研修センター)
症例は49歳女性。検診にてγ-GTP高値を指摘されたため近医で腹部超音波検査を施行。肝内に多発し、一部癒合する最大径45mm大の腫瘤を認めたため、精査加療目的にて当科紹介。肝ダイナミックCT検査では単純CTにて多発する低吸収域を認め、動脈相にて内部不均一で造影効果不良であり、門脈相にて低吸収域として描出された。PET-CTにて肝内にFDGの集積を伴った腫瘤が多数見られ、大きな腫瘍ではFDGの集積は...

第098回四国支部例会

抗TNF-α製剤開始後に肺結核を発症した潰瘍性大腸炎の1例
友藤 克博(市立宇和島病院 内科)
症例は60歳男性。粘血便で近医を受診し潰瘍性大腸炎・全大腸炎型と診断された。5-ASA製剤で症状改善せず当院を紹介となる。当初入院の同意が得られず外来でステロイドを開始し徐々に減量していたが、血便が悪化したため入院となった。入院時の臨床的重症度は重症だった。ステロイドの静注(80mg/日)に切り替え下血は改善するが60mgの経口に減量したところで再度下血した。活動期内視鏡重症度分類は強度だった。ス...

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播種性血管内凝固症候群を合併し緊急手術にて救命し得た急性劇症型潰瘍性大腸炎の一例
井上 薪(社会医療法人近森会 近森病院 消化器内科)
症例は69歳男性。2012年4月19日大腸内視鏡検査にて下部直腸に炎症を認めていた。同年6月29日下痢下血を認めたため、内視鏡を再検したところ、直腸からS状結腸まで連続性に炎症所見を認めた。潰瘍性大腸炎(UC)と診断し、入院の上5-ASA製剤内服を開始し、7月10日軽快退院した。7月14日より腹痛、下痢、血便を認めたため当院を受診した。潰瘍性大腸炎の再燃と考え絶食としたが、症状は増悪し、1日10回...

第098回四国支部例会

CT-colonographyの大腸スクリーニング検査としての有用性について
美馬 惇(徳島健生病院)
【目的】大腸癌のスクリーニング検査に関して,当院ではこれまで便潜血反応陽性例に対して大腸内視鏡検査(以下CS)を行ってきた.ところが近年,わが国における大腸癌の発生数は増加の一途をたどり,当院でもCSの対象症例数が年々増加傾向にある.そこで当院では,64列CTが導入された2009年8月を境に,当時から大腸癌のスクリーニング検査として広まりつつあった大腸CT検査(以下CTC)を導入した.今回,当院で...

第098回四国支部例会

胆嚢炎を契機に発見された胆嚢原発神経内分泌癌(NEC)の1例
丹下 和洋(松山赤十字病院 肝臓・胆のう・膵臓内科)
症例は64歳、男性。既往歴にアルコール性肝障害、高血圧、高尿酸血症あり。平成24年5月4日より右上腹部痛出現し、症状増悪したため近医受診した。肝機能異常、腹部単純CT検査にて胆嚢炎と診断され保存的加療後、精査目的に当科紹介、入院となった。初診時の腹部US, dynamic CT ,MRCP検査では胆嚢周囲のリンパ節腫大を含め、胆石性胆嚢炎に矛盾しない所見であったが、胆嚢壁の一部に不整な壁肥厚を認め...

第098回四国支部例会

CA19-9産生早期大腸癌の1例
大野 瑛明(松山赤十字病院 臨床研修センター)
症例は52歳女性。2012年2月頃より血便を認め、近医を受診。大腸内視鏡検査でLSTを指摘され当科紹介受診となった。来院時血液検査でCA19-9 170.4 U/mlと高値であり、原因精査のため胸腹部造影CT、上部消化管内視鏡検査、カプセル小腸内視鏡検査を施行したが、明らかな異常は指摘できなかった。注腸造影検査、大腸内視鏡検査ではS状結腸に長径44mm大の周囲大腸粘膜と同色調で顆粒状を呈した平坦な...

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出血を合併した胆道結石症の2例
大塚 祥浩(済生会松山病院 内科)
症例1は81歳女性.発熱,右季肋部痛を主訴に当科受診.高い炎症反応とともに腹部超音波検査と単純CT検査で胆嚢結石像と胆嚢壁肥厚がみられ胆石性胆嚢炎と診断した.保存的に加療し経過良好であったが,第17病日,肝胆道系酵素の著明な上昇と炎症反応高値を認めた.腹部単純CTで胆嚢内腔背側に不明瞭な高濃度領域が出現し,超音波検査ではモザイク状の高エコー域として描出された.MRI検査ではT1WIでhigh,T2...

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肛門管癌に対する化学放射線療法で完全寛解となり長期生存が得られた1例
日野 佳織(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター 消化器内科)
症例は60歳代、女性。主訴は排便時出血。平成21年9月頃から排便時出血があったが、痔と思い放置していた。平成21年10月下旬に近医のドックで異常を指摘され、大腸内視鏡検査をしたところ肛門管癌と診断され、11月10日に当院紹介された。PET-CT検査、MRI検査で肛門管から直腸Rbにかけて長径約6.5cmの壁肥厚を認め、FDGの集積亢進を伴っていた。膣や肛門挙筋への浸潤が疑われたが、リンパ節転移や遠...

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腹腔鏡手術を施行した胃軸捻転症の1例
宮本 真知子(済生会松山病院 内科)
症例は75歳の女性。2009年に食後の心窩部痛が続くため当院受診し、胸腹部CT・上部消化管内視鏡検査にて横隔膜ヘルニア・胃軸捻転症と診断された。内視鏡的整復を試みるも巨大な横隔膜ヘルニアのため内視鏡挿入困難であり、絶食にて加療された。2011年4月にも同症状が出現したが、やはり内視鏡的整復は困難であり、絶食・消化管運動機能改善薬投与にて加療された。2012年6月頃から心窩部痛が再発し、8月24日当...

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多隔壁胆嚢との鑑別が困難であった胆嚢腺筋症の1例
宮本 裕也(済生会松山病院 内科)
症例は52歳、女性。主訴は、右季肋部痛。約半年前から時に右季肋部痛を自覚していたが放置していた。検診の腹部超音波検査で胆嚢の異常所見を指摘されたため当科を受診した。家族歴として、祖父、祖母がともに胆嚢癌で死亡している。腹部超音波検査では、経12mmの結石とともに胆嚢内には数mmのstrong echoが多数みられた。また、胆嚢壁は一部肥厚し、多数の隔壁様構造を認めた。MRCPでも胆嚢は不規則な多数...

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慢性膵炎に対する外科治療
友澤 翔(愛媛県立中央病院 消化器外科)
【はじめに】慢性膵炎は内科的治療が中心であるが、治療抵抗する症例には膵切除や膵管ドレナージ手術などの外科手術が必要となる。当科で最近経験した慢性膵炎に対する手術症例4例を供覧する。【症例1】35歳男性。アルコール性慢性膵炎増悪で内科紹介。胸腔内まで達する仮性膵嚢胞・膵石症・主膵管拡張を認め当科紹介。Prtington手術施行し、合併症なく経過し退院。退院後も禁酒を継続できず、膵炎発症あり。【症例2...

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当院における肝細胞癌に対するソラフェニブ使用の現状
小池 奈央(三豊総合病院 臨床研修センター)
【背景】ソラフェニブは肝細胞癌に対する分子標的薬であり、腫瘍細胞増殖と血管新生に関わるRaf、VEGFR、PDGFRなどの複数のキナーゼを阻害する。2009年5月から本邦でも承認され臨床使用されている。主な副作用として手足症候群などの皮膚症状、高血圧などの循環器疾患、消化器症状などがある。【対象と方法】当院においてソラフェニブを投与された肝細胞癌患者27例(男性22例、女性5例、開始時平均年齢76...

第098回四国支部例会

α-Methldopaによる薬物性肝障害の1例
近藤 美佳(愛媛大学医学部付属病院臨床研修センター)
【症例】35歳女性、初産婦【現病歴】これまでに肝機能検査異常の指摘はなかった。妊娠第31週の平成23年12月に妊娠高血圧がみられ治療目的に当院産婦人科に入院。入院後α-Methldopa 750mg/dayの内服を開始し、平成24年1月に帝王切開術にて出産した。出産10週後の同3月に家人から皮膚黄染を指摘され、精査目的に当科入院した。【既往歴】35歳:シェーグレン症候群 【家族歴】姉:全身性エリテ...

第098回四国支部例会

H.pylori除菌後の経過観察中に認められた0-IIc型高分化型腺癌とIFPの一例
木口 賀之(三豊総合病院 内科)
症例は83歳男性。2010年10月に他院での人間ドックの胃X線検査で胃体部大弯の透亮像を指摘され、当院を受診した。同年12月に上部消化管内視鏡検査(EGD)を施行し、萎縮性胃炎と多発する過形成性ポリープを認めた。さらに胃体下部後壁大弯の山田IV型ポリープ(大きさ15mm)は頭頂部に発赤が目立ち、太い茎をもっておりInflammatory fibroid polyp(IFP)を疑った。多発過形成性ポ...

第098回四国支部例会

腸重積をきたした虫垂粘液嚢胞腺腫の1例
山本 彩加(三豊総合病院 内科)
虫垂粘液嚢胞腺腫は虫垂粘液嚢腫の亜型であり比較的まれな疾患である。右下腹部痛や腫瘤触知で発見されることが多いが、虫垂粘液嚢胞腺腫による腸重積の報告は少ない。今回我々は腸重積をきたした虫垂粘液嚢胞腺腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。症例は46歳、女性。2012年8月より右下腹部痛が出現し、近医を受診。内服処方されるも症状の増悪を認め、当院救急外来受診された。来院時バイタルは安定...

第098回四国支部例会