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検索結果は58件です。
- EUS-FNA診断に有用であったリンパ節原発ガストリノーマの1例
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鈴木 博貴(豊橋市民病院 消化器内科)
【症例】66歳 女性【主訴】黒色便【既往歴】統合失調症【現病歴】平成24年2月出血性十二指腸潰瘍にて入院加療。その後転院しPPI内服治療を継続したが、潰瘍は難治性で心窩部痛、消化管出血が持続していた。血中ガストリン値が3000pg/mL以上と高値であったため、Zollinger-Ellison症候群の疑いで当院転院搬送となった。腹部CTにて膵や十二指腸に腫瘤は認めなかったが、膵頭部近傍にリンパ節腫...
第118回東海支部例会 >
- 人工肛門造設によるFecal diversion後に症状の軽快を認めた大腸型クローン病の2例
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金子 雅直(浜松医科大学 医学部 1内科)
【はじめに】今回、我々は内科的には治療に難渋し、便流変更を目的とした一時的な人工肛門造設術(Fecal diversion, FD)を選択した大腸型クローン病の2症例を経験したため報告する。【症例1】20歳、女性。白血球増多、口内炎、発熱を認め、当院免疫内科でBehcet病を疑い、治療されていた。2012年1月頃より下痢と発熱の悪化を認め当科へ紹介。入院時の内視鏡所見は全大腸に潰瘍性大腸炎に類似し...
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- 胆管穿孔の1例
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青山 春奈(静岡県立総合病院消化器科)
【症例】46歳、男性。数日続く心窩部痛にて紹介。既往歴に腎不全があり透析中。体温37.5℃、血圧120/60、貧血黄疸なく心窩部に圧痛を認めた。血液検査にてWBC17500/μl、CRP29.06mg/dlの炎症反応があり、肝胆道系酵素はγGTP197U/lの異常を認めた。腹部造影CTにて胆嚢腫大、胆管拡張はないが、下部胆管内に小さな石灰化結石と総肝動脈周囲に少量の液体貯留を認めた。第2病日に総胆...
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- 仮性膵嚢胞内出血を来した自己免疫性膵炎の1例
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青山 春奈(静岡県立総合病院 消化器科)
【症例】63歳、男性。黒色便、腹痛を主訴に入院した。関節リウマチ、COPDの既往を有した。4年前に自己免疫性膵炎の診断を受けた。2年前に胃小弯側に血腫を形成したが、血管造影にて明らかな異常所見を指摘されず塞栓術を行わなかった。この時よりステロイド治療が導入された。入院2か月前のCTにて前回出血と同様の部位に仮性膵嚢胞の形成を認めた。入院時血液検査にてHb 8.8g/dlの軽度の貧血を認めた(1か月...
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- 多発他臓器転移を来した深達度M未分化型胃癌の1例
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室井 航一(刈谷豊田総合病院 内科)
【症例】66歳,女性【主訴】不正性器出血【既往歴】特記事項なし【経過】2007年3月に不正性器出血を発症し,当院産婦人科受診したが,異常所見なく経過観察となっていた.2012年9月に同様の症状で再度受診し,経腟エコーにて右卵巣腫瘍を指摘された.CTでは左肺尖部の結節性病変と縦隔リンパ節の腫脹,右卵巣腫瘍を認めた.PET-CTにて右卵巣だけでなく,左上葉と一部骨にも集積像がみられた.原発性肺癌を疑い...
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- Gilbert症候群に合併した重症型アルコール性肝炎の1例
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吉岡 直輝(愛知県厚生農業協同組合連合会 海南病院 消化器内科)
【症例】52歳,男性.【主訴】腹部膨満.【現病歴】2004年に健診で高ビリルビン血症(総ビリルビン2.5~6.3 mg/dl,直接ビリルビン0.5~1.0 mg/dl)を指摘され,体質性黄疸(Gilbert症候群)と診断されていた.2008年頃から右季肋部の膨満を自覚するようになり,AST 196 IU/l,ALT 246 IU/l,γ-GTP 2128 IU/l,総ビリルビン6.3 mg/dl,...
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- 小腸X線検査で病変を指摘できたメッケル憩室の1例
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大橋 彩子(刈谷豊田総合病院 内科)
【症例】19歳,男性.主訴は新鮮下血.既往歴はなし.H24年11月22日,暗赤色便を主訴に当科受診.造影CTにて造影剤の血管外漏出はなく,緊急CFを施行し盲腸まで観察したところ,明らかな出血源は同定できず,下行結腸より肛門側に暗赤色便を認めた.同日入院し,絶食,PPI点滴にて,その後は下血なく経過.11月26日にGIF,28日にCFを施行し回腸末端まで観察したが,ともに異常所見は認めなかった.29...
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- 凝固機能異常のため経皮的内視鏡的胃瘻造設術後に出血をきたした1例
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水谷 拓(岐阜県総合医療センター 消化器内科)
【症例】90代男性【主訴】経口摂取不良【既往歴】特になし【現病歴】転倒し第6頸椎脱臼骨折、当院整形外科入院となり第4病日に頸椎後方固定術を施行。術後から誤嚥性と思われる肺炎を発症し、経口摂取困難と判断され、TPN行いつつ経管栄養目的に当科紹介となった。【身体所見】結膜異常なし。出血傾向なし。胸腹部含め、異常所見を認めない。【経過】経皮的内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を検討、上部消化管内視鏡検査施行し...
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- 肝細胞癌に対する経カテーテル的ミリプラチン動注及び塞栓療法の検討
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田中 優作(国立名古屋医療センター 消化器科)
【目的】ミリプラチンは保険適応となり3年が経過したが,Lipiodolの早期消失などの問題点も指摘あり.我々は選択的カニュレーション可能例には塞栓療法(TAE)を併用し,2011年7月以降はミリプラチンを加温したので,その治療成績を報告する.【方法】2010年1月から2012年12月までにミリプラチン動注およびTAEを実施した肝細胞癌患者の30人(初発28例,手術またはRFA後の他部位再発2例),...
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- 副膵管領域にIPMNと浸潤性膵癌を併発した一例
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海野 修平(聖隷浜松病院 消化器内科)
症例は64歳男性.黄疸を認め当院紹介され入院精査となった.CTで肝内胆管・総胆管の拡張があり,膵頭部の十二指腸に接した領域に20mmほどの造影効果の乏しい腫瘤を認め閉塞機転と考えられた.また腫瘤のすぐ尾側に20mm大の嚢胞性病変を認めた.MRIでは腫瘍は造影早期に辺縁が染まり,平衡相で全体が染まる腫瘍を認め,それより上流の胆管の拡張を認めた.その尾側にはIPMNを疑う多房性の嚢胞性病変が存在してい...
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- 回盲部憩室炎から上腸間膜静脈分枝に穿通し上腸間膜静脈血栓症を来した1例
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木村 純(みよし市民病院)
【症例】50代男性【現病歴】2012年8月7日から心窩部痛と下腹部痛が出現したために他院にて憩室炎と診断され抗生剤を投与された。しかし症状が続くため翌日当院を受診。右下腹部に反跳痛があり、腹部CTにて上行結腸から回盲部にかけて多発する憩室、腸管壁の浮腫を認め憩室炎と診断し入院加療となった。【入院後経過】第2病日に鮮血の下血が1回あり、40℃を超える発熱が見られたため腹部CTで再検したところ回盲部に...
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- 腸管嚢腫様気腫症の2例
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木次 健介(浜松医科大学 肝臓内科)
症例1:71歳男性。主訴なし。原発性胆汁性肝硬変で外来経過観察中、定期外来受診時の腹部CTで腹腔内にfree airを認め、精査加療目的で緊急入院となった。腸管嚢腫様気腫症を考えたが、消化管穿孔も否定できないため、絶食、補液、抗生剤を投与し第5病日のCTではfree airの減少を認めたため、第8病日より経口摂取を開始した。その後も自覚症状の悪化はみられず、第13病日のCTでfree airは消失...
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- C型慢性肝炎に対する3剤併用療法施行中に重症急性膵炎を発症したがSVRが得られた一例
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中村 みき(岐阜県総合医療センター)
【症例】61歳 男性【既往歴】なし【輸血歴】なし【家族歴】なし【アルコール摂取歴】なし【現病歴】18年前にC型肝炎と診断され、平成18年7月よりPeg-IFN+Ribavirin併用療法開始した。治療開始前の肝生検所見はA0/F2、血液検査ではAST25IU/l、ALT29IU/l、HCVRNA量840KIU/ml、serotypeはgroup1であった。治療開始12週目でHCVRNAは陰性化し、...
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- 急性気腫性胆嚢炎に対し保存的治療にて治癒しえた1例
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野村 翔子(JA岐阜厚生連 東濃厚性病院 内科)
【はじめに】急性気腫性胆嚢炎はガス産生菌を起炎菌とする稀な疾患である。通常の急性胆嚢炎に比べて急速に重症化し、胆嚢の壊死、穿孔を起こす可能性が高いため、早期に胆嚢摘出術を行うことが望ましいとされている。今回、われわれは急性気腫性胆嚢炎に対し、保存的治療にて治癒しえた1例を経験したので報告する。【症例】80歳代女性。脊髄小脳変性症と陳旧性脳梗塞の既往があり、施設に入所中であった。2012年9月下旬よ...
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- 早期胃癌直下にアニサキスによる肉芽腫を認めた1例
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大城 昌史(藤田保健衛生大学 医学部 消化管内科)
【目的】今回我々は粘膜下腫瘍様病変の頂部に0-2c型早期胃癌を認め、病理組織所見で胃癌直下にアニサキスによる肉芽腫を認めた症例を経験したので報告する。【症例】40歳代の男性。健康診断の上部消化管内視鏡で潰瘍性病変を指摘され生検でGroup 4もしくは5と診断されたため精査・加療目的で受診した。既往歴として20歳代に胃潰瘍を起こして以来数回胃潰瘍の診断で内服加療を受けていた。当院での上部消化管内視鏡...
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- 末梢膵管から発生したと思われる膵癌の一例
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古根 聡(公立陶生病院)
症例は50歳女性、主訴は嘔吐。既往歴・内服薬は特になく、身長161.4cm、体重50.6kgと痩せ形であった。現病歴は、約1ヶ月間前より2日に1度嘔吐してしまうようになり、原因精査のため2012年3月15日近医より紹介を受けた。血液生化学的検査ではAlb 3.4g/dlと低栄養を認めたほかは特記すべき異常所見を認めず、腫瘍マーカーはCEA 1.2ng/ml、CA19-9 16.9U/mlと正常であ...
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- 胆管、十二指腸のダブルステンティングが奏功した膵癌十二指腸浸潤の2例
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安藤 有希子(愛知厚生連江南厚生病院 消化器内科)
膵癌の胆管、十二指腸浸潤に対するダブルステンティングにおいては両ステントの留置時期や留置形態に関して工夫が必要である。今回われわれは胆管、十二指腸にダブルステンティングを施行し、良好な経過を得た2例を経験したので報告する。【症例1】70歳代、男性。2011年5月黄疸を主訴に当院受診。精査にて膵頭部癌による閉塞性黄疸と診断。胆道閉塞に対して経乳頭的にpartial-covered WallFlex<...
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- 伝染性単核球症様の症状が先行したアセトアミノフェンによる重症型薬物性肝障害の一例
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青木 聡典(JA愛知厚生連 海南病院 消化器内科)
伝染性単核球症様の症状が先行し、アセトアミノフェンによる重症型のアレルギー性肝障害を合併したと考えられる一例を経験したため報告する。症例は20歳男性。平成24年9月初旬に近医にて潰瘍性大腸炎と診断され、メサラジン注腸とサラゾスルファピリジン内服を行っていた。10月初旬に、発熱、咳、咽頭痛と上下肢の皮疹を認め、血液検査にて異型リンパ球の出現と肝胆道系酵素値の上昇を認めたため、当院へ紹介入院となった。...
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- 胃癌のSchnizler転移により直腸狭窄をきたした1例
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吉田 大(藤田保健衛生大学 消化管内科)
症例は64歳男性。主訴は便通異常。2007年に胃体部癌手術 (por,Type4,T3(SE)N1M0,cStage3A)の既往がある。2012年11月中旬頃から排便排ガスなく、腹部膨満が出現。3日後に当院時間外外来受診し、腹部レントゲン写真や腹部CTにて直腸Rsでガスの途絶を認め精査加療目的に入院となった。入院時血液生化学検査でCEA5.1ng/ml、CA19-9 55.4U/mlと腫瘍マーカー...
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- 滲出性腹水を呈した限局性強皮症の一例
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小串 勝昭(焼津市立総合病院)
【症例】71歳、女性【主訴】食思不振、腹部膨満感、足のむくみ、体重減少【既往歴】十二指腸潰瘍(5年前)【経過】平成24年8月頃より食思不振、腹部膨満感、足のむくみが出現。体重は10月頃から6kg/月程度減少した。近医受診し、腹水をみとめたため、10月末に近医総合病院を受診した。CTにて癌性腹膜炎の可能性を指摘され、検索のためEGD,注腸造影,CT,MRIを行うも明らかな腫瘍はみられなかった。CEA...
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