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検索結果は86件です。
- 腹腔内出血をきたした穿孔性胆嚢炎の一例
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小山 一隆(鹿児島市医師会病院消化器内科)
症例は71歳男性で主訴は心窩部痛。以前より胆嚢壁肥厚を伴う胆嚢結石を指摘。H23/4/1の昼頃より心窩部痛出現。痛み増強し4/2紹介医受診。紹介医CT検査にて胆嚢結石、胆嚢壁肥厚、総胆管結石(4mmの結石1個)による閉塞性黄疸と診断され当院緊急入院。当院での腹部USでは、胆嚢内に20mmの結石と全周性の壁肥厚あり。総胆管の拡張あるも総胆管結石は同定できず。血液検査で炎症反応、胆道系酵素の上昇、黄疸...
第098回九州支部例会 >
- ウルソデオキシコール酸とベザフィブラートが奏功したoverlap症候群の1例
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畑山 勝子(福岡大学筑紫病院消化器内科)
ウルソデオキシコール酸とベザフィブラートが奏功したoverlap症候群の1例福岡大学筑紫病院消化器内科(1) 同病理部(2)畑山 勝子(1) 野間 栄次郎(1) 植木 敏晴(1) 光安智子(1) 川本研一郎(1)蓑田竜平(1) 松村圭一郎(1) 丸尾達(1) 松井 敏幸(1)金光 高雄(2) 原岡 誠司(2) )岩下 明徳(2)症例は45才の女性。平成22年12月に顔面神経麻痺で当院耳鼻咽喉科入...
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- 消化器癌に合併したTrousseau症候群の2例
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竹下 茂之(日本赤十字社長崎原爆病院 消化器内科)
【症例1】68歳女性。20XX年3月3日に上気道炎症状を主訴に近医受診。左鎖骨上リンパ節腫大を指摘され、精査の結果、膵尾部癌の脾浸潤、多発肝転移と診断。加療目的に3月23日当科紹介。3月29日よりゲムシタビン単剤療法を開始。4月初旬より間欠的に回転性めまいがあるため頭部CTを施行するも明らかな異常は指摘できず。5月中旬よりめまいの頻度が増加し、複視も出現したため入院。頭部MRIにて両側大脳半球およ...
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- 直腸を主座とする虚血性大腸炎の1例
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川畑 活人(鹿児島市医師会病院)
今回直腸を主座とする虚血性大腸炎の1例を経験した。症例は84歳女性。基礎疾患として脳梗塞、発作性心房細動、痛風があり抗血小板薬を内服していた。21時頃突然の腹痛あり、その後、嘔吐・下痢が出現した。意識レベルの低下もみられ、紹介医受診となった。血圧が40mmHg台とショック状態となり、血便を認めたため当院緊急搬送となった。腹部エコーにて横行結腸からS状結腸まで壁肥厚あり、虚血性腸炎との診断となった。...
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- 健診内視鏡で見つかったA型胃炎の1例
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龍 貴裕(宮崎善仁会市民の森病院)
A型胃炎と胃多発カルチノイドの合併はよく知られている。今回、まだカルチノイドが発生していないA型胃炎について報告する。症例は38歳女性。平成22年1月25日の健診の上部消化管内視鏡検査で胃体部大弯に限局した強い萎縮をみとめた。A型胃炎を疑い精査で高ガストリン血症、抗壁細胞抗体陽性を認め、ヘリコバクターピロリ感染は無く、A型胃炎と診断した。A型胃炎に胃カルチノイドの合併が知られているが、本症例では、...
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- 難治性憩室症に対する内側アプローチによる腹腔鏡下右結腸切除術
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眞田 雄市(松風海 内藤病院 外科)
背景:結腸憩室症は、出血・穿孔などで外科治療を要することが少なくない。穿孔を伴う場合など、病巣の完全な切除とドレナージのため開腹手術を要する場合多いが、術前画像診断で適応を十分に検討すれば腹腔鏡手術が可能である。今回我々は、難治性の憩室症2例に対し腹腔鏡手術を施行した。症例:症例1は52歳男性で、4か月前より大量の下血を間歇的に認めたが放置しており、貧血の進行によるふらつきを主訴に当院を受診した。...
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- 術後胆汁瘻に対しENBDが有効であった2症例
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赤星 浩(長崎市立市民病院内科)
症例1:82歳男性。胆管嚢胞腺癌のため拡大肝右葉切除術を施行。術後にドレーンから200~300ml/日の胆汁漏出を認めた。肝内胆管(B2)にENBDチューブを留置後2日目よりドレーンからの胆汁流出は消失し、7日目にENBDチューブ抜去可能となった。症例2:66歳男性。急性胆嚢炎のため腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行。術後2日目よりドレーンから200~300ml/日の胆汁漏出を認めた。右肝管にENBDチュー...
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- 転移性肝癌と鑑別を要した限局性脂肪肝の1例
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島袋 容司樹(沖縄県立中部病院消化器内科)
【目的】脂肪肝は肝臓にびまん性に脂肪沈着を来すのが一般的であるが、超音波検査、CTなどの画像診断の普及に伴い限局性脂肪肝の存在が明らかとなり、ときに原発性肝癌あるいは転移性肝癌などの肝腫瘤性病変との鑑別が問題となる症例が報告されている。今回、われわれは肝内に多発性の腫瘤を認め、主に禁酒により消失がみられ、限局性脂肪肝と考えられた症例を経験したので報告する。【方法】症例は51歳男性、既往歴及び家族歴...
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- PEG-IFN療法後SVRに至るも、その後に再発を来たしたC型慢性肝炎の一例
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大内田 義博(NTT西日本九州病院)
【症例】64才、女性。C型慢性肝炎(AST 781 U/L, ALT 1073 U/L, HCV RNA 3.8 Log IU/mL, genotype 2A, 肝組織 F1-2,A3)の診断で、2009年12月よりPEG-IFNα2aの単独療法を開始された。途中減量投与するも24週治療を完遂した。治療開始2週後にはHCV RNAは「検出せず」となり、以降、治療終了6ヵ月後までHCV RNAの陰性...
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- PEG-IFN/RBV併用療法中に脳膿瘍を発症したC型慢性肝炎の1例
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今中 大(鹿児島大学大学院消化器疾患生活習慣病学, 霧島市立医師会医療センター)
症例は70歳男性。1991年血液検査で肝機能異常を指摘され、その後の検査でC型慢性肝炎(1b型高ウイルス量)の診断となった。近医でのUDCA治療にてAST、ALTはほぼ正常範囲で推移したが、2009年3月23日ウイルス排除を希望したため当科外来へ紹介され、5月18日よりPEG-IFNα2a 180μg/週、RBV 800mg/日で治療を開始した。軽度の血小板減少が見られたものの有意な副作用は認めず...
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- Capecitabine・Oxaliplatin・Bevacizumab併用術前化学放射線療法が著効した局所進行直腸癌の1例
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鈴木 俊二(玉名地域保健医療センター)
局所進行直腸癌の治療において,本邦では手術単独治療が標準とされるのに対し,欧米では術前放射線療法が一般に行われる.今回われわれは前立腺浸潤を伴う下部直腸癌に対し,術前に新規抗癌剤ならびに分子標的治療薬を併用した化学放射線療法(CRT)を施行し,著明な腫瘍の縮小によって拡大手術を回避し得た症例を経験したので,文献的考察とともに報告する.症例は57歳,男性.会陰部痛を主訴に当院を受診した.精査にて下部...
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- いわいる粘液産生胆管癌(IPMN-B)の一例
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重田 浩一朗(霧島市立医師会医療センター)
今回我々は粘液産生性胆管癌の1症例を経験したので報告する。症例は57歳女性、アルコール依存症治療入院時の腹部エコーで肝左葉の嚢胞性病変と胆管拡張を認め、当科紹介となった。腹痛等の自覚症状なく、腹部所見も特記なかった。γGTPの上昇を認めたがその他の肝機能障害は認めなかった。腹部CTや超音波では肝左葉に約3センチメートルの壁在結節を伴う嚢胞性病変を認め、総胆管や肝内胆管は著明に拡張していた。ERCP...
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- 留置した胆管メタリックステントが原因で持続性胆道出血を来し、メタリックステント追加留置により止血し得た膵頭体部癌の1例
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岩尾 梨沙(九州大学病態制御内科)
背景:膵癌などによる中下部悪性胆道閉塞に対しては、内視鏡的胆道ステンティングが第一選択とされている。メタリックステント(MS)とプラスチックステントを用いた最近の比較試験では、MSで有意に開存期間が長いことが示された。しかしMSに伴う様々な合併症も報告されてきている。今回、coverd MS(CMS)留置の合併症として胆道出血を経験したので報告する。症例:64歳女性。平成22年7月中旬に、膵頭部腫...
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- 保存的治療で軽快した感染性縦隔内膵仮性嚢胞の一症例
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立花 雄一(済生会福岡総合病院内科)
膵仮性嚢胞は膵炎の合併症としてしばしば経験する。しかし縦隔内膵仮性嚢胞はまれで、嚢胞摘出術や嚢胞ドレナージ術などの侵襲的治療が選択されることが多い。今回我々は、糖尿病性ケトアシドーシスで発症し、腸管と交通、感染をきたした縦隔内膵仮性嚢胞に対し保存的に軽快した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例は49歳男性。重症急性膵炎に対し入院加療歴あり。糖尿病に対しインスリン治療中であったが自己判...
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- 新規制吐剤により化学療法が継続可能であった再発大腸癌の一切除例
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岡田 和也(光晴会病院外科)
<背景>悪心・嘔吐は癌化学療法を受ける患者が最も嫌う副作用の一つであり、食欲不振や倦怠感を伴いQOLを悪化させる。 また、悪心・嘔吐のコントロールは治療の完遂率にも影響し、最終的には化学療法の効果を低下させる可能性があると言われている。今回我々は、新規制吐剤アプレピタントならびにパロノセトロンにより化学療法を継続することが可能となりS状結腸癌術後傍大動脈リンパ節転移を切除し得た一例を経験したので報...
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- 十二指腸原発扁平上皮癌に対し、TS-1単剤療法が著効した一例
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藤田 俊浩(済生会川内病院)
症例は89歳男性。以前より2型糖尿病、本態性高血圧症、逆流性食道炎で近医に通院中であった。平成21年12月頃より徐々に血糖コントロールが不良となり、平成22年2月に当院へ紹介となった。腹部造影CTで、十二指腸下行脚の一部に壁肥厚を認め、また肝S7-8に径3cmの腫瘍を認めた。上部消化管内視鏡検査、および十二指腸造影検査で、十二指腸球部から下行脚にかけて、中心に潰瘍を形成し周堤を有する腫瘍を認めた。...
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- セフトリアキソン投与が原因と考えられる胆泥形成により急性胆管炎を生じ、内視鏡的乳頭切開術に至った成人男性の1例
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梶原 慎一郎(高木病院)
症例は75歳男性。急性気管支炎に対しセフトリアキソン1g/dayを外来で2週間点滴投与されていた。炎症反応上昇が遷延したため入院加療となり、入院時胸部単純CT上急性肺炎と胸膜炎と診断されセフトリアキソンを2g/dayに増量された。入院時CTでは胆泥や胆石、総胆管結石は認められなかった。入院6日目に心窩部痛を訴えたため、腹部単純CTを行ったところ下部総胆管に高吸収域を認めた。vital signは異...
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- 発作性夜間血色素尿症に合併した肝細胞癌の一例
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大園 芳範(宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学分野)
【はじめに】発作性夜間血色素尿症(Paroxysmal nocturnal hemoglobinuria ; PNH)は、補体制御因子の欠損によって血球の補体感受性が亢進し血管内溶血を生じる後天性疾患である。アシドーシス(就寝時の低酸素)や感染などのストレスで溶血が誘発されるため、典型例では夜間に血管内溶血を起こし早朝起床時の血色素尿を特徴とする。手術の際は呼吸性アシドーシスや手術侵襲に注意が必要...
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- 悪性胃粘膜下腫瘍との鑑別が困難であった異所性膵の一例
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今村 祥子(春回会井上病院)
症例は59歳の男性。2011年1月から持続する上腹部痛を主訴に前医を受診。上部消化管内視鏡検査にて胃体部小弯から胃角後壁にかけて30mm大の中心陥凹を伴う粘膜下腫瘍を指摘され、当院紹介となった。超音波内視鏡検査(EUS)では腫瘍は第4層を主座とした低エコ-腫瘤であり一部不均一でcysticな部分を認め、腹部造影CT上同腫瘍は軽度の造影効果を認めた。腫瘍径やEUS所見から悪性腫瘍を否定できなかったた...
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- 不正性器出血を契機に発見された膵癌の一例
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安元 真希子(久留米大学医学部 病理学講座)
症例は40歳女性。不正性器出血を主訴に近医産婦人科を受診した。超音波検査で骨盤内腫瘤を認め、骨盤部MRIで卵巣腫瘍を指摘されたため、精査目的で当院婦人科へ紹介受診となった。双手診で、左付属器領域に可動性のある弾性硬の腫瘤を触知した。血液生化学検査では、CA125 40U/mL, CEA 25.6 ng/mLと上昇をみる以外、特記異常所見は認めなかった。経膣超音波検査では径80mm大の充実性成分と嚢...
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