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検索結果は24件です。

出血性十二指腸潰瘍が診断の契機となった混合型IPMNの一例
佐藤 康介(医療法人 筑波記念会 筑波記念病院)
【背景】十二指腸潰瘍からの出血を契機に膵癌合併を強く疑う混合型IPMNと診断し得た一症例を経験したので,報告する.
【症例】80歳代,男性
【既往歴】肺性心,高血圧症,前立腺肥大症
【現病歴・経過】2013年4月下旬頃から食欲が低下し,5月上旬には嘔吐も出現した.近医で上部消化管造影検査が施行され,十二指腸潰瘍と診断し当院へ紹介受診となった.初診時の上部消化管内視鏡検査では,十二...

第326回関東支部例会

腹腔鏡下胆嚢摘出術後良性胆道狭窄の1例
服部 大輔(東京北社会保険病院外科)
症例は75歳、男性。約1年前、胆石胆嚢炎にて腹腔鏡下胆嚢摘出を施行。術中、術後経過に問題はなかった。前日より突然心窩部痛が出現し持続するため、来院、中部胆管の狭窄による閉塞性黄疸、肝機能障害を指摘され、入院し、ENBDチューブを留置した。CTにて胆嚢管の遺残がみられ、三管合流部近傍の胆管壁肥厚による狭窄像、肝内胆管、総肝管の拡張がみられた。胆汁細胞診を3回行ったが、悪性細胞は検出できずERBDチュ...

第326回関東支部例会

腹腔内の遊離ガスを契機に発見された気腫性胆嚢炎の一例
安西 晃子(平塚共済病院 消化器科)
【症例】70歳、男性。【主訴】腹痛。【経過】201X年6月X日、就寝前心窩部痛が出現。翌日も改善を認めないため近医を受診し痛み止めの注射と内服薬を処方されたがその後も疼痛が持続するため、同日精査加療目的に当院救急外来を受診。【既往歴】高血圧、2型糖尿病、虫垂炎術後(24歳)【生活歴】喫煙歴: 20本/日(40年間)、飲酒: ビール1缶/日(50年間)。【入院時現症】体温 36.1℃,血圧 131...

第326回関東支部例会

家族性膵癌の一例
穂積 崇史(がん・感染症センター 都立駒込病院 消化器内科)
【症例】66歳、女性。【主訴】背部痛。【現病歴】4ヶ月継続する背部痛を主訴に近医を受診し、糖尿病を指摘され内服療法を開始した。その後3ヶ月間に10kgの体重減少を認め、腹部超音波検査で膵尾部と肝臓に腫瘤を指摘され当院へ紹介された。【家族歴】姉が70歳で膵癌にて死亡。【嗜好歴】機会飲酒、タバコ10本/日を10年間。【経過】腹部CTでは膵尾部に6cm大の腫瘤性病変、多発肝転移、腹膜播種を認め、また血中...

第326回関東支部例会

NSAIDs坐剤長期使用によって直腸潰瘍から瘢痕狭窄にまで至った1例
石毛 克拓(国保直営総合病院 君津中央病院 消化器科)
【症例】69歳女性【現病歴】4年前より帯状疱疹後神経痛の疼痛コントロール目的にNSAIDs坐剤処方開始となった。2年前より血便出現したため、下部消化管内視鏡検査が施行された。直腸炎を指摘されたが潰瘍は認めず、病理では炎症性細胞浸潤認めるも、特異的所見はなかった。その後も血便続き、便秘も出現したため、今回原因精査目的に下部消化管内視鏡検査を施行したところ、直腸に限局する広範な潰瘍と、膜様狭窄を認めた...

第326回関東支部例会

PTHrP産生および門脈腫瘍塞栓を伴った肝腫瘍の一例
菱川 彰人(東京都済生会中央病院消化器内科)
【症例】92歳女性。来院3日前より徐々に進行した意識障害を主訴に来院した。来院時、意識障害(JCS II-10)、高カルシウム血症(Ca 14.6 mg/dL、補正Ca 15.4 mg/dL)、肝胆道系酵素上昇(総ビリルビン 5.2 mg/dL)を認め、腹部CT検査で胸腹水貯留、肝硬変および多発肝腫瘤・門脈塞栓が疑われ、同日緊急入院した。高カルシウム血症は腫瘍からのPTHrP産生(12.8 pmo...

第326回関東支部例会

超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)で成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)と診断した一例
佐野 実穂(自治医科大学 消化器・肝臓内科)
【症例】65歳女性。1ヶ月前より下腹部膨満感、食欲不振が持続するため近医受診、腹部超音波で膵臓に10cm超の低エコー腫瘤を指摘され、当科紹介受診となった。理学所見では表在リンパ節腫脹はないが、上腹部正中に10cm超の腫瘤を硬く触知した。腹部造影CTで10cm超の傍大動脈リンパ節、血液検査でLDH、IL-2受容体の著明な上昇を認め、末梢血に異常リンパ球は認めなかった。EUS-FNA(19G)で採取し...

第326回関東支部例会

異時性に認めた4重癌(肝細胞癌、肝内胆管癌、肝原発神経内分泌腫瘍、胃癌)の一例
井上 剛志(東京医科歯科大学附属病院 消化器内科)
【症例】73歳男性【主訴】上腹部痛【既往歴】脳梗塞【家族歴】父、母:癌(詳細不明)、兄:食道癌【現病歴】2010年10月造影CT検査にて肝右葉に2ヶ所の濃染される腫瘍を認め当院外科にて肝後区域切除術施行。術後病理診断では肝細胞癌、肝内胆管癌の重複癌であった。2011年11月に2ヶ所の再発を認め、生検にてHCCと診断しRFAを施行した。2012年9月造影CTにて肝S7にリング上に造影される40mm大...

第326回関東支部例会

肝細胞癌腸骨転移再発病変に対して、ラジオ波焼灼療法にて治療を行った1例
鳥谷  健一郎(NTT東日本関東病院)
【症例】69歳女性【主訴】左鼡径部痛【現病歴】2012年5月に下腹部痛にてCT施行。肝S8に15mm大の結節を確認。精査目的で当科紹介受診。CT、MRIにて精査したところ、肝細胞癌と診断。同部位に対して、ラジオ波焼灼療法(以下:RFA)施行。2012年8月下旬より、左鼡径部痛出現。MRI上、左腸骨に15cm大の腫瘤を確認し、骨転移と診断。同部位に対して放射線治療施行(60Gy/30fr)。その後、...

第326回関東支部例会

肝優位型転移性乳癌(liver dominant metastatic breast cancer)の一例
月田 貴和子(高崎総合医療センター 消化器科)
【症例】70歳女性。X-1年5月ごろから半年ほど腰痛が持続。近医整形外科受診し圧迫骨折と診断され鎮痛剤で加療していたが改善せず、かかりつけ医を受診。スクリーニングで施行した腹部エコーにて肝S7に56×39mm大の腫瘤影を認め、精査のためX-1年12月当院紹介受診。造影CTでは辺縁に淡い増強効果を持ち、内部に不均一な低吸収域を認めた。肝細胞癌・胆管細胞癌・転移性肝腫瘍鑑別のため肝生検目的で入院となっ...

第326回関東支部例会

甲状腺機能低下により認知症症状を呈した自己免疫性肝炎の一例
青木 啓介(自治医大 さいたま医療センター 総合診療科)
【症例】71歳 女性 【主訴】全身倦怠感 【現病歴】1993年頃より肝機能障害指摘されており、1998年当院紹介され精査を行うも原因不明。近医で点滴、ウルソなど投与されトランスアミナーゼ30程度に落ち着いたため、経過観察されていた。2012年10月に全身倦怠感およびトランスアミナーゼ300台まで上昇を認め、当院紹介受診。【既往歴】5年前に甲状腺機能低下症を指摘され、一時治療を行ったが、現在は無治療...

第326回関東支部例会

自己免疫性膵炎の1再燃例
荒川 智嗣(東京慈恵会医科大学附属柏病院 消化器・肝臓内科)
【緒言】自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis; AIP)の治療として、副腎皮質ステロイドによる緩解導入療法が有用とされる。維持療法におけるステロイドの投与期間に関するコンセンサスはないが、その減量過程や中止後に再燃する症例も見られる。今回我々はステロイド治療に中止後に再燃を認めたAIP症例を経験したので報告する。【症例】60歳、男性。当院受診の約6ヶ月前に上腹部痛と皮膚黄...

第326回関東支部例会

膵実質内虚血を伴った膵動静脈奇形に対し動脈塞栓術が有効であった一例
市田 親正(湘南鎌倉総合病院 消化器病センター)
【緒言】膵動静脈奇形は比較的まれな疾患で,膵実質内出血や膵実質虚血を起し腹痛の原因となる.今回,われわれは膵実質虚血により腹痛を起した膵動静脈奇形に対し,動脈塞栓術が有効だった1例を経験したため報告する.【症例】49歳 男性.2011年4月より間欠的な心窩部痛が出現した.近医受診し,急性胃炎の診断で制酸薬処方されたが改善しなかった.同年7月に疼痛増悪したため当科紹介受診された.腹部造影CT検査は膵...

第326回関東支部例会

十二指腸静脈瘤に対してBRTOが奏効したC型肝硬変の一例
阿部 みなみ(帝京大学 医学部 附属病院 内科)
C型肝硬変にて通院中の60歳の女性。2007年に肝細胞癌を指摘され肝動脈化学塞栓療法(TACE)を施行。その後も頻回にTACEを繰り返しており、また2009年10月には胃静脈瘤に対してバルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)を施行している。2010年4月より十二指腸静脈瘤を認め経過をみていたが、今回新たな肝細胞癌にTACE施行予定もCT上で十二指腸静脈瘤増悪を認めたため入院治療となった。治療前の...

第326回関東支部例会

粘膜下腫瘍様の形態を示した胃癌(リンパ球浸潤胃癌)の1例
鈴木 源(自治医科大学 附属さいたま医療センター 一般消化器外科)
 リンパ球浸潤性胃癌GCLS)は、低分化腺癌にリンパ球浸潤を伴ったものであり、特殊型胃癌に分類されている。術前に診断し得たリンパ球浸潤胃癌(GCLS)を経験したので報告する。【症例】81歳、男性【現病歴】2010年に、上部消化管内視鏡検査で胃体下部小弯に粘膜下腫瘍を指摘。2年半後に、精査加療目的で当院紹介受診。【前医内視鏡検査】1回目の検査では、胃体下部小弯に、約20mmのなだらかな隆起性病変を確...

第326回関東支部例会

SVR後のC型肝硬変に発見された胃静脈瘤に対してB-RTOを施行した2例
鈴木 陽(新松戸中央総合病院 消化器・肝臓科)
【目的】C型肝硬変に対してインターフェロン(IFN)治療を行い,SVRを獲得できたにもかかわらず,胃静脈瘤(GV)が発症しB-RTOにて治療した症例を経験したので報告する.【症例1】72歳女性.52歳時に検診でHCV抗体陽性を指摘され,64歳時,他院でIFN単独療法を行いSVRとなった.72歳時の検診での上部消化管造影検査で胃穹窿部に異常を指摘され当科を受診した.上部消化管内視鏡検査(GF)でLg...

第326回関東支部例会

多種類の菌が検出される敗血症性ショックを呈した結腸憩室炎の1例
高橋 利奈(東京逓信病院 消化器科)
【症例】51歳男性【主訴】右下腹部痛、発熱、意識消失【現病歴】2013年4月頃より時折右下腹部痛を自覚していた。6月初旬に強い右下腹部痛・悪寒が出現し、翌朝に意識消失をきたし、当院に救急搬送された。来院時意識は回復していたが、38.2度の発熱があり、腹部単純CTで上行結腸憩室炎が疑われたため、同日当科に入院となった。【経過】来院時、炎症所見の上昇なく血圧も保たれていたが、菌血症の存在が疑われ、血液...

第326回関東支部例会

重症型アルコール性肝炎にカンジダ性腹腔内膿瘍を合併した一例
鈴木 良(東海大学 医学部 内科学系 消化器内科学)
【症例】34歳女性
【主訴】意識障害
【既往歴】統合失調症、アルコール依存症
【個人歴】飲酒:焼酎1升/日 喫煙:5本/日
【経過】2011年5月頃から焼酎1升/日程度摂取していた。2012年5月に意識障害にて近医救急搬送となり、肝胆道系酵素上昇を認め精査加療目的に当院転院搬送となった。アルコール多飲を背景として、AST優位の血清トランスアミラーゼの上昇、血清総ビリルビンの...

第326回関東支部例会

横行結腸胃瘻を合併した潰瘍性大腸炎の1例
西山 邦幸(横浜市立市民病院 外科)
症例は42歳男性.2008年4月に下痢,血便,腹痛が出現,痔瘻の手術歴からクローン病が疑われた.5-ASA製剤,プレドニゾロン(PSL)の内服で寛解したものの,その後再燃を繰り返した.同年,左下腿に壊疽性膿皮症を発症し,免疫調節薬の内服で改善した.2012年4月に下痢,血便,貧血,関節炎を認め,精査で潰瘍性大腸炎と診断が変更された.PSL内服と顆粒球除去療法で腹部症状は改善したが,右大腿に壊疽性膿...

第326回関東支部例会

抗血栓療法中に発症した食道・胃粘膜下血腫の1例
関谷 真志(前橋赤十字病院 消化器内科)
【症例】70歳,男性。【主訴】黒色便。【現病歴】2013年7月某日,夕食時に心窩部痛あり。冷凍してあった饅頭を嚥下した際に力が入り,その後から疼痛が出現した。翌日の朝には心窩部痛軽快したが黒色便あり。近医受診し,緊急上部消化管内視鏡検査にて,噴門直下に血腫を認めた。同日,精査加療目的で当院紹介され入院となった。【既往歴】高血圧,脂質異常症,狭心症(PCI後)。【内服歴】アスピリン,ニソルジピン,ロ...

第326回関東支部例会