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検索結果は64件です。
- 肝細胞癌に合併した膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例
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茂山 朋広(近畿大学医学部奈良病院 消化器内分泌内科)
【症例】49歳、女性。【主訴】なし。【既往】白血病(詳細不明)26歳、C型慢性肝炎(白血病治療の際輸血歴あり)、高血圧症【家族歴】なし【現病歴】近医で高血圧症の治療中にAFP高値を認め、平成24年5月に肝精査のため当院に紹介された。腹部ダイナミックCTでは肝S7に約1.7cmの動脈相で濃染され門脈相でwashoutされる腫瘤を認めた。また、膵尾部に約2.5cmの辺縁に被膜様構造を有し内部はやや不正...
第098回近畿支部例会 >
- 卵巣嚢腫が関与したと考えられるS状結腸の臓器軸性(organo-axial)捻転による腸閉塞の1例
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清水 隆之(大阪府済生会茨木病院 消化器内科)
S状結腸軸捻転の多くは腸間膜を軸に捻転する間膜軸性(mesentero-axial)捻転であり、腸管の長軸を中心に捻転する臓器軸性(organo-axial)捻転はまれである。今回われわれは卵巣嚢腫が関与したと考えられるS状結腸の臓器軸性捻転による腸閉塞の1例を経験したので報告する。【症例】81歳女性【既往歴】慢性心房細動、慢性心不全、脳梗塞。腹部手術歴なし。【現病歴】普段から便秘気味であったが平...
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- EUS-PDを用いて経乳頭的アプローチが可能となったgroove pancreatitisによる膵石症の1例
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小野澤 由里子(京都府立医科大学附属病院)
【症例】50代、男性【既往歴】胃潰瘍【現病歴】41歳時に心窩部不快感で近医を受診し、アルコール性膵炎と診断され、その後も膵炎再燃による入退院を繰り返していた。2010年11月、膵頭部腫大と十二指腸下行脚の浮腫状狭窄、膵体尾部主膵管拡張の精査目的で当院に入院した。膵頭部に膵石を認めたが、十二指腸下行脚の浮腫状狭窄のため、乳頭は同定不可能であった。EUS-FNAでも悪性所見を認めなかったため、groo...
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- 好酸球性胃腸炎、好酸球性膀胱炎に好酸球性胆管炎を合併した1例
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垣内 伸之(大津赤十字病院 消化器科)
【症例】80歳代、女性。【主訴】排尿時痛、頻尿、皮疹。【現病歴】2012年2月に慢性下痢から好酸球性胃腸炎と診断されステロイド療法が開始となった。ステロイド漸減中に好酸球性胃腸炎の再燃を来しステロイドの増量で軽快した。再度ステロイド漸減中に排尿時痛、頻尿症状が出現した。近医で膀胱炎と診断され抗菌薬と鎮痛薬を処方された。その後皮疹、肝障害が出現し入院となった。【経過】膀胱鏡で膀胱内に発赤所見を認め、...
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- 門脈腫瘍栓を伴うHER2陽性進行胃癌に対し術後2nd lineにてカペシタビン+トラスツズマブ療法が奏功した1症例
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横山 邦雄(神戸医療センター)
【症例】74歳女性。心窩部痛を主訴に近医を受診。上部消化管内視鏡にて胃角部から前庭部にかけて2型腫瘍あり、生検にて胃癌と診断され、当院紹介受診。腹部造影CTにて胃前庭部を中心に周囲脂肪織浸潤を伴う腫瘍、周囲リンパ節転移、および門脈腫瘍栓を認めた。根治切除は困難と判断し、通過障害、貧血を認めなかったことから、術前S-1+シスプラチン療法2クール施行した。画像診断にて、原発巣、リンパ節転移の縮小は認め...
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- 当院における潰瘍性大腸炎を背景としたcolitic cancerの検討
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堀居 雄介(京都府立医科大学附属病院)
【目的】潰瘍性大腸炎は原因不明の炎症性疾患であり、肛門から連続性の病変を有するのが特徴である。さらに、遷延する炎症や、それに伴って繰り返される粘膜の再上皮化はcolitic cancer発症の危険性を増加させることが報告されている。一般にcolitic cancerの予後は悪く、潰瘍性大腸炎におけるcolitic cancerのサーベイランスは特に注意が必要である。今回、当院での潰瘍性大腸炎患者を...
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- 胆道ドレナージ未施行にて加療し得た硬化性胆管炎を伴う黄疸合併自己免疫性膵炎の一例
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森田 敏広(滋賀県立成人病センター 消化器内科)
【背景】硬化性胆管炎を伴う黄疸合併自己免疫性膵炎(AIP)に対して、ERCPやPTCDによる減黄処置がおこなわれている例を多く認める。一方でAIPによる黄疸は入院後の安静やステロイド治療のみで改善を認めるとの意見もある。黄疸を主訴に発見され、減黄処置を行わずにステロイドによる治療のみで速やかに減黄を認めたAIPの一例を経験したため、閉塞性黄疸を合併したAIPに対する治療方針に関して若干の考察を交え...
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- MDCTにて診断し、内視鏡的治療で軽快した爪楊枝による大腸穿通の1例
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杉山 浩平(山の辺病院)
【症例】85歳,女性【主訴】左下腹部痛【既往歴】脳梗塞【手術歴】虫垂炎、癒着性腸閉塞 腹壁瘢痕ヘルニア【現病歴】2012年10月末に左下腹部痛が出現し近医受診、精査加療目的にて当院内科紹介となった。初診時、体温37.5℃、WBC5800/μl、CRP6.1mg/dl、左下腹部に限局性の圧痛及び軽度の反跳痛を認め、憩室炎、虚血性腸炎等を疑い腹部CTを施行した。その結果、S状結腸に腸管を貫通する約6c...
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- 特徴的な内視鏡所見を呈したcollagenous colitisの1例
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林 宏樹(三木市立三木市民病院 消化器内科)
症例は86歳男性で、前立腺癌の既往がある。慢性肺気腫で近医に通院していた。平成23年2月に心窩部不快感を認め、同医にて機能性胃腸症と診断され、lansoprazole15mgを内服していた。その頃より軽い下痢を認めることがあったが、自然経過で治癒と再燃を繰り返していた。平成24年9月下旬より5~7行/日の水様性下痢を認め、止痢剤や整腸剤の内服で経過観察されていたが改善を認めなかった。過敏性腸症候群...
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- 当科における十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療の現状
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佐田 遼太(大阪赤十字病院 消化器科)
【背景と目的】十二指腸腫瘍に対するESDは技術的難易度が高く、偶発症のリスクも高いため、その適応病変はいまだ明確となっていない。当科では十二指腸腺腫およびリンパ節転移のriskの低い十二指腸悪性病変に対してEMRを施行している。今回その治療成績を評価検討した。【対象と方法】当院にて2007年1月から2012年10月までの期間にEMRを施行した十二指腸癌・腺腫22症例27病変(癌10病変、腺腫17病...
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- 貧血を契機に発見され、術前に診断し得た十二指腸GISTの1例
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志柿 泰弘(愛仁会 高槻病院 消化器内科)
症例は69歳男性。2012年2月に不安定狭心症のため経皮的冠動脈形成術施行歴あり。2012年5月末にふらつきと黒色便を認めたため当院受診した。血液検査にてHgb6.9g/dlと貧血を認め上部消化管内視鏡検査を施行したところ十二指腸水平脚に粘膜下腫瘍を認め、精査加療目的で入院となった。造影CT検査では十二指腸水平部に30mm大の不均一に造影される境界明瞭な腫瘤として描出され、入院後に改めて施行した上...
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- 多発肝膿瘍を契機に診断した下部胆管癌の一例
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影山 真理(京都第二赤十字病院 消化器内科)
症例は60歳代、男性。2012年7月下旬より40℃台の発熱があり、当院へ紹介となった。来院時の血液検査にてCRP、肝酵素の上昇を認め、腹部造影CTでは、肝右葉に早期から不均一な造影効果を示す低吸収域を複数認めた。肝膿瘍を疑い、抗生剤の投与を行ったが改善せず、経皮経肝膿瘍ドレナージを施行した。その後、肝膿瘍は縮小傾向を示し、炎症反応も低下した。肝膿瘍の原因精査目的で施行したMRCPにて、下部胆管に不...
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- 多彩な臨床像を呈した胆嚢癌の一例
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平田 祐一(京都第二赤十字病院 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】腹部膨満【既往歴】高血圧、糖尿病【現病歴】2012年7月下旬より腹部膨満感を自覚するようになり、近医で右季肋部に腫瘤を指摘されたため、8月中旬に当科を紹介され受診した。腹部超音波検査、腹部単純CTで著明な胆嚢腫大と底部を中心とした壁肥厚を認め、精査加療を目的に入院となった。【経過】血液検査ではWBC 11400/µL、CRP 4.27mg/dl、CA19-9...
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- 進行胃癌との鑑別に苦慮した好酸球性胃腸炎の1症例
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西川 倫子(神戸大学 医学部 付属病院 消化器内科)
症例は50歳代、男性。2011年7月より両下腿浮腫および腹部膨満感を自覚し近医を受診し精査を受けるも確定診断を得られず、同年8月当科紹介受診となった。上部消化管内視鏡では体中部から前庭部にかけて全周性で周囲にヒダの腫大を伴う発赤陥凹病変を認めた。腹部CTでは胃の浮腫状の壁肥厚に加え胃小弯側や腸間膜上の多数のリンパ節腫大、小腸の広範な壁肥厚、腹水貯留も伴っていたことより4型進行胃癌、多発リンパ節転移...
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- 腸管出血性大腸菌(0157)感染症による成人腸重積の1例
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岡部 誠(天理よろづ相談所病院消化器内科)
症例:30歳代 女性 主訴:腹痛・下痢 既往歴:特記なし現病歴:当院受診の2日前から腹痛・水様下痢があった。近医にて腸重積を指摘され、外科的治療目的に当院に紹介受診となった。来院時の身体所見として下腹部中心に圧痛が強く微熱も認めた。下痢には粘血便が混ざっていた。腹部造影CT検査にて、右側結腸に高度の浮腫性肥厚があり、横行結腸先端部は重積していた。重積部に明らかな腫瘍はなく、画像上は感染性腸炎が疑わ...
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- 腹腔鏡下腹膜生検にて診断しえた結核性腹膜炎の1例
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上田 渉(大阪市立十三市民病院)
【症例】70歳代 男性 【主訴】腹部膨満感 【既往歴】60年前に肺結核【現病歴】2012年3月から腹部膨満感を自覚し前医を受診した。腹部超音波検査、腹部CT検査では大量の腹水を認め、FDG-PET検査では、腹膜に異常集積を認めた。腹膜中皮腫、転移性腹膜炎、結核性腹膜炎が鑑別に挙げられた。しかし上部、下部消化器内視鏡検査では異常所見を認めず、腹水穿刺からの腹水検査、腹水培養検査でも確定診断に至らなか...
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- 胆管拡張を伴った好酸球性Vater乳頭炎の一例
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木下 幾晴(独立行政法人国立病院機構 南和歌山医療センタ― 消化器科)
症例は67歳男性.主訴は特になし.近医で肝胆道系酵素異常と胆管拡張を指摘され,精査目的に当院を紹介受診した.軽度の炎症反応上昇(CRP3.21mg/dl),肝胆道系酵素異常(AST97IU/l,ALT153IU/l,LDH286IU/l,ALP2825IU/l,γ-GTP798IU/l,T-Bil0.9mg/dl)に加え著明な末梢血好酸球増多(白血球9200/ml,好酸球57.1%)を認めた.造影...
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- 特徴的な内視鏡画像を呈した十二指腸リンパ管腫の1例
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木下 真樹子(独立行政法人国立病院機構 消化器科, 独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センター 内科)
【背景】リンパ管腫は種々の大きさのリンパ管からなる良性腫瘍でリンパ管系の組織奇形と考えられている。脈管系腫瘍であり皮膚を中心とした軟部組織に生じることが多く、消化管に認められるのはまれであるが、消化管の中では大腸に多く、十二指腸では極めてまれとされている。今回我々は、上腹部不快感にて施行された上部消化管内視鏡検査にて十二指腸下行脚に粘膜下腫瘍様隆起として発見され、生検にてリンパ管腫が疑われた1例を...
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- Trastuzumab+XP療法導入時に重篤なinfusion reactionを呈した進行胃癌の1例
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水本 塁(市立池田病院 消化器内科)
【症例】68歳男性【既往歴】2006年 前立腺癌に対し当院にて前立腺全摘術【病歴】2011年12月21日~12月29日外傷による右肋骨多発骨折、右鎖骨遠位端骨折、右外傷性血胸で他病院に入院。入院中に施行した胸部CTにて多発肝腫瘤を認めたため精査された。上部消化管内視鏡検査で胃前庭部に半周性の3型病変を認め、腹部造影CTで多発肝腫瘤・腹膜腫瘤・横行結腸・膵浸潤を認めた。生検でadenocarcino...
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- リンパ節転移を認めた腫瘍径6mmの食道表在癌の一例
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奥 久徳(大阪赤十字病院 消化器科)
【症例】70歳代男性【主訴】なし【既往歴】前立腺癌(手術)【現病歴】健診の上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道後壁に白色光で発赤調、ヨード染色でpink color sign陽性の明瞭な不染帯を呈する6mm大の表面隆起型病変を認めた。生検にて食道癌と診断され、精査加療目的に当科を紹介受診した。NBI併用拡大観察では、brownish areaの内部に樹枝状の非ループ血管(食道学会分類B2)を認めた...
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