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検索結果は38件です。
- エンテカビル耐性変異によりviral breakthroughを認めたB型慢性肝疾患の2例
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中川 健太郎(国立病院機構大阪医療センター 消化器内科)
【症例1】65歳、男性。1981年頃に感冒罹患時にHBV感染が判明し、以後、近医に通院していた。2006年6月にB型肝硬変の治療のため、当科を初診し、2006年10月よりエンテカビル0.5 mg/dayの投与を開始した。開始時、ALT 51 IU/L、HBe抗原陽性、HBV-DNA 6.0 log CP/mL、またHBV genotype Cであった。2007年1月以降HBV-DNAは測定感度下限...
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- アデホビル減量後の経時的な腎機能と骨代謝マーカーの推移を観察したFanconi症候群の一例
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新海 数馬(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
【症例】60歳代、女性 【現病歴】B型慢性肝炎に対し、ラミブジン(LAM)内服を継続していた。2009年2月、viral breakthroughを認めたため、LAM100mg/日に加えアデホビル(ADV)10mg内服を開始した。開始時の推定GFR値(eGFR)は76ml/min/1.73m2であった。2010年6月以降、HBV-DNAは検出感度未満で経過した。2012...
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- 腹部造影超音波が診断に有用であった肝血管肉腫の一例
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藪下 知宏(京都大学 消化器内科)
[症例]67歳男性。膀胱癌術後、慢性腎不全のため定期的に腹膜透析を施行されていた。平成24年8月、膀胱癌フォローのために撮影した単純CT検査にて、肝S4領域に径3cm程度の境界不明瞭な低吸収性の肝腫瘤を指摘された。その後、厳重に経過観察されていたが、腫瘤の増大傾向を認めたため、平成25年8月20日に肝生検目的で入院となった。入院後に実施した腹部造影超音波では、造影後の早期血管相で内部に結節状の血管...
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- 組織学的に類洞内播種を認めた胃癌術後の1剖検例
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安福 友紀子(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
症例は69歳男性,糖尿病の血糖コントロール目的で入院中であった.平成24年1月吐血し消化器内科紹介となった.上部消化管内視鏡検査にて幽門前庭部を中心にほぼ全周性に4型進行胃癌を認め,病理組織にてTubular adenocarcinoma, poorly differentiated type,Group5であった.平成24年2月幽門側胃切除術を施行し,術後診断はpT4(SE), ly3, v3,...
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- 内視鏡的に治癒過程を追うことができた特発性食道破裂の1例
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青木 雅彦(大阪医科大学 第2内科)
症例は60歳代の男性。大量飲酒後に嘔吐した翌日に、胃痛と嚥下困難が出現したため受診した。逆流性食道炎を疑い上部消化管内視鏡検査(EGD)を施行したところ、胸部下部食道から胃体上部小彎まで粘膜の色調が暗赤色に変化していた。この色調変化を来たした部位に一致して、食道壁は壁外性に圧排され、さらに胸部下部食道9時方向に縦走する粘膜裂傷が認められた。胸部造影CTでは、EGDで壁外性圧排が認められた後縦隔に、...
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- 造影CTが診断に有用であったFitz-Hugh-Curtis症候群の1例
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丸尾 理沙(大手前病院 消化器内科)
【緒言】Fitz-Hugh-Curtis症候群は骨盤内感染症が上行性拡大を来たすことで生じる肝周囲炎であり、若年女性の急性腹症では本症を鑑別に挙げる必要がある。しかしながら診断に有用な検査手段が少なく、そのため診断は一般に困難とされている。【症例】20歳代女性【現病歴】当院受診1週間前から右下腹部痛が持続していたが来院当日になり腹痛の程度が増強したことから当院救急外来を搬送受診した。【身体所見】腹...
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- 腸重積を起こした下行結腸巨大腫瘍をESDにて切除した1例
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岩田 幸真(関西労災病院 消化器内科)
【症例】30代女性【現病歴】20xx年5月に腹部違和感を自覚し、近医受診。便潜血陽性であったため下部消化管内視鏡検査を施行され、下行結腸に粘膜面正常ののう胞様隆起性病変を認めたため当科紹介となり、当院で行った大腸内視鏡検査にて肛門縁より50-37cmに病変を認めた。造影CTにて下行結腸からS状結腸にかけて重積を認めたが先端は指摘できず、注腸造影では脾弯曲部からS状結腸にかけて腫瘤をみとめた。上記腫...
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- C型肝炎に合併した自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の一症例
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小倉 佑太(医療法人 明和病院 内科)
症例:70歳代 女性主訴:全身倦怠感既往歴:H23.11早期盲腸癌現病歴:前医にて貧血精査目的に下部消化管内視鏡検査を行ったところ、早期盲腸癌が見つかり、当院外科へ紹介、外科的手術療法が行われた。しかし術後も貧血、脾腫が認められるため、H24.4内科へ紹介された。白血球:2100、赤血球:276万、Hb:9.1、Ht:28.4、血小板:12.7万と汎血球減少が認められた。また、HCV抗体陽性であっ...
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- 急速な進展を認めた胆嚢癌肉腫の一例
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鷹津 英(神戸大学 医学部 肝胆膵外科)
症例】68歳女性、高血圧、陳旧性胸膜炎にて近医通院中にスクリーングの腹部エコー検査で18mm大の胆嚢腫瘍を指摘され、精査加療目的にて当科紹介となった。腹部造影CTで胆嚢体部に20mm大の造影効果を有する隆起性病変を認め、漿膜の引きつれを認めることから漿膜下浸潤が疑われた。明らかなリンパ節転移は認めなかった。EUSで胆嚢体部に20mm大の辺縁不整な広基性病変を認めた。最外層は保たれており、漿膜までの...
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- Peg-IFNα2a単独療法が奏効した進行肝細胞癌の一例
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岩本 剛幸(市立池田病院消化器内科)
【症例】59歳男性。2002年にC型慢性肝炎を指摘されconIFN療法施行するもNRであった。2004年にS6にφ2cm大のHCCを認めPMCT施行された。2005年にPEG-IFN/RBV療法を施行するもNRであった。2011年1月にS3 3.5cmを最大とする多発HCC再発を認めたためTACEを2回施行した。同年の6月に再発しTACE不応例と判断しsorafenib導入したが手足症候群などの副...
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- 高カルシウム血症をきたした肝サルコイドーシスの一例
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桑田 光(三田市民病院 消化器科)
【症例】82歳男性【主訴】食欲低下、全身倦怠感【既往歴】高血圧、脊椎腫瘍切除【現病歴】高血圧にて近医通院されていた。平成25年5月下旬より、全身倦怠感、歩行時のふらつき、食欲低下が出現し、近医受診。高カルシウム(Ca)血症を指摘され、6月11日に当院紹介受診。同日精査加療目的で入院となった。【経過】入院時血液検査にて、Ca16.1mg/dl(補正値)と著明な高Ca血症を認めた。高Ca血症をきたす薬...
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- 肝胆道系酵素上昇、発熱、高度炎症所見にて入院し、Stauffer症候群と判明した一例
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高井 利恵子(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】63歳男性【主訴】全身倦怠感、食欲不振【既往歴】40歳代で高血圧、61歳で腹腔鏡下右腎摘除術施行(淡明細胞癌、pT1,cN0M0) 【現病歴】入院約1ヶ月前からの全身倦怠感、食欲不振および2ヶ月間で10kgの体重減少を主訴に受診した。肝胆道系酵素の上昇を認め、炎症所見もCRP が24.5mg/dlと上昇していたため、精査目的に入院となった。【入院後経過】38℃に達する間欠熱を認めた。肝胆道...
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- 術前診断が困難であった胃glomus腫瘍の一例
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雨宮 可奈(京都第二赤十字病院)
症例は74歳女性。2010年に直腸癌に対して、腹腔鏡下直腸低位前方切除術が施行されている。前胸部違和感の精査目的に、前医で上部消化管内視鏡を施行したところ、胃角部小弯に粘膜下腫瘍を認めたため、当院へ紹介となった。血液検査では、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)は正常で、貧血も認めなかった。腹部エコーでは、胃壁から連続して壁外へ突出する28mm大の辺縁やや分葉状の低エコー腫瘤を認め、内部に石灰化を...
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- 切除不能進行膵癌に対して、ゲムシタビン・エルロチニブ併用療法中に間質性肺炎を認めた1例
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今井 俊裕(大阪大学 消化器内科)
症例は60歳台男性。心窩部痛を主訴に受診され、膵頭部癌StagIVb(多発肝転移・多発肺転移)と診断された。喫煙歴や間質性肺炎の既往を認めず、ゲムシタビン(GEM)・エルロチニブ(ERL)併用療法開始となった。 1クール施行中にGrade3の白血球減少と好中球減少を認めたため、GEMを8割に減量し、以後外来で化学療法を継続していた。2クール2投目終了後、38℃台の発熱を認めたが、無治療で改善した...
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- Trisomy8 MDSを合併した腸管型Behcet's diseaseにアダリムマブが著効した1例
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木村 昌倫(京都大学医学部附属病院 消化器内科)
背景:近年、腸管型Behcet's disease(以下BD)に対する抗TNF-α抗体製剤の有効性が報告されている。一方、腸管型BDが Trisomy8 MDSを合併することが知られているものの、抗TNF-α抗体製剤がBDとMDSの双方に奏功した報告はない。今回、我々は抗TNF-α抗体製剤の1つであるアダリムマブが腸管型BDとMDSに奏功した1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。症例:7...
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- 急性肝不全をきたしたAIH-PBCオーバーラップ症候群の一例
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勝山 祐輔(三菱京都病院 消化器内科)
症例は49歳女性。過去にZTT、TTTの軽度上昇を指摘されたが、それ以外に異常所見を認めなかった。飲酒歴、内服歴もない。二週間持続する心窩部違和感、微熱、倦怠感、尿色の変化を主訴に近医受診し、黄疸、肝胆道系酵素の上昇を指摘され当院を紹介受診された。全身に黄疸が著明であったが意識は清明、羽ばたき振戦は認めなかった。血液検査にてT-Bil 10.3mg/dl、AST 1233IU/l、ALT 1224...
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- インフリキシマブ維持投与中止後に再燃に至ったクローン病の2例
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落合 正(大阪市立大学 医学部 消化器内科)
【症例1】70歳女性。2008年に下痢症状にて発症し、大腸内視鏡検査にて縦走潰瘍、敷石状変化を認め大腸型クローン病(CD)と診断された。2009年11月よりインフリキシマブ(IFX)加療導入となり、臨床症状および血液検査データは速やかに改善し、加療当初より成分栄養剤600kcal/日も併用されていたが、2010年3月より栄養療法はコンプライアンス不良にて中止となった。以後、IFX計画的維持投与にて...
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- EUS-FNAを用いて診断し得た同時性乳癌胃転移の一例
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井戸 晴香(大津市民病院 臨床研修センター)
【症例】60歳、女性。 【現病歴】2010年から左乳頭陥没及びしこりを自覚していたが放置していた。2010年3月初旬頃から胸やけを感じ、時々嘔吐するようになった。近医にて逆流性食道炎と診断され内服薬を処方されたが、症状改善することなく徐々に悪化した。4月中旬他院に受診し、腹部超音波検査と上部消化管内視鏡検査で幽門狭窄症と診断され当院紹介受診となった。入院時の胸部造影CTでは左乳房のC領域に2...
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- C型慢性肝炎に合併した細胆管細胞癌の一例
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津留 真理(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科)
症例は70歳代男性。既往歴として特記すべき事項はなし。1998年よりC型慢性肝炎で当科に通院中であった。2013年2月の腹部エコー、単純CTで肝S2に23mm大の肝腫瘤を認め、精査加療目的に入院となった。身体所見として特に有意なものは認めず、血液検査ではCEA、CA19-9、AFP、PIVKA-2、の上昇は認めなかった。 EOB造影MRIでS2にT1W1で低信号、T2WIで淡い高信号、早期相で...
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- 特発性血小板減少性紫斑病を合併した潰瘍性大腸炎の1例
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小川 恭生(市立伊丹病院)
症例は50歳代、女性。主訴は下血。既往歴に特記すべきことなし。201X年2月末より体動時のふらつき、動悸が出現し、4月末より下血を認めたため、近医を受診した。Hb4.8g/dl、PLT2.8×104/μlと貧血、血小板減少を認めたため、赤血球と血小板輸血を行ない、精査加療目的で当科へ紹介入院となった。骨髄生検では特発性血小板減少性紫斑病と診断され、プレドニゾロン30mg/dayを開始した。その後血...
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