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検索結果は46件です。
- アダリムマブが有効であったベーチェット病の1例
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佐藤 尚子(岩手医科大学 内科学講座 消化器内科消化管分野)
腸管ベーチェット病は難治性であり、治療に難渋する場合が少なくない。治療薬としてステロイドや免疫抑制剤などに加え、近年では抗TNF-α抗体製剤の有効性が報告されている。また、最近本邦ではヒト型抗TNF-α抗体であるアダリムマブ(以下ADA)が腸管ベーチェット病に対して保険適応となった。我々は治療に難渋した腸管ベーチェット病症例にADMを投与し、良好な治療効果が得られたので報告する。症例は21歳(平成...
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- ポリスチレンスルホン酸カルシウム内服により大腸炎をきたした1例
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山内 夏未(留萌市立病院 消化器科)
症例は80歳 女性。CKD、高血圧、高尿酸血症に対し、近医で加療中であった。高カリウム血症があり、ポリスチレンスルホン酸カルシウム(calcium polystyrene sulfonate:以下CPS、商品名アーガメイトゼリー)を内服していた。前日からの下痢嘔吐を主訴に外来受診。初診時のCTではS状結腸に多発する憩室を認めたものの、腸管壁の肥厚や腸管周囲の毛羽立ちを認めなかった。感染性腸炎と考え...
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- 魚骨食道穿孔による縦隔気腫および縦隔炎に対し保存的加療を行った1例
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飯田 智哉(市立室蘭総合病院 消化器内科)
【症例】62歳、男性【主訴】胸部違和感【現病歴】平成25年6月下旬、カレイを食べた後に胸部の違和感を自覚し当科を受診。【現症】体温37.4度、腹部は平坦、軟で圧痛なく、皮下気腫を認めず。【経過】魚骨誤飲による症状を疑い胸部CTを施行したところ、下部食道に魚骨と思われる針状のhigh density像があり、食道壁を貫通し縦隔内に穿孔していた。縦隔気腫は頸部から横隔膜直上まで認めたが、食道背側に偏在...
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- 後下区域胆管から発生し多彩な進展形態を呈した胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)の1例
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猪子 和穂(北海道大学 消化器外科学分野II)
【背景】Intraductal papillary neoplasm of bile duct (IPNB)は胆管内腔に乳頭状増殖を示す胆管上皮性腫瘍であり,2010年のWHO分類では腫瘍細胞の異型度により3型に分類される.今回,我々は広範囲かつ多彩に進展したIPNBの1例を経験したので報告する.【症例】80歳,男性.近医で肝機能異常を指摘され,CTで肝S6の低吸収域と後区域の萎縮,門脈右枝の閉塞...
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- 脳症状で発症した大腸癌孤立性脳転移の一例
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伊志嶺 優(市立小樽病院 消化器内科)
【症例】75歳、女性。【主訴】下肢のつまずき。【現病歴】平成25年5月下旬よりつまずきが出現。6月○日(第1病日)、近医脳外科受診。左不全麻痺、KPS 90%。右前頭葉に13 mmの腫瘤性病変を認めた。全身CTでは上行結腸の壁肥厚のみ指摘。第2病日に開頭腫瘍摘出術を施行。中分化管状腺癌、CK7 (-)、CK20 (+)、CDX2 (+)、転移性脳腫瘍、原発は大腸癌が疑われた。第6病日に精査加療目的...
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- 切除不能進行再発大腸癌に対しレゴラフェニブを導入した5例についての報告
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澤田 憲太郎(釧路労災病院 消化器内科・腫瘍内科)
<背景> 分子標的薬であるレゴラフェニブ(スチバーガ)はVEGFを中心とした腫瘍形成や腫瘍微小環境にかかわるキナーゼを阻害する経口マルチキナーゼ阻害薬であり、本邦では2013年5月に保険収載され、既存の標準治療が無効となった症例におけるサルベージラインの治療として使用が可能となっている。レゴラフェニブには手足症候群、高血圧などの特徴的な有害事象が多く出現するとされており、適切なマネージメント...
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- 内視鏡的治療により改善を認めたCap polyposisの1例
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平山 大輔(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
症例は42歳,男性.2007年低酸素脳症となり現在も軽度高次脳機能障害が残存している.2001年潰瘍性大腸炎(UC)と診断された.2011年後半より下痢の増悪と血清アルブミン(Alb)の低下が出現・増悪し,UC増悪と診断され治療を行うも改善は認められなかった.消化管内視鏡検査では2010年より横行結腸を中心にポリープが出現し,徐々に増加していた.2013年4月,精査加療目的に当科紹介入院となり,入...
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- 食道adenosquamous carcinoma(腺扁平上皮癌)の一例
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田中 一之(旭川医科大学 内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
症例は72歳、男性。2013年3月、左胸痛の主訴で前医を受診され上部内視鏡検査が施行された。門歯より35cmに褪色調を呈する8mm大の病変を認め生検にてHigh grade intraepithelial neoplasia (SCC in situ)の診断となった。全身精査にてリンパ節転移認めず、内視鏡治療の適応と判断され当院に紹介となった。2013年6月当院入院、門歯より35cmに0-IIc病...
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- 肺癌縦隔リンパ節転移による食道狭窄および内視鏡による食道穿孔に対して食道ステントを留置した一例
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沼田 泰尚(帯広協会病院 消化器科)
食道癌による食道狭窄のため経口摂取が困難な症例に対しては、QOLの改善を目的とした姑息的治療として、食道ステント挿入術が行われる。肺癌及びリンパ節の食道浸潤・圧排によって食道狭窄や瘻孔形成となった症例に対しても食道ステント留置が考慮されるが、こうした症例の報告は少ない。今回我々は、肺癌縦隔リンパ節転移による食道狭窄および内視鏡による食道穿孔対をきたした症例に対し、食道ステントを留置することで経口摂...
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- 肝門部胆管原発神経内分泌腫瘍 (NET) の1例
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高橋 瑞奈(北海道大学 消化器外科学分野II)
【緒言】神経内分泌腫瘍は,2010年の新WHO分類で消化管・胆嚢肝外胆管ともに神経内分泌腫瘍 (neuroendocrine tumor : NET ), 神経内分泌癌 (neuroendocrine carcinoma : NEC), 混合型腺内分泌癌 (mixed adenoneuroendocrine carcinoma : MANEC) に大別された.医学中央雑誌による検索で胆管原発NET...
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- 肝粘液性嚢胞性腫瘍(mucinous cystic neoplasm of the liver)の1切除例
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巽 亮二(札幌東徳洲会病院 消化器センター)
症例は70歳代、女性。2013年7月に心窩部の違和感を自覚したために当院を受診した。上部消化管内視鏡検査では異常所見を認めず、腹部超音波検査にて肝S4に径30mm大の嚢胞性病変を認めた。腹部造影CTでは内部に隔壁状の構造をもつ多房性嚢胞性病変を認め、辺縁に石灰化が存在した。嚢胞内には充実性成分は認めなかった。また、十二指腸水平脚に10mm大の腫瘤を認めた。MRCPにて肝腫瘤はB4を圧排しているもの...
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- Carboplatin+paclitaxel療法が有効であった虫垂原発粘液嚢胞腺癌・癌性腹膜炎の1例
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我妻 康平(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
【症例】症例は60歳,男性.既往歴は57歳時に急性虫垂炎(保存的治療).2013年4月より腹部膨満,食欲不振,体重減少(1ヵ月で8kg減)が出現.2013年5月に前医を受診したところCT検査にて大量腹水と腹膜の肥厚を指摘され,癌性腹膜炎が疑われた.上・下部消化管内視鏡検査,FDG-PET検査が施行されるも原発巣は特定できず,腹水細胞診はclass IIIであった.2013年6月に腹腔鏡検査が施行さ...
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- 早期胃癌ESD症例における多発胃癌の検討
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皆川 武慶(斗南病院 消化器内科)
【目的】早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の普及により胃の温存が可能となった一方で、ESD症例おける多発胃癌の診断と治療は重要な課題である。今回われわれは早期胃癌ESD症例に発生した多発胃癌につき検討を行ったので報告する。 【対象・方法】2004年7月から2013年11月の間、当院でESDを施行した早期胃癌865症例1112病変のうち、残胃、胃管、遺残再発症例を除き、当院の上部...
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- TACE後、肉腫様変化を来し腹膜播種を伴った肝細胞癌の一例
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高橋 耕平(旭川医科大学 内科学講座 病態代謝内科学分野)
《現病歴》2010年3月から、NASHの診断で経過観察していたところ2012年8月のCTで肝S7 33mm及びS2 12mm大の古典的HCCの出現を認めTACEを施行した。今回、肝S7及びS2に辺縁再発が疑われ、2013年8月23日精査加療目的に入院となった。《血液生化学検査》ALP 591 IU/l、AST 43 IU/l、ALT 32 IU/l、γGTP:74 U/l。肝予備能はChild-P...
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- S-1+CDDP療法による化学療法中に出血を伴う可逆性白質脳症症候群を発症した進行胃癌の一例
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佐藤 恵輔(町立中標津病院)
【症例】50歳代女性【既往歴】特記事項なし【病歴・経過】2013年3月に倦怠感を主訴に当科初診。精査の結果進行胃癌(LM、Circ、Type2、por、cT4aN3M1 PER、cStageIV)と診断し、同年4月よりS-1+CDDP療法による化学療法を開始した。2コース目開始後35日目に強い頭痛を訴え、安静としていたところ左上下肢の脱力と意識障害・痙攣が出現した。頭部単純CT画像では明らかな異常...
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- レボカルニチン製剤が有効であったB型肝硬変起因の難治性高アンモニア血症の1例
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佐々木 貴弘(旭川医科大学 内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
【症例】50歳代女性。【主訴】倦怠感。【現病歴】2006年5月、検診で肝機能異常を指摘され当科初診、B型肝硬変と診断され、核酸アナログ製剤治療の適応であったが通院を自己中断していた。2011年4月に倦怠感が増強し近医受診。肝機能異常を再度指摘され当科再診となった。受診時肝性脳症は認めなかったが、Alb 2.7 g/dL、T-Bil 1.1 mg/dL、ALT 294 IU/L、NH3 131 &m...
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- 超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)が術前診断に有用であった十二指腸癌の1例
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林 健児(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
症例は60歳代,男性.2013年7月,胃もたれと呑酸を訴えて当科外来を受診し,精査目的に入院した.上部消化管内視鏡検査では胃内に残渣が貯留し,十二指腸球部に高度狭窄を認め,細径スコープを用いても通過が困難であった.狭窄の口側粘膜には化生性変化はみられるものの,びらんや潰瘍を呈さず,狭窄の原因は不明であった.狭窄部より計6回生検を施行したがいずれも炎症細胞浸潤を呈した十二指腸粘膜であり,悪性所見は認...
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- Dome-like phenotypeを呈した早期大腸癌の一例
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東出 侑子(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
Colorectal cancer with dome-like phenotypeあるいはDome-type carcinomaはJassらにより提唱された大腸癌の亜型で,高・中分化型腺癌から成る嚢胞状に拡張した腺管,腺管内部へのPAS陽性の好酸性物質貯留,そして間質への強いリンパ球浸潤を特徴とする.腸管関連リンパ組織(GALT)のM細胞由来と推定されているが,現在までの報告は20例以下であり詳...
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- 薬剤性劇症肝炎亜急性型を救命し得た脳死肝移植2症例の検討
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渋谷 一陽(北海道大学消化器外科I)
【背景】わが国の劇症肝炎のうち薬剤性は成因の第2位を占める。劇症肝炎亜急性型は内科治療に抵抗性で予後不良であるが、血液浄化療法を中心とした集中治療と生体・脳死肝移植により救命し得る。これらのうち法改正後の脳死下臓器提供数増加により同疾患患者に対する脳死肝移植が現実的な治療手段となってきた。【目的】脳死肝移植にて救命し得た薬剤性劇症肝炎2例について検討する。【症例】症例1. 65歳女性。2012年肺...
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- IPMN経過観察中に嚢胞性病変近傍に併発した通常型膵癌の1切除例
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古川 聖太郎(北海道大学病院消化器外科2, 北海道大学病院消化器内科, 北海道大学病院病理部)
【緒言】IPMNはmalignant potentialを有することが知られているが,近年,経過中に嚢胞性病変以外の膵組織に膵管癌を併発することが知られるようになった.今回,IPMN経過観察中に嚢胞性病変近傍に併発した通常型膵癌の1切除例を経験したので報告する.【症例】78歳男性.1年前に近医CTで膵尾部に多発する嚢胞性病変を指摘され,当院消化器内科に紹介された. EUSでも膵体尾部に多発する多房...
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