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検索結果は31件です。

内科的治療で止血可能であった腹腔内出血の2例
兼定 航(社会保険 綜合病院 徳山中央病院 消化器内科)
【症例1】60歳代男性、右季肋部痛を主訴にX年1月かかりつけ総合病院を受診し、造影CTで腹腔内出血と胃十二指腸動脈からアーケードにかけての仮性動脈瘤を指摘され、加療目的で当科救急搬送となった。血圧低下もあることから、緊急血管造影検査を施行した。造影で上腸間膜動脈の頭部の分枝に2箇所の仮性動脈瘤を認めコイル塞栓術を行った。その後、状態安定し第8病日に自宅退院、以降外来でフォローしているが再発は認めて...

第100回中国支部例会

出血を繰り返している腎癌胃転移の一例
岡部 宏樹(国立病院機構関門医療センター 総合診療部)
症例は60歳代男性。 平成20年4月に腎のclear cell carcinomaにて近医で腹腔鏡補助下右腎摘除術を受けた。 その後、縦隔リンパ節転移に対しsorafenibで加療するもPD。 平成23年5月には、前医EGDにて胃に転移病変を認めた。 さらにその後、骨転移に対して手術・放射線療法などを行っていた。 H24年4月以降は、胃病変からの出血により吐下血を繰り返し、姑息的に内視鏡的止血を行...

第100回中国支部例会

高カルシウム血症を呈した食道癌の一例
津高 慎平(独立行政法人国立病院機構  岡山医療センター)
【症例】60歳代男性【主訴】食欲不振、発熱【現病歴】患者は既往に糖尿病あり10年前より加療されていたが3年前から自己中断していた。平成24年6月、検診にて高血糖を指摘され近医内科受診。スクリーニング目的の腹部CTにて膵嚢胞性腫瘤を指摘され、当院紹介受診。精査行い、膵仮性嚢胞として経過を見ていたが7月下旬より感染を合併し、加療目的に同月末入院となった。また近医での上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道...

第100回中国支部例会

悪性リンパ腫治療後にHBV再活性化を来したHBs抗原自然消失例
竹内 泰江(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【症例】69歳、男性【主訴】全身倦怠感【現病歴】42歳時にHBsAg陽性を指摘されるも放置。56歳時、再びHBsAg陽性を指摘され、以後3年間近医にて経過観察されていたが、HBsAg陰性化していたため、経過観察終了となっていた。2010年10月、左オトガイ下リンパ節の腫脹を主訴に近医受診。悪性リンパ腫と診断され、当院血液内科にて2011年2月より、R-CHOP療法を開始された。この際、HBsAg、...

第100回中国支部例会

上行結腸憩室炎に続発した上腸間膜静脈血栓症の1例
永原 蘭(山陰労災病院 内科)
 上腸間膜静脈血栓症(SMVT)は比較的まれな疾患であリ、特異的な症状に乏しく早期診断が困難とされる.とくに炎症に起因した場合などには急速に進展して広範な腸管壊死をきたしうる.今回、CT検査で経過を観察できた上行結腸憩室炎に続発したSMVTを経験したので報告する. 症例は50歳代後半の男性.アルコール依存症で他院入院中、抗生剤不応の発熱が持続しさらに肝機能異常が出現したため、当院に紹介転院となった...

第100回中国支部例会

タクロリムス投与により手術を回避し得た難治性潰瘍性大腸炎3例の検討
林 真希(総合病院 山口赤十字病院)
【背景】近年難治性潰瘍性大腸炎に対してタクロリムスや抗TNFα製剤が保険適応となり、手術を回避できる症例が増加している。我々はタクロリムス投与により手術を回避し得た難治性潰瘍性大腸炎を3例経験したので報告する。【症例1】26歳男性。平成25年2月に全大腸炎型潰瘍性大腸炎を発症。プレドニン(PSL) 50mg/日、メサラジン3600mg/日とGCAP併用するも改善に乏しくステロイド抵抗性と考えられた...

第100回中国支部例会

タクロリムスを投与した難治性潰瘍性大腸炎の3例
濱田 侑紀(独立行政法人国立病院機構 福山医療センター 内科)
難治性潰瘍性大腸炎に対して,近年タクロリムスの高い寛解導入効果が報告されている.今回,我々は難治性潰瘍性大腸炎に対し,タクロリムスを使用した3例を経験したので報告する.【症例1】30代女性.第2子出産後の2009年8月より腹痛,下痢,血便が出現した.近医で加療されるも症状改善せず,当科紹介となった.下部消化管内視鏡検査にて潰瘍性大腸炎(全結腸型)と診断,ステロイド強力静注療法にて寛解導入療法を開始...

第100回中国支部例会

除菌後発見胃癌のESD後経過観察中に異時性胃癌を認めた1例
渡辺 裕文(広島大学病院 内視鏡診療科)
症例は74歳代男性.家族歴に特記事項なし.既往歴に1999年腹部大動脈瘤手術,左腎摘出術あり.機会飲酒,喫煙歴なし.2008年4月,近医でH. pylori 除菌療法を受け,UBT(-)で除菌成功を確認した.2009年6月心窩部痛を主訴に検診目的に受けた上部消化管内視鏡検査(EGD)で胃体下部前壁に陥凹型病変を認め,精査加療目的に当科紹介入院となった.当科での精査EGDでは,体下部前...

第100回中国支部例会

パンクレリパーゼ製剤が有効と考えられた慢性膵炎による吸収不良症候群の1例
岡田 智之(津山中央病院 内科)
【症例】70代男性.【主訴】下腿浮腫.【既往歴】糖尿病,高血圧,心房細動,前立腺癌,早期胃癌.【家族歴】特記事項なし.【現病歴】201X年5月頃より両側下腿浮腫が出現、浮腫の増悪および胸腹水貯留を認めたため,精査加療目的に同年10月当院入院となった.TP 4.2g/dl,Alb 1.4g/dlと著明な低蛋白血症を認めた.軽度肝障害を認めたが、各種検査により肝硬変は否定的であった.蛋白尿はみられず,...

第100回中国支部例会

潰瘍性大腸炎の急性増悪と鑑別を要し、内視鏡的な経時的変化を観察しえた 5-ASAによる薬剤性腸炎の1例
岩根 康祐(倉敷中央病院 消化器内科)
5-aminosalichilate (5-ASA)は軽症から中等症の潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis: UC)に対する第1選択の標準治療薬である。今回我々は潰瘍性大腸炎の急性増悪と鑑別を要し、内視鏡的な経時的変化を観察しえた 5-ASAによる薬剤性腸炎の1例を経験したので報告する。症例は51歳の男性。半年前から下痢と血便を認めており、さらに健康診断で便潜血反応陽性を指摘されたた...

第100回中国支部例会

出血をきたした胃異所性膵
田妻 昌(JA広島総合病院 消化器内科)
出血をきたした胃迷入膵の1例JA広島総合病院 消化器内科 田妻昌,若井雅紀,藤本佳史,宮森純子,冨永明子,野中裕広,古土井明,小松弘尚,徳毛宏則,石田邦夫【症例】56歳男性【主訴】心窩部痛【現病歴】数年前より検診で胃体下部大湾に隆起性病変を認めていたが,SMT様病変としてフォローされていた。2013年7月心窩部痛の訴えあり早朝に嘔吐出現し,動けなくなり救急車要請。吐物に黒色残渣を少量認めた。【既往...

第100回中国支部例会

出血が継続し止血困難であったホジキン病による消化管アミロイドーシスの1例
赤羽 瑞穂(広島市立安佐市民病院 消化器内科)
【はじめに】十二指腸を含む小腸アミロイドーシスでは止血困難な出血や穿孔などを来した場合, 生命予後不良である. 今回我々は出血が継続し止血困難であったホジキン病による消化管アミロイドーシスの1例を経験したので報告する. 【症例】8●歳, 男性. 主訴:吐血 現病歴:201X年11月Y日よりコーヒー残渣様の嘔吐・吐血と黒色下痢を繰り返し, 同日近医を受診し, 絶飲食, 輸液, 輸血にて経過をみるも貧...

第100回中国支部例会

CK19陽性肝細胞癌4例の臨床的特徴
林 啓悟(岡山市立市民病院肝疾患センター)
【背景】近年、CK19陽性肝細胞癌(HCC)が通常のHCCに比して低分化で予後が不良であることが知られ、その発生機序や臨床的特徴が注目されている。今回我々は、当院で経験したCK19陽性HCC4例についてその臨床的特徴を報告する。【対象/方法】2012年1月から2013年3月までの間に当院にてCK19陽性HCCと診断した4例について、背景因子、腫瘍因子、治療効果等について検討を行った。【結果】症例は...

第100回中国支部例会

膵体尾部脂肪置換を伴ったSolid-pseudopapillary neoplasmの1例
佐藤 只空(広島大学病院 医科研修医)
症例は20歳代、女性。1年前から空腹時の立ちくらみを繰り返しており、近医を受診した。CTにて膵頭部に腫瘤性病変を指摘されたため、当科紹介となった。CTでは膵頭部に造影早期に濃染する2cm大の腫瘤性病変を認めた。また、膵体尾部に相当する部分には正常な膵実質は認めず、索状構造を認めるのみであった。EUSでは、内部に点状の高エコーを伴う比較的境界明瞭な低エコー腫瘤として描出された。ERPでは、主乳頭から...

第100回中国支部例会

膵癌術後膵空腸吻合部静脈瘤出血治療に苦慮した一例
岡 聖子(岡山済生会総合病院 内科)
症例は60代男性。6年前に他院で膵頭部癌に対して膵頭十二指腸切除術を施行された。5年前肝転移を指摘されGemcitabineによる化学療法を開始。肝転移巣は消失したが腎機能悪化にて3年前より血液透析を開始。化学療法は中止された。受診2週間前より動悸、全身倦怠感、タール便が出現し近医に入院。上部消化管内視鏡施行されるも出血点は確認出来なかったが、その後もタール便が持続し貧血の進行も見られたため精査加...

第100回中国支部例会

腸間膜脂肪織炎の1例
安井 七々子(国立病院機構 福山医療センター)
症例は60歳台男性。20XY年Z月10日より下腹部違和感、腹痛、頻回の下痢を自覚。20日に近医受診し、抗生剤・整腸剤等で加療されたが症状改善せず、28日に精査加療目的に当院入院となった。血液検査で炎症反応上昇を認め、下部消化管内視鏡検査では上部直腸から下行結腸の高度な浮腫状変化・内腔の狭小化を認めた。便培養は陰性、内視鏡下生検の病理組織結果は非特異的炎症であった。CTでは同部に浮腫状壁肥厚、それよ...

第100回中国支部例会

EUS-FNAで診断し得た後腹膜腫瘍の1例
山本 翔太郎(県立広島病院 ローテ研修)
【症例】58歳、男性。【主訴】腹部膨満、食欲低下。【現病歴】当院初診の2ヶ月前から腹部膨満感が出現、増悪傾向となったため、前医を受診したところ、CTで横隔膜脚の尾側、肝の背側から脊椎の腹側にかけて不整形の腫瘤、腹水がみられた。CT、腹水細胞診からは原発臓器の推定が困難であり、精査加療目的に当科紹介となった。EC junction直下の胃壁から、後腹膜腫瘍に対してEUS-FNAを施行し組織を得た。組...

第100回中国支部例会

急速に進行し肝不全を来たした肝血管肉腫の1例
澤田 和貴(川崎医科大学附属病院 肝胆膵内科学)
【症例】60台男性【主訴】心窩部痛 【現病歴】200X年嘔吐と心窩部痛で近医受診。血液検査上,黄疸と肝機能異常を認めたため精査加療目的で当院を受診。既往症は聾唖、脂肪肝。嗜好はアルコール(1合/日×30年間)であった。来院時,意識は清明でバイタルは安定していた。眼球結膜及び皮膚に著明な黄疸を認めた。心窩部痛あり。血液検査では,Hb 10.7g/dLと貧血を認め,%PT 61.5%,Alb 2.7g...

第100回中国支部例会

正中弓状靭帯圧迫症候群に伴う前下膵十二指腸動脈瘤破裂により後腹膜出血をきたした1例
原田 拓光(広島市立安佐市民病院 内視鏡内科)
【はじめに】膵十二指腸動脈瘤は腹部内蔵動脈瘤で占める割合は2%と稀ではあるが、後腹膜や腹腔内への出血や、十二指腸に穿破して致命的になることもある疾患である。今回、正中弓状靭帯圧迫症候群に伴う前下膵十二指腸動脈瘤破裂により後腹膜出血をきたした1例を経験したので報告する。
【症例】60歳代男性。家族歴・既往歴に特記事項なし。平成23年6月、朝より心窩部違和感を自覚し、昼頃よりふらつきが出現し転倒...

第100回中国支部例会

診断に苦慮した頚部食道原発印環細胞癌の一例
北村 奈瑠香(岡山大学病院 卒後臨床研修センター)
症例は50歳代、男性。2012年1月末頃より嚥下困難感を自覚し、2月6日に近医受診。胸部レントゲン検査で右側優位の胸水と、上部内視鏡検査で頚部食道狭窄を認めたため、精査加療目的に前医入院となった。胸水穿刺にて腺癌(印環細胞癌)を認めたため、原発臓器検索目的にPET/CTを施行したところ、頚部食道狭窄部に一致したFDG集積を認めるのみであった。上部内視鏡検査では頚部食道に全周性狭窄を認めるものの、粘...

第100回中国支部例会