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検索結果は24件です。
- non-surgical pneumoperitoneumの一例
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平田 翔(市立小樽病院)
【はじめに】腹腔内にfree airを認めつつも腹膜炎を伴わず、保存的に経過観察できるnon-surgical pneumoperitoneumと呼ばれるケースが稀に存在する。今回、我々はその一例を経験したので過去の症例報告のレビューを加えて報告する。【症例】82歳、男性。parkinsonism(多系統萎縮症疑い)のため当院神経内科を定期受診した際、体重増加、軽度の貧血進行を認めた。このためCT...
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- クモ膜下出血を契機に発見された肝細胞癌の一例
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大竹 晋(旭川医科大学 内科学講座病態代謝内科学分野)
【症例】48歳、女性。【現病歴】平成25年1月7日より腹痛、嘔吐を認め、1月8日午前3時頃、頭痛、痙攣発作を来たし前医に救急搬送された。同院でのCT、MRI検査でクモ膜下出血を認め、血液検査で閉塞性黄疸を呈しておりCTで肝内に腫瘤性病変を認めたため当院脳神経外科に転院。【血液検査】肝胆道系酵素およびビリルビンの上昇を認め、炎症反応は軽度高値であった。肝炎ウイルスマーカーはHBVが陽性であり、肝予備...
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- 横隔膜交通症に伴う難治性肝性胸水の1例
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中島 正人(帯広第一病院 消化器内科)
【症例】60歳, 男性. 【主訴】呼吸苦. 【現病歴】B型肝硬変にて当科外来に通院中であったが, 平成24年11月より労作時の呼吸苦を自覚するようになった. 胸部単純X線およびCT検査にて右胸水の貯留を認め, 肝性胸水が疑われた. 利尿剤を増量し経過をみたが改善せず, その後症状が増悪し, 同年12月に入院となった. 【入院後経過】胸腔ドレーンを留置し, 大量の胸水を排出し症状は改善した. 利尿剤...
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- 出血を繰り返した重複腸管内翻症の1例
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伊藤 憲(北海道大学病院 消化器内科)
症例は60歳代男性.下咽頭癌のため当院耳鼻咽喉科followとなっていた.H24年12月に血便によるショックのため近医に救急搬送,緊急で施行された上部消化管内視鏡検査(EGD)および下部消化管内視鏡検査(CS)では出血源は認めなかった.著明な貧血に対して輸血・輸液が施行され,全身状態が安定したため翌日当院転院となった.当院で施行した腹部造影CT検査では,骨盤内小腸内腔に管腔状構造を認め,内翻したメ...
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- 診断的治療目的の腹腔鏡下脾摘術が有用であった胃癌術後の1例
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近藤 知大(KKR斗南病院 外科)
胃癌術後、約1年経過した時点で脾腫瘍を認め、診断的治療目的の腹腔鏡下脾摘術が有用であった1例を経験したので報告する。症例は66才、男性。近医で胃癌を指摘され、手術目的に当院紹介。精査で幽門側小彎前壁に腫瘍を認め、生検で、por, sig。画像上リンパ節転移なし。腹腔鏡下胃幽門側切除術(D2廓清)施行した。病理診断はpT3(SS),N0,M0,P0,CY0,pStage2A。術後経過は良好で合併症な...
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- Helicobacter pylori陰性胃癌の1例
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赤松 幸(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
【症例】50歳代,男性.IgA腎症のため当院受診.スクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査にて,胃角小彎にびらん性病変を認めた.胃粘膜に萎縮を認めず,胃癌を疑う蚕食像も認めなかった為,内視鏡所見から胃癌は疑えなかったが,生検にてgroup5, signet-ring cell carcinomaの所見であった.病変のsizeが小さいことと患者の希望から,total biopsyとして内視鏡的粘膜下...
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- 緩和目的の大腸ステント留置後に化学療法を行った進行直腸癌の1例
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住川 拓哉(旭川厚生病院 消化器科)
【症例】60歳代、女性【主訴】体重減少、腹部膨満、不正出血【現病歴】前述の主訴で2013年1月近医産婦人科を受診した。多量の腹水と卵巣腫瘍を認めて当院産婦人科に紹介入院した。消化管精査目的に大腸内視鏡を施行したところ、直腸Rsに全周性2型進行癌(well-diff. adenocarcinoma EGFR陰性 KRAS変異あり)を認めた。内視鏡が通過できない狭窄を呈していた。CTでは多発肝転移、肺...
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- 超音波内視鏡ガイド下ドレナージ術が有用であった肝門部化膿性リンパ節炎の1例
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横山 翔大(苫小牧市立病院 消化器内科)
症例は84歳 男性.急性胆嚢炎の診断で前医入院.絶食・抗生剤治療にて一時改善するも,炎症反応再燃を認め,胆嚢近傍に膿瘍形成疑われたため当科紹介入院となった.入院時現症では,体温38度と発熱を認め,右季肋部から心窩部にかけて圧痛を認めた.血液検査所見では,炎症反応に加え,軽度の肝胆道系酵素異常を認めた.腹部超音波検査では,胆嚢の著明な腫大を認め,胆嚢頸部近傍には胆嚢とは非連続性の膿瘍形成が疑われた....
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- amiodarone 服用中に肝実質のCT 値上昇を伴う肝機能障害を呈した2例
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佐々木 博敏(恵み野病院 消化器内科)
抗不整脈薬である amiodarone 常用量服用中の副作用として、肝機能障害は1.2%程度と少ないが、肝硬変や肝不全に至り、それが致命傷となる症例の報告もみられる。今回我々は、amiodarone 服用中に肝機能障害を呈し、特徴的なCT所見を示した2例を経験したので報告する。 症例1:86歳 女性、平成15年に肥大型心筋症と Brugada 症候群のため、埋め込み型除細動器(ICD)留置術...
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- 胆管空腸吻合部狭窄を超音波内視鏡下順行性胆道ステント留置術(EUS-guided antegrade stenting: EUS-AGS)にて治療し得た1例
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脇田 雅大(北海道大学 消化器内科)
超音波内視鏡下胆道ドレナージ術には,胆道消化管吻合術,ランデブー法,順行性ステント留置術(EUS-guided antegrade stenting: EUS-AGS)の3種類があり,近年,その有用性が数多く報告されている.今回我々は,胆管空腸吻合部狭窄に対しEUS-AGSにて治療し得た症例を経験したので報告する.症例は70歳代女性.背部違和感を主訴に前医を受診し,膵頭部癌と診断されて開腹手術が行...
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- 初老期になり診断された先天性食道気管支瘻の1例
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太田 勝久(独立行政法人 国立病院機構 旭川医療センター 消化器内科)
症例は60歳代女性。6歳時に髄膜炎と肺結核の既往あり。幼少期から発熱、咳嗽、胸痛がしばしばあり、38歳頃から咳嗽時に飲食物が混じることを自覚していたが、その症状で20年以上受診することなく経過していた。平成23年11月に四肢の痺れと脱力感で他医を受診し、胸椎MRIを施行したところ、縦隔に異常所見を認めたため、平成23年12月に当院紹介初診。胸部CTを施行したところ、中部食道に憩室を疑う所見を認めた...
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- 腹水の出現を契機に診断された特発性胆嚢穿孔の一症例
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渡部 真裕子(日鋼記念病院 消化器センター)
急性胆嚢炎に合併する穿孔の頻度は2%~15%と報告され、その局所合併症である胆汁性腹膜炎や胆嚢周囲膿瘍を併発した場合には重症胆嚢炎と診断し、緊急胆嚢摘出術の適応とされる。今回我々は、無痛性の腹水の出現を契機に診断された特発性胆嚢穿孔の一症例を経験したので報告する。症例は69歳、男性。下腹部痛と下痢、嘔吐を自覚し、前医に入院してMEPMを5日間投与された。症状は軽快したが、初診時には認めなかった腹水...
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- 低アルブミン血症と胸腹水を合併した主膵管型IPMNの一症例
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萩原 光(日鋼記念病院消化器センター)
膵IPMNに特異的な症状はなく、腹痛などの非特異的症状から画像診断により発見されることが多い。今回我々は、両側胸水、腹水、低アルブミン血症を主訴に受診し、主膵管型IPMNと診断された一症例を経験したので報告する。症例は75歳男性。呼吸困難感と下腿の浮腫を主訴に近医を受診し、両側胸腹水と低蛋白血症を指摘されて当科に紹介となった。初診時TP 4.2g/dL、アルブミン 1.4g/dLと著明な低アルブミ...
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- 十二指腸転移を合併した高度進行胃癌の二症例
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萩原 光(日鋼記念病院消化器センター)
十二指腸転移をきたす癌腫は肺癌、腎癌、乳癌、悪性黒色腫などが報告され、胃癌での報告は検索し得た過去20年間で4例のみである。今回我々は、十二指腸球部および下行脚に非連続性の転移病巣を認めた高度進行胃癌を2例経験したので報告する。症例1は73歳、女性。4ヶ月前から間歇的な心窩部痛を自覚して当科に受診した。EGDでは胃角部全壁に一部健常粘膜で立ち上がる5cm大の2型病変を認めた。内部は易出血の腫瘍性病...
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- 膵頭部癌術後19年目に発症した肝内結石症に対して再建空腸を用いた空腸瘻を介して内視鏡的に治療した一症例
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渡部 真裕子(日鋼記念病院 消化器センター)
術後肝内結石症に対しては手術や経皮経肝胆道鏡(PTCS)のほか、最近は小腸内視鏡による経口的内視鏡治療の報告も増加している。しかし、胆管空腸吻合部への到達の困難さや処置用器具のスペックの問題など課題は多い。今回我々は、19年前にPPPD-II法が施行された膵頭部癌術後肝内結石症に対して、再建空腸を用いた空腸瘻を介して内視鏡的に治療した一症例を経験したので報告する。症例は72歳男性。19年前に膵頭部...
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- 内視鏡的拡張術が有効であった食道壁内偽憩室症の1例
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小田切 信介(市立旭川病院 消化器病センター)
60歳代女性。幼少期からしばしば嚥下障害を自覚していたが、自然に軽快するため放置していた。2011年9月検診の上部消化管造影検査で食道アカラシアが疑われ当科受診。上部消化管内視鏡検査にて下部食道の狭窄は認めるものの、粘膜面はほぼ正常、食道拡張や食物残渣の停滞など、アカラシアを積極的に疑う症状に乏しく確定診断には至らなかった。食道造影検査では下部食道のなだらかな狭窄と痙攀様の食道壁不整を認めるが、バ...
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- imatinibが奏効したPDGFRA遺伝子変異を伴う胃原発GISTの1例
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松田 千佳(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
【症例】症例は42歳,男性.2010年10月,腹痛を契機に前医で胃腫瘍を指摘された.精査にてT細胞型胃原発悪性リンパ腫と診断され,2010年12月に胃全摘術が施行された.病理組織所見ではGISTが疑われたが,c-kit陰性・CD34陰性であり診断確定に至らず,さらなる精査目的に当科紹介となった.免疫染色にてPDGFRA陽性であり,遺伝子検索にてPDGFRA遺伝子exon12のV561D変異と判明し...
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- 十二指腸狭窄を契機に診断されたクローン病の1例
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奥田 洋輝(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
症例は22歳,男性.2012年12月上旬より嘔気・嘔吐が出現し,同月中旬前医受診し、上部消化管内視鏡検査に十二指腸狭窄を指摘された.入院のうえ絶食,PPI投与にて治療を行うも狭窄は改善せず,2013年1月下旬悪性腫瘍による十二指腸狭窄の疑いにて精査加療目的に当院転院となった.上部消化管造影検査では胃から十二指腸への造影剤の流出は認められず,上部消化管内視鏡検査では十二指腸球部から上十二指腸角にかけ...
第113回北海道支部例会 >
- 造影検査が診断に有用であった潰瘍性大腸炎合併直腸狭窄の1例
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藤山 朋代(市立旭川病院)
【症例】48歳男性。【主訴】便が細い【現病歴】H18年12月に血便が出現し、H19年2月に左側大腸炎型の潰瘍性大腸炎の診断となった。ステロイド注腸と5-ASA内服で寛解したが、以後は直腸に限局した慢性持続型となり、ステロイド注腸や坐剤の使用を適宜使用していた。H21年2月からは5-ASAの注腸と内服となった。H22年、H23年の大腸内視鏡検査では直腸に限局したMatts’2の炎症を認めるも著変はな...
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- 非典型的な染影パターンを示した中分化型肝細胞癌の1例
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川浪 康太郎(北海道社会保険病院 消化器センター 消化器内科)
症例は70代男性.平成23年11月に検診で肝障害とメタボリック症候群を指摘され.平成24年1月初診.腹部エコーで脂肪肝と肝弾性度10.5kPaより,NASHと診断され,外来で食事療法をしながら経過観察となった.同年12 月近医のエコーで肝腫瘤を指摘され紹介となった.既往歴では脂肪肝と高血圧症を認めた.飲酒歴はなく,前喫煙者であった.身長172.5 cm, 体重 77.2kg, BMI 26.7と軽...
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