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検索結果は35件です。
- 多発性胃粘膜下腫瘍の1例
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赤澤 陽一(順天堂大学医学部付属順天堂医院 消化器内科)
症例は66歳女性。2008年3月、健診の上部消化管内視鏡検査(EGD)にて体上部後壁に17mm大の胃粘膜下腫瘍(SMT)を指摘されたが、腫瘍径に変化無く経過観察されていた。2012年2月、右肺腺癌に対して右上葉・下葉部分切除術を施行し (pT4N2M0 StageIIIb)、術後のPET-CTにて胃壁に集積を指摘された。以前より指摘されていた胃SMTとの関連が示唆され、2013年4月精査加療目的に...
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- 海老煎餅による胃穿通の一例
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片山 正(佐野厚生総合病院 消化器内科)
症例は37歳、女性。2013年6月に心窩部不快感を自覚し、上部消化管内視鏡検査を実施されたが特記すべき異常所見を認めず、機能性ディスペプシアが疑われていた。同年7月2日から友人と旅行に行き、7月4日の夜に海老煎餅などを食べた。7月9日の朝から心窩部違和感を自覚した。以前に経験した事のある痛みであり、経過をみていたが、7月11日の朝から37.7℃の発熱、全身倦怠感、全身の関節痛を認め、当院内科を受診...
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- HBV genotype G/A2によるB型慢性肝炎を認めたHIV陽性男性同性愛者の一例
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児玉 華子(北里研究所病院 消化器内科)
【症例】36歳男性。10年前の入社時健診で肝機能障害を指摘されたが、翌年以降の健診では、正常化しないものの改善傾向にあったため放置していた。2013年5月、発熱を主訴に近医を受診した際、HBV陽性の肝機能障害を指摘され、当院紹介受診となった。AST/ALT 65/88 IU/mlと肝機能障害を認め、セロコンバージョンしておらず、ウイルス量も>9.1 log IU/mlと高値で活動性が高く、発症から...
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- 肝内多発結節を認めた特発性門脈圧亢進症の1例
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都筑 美紗(東京慈恵会医科大学内科学講座 消化器・肝臓内科)
【緒言】特発性門脈圧亢進症(idiopathic portal hypertension:IPH)とは,脾腫,貧血,門脈圧亢進を示し,しかも原因となるべき肝硬変,肝外門脈・肝静脈閉塞,血液疾患,寄生虫症,肉芽腫性肝疾患,先天性肝線維症などを証明し得ない疾患をいう.本症の病因は未だ不明であるが,肝内末梢門脈血栓説,脾原説,自己免疫異常説などが言われている.今回我々は,肝内多発結節を契機に発見された特...
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- 食道から胃小彎にかけて存在する扁平上皮癌に対し、TS-1+Cisplatinが有効であった一例
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山城 雄也(上尾中央総合病院 消化器内科)
症例は68歳男性、主訴は腹痛。2012年9月に当院当科で急性胆嚢炎を入院の上保存的加療し軽快。抗血小板薬二剤を内服していたため、手術は施行しなかった。この時腹部CT、MRI上胃小弯側のリンパ節腫大を指摘されていたが、上下部内視鏡上明らかな腫瘍性病変を認めず、胆嚢炎に伴う反応性の腫大と考え外来経過観察となっていた。2013年9月に腹痛を主訴に外来受診。腹部CT施行したところ胃体部小弯の壁肥厚とそれに...
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- EST(内視鏡的乳頭切開術)が有効であった胆道拡張症Alonso-LejIII型の2例
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織畑 光一(東京逓信病院 外科)
先天性胆道拡張症は本邦に多い疾患であるとされるが、十二指腸壁内に嚢腫を形成するAlonso-LejIII型の報告例は少なく、そのうち内視鏡的治療に関する報告はさらに少ない。われわれはAlonso-LejIII型に対してESTが有効であった2例を経験したので報告する。症例1は27歳女性。2日前から続く上腹部痛、嘔吐の症状で来院した。採血にて膵酵素, 肝胆道系酵素の著明な高値を認め, 急性膵炎の診断で...
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- 腹腔内出血を合併した急性膵炎の1例
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河野 直哉(大森赤十字病院 消化器内科)
症例は68歳男性。既往歴は40歳代に脂質異常症、高尿酸血症を指摘された。平成24年10月、上腹部痛を自覚し近医を受診。胆嚢炎を疑われ当科紹介受診。急性膵炎と診断し、精査加療目的に緊急入院となった。嗜好歴として焼酎1-2合/日を約50年間。BMI 27.5と肥満、上腹部に圧痛を著明に認めた。血液検査では白血球数・血中アミラーゼ値の上昇と腹部造影CTにて膵頭部の腫大と周囲の脂肪織濃度の上昇を認め軽症急...
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- ヘパリン起因性血小板減少症によりEMR後出血を繰り返した1例
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森瀬 貴之(東京医科大学 消化器内科)
〔緒言〕高齢化に伴い抗凝固薬が広く使用されている現在、内視鏡治療時の取り扱いに苦慮する場面に遭遇する。EMR後出血を繰り返したヘパリン起因性血小板減少症(以下HIT)を経験したので報告する。〔症例〕80歳代、女性〔既往歴〕リウマチ性弁膜症に対する機械弁置換術にてワルファリン2.6mg/日服用中〔現病歴〕注腸造影検査にて直腸Rbに径6mmのIspを認め、内視鏡的治療目的に当科紹介となった。入院同日よ...
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- 経鼻胃管自己挿入が奏効した空気嚥下症の一例
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浅居 僚平(日本大学医学部 消化器肝臓内科)
【症例】50歳代男性。三叉神経障害で当院耳鼻科かかりつけの患者。平成25年8月、処方薬を内服後より腹部膨満感を自覚したため当院救急外来受診した。腹痛、嘔気、嘔吐は認めないものの腹部膨満感強く、腹部レントゲンにて巨大胃泡、ニボー認めたため当科へ紹介となった。胃管挿入し脱気、排液した後、上腸間膜動脈(SMA)症候群の疑いにて入院となった。最終の排便は前日の夕方であり水様便であった。血液検査では白血球の...
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- 急性肝不全の治療中に発症した腸管気腫症の一例
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岩井 健太郎(筑波大学 消化器内科)
【緒言】腸管気腫症は,腸管壊死や膠原病などが誘発要因として挙げられる.ステロイド投与中に腸管気腫を発症したという報告も散見されるが,その発症機序は未だ不明である.【目的】急性肝不全に対するステロイド投与中に著明な腸管気腫症を併発した症例を経験したので報告する.【症例】49歳,女性.6週間前に肝障害,黄疸で近医入院となった.経過観察で一時改善するも退院後再燃し,黄疸の増悪,PTの低下を認めたため,急...
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- 急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)に門脈血栓を併発した1症例
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青木 勇樹(戸田中央総合病院 消化器内科)
症例は60歳代男性。既往歴は平成24年10月、他院で胆石胆嚢炎の加療歴があり、平成25年3月30日、突然の発熱、意識障害にて救急搬送となった。採血にて炎症反応の著明な上昇、肝機能障害、血小板減少を認め、腹部単純CTにて総胆管結石による急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)と診断し、同日、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)を施行した。しかし、第4病日早朝にENBDチューブを自己抜去し転倒したため、胆...
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- 複数回の各種ドレナージにより治療しえた脾被膜下・膵体尾部感染性仮性嚢胞の一例
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西條 広起(東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 消化器肝臓内科)
【症例】38歳男性【既往歴】アルコール性膵炎,両側大腿骨頭壊死【家族歴】特記事項なし【飲酒歴】積算飲酒量730kg【現病歴】2013年6月下旬より左上腹部痛が出現し当院救急受診.高度炎症反応,血中・尿中AMY高値,腹部CTで膵体尾部および脾臓背側に嚢胞性病変を認め,慢性膵炎急性増悪および感染性仮性膵嚢胞の診断で緊急入院となった.【入院時身体所見】体温38.5℃ BMI 17kg/m2. 腹部は平坦...
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- 顎下腺腺様嚢胞癌の転移性肝癌の一例
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豊田 紘二(獨協医科大学 越谷病院 消化器内科)
症例は71歳の男性。2009年8月に当院耳鼻科にて顎下摘出術を施行。病理学的に腺様嚢胞癌と診断され、以後半年毎の耳鼻科受診にて局所再発は認めていない。2011年7月に上腹部痛で消化器内科を受診。腹部超音波検査にて胆嚢ポリープを指摘された。この時の検査では肝内に占拠性病変は認めなかった。1年後の2012年8月に胆嚢ポリープに対する経過観察目的の超音波検査が施行された。胆嚢ポリープに変化はなかったが、...
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- 奇異な画像を呈した肝内胆管細胞癌の一例
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荻野 悠(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
症例は30歳台男性。全身倦怠感を主訴に来院。2011年の健診で脂肪肝を指摘されていたが、2013年5月の健診で肝障害を指摘され近医を受診。腹部超音波検査で、肝内に多発する腫瘤を初めて指摘され当院へ紹介となった。既往歴は、高血圧のみ。飲酒歴なし。入院時の血液生化学所見では、ALT優位の肝障害を認め、γGTP 199IU/Lと胆道系酵素の上昇も認めた。その他、腫瘍マーカーではAFP-L3 のみ35.7...
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- 難治性の蛋白漏出性胃腸症に播種性クリプトコッカス症が合併していた一例
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伊藤 翔子(順天堂東京江東高齢者医療センター 消化器内科)
【はじめに】今回我々は、難治性の蛋白漏出性胃腸症の剖検から全身への播種性クリプトコッカス症を認め、臨床経過からクリプトコッカス症が蛋白漏出性胃腸症の誘因となった可能性がある症例を経験したのでこれを報告する。【症例】80歳女性【現病歴】近医にて関節リウマチの診断でPSL5mg内服継続されていた。2012年1月頃より嘔吐出現するも症状改善せず、同年4月に右下腹部痛が出現したため近医受診し、造影CTで右...
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- Upside down stomachを呈した食道裂孔ヘルニアの2例
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朝井 靖二(東京労災病院 消化器内科)
症例1は73歳女性。平成24年7月上旬に吐血したが、様子を見ていた。3ヶ月後に再び吐血したため近医を受診したところ、Hb4.8g/dlと著明な貧血を認め、当院に紹介入院した。上部消化管内視鏡検査を施行したところ著明な食道裂孔ヘルニアを認めたが活動性出血の所見はなかった。上部消化管造影検査で胃は幽門輪と前庭部の一部を残し大部分が胸腔内に脱出しており、臓器軸性の胃軸捻転を伴っていた。以上より混合型の巨...
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- CDDP/CPT-11投与後に治癒切除できたNEC食道癌の一例
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米永 晃子(東京都立墨東病院 外科)
【目的】神経内分泌癌(NEC)は食道癌の中でも悪性度が高く、治癒切除まで施行できる例はわずかである。今回、我々はNECと診断し切除困難であったものの、CDDP/CPT-11を2コース施行した後に、治癒切除が施行できた食道癌NEC症例を経験したので報告する。【方法】症例は74歳、男性。2013年3月中旬に嚥下障害が出現し4月に近医を受診、近医での上部消化管内視鏡検査にて、切歯より22cmの上部食道に...
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- 術前診断が困難であった膵内分泌腫瘍の1例
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林 可奈子(東京医科大学八王子医療センター 消化器外科・移植外科)
症例は63歳、女性。1年前に原因不明の重症急性膵炎で当院消化器内科で入院加療歴あり。入院時の単純CT検査で、膵炎の炎症の中心は膵頭部周囲で右腎上極までfluidを認めていたが、その際膵体部に2cm大の腫瘍性病変を認め尾側膵は委縮していた。造影CTおよびMRI検査を施行し、islet tumorやacinic cell tumorあるいは腫瘤形成性膵炎が疑われるも鑑別が困難であったため厳重経過観察と...
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- 胆嚢原発神経内分泌癌の一剖検例
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高木 薫子(水戸医療センター 消化器内科)
AFPの著明な高値を伴った胆嚢原発神経内分泌癌の剖検例を報告する。【症例】70歳女性。【現病歴】2週間前からの全身倦怠感、黄疸を主訴に近医を受診し、多発肝腫瘍を疑われ精査目的に当院紹介、入院となった。【現症】腹部に硬い肝を7横指触知。【血液所見】AST 231IU/l, ALT 59 IU/l, ALP 2205IU/l, GGT 567IU/l, LD 2489IU/l, T-Bil 8.9mg...
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- 非代償性肝硬変に伴う難治性腹水に対しトルバプタンを用いた2症例
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金崎 峰雄(都立広尾病院 )
【演題名】非代償性肝硬変に伴う難治性腹水に対しトルバプタンを用いた2症例 症例1,79歳 女性 【主訴】腹部膨満感・下腿浮腫 【現病歴】近医でC型肝炎の診断で肝庇護療法を施行されていたが,2013年5月に腹部膨満感・下腿浮腫を認めたため当院紹介となった. 【経過】Child-Pugh 7点, Grade B.腹部エコーで腹水多量、肝表面粗造から肝硬変と診断. GFで食道静脈...
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